第60話:「主婦」と付き合う

2004年、2005年と子供の小学校のPTAの副会長、会長をやりまして、そこでどっぷりとお母さんたちつまり主婦の皆様と御一緒させていただきました。この経験はサラリーマンである私にとって非常に貴重で、トーストマスターズクラブ運営にも役に立つと思い一筆取ることにいたしました。私のクラブにもたくさん御家庭で主婦をされている方がメンバーとしておりますが、こういうメンバーの方々とお付き合いしていくには、やはりそれなりのノウハウが必要だということに気づいたのです。私の知りえたノウハウをここに共有し、とくにサラリーマンの皆様がクラブ運営していく際にはずしてはならないポイントを見て行きたいと思います。

「主婦」の属性
古来「彼ヲ知リ己レヲ知レバ。百戦シテ危ウカラズ」(孫子の兵法)というように、まず主婦なる人々はどのような人なのかをよく知ることが大切です。

- 主婦とは、結婚されて家事、育児、親の世話、地域の付き合いのいずれかあるいは全部を担当されている女性をさす。
- そのライフサイクルにおいては、出産して育児に入って子供の高校を卒業するまで、老境に入った親の介護の時期は、超多忙で時間管理が成否を決める。
- 育てている子供、面倒を見ている親は往々にして「待ってくれない」ため最優先となる。そのしわ寄せはたいてい夫へのサービスレベルの低下という形で来る。
- 夫や家族の理解が必ずしもあるわけではない。
- さらに、PTAの役員、子ども会の役員、自治会の仕事など住んでいる地域に対する貢献も暗黙のうちに要求されている。
- 場合によっては、家計を支えるためにパートに出かける。
- そういう多忙な中でも自分を高める努力は惜しまない。惜しみたくない人が多い。
- 起床は、朝5:30から6:30(推定)。就寝は23:00から01:00(推定)
- 孤立すると、非常にストレスがたまる「職場」での仕事である。
- 有給休暇は、基本的にない。24時間、365日体制の仕事である。

ある意味有休があり福利厚生のあるサラリーマンよりも過酷な労働条件といえるかもしれません。

PTAで学んだこと
PTAを2年やっていてわかったことです。

- 役員をお願いしても、なかなか引き受けてくれない。(推測:未知の業務への不安と家族の理解が得られるかという不安と思われます)
- しかし引き受けたからには絶対にやる。PTAで役員をされる主婦の人たちは、非常に責任感が強いです。ですから、そうでない人には厳しい見方をされます。
- 一度決めた計画を簡単に変えてはいけない。PTAの役員を引き受けた時点で御自身の年間予定にPTAの活動計画を入れてしまい、そこから他の都合(パートを休む、子供会、自治会との調整、家族の行事の調整など)を決めてしまいます。したがって、予定を変えると、しかも直前に変えると再度スケジューリングをやり直すことになるので、大変困った顔をされます。
- やって欲しいことは、明確に伝える。しかし、恐怖を武器に指示・管理をしてはいけない。ある学校ではっきりものをいう女性がPTA会長をやっていたときに、彼女と役員さんたち、運営委員さんたちとであちこちで衝突が発生し、「PTAやると大変だよ。」といううわさが流れ、翌年PTA役員の候補者探しで苦労したそうです。

トーストマスターズへの応用
さまざまな属性を背負ったメンバーがいる中で、主婦だけにフォーカスしたクラブ運営はバランスを崩す可能性があります。
ここで提案したいのは、クラブ運営の際には、「時間的に融通がきくメンバー」と「そうでないメンバー」がおり、主婦は、時間的に融通のきかないメンバーと位置づけ、彼女たちが活動しやすい配慮をしていくということです。

そのためには、やはり一年間の活動計画をしっかりと立てて、立てたらあまり変えないということが「主婦と付き合う」際の肝要のように思っております。

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第59話:淡路島

「え、淡路島でやるの?」 2004年のDistrict Spring Conferenceの場所を初めて聞いた3年前に、大変びっくりしました。なぜそんな辺鄙なところでやるのか?結局2004年のConferenceには出席しませんでした。

昨年、2006年のSpring Conferenceをまた淡路島でやると聞いて、正直かなりあきれました。関西に6年ほど住んでいたので淡路島は知っていますが、関東での生活が20年近くなると淡路島は「地の果てよりも向こう」のような印象があります。

しかし、今にして思うのは「思ったほど悪くなかった」ということです。もちろん、スピーチコンテストで結果を出せたから違って見えたということは大きいと思いますが、それ以外にも設備、環境などいろいろ考えても私の淡路島に対するイメージはちょっと改善しました。

私が今回行って良かったと思うのは、ある意味「トーストマスターズの合宿」のようなノリで、今まで立ち話くらいしかしたことのなかった人たちと普段以上にじっくり話ができたことなのです。とくに13日土曜日の夜には、大嶋師匠の部屋に大挙して集まってわいわいといろいろな話ができたことがとてもよかったです。年齢も、職業も、性別も、クラブもいろいろなものが違うのに、トーストマスターズという共通のくくりから一体感を心から味わうことができたのは「合宿」ならでは経験です。しかも、このメンバーにはいろいろな意味での「下心」ってものがないんですよね。下心のある人々と付き合うのは大変疲れるのですが、それがないから長続きするのだと思いました。

Communicationを主眼とするクラブに所属して、仲間とのCommunicationを心行くまま堪能できたのですから、私は大変満足しています。

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第58話:スピーチの神様とステージの魔物

5月13日のディスリクト76日本語スピーチコンテストで優勝しました。「ロボットたちの反乱」というタイトルのスピーチです。今回は3月25日のクラブ内コンテストに出たときから、全国大会での優勝を狙っていましたから夢がかなって素直に嬉しく、またほっとしております。

今日は私が信じている「スピーチの神様とステージの魔物」についての話です。今回の優勝でますますスピーチの神様の存在を確信しました。そしてステージの魔物の存在も確信しました。

スピーチの神様は、スピーチ作り、スピーチしているときに、困った時にちょっとだけ出てきて助けてくれる超越した存在です。スピーチのねたに困っているとき、あきらめずにがんばっているとちょっと出てきて、ちらっとヒントを出してまた消えていきます。反対にステージの魔物は、ステージで油断するとあっという間に捕まってしまい、スピーチを失敗させようとする存在です。

スピーチの神様との邂逅
今回のスピーチの最初のバージョンは、3月25日のクラブ内コンテスト向けでしたが、タイトルで苦しんでおりました。そのとき神様が降りてきて「チームNIPPON」にしたらと教えてくれました。おかげでクラブ内コンテストで1位になりました。
次に4月23日のディビジョンB向けに最初のバージョンの後半を書き直したのですが、このときにはあまり神様の助けを借りずに自力でできたような気がします。(スピーチの神様、もし忘れていたらすみません。) ディビジョンBは2位で通過しました。(スピーチの神様ありがとうございました。)ディビジョンBバージョンに対していろいろな方からアドバイスをいただき、変更することにしました。
しかし、何度書き直しても納得行くものになりませんでした。時間はどんどん過ぎていきコンテストのある5月8日の週になっても昼間はもちろん仕事ですが、夜も会議やPTAの仕事で全く何もできず、ようやく木曜日の夜から書き始めましたが、なかなかひらめきません。フレームワークは出来上がっているので、そこにストーリーを当てはめるだけなのです。結局の不快な気持ちのまま床につき翌日の新幹線での移動に賭けることにしました。新横浜から乗って、アイデアが出てこずに苦しみまくっていました。名古屋を過ぎたあたりで「ロボット」という言葉がひらめきました。スピーチの神様がそっと教えてくれたのです。それを機に順調にスピーチを書き上げることができました。

ステージの魔物の登場
ステージには魔物が住んでいます。その魔物は本番が始まるといろいろな形で現れます。「ぎしぎし」と気になる床の音や聴衆の予想外のリアクションで受ける動揺など。準備がきちんとできていないと、つまり魔物に対する耐性が弱いと一気にやられてしまいます。過去、本番のスピーチの途中で忘れてしまう人を何人か見ましたが、魔物にやられたのです。
今回、魔物は私のスピーチの3行目のフレーズに登場しました。思ってもいなかった言葉を勝手に口が喋ってしまい、魔物がチャンス到来と私をどんどん違う流れに引っ張り込もうとします。焦ります。懸命にリカバリーします。
で、私の執念が勝ちスピーチを元に戻すことができました。
ところが、まだ話がかなり残っているところで7分経過を示す「赤」が点灯しました。魔物が再び、しかも最悪のタイミングで現れました。まだ諦めていなかったのです。こうなれば逃げ道はありません。タイムオーバー覚悟で正攻法でこれまでやってきた物をやるだけです。

スピーチの神様の再登場

さて、結果発表です。審査委員長から実行委員長に結果が渡されます。通常、ここでタイムオーバーによる失格者があれば発表されるのですが、この日はありませんでした。油断はできないので、3位の発表、2位の発表のときも「次は俺!」とは思わないようにしました。実は私は最後までタイムオーバーと思っていましたから。
そして優勝発表の直前の長い静寂。
実行委員長から「2006年度スピーチコンテスト日本語の部優勝者は、「ロボットたちの反乱」 東 公成さんです」と発表されました。私は、「ロボット」の「ロ」の字が聞こえた瞬間にスピーチの神様の存在を感じました。

神様と魔物
スピーチの神様は、あきらめずに努力していると、しかもうんうん苦しんでいると最後の最後にちょっとだけ来て、ヒントをチラッと教えてくれます。しかし油断していると、本番でステージの魔物に捕まりやられてしまいます。魔物にやられないようにするには、魔物に対する耐性を高めていくしかありません。そのためには、ひたすら練習するしかありません。そして、さらに「勝ちに対する執念」が強ければ、スピーチの神様は助けてくれるようだと言う事を学びました。

今後も神様に助けていただきながら、魔物に負けないよう、挑戦していきたいです。

ただでさえ、宗教っぽくやっている私のトーストマスター活動に、また「神様」と「魔物」という言葉が加わり、ますます怪しくなっていく今日この頃です。

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第57話:コンテストでのマイクテスト

コンテストでのマイクテストは、会場にきちんとコンテスタントの声が伝わるかという観点でのテストも大事ですが、「絶対にハウリングを起こさない」ようマイクの位置、ボリュームを調整することも大事だと思います。

「何のためにマイクテストを行うか」を実行委員はきちんと認識しておかないと、本番でハウリングが発生してしまい、コンテスタントのスピーチを妨害する結果となります。極度に緊張しているコンテスタントにとって、これでリズムを狂わされるのは大変迷惑なことだと思います。

理想的なマイクテストでは何を行わなければならないかを考えてみました。

①マイクテストは入念にやる
コンテスト会場を管理している人の立会いのもと、会場係(あるいは音響係)、コンテスタント以外は、立ち入り禁止にして一人2分くらいかけてテストをすることを考えています。
音響係は、コンテスタントのマイクの好み、ピンマイクならば衣装にピンマイクを付ける位置、マイクボリュームの音量の設定、会場内スピーカーの音量をコンテスタント一人ひとりのカルテ(作らなければなりません)に記入していきます。
一人のコンテスタントが終わったら次のコンテスタントが入室してテストします。
コンテスタントのカルテは、ステージ係に渡して、コンテスタントがステージに上がる際にピンマイクを付ける位置を調整してあげます。

②スピーチの一節を実際にやってもらう
テストの際には、コンテスタントは自分のスピーチで小さな声で話すところと、大きな声で話すところをそれぞれ20秒程度、実際にやってもらいます。とくに大きな声で話すと、ハウリングを起こすことがありますので、要注意です。よく、単純に「テスト、テスト、ただいまマイクのテスト中、聞こえますかー?」「はい、聞こえます」とだけやっている例を見ますが、これはマイクテストとしては不十分でしょう。コンテスタントがどの位置で離しても、どんな音量で話してもハウリングの気配さえ感じさせないマイクの調整が理想です。

③テストの際は関係者以外は退出してもらう
マイクテストをやっている際に、会場がざわついていたらテストになりません。

④ピンマイクとステージマイクがある場合
ピンマイクがある場合は、ステージマイクの電源はOffにする。ピンマイクを使わない場合は、電源をOffにする配慮が必要と思います。あるコンテストで、ピンマイクを使ったコンテスタントが演壇のうえのステージマイクのそばにいたときに、ステージマイクが音を拾ってしまい、ハウリングを起こしかけていました。

⑤コンテスト中、音響係は絶対に音響機器のそばを離れない
音響機器に関するトラブルでコンテスタントに迷惑をかけることはなんとしてでも避ける必要があります。そのためにも、音響係は不測の事態が発生しても直ちにアクションが取れるように音響機器のそばにいることが必要です。

これ以外に、コンテスタント自身が気をつけることもあります。(浅井さんからのアドバイスです)

①ピンマイクを付けやすい衣装
ピンマイクを想定しているのであれば、ピンマイクが付けやすい衣装にすべきでしょう。襟がない服、ポケットがない服を着るとピンマイクが付けにくいことがあります。

②ピンマイクを隠さないようにする
スカーフを巻いてのステージ、フリルの着いた服を着ると、ピンマイクを隠してしまい音を拾わないことがあります。

③Body Actionで胸を手でたたくような演出は要注意
ピンマイクを使っていて、胸を手でたたくような演出をやると、ピンマイクが大きく音を拾ってしまいます。要注意ですね。

2002年秋のD76のHumorous Speech Contestで、私はマイクを使いませんでした。自分の声を他人に委ねるのはいやだったからです。しかし、コンテストが終わってからある方に「あなた、ステージマイクの使い方が悪かったわよ。」との指摘を受けました。  「え?私はマイクを使っていないのに??なぜ??」  
実は、ステージマイクがOnになっていて私がそのそばを通ったときにのみ私の声を拾っていたのです。ですから聴衆には変に聞こえていたとのことでした。

もし、ステージ音響について専門的な知識をお持ちの方がいらっしゃったらぜひ良い方法をご教示ください。

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第56話:ご利益満点! 朗読で英語の原書を「読む」

先日、Tall Talesが聞けるサイトでご紹介したAudible.comで、「Who Says Elephants Can't Dance? 」という本のオーディオ版を実際に買ってみました。オーディオ版というのは、つまり朗読バージョンです。この本は、1990年代に経営危機に陥ったIBMを救った元CEOのルー・ガースナー氏が書かれた本で、彼がどのようにリーダーシップを発揮してIBMを救ったかという実際のストーリーです。

黙読ではなく朗読の持つパワーを実感しながら楽しんでおりますので、ご報告いたします。

良い点① ストーリーが良くわかる。
英語の本を「聞く」というのは、「読む」よりもストーリーが良くわかります。トーストマスターならばよく判っていただけると思いますが、ストーリーにVocal Varietyを加えると、話が立体的に理解できるのです。知らない単語、聞き取れない単語があっても、そのときの語り手の読み方と前後から理解できます。作者の感情の起伏が、語り手の声で表現されますから心に伝わってきます。ストーリーが良くわかるため、飽きずに続けることができます。おそらく紙の本を読んでいたらここまで理解しなかったし、感動もしなかったでしょう。

良い点② ネイティブスピーカーの英語の読み方・リズムがわかる。
自分で英文を読んでいるのと違い、ネイティブスピーカーがネイティブのために朗読していますので、自然な速さとリズムで話が進んでいきます。「はーぁ、ネイティブはこうやって読むのか」と大変勉強になります。

良い点③ 世の中にはこんなすごい人がいるのか?と勉強になる。
朗読者というのは、ものすごいスキルなのだなと改めて思いました。当たり前なのですが、564ページの本を朗読すると6時間超になるのですが、読み間違いがゼロ、アーとか余計な音がないのです。もちろんぶっ続けではないので休憩を何度も入れていると思いますが、読み間違い、余計な音をとることができない私から見ると神業です。

Audible.com 参考情報

★オーディオ版はどのような形態か?
CD,カセットテープでの販売もありますが、私はダウンロードで購入しました。ユーザーIDの作成が必要です。
ダウンロード販売ですので、送料がかかりません。
「Who Says Elephants Can't Dance?」は、$18.17でした。

★ファイルの形式
Audible Managerというソフトを使って聞ける専用形式です。実際はMP3なのだと思いますが、無限にコピーされることを防ぐための防止策が施してあるファイルです。

★MP3プレイヤーで再生できるか?
アップルのipodをはじめ有名なMP3プレイヤーへはAudible Manager経由でコピーでき再生できます。(やったことないけど)
サンヨーのMP3再生機能付ICレコーダーしか持っていない私は、まずAudible ManagerでいったんAudioCDに焼いてから、Windows Media Playerにてwmaフォーマットに変換してICレコーダーにコピーして聞いています。ちょっと面倒ですが、あきらめております。

★ファイルサイズ
4つの音質が選択できます。「電話と同等」、「AMラジオ」、「FMラジオ」、「CD」の順に音質が良くなっていきます。ファイルサイズは 「Who Says Elephants Can't Dance? 」(再生時間6時間17分)で、先ほどの音質の順に15MB、24MB、45MB、90MB。私は90MBでダウンロードしました。

★オーディオCDに焼けるか
お使いのPCが、CD-Rなどに記録できるドライブを持っていればAudible Manager付属のCD Burnerを使って普通のCDプレーヤーで再生できるCDにコピーすることができます。「Who Says Elephants Can't Dance? 」の場合、6枚のCDができます。

★もしファイルをなくしたら?
Audible.comの良いのは、自分が購入したものはAudible.comのWebサイト内にあるMy Libraryに記録されておりいつでもダウンロードすることができる点です。

★再び対応しているMP3プレイヤー(日本で販売されていなさそうなのは省略してあります)
Apple iPod & iPod Shuffle
Casio Cassiopeia
Casio PocketManager BE-300
Creative Muvo, Muvo TX, Muvo TX FM, MuVo Slim, MuVo N200 & MuVo V200
Creative Zen Extra
Dell Axim Pocket PC
HP iPAQ Pocket PC
HP Jornada Pocket PC
Iomega HipZip
Other Windows CE Pocket PC's
palmOne Life Drive
palmOne Tungsten C, E, E2 & T Series
palmOne Zire 71, 72, 31
Rio Forge
Rio Carbon
Samsung YH-920
Sandisk Sansa e100
Sony Clie (OS 4x PC only - 5x + above)
Sony Clie Models NX, NZ, SJ, TG, TH, TJ
Toshiba Pocket PC
Treo 600 Smart Phone, Treo 650 Smart Phone

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第55話:Tall Talesが聞けるサイト

10月になりあちこちでTall Talesコンテストが開催されています。今年の2月のD76のECミーティングでTall Talesの開催が決まってから、私は本場のTall Talesを聞いてみたいと思って、インターネットをあちこち探していましたが、本日ようやく見つけました。

こちらのサイトで10分間聞くことができます。

ここは、Audio Bookのダウンロード販売しているAudible.comのサイトで、ここで販売されているAudio Bookはすべて10分間試聴ができるようになっています。10分とはずいぶん気前がよいのですね。

さて、今回ご紹介するのは「American Tall Tales」という本のAudio Book版で、本の表紙の写真の下にある、スピーカーのアイコンおよびHEAR SAMPLEをクリックすると、Windows Media PlayerがReal Audio Playerのどちらで再生するかきいてきます。私はWindowsXPを使っているので、とりあえずWindows Media Playerを選択しました。

しばらく待つと再生が始まります。

やはり実際に聞いてみると、思っていたものとはずいぶん違って生き生きとした語り口でした。百読は一聴にしかずと言う言葉があるかどうかは知りませんが、ともかく一回聞くだけでずいぶん勉強になりました。

 

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第54話:世界最高レベルのRegular Meeting

2005年10月13日(木)に、縁あってマレーシア クアラルンプールのD'Utama Advanced ClubのMeetingに参加してきました。19時30分に始まったMeetingでしたが、プログラムが進むうちにこれはすごいものを見てしまったという興奮のため、何度も鳥肌が立ちました。折りしも外は雷雨。その中でいくつものハイレベルなスピーチが、Evaluationが次々と繰り広げられていくのはまさにドラマチックでした。Meetingが終了したのは22時でしたが、終わってもその興奮が冷めやらずメンバーと名刺交換をしたり、いろいろなことを教えてもらったりと時間がたつのも忘れて夢中でTMの世界に浸りきっていました。そしてここで見たもの、聞いたもの、感じたものにより、ここ最近自分が感じていた壁を乗り越えることができるように思えました。

この日、私が学んだものをぜひ皆さんにもお伝えしたくて、文章力のなさを顧みずに書き連ねてみることにします。

①スピーチのクオリティ
TMOE(Toastmasters of the Evening)とGE以外に、Prepared Speakerが4人、Evaluatorが私も入れて4人、そしてLight Bulb Momentというセッションのスピーカーが1人いましたが、まさに私以外の皆さんは「抜きん出て」いました。どれくらいすごいかというと、International Speech Contestのレベルのようなスピーチが一つ、D76のコンテストでしか聞けないような高いレベルのスピーチが2つ。D76のEvaluationコンテストでもなかなか聞けないような高いレベルのEvaluationが2つもあったのです。
P1010074

②CTM, ATM, DTM
CTMとATM BとATM SとDTMでは、はっきりとスピーチの質に違いが出ており、上のAwardに行くに従って当然のようにスピーチのレベルが高かったのです。D76では、Educational Awardとスピーチのクオリティに明確な相関関係が感じられないことが多いだけにかえって新鮮に感じました。Audienceとしてみた場合、ATM以上の人のスピーチはダイナミックで、聞かせていただくだけで「得したなー」というお得感で幸せになりました。さらに彼らのスピーチをEvaluationという観点で考えると、CTMのスピーチは、あぁCTMだね。というレベルで私(ATM-B)でもEvaluationできました。しかし、ATM BとSのスピーチは、内容も深く密度も濃く良く練られているのでEvaluationの中で重要なRoom for Improvementが見つけにくい。DTMになると、もっとむずかしい。Room for Improvementが見つけられても、どうすればもっと良くなるかの具体的な改善提案がなかなかできない。CTM, ATM, DTMというのは、本来こうあるべきなんでしょうね。

③極めつけのTMが揃っていたこと
このクラブは、これまでDistrict 51に対して3人のDistrict Governorを輩出してきました。さらにDistrict Governorだけでなく、メンバーの大半はArea Governor, Division Governor、District Officer経験者で、かつ現在も周辺のクラブでOfficerをやっているような人が多いのです。しかも全員がDual Memberです。こうしたTMにかける情熱の高さに加えて、このクラブは全員がCTM以上です。入会条件がCTM以上ですから。
とくに今回Prepared Speechをされた前の前のDistrict GovernorのHo Fong Ming DTMさん(女性)は、昨年D51が分割されるまでは、District 51 GovernorとしてASEAN6カ国にある400のクラブを率いてPresident Distinguished District(しかも満点, 世界2位)に輝いたすばらしいリーダーシップの持ち主なのです。彼女のスピーチは本当にエネルギッシュで圧倒されました。P1010066

しかも彼女のEvaluatorは、その次の次の年にDistrict GovernorをされたDr. Arulnathan DTMさんでした。P1010073

その二人だけではありません。またEvaluationが終わった後のOpen Evaluationの時間では現在のDistrict GovernorであるLow Yat Seow DTMさんもコメントされていました。すばらしいToastmasterの方がきら星のように並ぶ豪華なMeetingにめまいがしそうになりました。P1010070

④Advanced Clubの価値
Advanced Clubとは、周辺の一般クラブの模範となってサポートする役割を負っているのだということが良くわかりました。
極めつけのTMたちがこのクラブをどう運営しているかが、バナーに飾られたリボンの数、とメンバーとの話から良くわかりました。まず、クラブバナーにはFounder Awardが15も飾られています。これは、周辺の15のクラブのチャーターに寄与したことを意味します。P1010069

そして全員がDual Memberということで、ここで皆さんクラブ運営、エリア運営などでさまざまな情報交換をしてそれを自分の所属クラブ、エリアに持ち帰って活動に生かします。さらにこのクラブのRegular Meetingでの質の高いスピーチ、Evaluationを自分の所属するもう一つ(ふたつ)のクラブに持ち帰って運営に生かします。自分のクラブとの間で、情報、経験をうまく循環させながらお互いの活動の質を高めていくところにAdvanced Clubとしての価値があるのだと思いました。

⑤Creativity
「Advanced Clubだから、普通のクラブのRegular Meetingと同じやり方をしない」という発想のもと、このクラブはいろいろな工夫をしていました。

- Light Bulb Momentという15分の時間。これはなにか創造的なことを行って、みなの頭の中に良いアイデアがピーンとひらめく、まさに電球(Light Bulb)がつくことを狙ったセッションで、普段はゲームをしたり、いろいろと普通のクラブではやらないことをやるのだそうです。私が参加したときには、ATM-Sのメンバーの方がある企業家の生涯のスピーチをされましたが、これがすごかったのです。International Speech Contestかと思うくらいのレベルでした。

- Table Topics Sessionがない。あくまでManualのSpeechとそのEvaluationにこだわりたいとの考えだからだそうです。
- 投票およびAward Presentationがありませんでした。理由は聞きませんでした。
- Open Evaluation。そしてEvaluatorの正式なEvaluationの後に続く、フロアからのOpen Evaluation。一人二分でEvaluatorが指摘しなかったことを伝えるセッションです。

⑥その他
- 面白かったのは、男性会員はスーツ、あるいは長袖シャツにネクタイ着用は必須でした。
- 会員は、会社経営者、上級管理職、医者、弁護士を筆頭にいろいろな職業を持った方がいらっしゃいました。中にはイメージコンサルタントの方がいらっしゃって、会員に服装(とくに色)のアドバイスをしてくださるのだそうです。
- 会員数はRoster上は約50人。
- クアラルンプールには、会員数が100人を超えるクラブがいくつもあるのだそうです。

⑦学んだことと自分自身の中での変化
私自身は、200年9月にTMに入会してから5年間猛烈に突っ走ってきました。クラブのPresident, VPPR, VPE, Assistant Area Governor, Area Governorのどれかを順番にときに重複しながらやってきました。しかし、Area Governorが終わった瞬間心にぽっかりと穴が開き、TMに対するモチベーションが相当下がっていることに気がつきました。燃え尽きたのかもしれません。壁にぶつかったのかもしれません。

しかしD'Utama Advanced ClubのMeetingに参加して壁の向こうに広がるすばらしいTMの世界を見せていただきました。これが私の進む道なのだと思いました。やる気が戻ってまいりました。

今後は一スピーカーとして一トーストマスターとしてもっと成長するために私は次のことをやっていきたいと思います。

- まず基本に返って、スピーチがもっとうまくできるようになりたい。スピーチをどんどんやって行きたいと思います。
- 良いEvaluationができるようになりたい。
- 最後にやはり英語がうまくなりたい。

いつの日かD'Utama Advanced Clubで出会ったすばらしいTMの皆さんのように自分もなりたいと思います。 P1010064

世界最高のDistrictであるDistrict51の中でも、最高のクラブであるD'Utama Advanced Clubの月に一度しかないRegular Meetingに参加しすばらしいプレゼンテーションをいくつも拝見、拝聴できたことは本当に幸せです。さらにこのクラブのメンバーのEvaluationをさせていただくもらえた貴重な体験。

本当に忘れられない夜になりました。

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第53話:TMCの歩き方(海外のクラブの訪問)

海外に旅行あるいは出張した際に空き時間があれば、現地のTMCを訪問してみませんか?
私は、海外出張の際には極力現地のクラブを訪問するようにしております。

海外のクラブに参加して思うのは、「トーストマスターズってトーストマスターズなんだな」ということなのです。今までペンシルバニア、上海、バンコックのクラブに参加しましたが、どのクラブも、私のクラブ、私が参加した日本のクラブのミーティングと同じフォーマットで行っているのです。

- ペンシルバニアのクラブでは、まだBasic Manualが終わっていない私がATMの人のスピーチのEvaluationをしました。 (2001年)
- 上海のPuDong TMCでは、General Evaluatorをしましたし、Table Topicsで当てられました。 (2005年)
- バンコックのクラブでは、私はAh Counterに15回も無駄な音をチェックされました。  (2005年)

日本も入れて4カ国にあるいろいろなクラブに参加しましたが、どこも違和感なく「Toastmasters」という共通語でRegular Meetingを楽しむことができました。どのクラブも、「あなたのクラブを訪問したいのですが、お願いできますか?」とメールで尋ねて訪問したらどこも歓迎してくれ、ミーティングの中の役に空きがあればその場で頼まれたり、こちらからお願いして引き受けさせてもらうこともあります。

では、実際にクラブを訪問するまでの手順を紹介いたします。
- www.toastmasters.orgのWebサイトで、自分の訪問先にあるクラブを探す。
- 日時・場所・言語など条件にあったクラブを見つけたらメールで参加できるかを聞いてみる。
- OKといわれたら、遅刻せずに参加して、何か貢献できることはないか申し出る。(たとえばGeneral Evaluator, Evaluatorなど)
- また日本のTM,クラブについて紹介する時間をMax5分でもらう。
- ミーティングが始まったらベストを尽くす。
- ミーティングが終わったら写真を撮る。
- 二次会があれば参加する。(海外のクラブはあまり二次会をしませんね)
- お礼状を忘れずに出す。

www.toastmasters.orgでのクラブの探し方ですが、
- メインページでFind a Clubをクリックする。
- Find a Toastmasters Clubというページにジャンプする。
- そのページの右下のGuided Searchコーナーで、Select a countryのドロップダウンボックスで国を選ぶ。
- そこから国→(アメリカは州)→都市で絞り込み、SHOW CLUBSボタンを押す。
- クラブの一覧が出てくる。
- さらに、1. Meeting開催日、2.午前・午後の別、3.誰でも参加できるかどうかで絞り込む場合は、このページの左のFind a clubのところで絞込み条件を設定してFILTER RESULTSボタンを押します。

- ここで一覧表が出てきます。一ページに10クラブが表示されますので、複数ページにまたがっている場合は、クラブ一覧表の下にあるNEXT PAGE, PREVIOUS PAGEあるいはLAST PAGEをクリックするなどしてページめくりを行います。

- 一覧表を見ると、たとえば火曜日に開催するクラブでも、第二+第四というパターンだったり、第一+第三というパターンだったりいろいろですので、ここから今度は自分の目で探す必要があります。で、いくつか訪問できそうなクラブが見つかったらクラブあてにメールを書けばよいと思います。

別の方法

あるいは、5年前にペンシルバニアのクラブを訪問したときに使った方法は、ペンシルバニアを統括するDistrictのWebサイトからDistrictガバナーのメールアドレスを見つけて、メールを書いてAreaガバナーを紹介してもらいAreaガバナーに彼女が所属するクラブに連れて行ってもらいました。この方法は、やり取りが楽しいです。

現地のトーストマスターズクラブにどんどん参加して、視野と友達の輪を広げていくのはとてもすばらしいです。ぜひ一度チャレンジしてみてください。

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第52話:Poscastでリスニングマラソン

最近、Podcastを使ってのリスニングマラソンをやっております。iTunesを使って好きなPodcastの番組をダウンロードして、手持ちのICレコーダー(MP3が再生できるタイプ)にコピーして会社の行き帰りにシャドウイングしながら聞いております。一ヶ月ほど続けてそのせいか英語が口から割りと自然に出てくるようになりました。この方法の一番良いのは、タダ(無料)だということです。それから普通の放送(Broadcast)と違ってPodcastはダウンロードができますので、何度も聞けます。

どのPodcastを聞いているか?
メインで聞いているのは、次のPodcastです。

ESL podcast             英語学習者向けのPoscastなので、スローですが、途中であきます。
英語リスニング.com      たまにJokeをやるのですが、英語でのJokeの言い方を学べます。
CNN               ESLを聞いた後で脳に刺激を与えるのに良いです。普通のスピード
ABC News                普通のスピード
Newsweek Online 普通のスピード
Disney               普通のスピード

シャドウイングについて
簡単に言うと、英語を聞いたら同時に聞き取った音を声に出してみる英語練習法です。同時通訳に良く似ていますが、聞き取った英語を日本語にして出すのではなく、聞き取った英語を英語のまま声に出すという点が異なります。上で紹介したESL Podcastや英語リスニング.comはスピードがゆっくりですのでシャドウイングはやりやすいです。以前書いた「究極の英語学習法」にも取り上げましたので、詳しくはそちらをご覧ください。

必要なハードウエア
- インターネットに常時接続されたパソコンあるいはMac(MacはPCといわないらしい。by 某Macファン)

- MP3プレイヤー
(iPodなど、MP3形式で録音された音楽、音声を再生できるプレイヤー。私はSANYOのICレコーダーを使っています。)

必要なソフトウエア
iTunes

どうやって聞いているか?
まず、Itunesの「ミュージックストア」で「Podcast」に行って、ニュースとかいろいろなカテゴリーから面白そうなPodcastを探して自分のItunesに登録しておきます。

で、毎日Itunesを立ち上げると自動的に更新のあったPodcastが自分のPCに落ちてきますので、その番組をMP3再生可能なICレコーダーにコピーしています。コピーはWindows Explorerを普通にファイルのコピーとして行っています。

ファイルサイズは、1MBよりも小さいものもあれば、70MBを超える巨大なものもあります。サイズは、時間の長短もありますが、音質にもよります。ステレオのHiFiなPodcastはサイズが大きくなります。

Itunes
こちらからダウンロードしてください。
Itunesを使わなくてもPodcastを集めたWebサイト(http://www.podcast.net/  など。)からダウンロードもできますが、自分の「お気に入り」のPoscastの管理は私が今のところ見た限りではItunesがいちばん楽なようです。Itunesで自分のPodcastのリストを作っておくとそのPodcast! が更新されると自動的に落ちてきます。なお、ItunesはMacでもWindowsでも両方とも動きます。(私はWindowsXPです。)

プレイヤー
PodcastはMP3形式なので、MP3が再生できるPC、Mac、iPod, MP3プレイヤー、MP3が再生できるICレコーダーで再生が可能です。
Itunesを立ち上げればWindowsでもMacでもそのまま聞くことができます。Podcastの語源になったiPodシリーズ(シャッフル、ミニ、ナノ)はItunesと同期をとって動くよう設計されているので、落ちてきたPodcastを簡単にコピーできます。私は、USB端子を持っているICレコーダー(SANYO製)を持っているので、こちらにコピーしています。

iPod以外のMP3プレイヤーへのコピー(WindowsXPの場合)
USBでPCに接続して、「マイドキュメント」→「マイミュージック」→「iTunes」→「Itunes Music」→「ポッドキャスト」という順番でフォルダーを探していきます。「ポッドキャスト」というフォルダーの中にはPodcast別のフォルダーがずらりと並んでいますから、その中をあけて落ちてきたPodcast入りのMP3ファイルをコピーします。

私は、いちいち4回も5回もクリックするのはめんどうなので、Windows Explorerの検索機能を使って、iTunesフォルダーに変更日が本日のものという条件で検索し、新しいものを探してきます。

Podcastを良くご存知の方への質問です
ItunesやPodcastのWebサイトで、面白そうなPodcastを探すのは大変骨が折れます。たとえばComedy系のPodcastで面白そうなものを簡単に探す方法がわかりませんので、ご存知でしたら教えてください。ダウンロード回数ベスト40のようなサイトは見たことがありますが、Comedyでダウンロード回数が高い、、のような検索ができるサイトがあればぜひ教えてください。

Podcastの可能性
Podcastは放送免許不要で音声による情報発信が手軽にできますので、Toastmastersでの利用も増えてくるでしょうね。どのような使われ方をするかは想像もつきませんが、すでにToastmastersでPodcastingで情報を発信しているところもあります。

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第51話:「トーストマスターズは約束を守る」

「トーストマスターズは約束を守る」。 最近もっとも感動した言葉です。この言葉を聴いた瞬間、鳥肌が立って思わず目が潤んでしまいました。

9月10日の武蔵小杉トーストマスターズクラブチャーターセレモニーの最後で、創立メンバーの一人である稲垣さん(初代D76ガバナー)が、「稲垣さんはムサコが本当にチャーターできると思いましたか」というインタビュアーの質問(確かそうだったと思います)に対して、「僕は絶対にチャーターさせると約束した。トーストマスターズは約束を守る。」といみじくもおっしゃいました。

私が、厚木座間トーストマスターズクラブに入会した2001年9月。稲垣さんはD76のガバナーとして大変忙しくしておられました。D76という日本のトーストマスターズを統括されている組織の長が自分のクラブにいることを大変誇りに思い、稲垣さんの言葉、行動を注目させていただいておりました。

稲垣さんは、まさに「約束を守る」方です。いろいろなことをお願いすると、まず「できる」、「できない」をはっきりおっしゃいます。そして「できる」とおっしゃったら、そのお約束は必ず守る。そして、どんなことにも決して手抜きをされない。Joke Masterを担当されたらすばらしいジョークを披露される。テーブルトピックも大変クリエイティブなスピーチをされる。Grammarianも全力投球。

昨年、私は大和バイリンガルクラブの立ち上げに奔走し、厚木座間クラブにはほとんど足を運べず、稲垣さんにお会いすることもあまりできませんでした。しかし、稲垣さんは、お忙しいお仕事の合間をぬってご自宅からの距離をものともせずに、武蔵小杉クラブの立ち上げサポートに全力投球され今年7月に見事にチャーターされました。

私は、小学校3年から中学3年までボーイスカウトに入っていましたが、たしかボーイスカウトのモットーに「スカウトは誠実である」というものがあったと思います。ボーイスカウトをやっていた人は辞めてもそのモットーを貫き通すことが多いと聞いたことがあります。私は、最近までこの言葉を忘れていた落第スカウトですが、稲垣さんの言葉でそのことを思い出しました。

「トーストマスターズは約束を守る」。シンプルですが守り続けるのが難しいこの言葉を座右の銘としていきたいと思います。

 

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第50話:2025年

「とうとう、Full Fledged Districtに昇格したな。」 District120初代ガバナーとなった北斗は、北海道札幌で行われたToastmasters International Conventionのステージの上で世界中のDistrict Governor達からD120の誕生を讃えられながら、万感の思いでスポットライトを浴びていた。

時は2025年。北海道にある65のトーストマスターズクラブが結集したDistrict120が誕生した。日本に初めてのFull Fledged Districtが誕生したのが2004年。それから21年の月日が流れ、現在日本には、北海道、東北、北陸、北関東、南関東、東海、中部、近畿、中国、四国、九州の11地域それぞれにDistrictがおかれている。しかも近畿と九州にはすでにProvisionalなDistrictがそれぞれ一つづつあり、これまでの成長率を考えると来年には新たに2つのDistrictが誕生しそうな勢いだ。

11のDistrictに所属する800を超えるクラブもバラエティに富んでいる。伝統的に英語のクラブが多いことはさておき、日本語のクラブも全体の30%を数え、さらに中国語、韓国語、ロシア語のクラブ、あるいは日英、日中、日韓、英中、中ロといった組み合わせのバイリンガルクラブも誕生している。

満場の祝福を浴びながら、北斗は昨日、International Presidentと一緒に、東京の首相官邸を表敬訪問をした際に話題になった「日本でのトーストマスターズの拡大の歴史」に再び思いを馳せていた。

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日本のトーストマスターズクラブの成長は、1995年以降急速に始まった。2001年にJapan Toastmasters CouncilがDistrict76Pに昇格し、それが2004年に正式にDistrict76となった。2005年には、District76 Speech Contestの優勝者をはじめて国際スピーチコンテストに送り込んだ。その間もクラブ数増加の勢いは止まらない。2004年、2005年とそれまでにないスピードでクラブが増加した。マスコミへの登場回数も増え、関東圏以外にもクラブ発足の加速的な動きが始まった。

2006年には、まず中部、近畿、四国、中国、九州をカバーするDivision CとDのガバナーが有力なメンバーを集め「2010年委員会」を結成した。これは2010年に、Division CとDのクラブを結集してDistrictに昇格を目指す動きだ。もともと、西日本は18歳以上の人口に対してクラブの数が少なすぎた。彼らの名誉のために申し添えておくと、ただ手をこまねいていたわけではない。機が熟していなかっただけのことなのだ。2010年委員会は、好機到来とばかり、この巨大なマーケットを攻略するために侃々諤々の議論を重ね戦略を練り上げていった。

2006年のFall Conferenceの席上で、2010年委員会は「2010年までにクラブ数をDivision CとDの合計で80を目指しDistrictに昇格する。さらにその中から現在のDivision CとDに相当するグループが2015年にはそれぞれDistrictに昇格することを目指す」とビジョンを発表した。この委員長が発表している最中、会場は物音一つ、咳払い一つなかったが、発表を終えた瞬間、万雷の拍手が沸き起こった。会場にいたDistrict76のOfficer, Club President, VPEがいっせいにそのすばらしい構想を賞賛したのだ。

西日本のこの動きに呼応して、Division Bのガバナーが行動を起こした。Division Bは東京西部、神奈川をカバーするDivisionだ。クラブ数も多い。熱心で、アグレッシブでさらにマニアックなメンバーが多数いるこのDivisionが、Division CとDの行動に無関心なわけがない。Fall Conferenceが終了と直ちにその夕方、Division Bガバナーは有志に声をかけ、会場そばの居酒屋で、「Vision 2009」という委員会を結成し、翌日から盛んにPRを行ってメンバーを集め始めた。オンライン、オフラインなど考えられるメディアと手段を使ってトーストマスターズを紹介して回った。マスコミにコネがある会員はそのコネをフルに利用し、ロータリークラブ、ライオンズクラブにコネがあるメンバーは例会に参加してデモミーティングを行った。 また地元のケーブルテレビ局、FM局に出演したり、また自分のポッドキャストを開局しゲリラ的に普及に勤めるメンバーも現れた。有志が高校を回ってYouth Leadership Programを無料で行い、また大学や公民館でもSpeech Craft Programを無料で行うAreaやクラブも目立ち始めた。こうした動きはさらにDivision Aをも巻き込み、District76の4つのDivisionすべてがDistrictへの昇格を目指してこれまでにない強い潮の流れを作り始めた。

2007年、2008年、2009年と歴代のDivisionガバナーは自分たちのDivisionをDistrictに昇格させるというアイデアに大きなロマンを感じ、またAreaガバナー達も毎週のように地図をにらみながら、マーケティングプランを練り上げ実現していった。

振り返ってみると、臨界点は2008年だったようだ。この年からそれまでの努力以上の成果が出始めた。自家用車、ウォークマン、インターネット、携帯電話など総人口に対する普及率が15%から20%という臨界点を突破した時点から爆発的に拡ったように、トーストマスターズのクラブの拡大にも同じことが言えた。毎週のようにどこかでかならずチャーターセレモニーが行われ、セレモニーに出席するDistrict Governor、Lt. Governor MarketingをはじめとするDistrict Officerもさすがに音を上げ始め、個別ではなくホテルを借り切って合同チャーターセレモニーが開かれることが普通になった。

多くの有能な人材がトーストマスターズに参加をはじめ、世間でのトーストマスターズへの認知度も飛躍的に高まっていく。良い人が集まれば活動のレベルがあがり、さらに多くの人を呼ぶ。「昔は、トーストマスターズっていうとパン焼きクラブと間違われた。」という昔話がJoke Sessionで取り上げられるほどになり、昔を知るメンバーは「時代も変わったものだ」と目を細める。Toastmasters InternationalのInternational ConventionでもLt. Governor Marketingはクラブ数の伸びを評価されて、毎回Marketing Excellence Awardを受賞した。

そして2009年11月。Division A, Division B, Division C, Division Dのすべてが一斉にDistrictへの昇格申請を行い国際本部もその申請を直ちに承認し、2010年4月にはDistrict76が4つのDistrictに分割された。District76(旧Division A)、District95(旧Division B)、District96(旧Division C)、District97(旧Division D)が誕生し、この年のSpring Conferenceは、仙台、横浜、神戸、福岡の4箇所で行われた。2010年委員会のメンバーは「2015年にDivision CとDがDistrictを申請する」という目標を5年も前倒しして実現したことに大いに満足して委員会を解散した。

社会的な認知度が高まったトーストマスターズが、その後の社会で果たした役割は目覚しい。2014年に関東、東海地方を襲った巨大地震で多くの人命が失われたが、復興後の心のケアでトーストマスターズが目立たないが大きな役割を果たした。震災で傷ついた人々が自分の体験を語り共感し共有する場を提供し、人々はそこでゆっくりと心の傷を癒していって立ち直っていった。科学技術がどんなに進んでも、やはり人は人と話をしたいのだ。話を聞きたいのだ。そして話を聞いてもらいたいのだ。地震で多くのトーストマスターズクラブも失われたが、復興の過程で小さなトーストマスターズクラブがいくつも誕生し、癒し癒される場として重要な役割を果たした。

その後の10年で、日本は傷つきながらも復興した。アジアのそして世界の多くのトーストマスターズに助けられて。そして、気がつくともっと多くのトーストマスターズクラブが誕生していた。

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「Ladies and gentlemen, please join me in welcoming DTM Hokuto, the first District Governor of the District120.」との声に我に返った北斗は、演壇に向かいながら、今後のトーストマスターズはどうなるのだろう、どこへ向かうのだろうと考えた。

演台に立ち目の前にいる聴衆を前に北斗は確信した。

「トーストマスターズは、1924年に誕生したときの理念を忘れずに時代に左右されることなく時代に遅れることなく確固たるスタイル、しっかりした足取りで未来に向かうだけだ。」と。


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第49話:がんばれPresident (夏バテからの脱出)

新しいTM Yearとなり、皆さんがPresidentとなって2ヶ月が経ちましたね。いかがですか?期待通りだってでしょうか?期待以上だったでしょうか?

何人かのPresidentから、「こんなにめんどくさいとは思わなかった。」という声を聞くようにもなりました。昨年もちょうど9月くらいに何人かのPresidentからそんな話を聞きました。一昨年もそうでした。

そのとおり、Presidentとは面倒くさい仕事なのです。私も、初めてTMでPresidentをやったときに、ちょうど9月くらいになって「面倒くさいなー」と思いながらやっておりましたから。

いろいろな相談が、すべてPresidentに持ち込まれてきます。細かなもの、大きなもの。ひとつが解決しないうちに次の問題が来ます。こちらからは小さな問題に見えても、相談する人にとっては結構大変な問題だったりしますので、邪険に扱うことはできません。かといってあまりかかりきりになると、他が止まってしまいます。どの問題にどれだけ時間をかけるかの見立てが最初のうちはうまくできません。で、いろいろ抱え込んで飽和状態になると「あー面倒くさい!」になってしまうのです。Presidentのマニュアルのとおりにもいきませんね。

でも、もう一度言います。こんなものなのです。Presidentの仕事は。 Preisdentだけでなく組織の長の仕事は大体そうですね。組織の長の仕事は、たくさんの人を扱う仕事ですから、そこを避けて通ることはできません。

ですから、運命だと思って覚悟を決めて、そして何よりもスキルアップだと思ってやってみましょう。これまで組織の長の経験のない人にとって、トーストマスターズの環境というのは、非常にリスクの少ない環境です。最悪クラブ運営を失敗しても、クラブが倒産して多額の負債を抱えるわけでもありませんから。うまくいかなくても6月30日が来れば交代です。もしその経験を「失敗」だと思えば、何が失敗だったのか、どうすればうまくいったのか、そこから学べばよいのですから。うまくいけば儲けものです。

それよりも、ここでの経験は今後PTA、自治会などの長になったとき、会社で管理職になったとき、自分でビジネスを始めるときに必ず生きて来ます。

さて、いろいろ抱え込んで飽和状態になってきたように感じたら、次のことを考えて見ましょう。

★問題をすべて頭の中から出して優先順位を付ける
さまざまな案件は、重要度、優先度もまたさまざまです。平等ということはありません。締め切りがある案件は、他の締め切りがある案件と「締切日」で比較して優先順位を決めます。その案件がクラブ全体にかかわるものかある個人だけに関係するものなのかでも優先度は決まります。ある個人だけに関係する問題でも、その個人の名誉に関係する問題は優先順位は高いです。
複数の案件の優先度を決めるのは、頭の中ではなかなか難しいです。ですから紙に書く。頭の中から出して客観化して決めると楽です。私はエクセルを使って「重要度」「締切日」「クラブ全体かどうか」「解決しなかった場合のリスク」を各案件ごとに点数を付けて、点数の合計がもっとも高い問題から優先的に解決していくようにしています。もし優先順位を自分で付けることができなければOfficerと協力して決める。Officerで優先順位を決められなかったらクラブで決める。クラブで決められなかったら、、、コイン・トスで神様に決めてもらいますか?

★他のOfficerにどんどん任せる
本来VPEがやる仕事、VPMがやる仕事、Secretaryがやる仕事までやっていませんか?「まずPresidentが率先して」という考えも悪くないのですが、TMでPresidentをやる中で学べることはDelegation(権限委譲)です。いろいろと抱え込んできたら、本来誰の仕事なのかを考えてその人に積極的に仕事を渡していきましょう。
「Presidentばかり忙しくてVPE, VPM, VPPRが暇」というのはやはりよい姿ではありません。なによりもそんな形に自分を持っていってしまって「だれも助けてくれない」と不信感を持ってしまうのは最悪です。Officerは仕事を待っていると思ってください。どんどん任せて行ってください。それが本来の姿です。

この二つをやって、早く身軽になってください。Presidentが問題を抱え込んで動かなくなるとクラブが動かなくなりますから。

この感覚に慣れてきて、少しづつ組織を回せるようになってきたら、少しづつ達成感を味わえるようになります。これこそがPresidentの醍醐味。苦しさの向こうには、こんな喜びもあるのです。

がんばれPresident!

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第48話:「Evaluation」の落とし穴、「論評」の罠

Evaluationの際に、よくスピーチの内容に立ち入ってスピーカーの意見に対して、「私は賛成だ」「私はこう思う」と自分の見解を述べるEvaluationを聞くことがあります。あるいは、Evaluationの際に、スピーチの内容を繰り返す人によく出くわします。

なんて実は私もTMに入って2年くらいは、Evaluationのやり方が良くわからなくて、上であげたようなことを毎回やっておりまして、ほぼ毎回タイムオーバーを食らっておりました。

スピーチの内容を繰り返していたのは、「私はあなたのスピーチをちゃんと聞いていましたよ。あなたはこう言ったでしょう?」と、きちんと話を聞いていたからこそEvaluationができるという姿勢を見せたかったように思います。逆に、これを言わずにEvaluationをすることに自信がなかったのです。スピーカーのSpeechがわからないこともあります。でもそれを見せたくなかったのです。でも、今は話がわからなかったらなぜわからなかったかを考えて、そこから出発してEvaluationを組み立てることもあります。(こちらを参照ください)

それからもうひとつ、以前の私は「論評」という言葉に惑わされていたせいもあると思います。「論評」という言葉を、勝手に「評論」と解釈して、その内容に対して自分の意見を述べることが主だと考えていました。論評という言葉のもつ罠に引っかかっていたのです。(と思っていた)

Toastmastersに入会するとTMIからもらえる「Effective Speech Evaluation」というブックレットによると、Evaluationとは、
①話し手の発表に対しての自分自身の反応を述べるだけ、
②あくまでEvaluator自信の意見であること。
③その意見は、話し手の発表がどのように効果的であったか?話し手はどう良かったのか?どの部分が改善の余地があったのか?具体的にどうすれば改善できるのか?
を述べることだとあります。

逆に言えば、この3つを満たしていればEvaluationとしての合格ラインの最低線はクリアしているわけで、別にスピーカーの意見を再度繰り返したり、追認したりしなくても良いのです。

その昔、Evaluationについて迷いに迷っていた私が良くやっていたEvaluationですが、(あくまで例です。)

「○○さん、すばらしいスピーチをありがとうございました。私も子供のころ母にそのような話を聞いたことがあります。まだ子供だった私はそんな話を聞いてもあまりわからなかったのですが、成長するにつれて次第に理解できるようになって来ました。私も○○さんと同じような環境にいたため、おっしゃることが大変よくわかります。スピーチの途中で、「千里の道も一歩より」とのことわざを披露されましたが私もまったく同感で、私の結婚式に来てくださった学生時代の恩師がそのスピーチで教えてくださいました。」

こんな風に長々と構成感もない前口上で始めると、まず100%タイムオーバーでした。何よりも、スピーカーがすでに行った話をただ繰り返すのでは、なんら価値を生みません。上で述べた「Evaluationに必要な3つの基本項目」を網羅することもできず、結果としてスピーカーの成長に貢献できませんでした。

また、時にはスピーカーの意見に賛成できないこともあります。しかし、Evaluationは議論の場でもなく、また賛否を唱える場でもありません。たとえば、スピーカーが「首相の靖国神社参拝賛成」の話をして、Evaluatorが「政治的に靖国神社反対」であっても、その内容には決して立ち入る必要はありません。その意見に対して賛成・反対を唱える必要もありません。Evaluationは、そのようなことを議論する場ではないからです。相手と意見を異にしても、あくまでプロフェッショナルに、どうすればスピーカーがスピーカーとして上達できるかについての意見を建設的に述べるのがトーストマスターズでのEvaluationだと思います。

Evaluationについて、わからなくなってきた際には、次の二つのことをお勧めいたします。

①Toastmastersに入会するとTMIからもらえる「Effective Speech Evaluation」を再度読むこと。
②Basic ManualのProject 1から10までのEvaluation Guide全部に目を通すこと。それぞれのProjectで何を求められているかを考えること。

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第47話:スピーチの準備について(私の方法)

皆さんは、どのようにスピーチ(Prepared Speech)を準備されていますでしょうか?そういう情報交換ができたらよいと考えたのが今回の記事です。

私の場合は特別なことをしているとは思いません。どなたでもやっていることをやっているだけだと思います。

目標
本番で、原稿を見ながらスピーチしないこと。そして自然な動作・雰囲気でスピーチができること。

① マニュアルでの確認
まず、スピーチマニュアルで自分が取り組むProjectについて理解を深めます。このProjectの解説を繰り返し読んで、頭の中でイメージを膨らませます。

② ネタ探し
上で膨らんだイメージを心の中で発酵させます。日常生活の中で、新聞や雑誌、インターネットやメルマガ、友人や会社の人たちとの会話に対する感度を上げておきます。あるいは過去にスピーチネタとしてやりたい思っていたものから使えそうなものがないか考えます。いくつか出てきた候補の中から絞り込んでテーマを決めます。ひとつのネタだけで行くときもあるし、複数のネタを組み合わせることもあります。

③ 作りこみ
いきなりメッセージが来ることもあります。このときはとても楽です。メッセージを中心にしてPREPのフレームワークを使って肉付けをしていきますから。あるいは、Openingでよいものが浮かぶときもあります。Bodyが来ることもあります。とりあえず、パソコンに向かって浮かんだアイデアをどんどん文字にしてみます。マインドマッピングをすることもありますが、私は絵がへたくそなので、あまりうまくできません。文字にするか絵にするかは別にしても頭の中の物をどんどん出していきます。とりあえず最初のバージョンを作ります。

④ 練習
まず、手元にあるのは原稿です。非常にエッセイに近いものです。まだ、スピーチではありません。ここから大体10回程度読み込みを行います。10回くらい読んでいると、書き言葉がどんどん話し言葉にこなれてきます。発音しにくい言葉をしやすいものに書き改めていきます。10回に限りませんが、大体これくらいでスピーチらしくなってきます。英語の場合は、ネイティブによるをこのあたりで受けます。6回目くらいからストップウォッチで時間も計ります。読みながらタイムオーバーするような場合は本番でもタイムオーバーしますから、時間内に収めるようにここで取捨選択します。

⑤ 暗記(英語の場合)
英語は母国語ではありませんので、やはり暗記をします。ここは結構しんどいですね。7分30秒の場合、Wordの原稿でフォント14インチで大体4ページから5ページくらいになります。これをパラグラフごとに暗記していきます。だいたい頭に入ったらストップウォッチをもって、やってみます。最初は10分くらいかかりますが、繰り返していくうちにだんだん時間内に収まってきます。これですらすら言えるようになるまで、何度も繰り返します。大体OKだと思ったらイメージトレーニングに入ります。

⑥ イメージトレーニング
子供部屋の小さな整理ダンスを部屋の真ん中に移動して、レクターンを作ります。TMODと握手する真似をしてからGood afternoon, ladies and gentlemenを言いながらストップウォッチで時間を計測します。実際の聴衆の反応を予想しながらBody Language, Voice、立ち位置、移動についても決めていきます。それほど厳密ではありませんが、できるだけ正確に聴衆の反応をイメージするようにします。イメージトレーニングは、あまりたくさんできません。本番と同じ気持ちに持っていくために自分を「乗せ」なければならず、それなりに集中力が必要です。それから聴衆の反応が感じられないので、あまり楽しくありません。コンテストでもない限り、そんなにはやりません。以前は、コンテストの前には50回から100回はやりました。でもやりすぎて失敗したことがあるので、ここの回数は今後は要検討です。このイメージトレーニングでも原稿を変えることがあります。また録音をすることもあります。

⑦ 本番
いつごろからか忘れましたが、本番の際には原稿を持っていきません。原稿があるとどうしても頼ってしまいます。それ以上に、聴衆とのアイコンタクトをとりながら対話を取りながらのスピーチはやはり楽しいものです。

以上の作業です。時間にして、長くて一ヶ月くらいです。短いと、(大変恥ずかしいのですが)2日くらいでやることもあるのです。(粗製乱造のそしりをまぬがれない?) 

いちばん悩むのが「② ネタ探し」と「③ 作りこみ」です。これはいつになってもしんどいですね。スピーチを作りこめば作りこむほど「何を話したいんだっけ?」とわからなくなってそのネタそのものをやめてしまうこともありますから。

5年の経験で感じるのは、悩みが深ければ深いほど、達成感は大きいということです。

さーて、来年の春のコンテストでは何を話しましょうか?

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第46話:ステージでパニックを起こさない方法

ステージでパニックを起こさない方法を考える際に、パニックを起こす方法を考えて見ましょう。

そもそもステージでのパニックとは、「話す内容を忘れるなどの理由で、頭の中が真っ白になり自分をコントロールできない」状態と定義しましょう。

パニックを起こすためには、上で定義した状態に持っていきやすくすればよいのです。

①まず、自分のスピーチを渋面でムッツリとして顔で話している人を探す。こういう人がいると、自分が間違ったことをしゃべっている気持ちになって、なんか自信がなくなってきます。
②聞き手に聞こえないような小さな声で話す。聞き手は、やがてスピーチに集中しなくなり、露骨に詰まらなさそうな顔をしたり、手元の紙を読んだり、時計を見たりしはじめます。そうすると、こちらもだんだん落ち着かなくなります。
③聞き手の顔や目を一切見ないで天井を見て話す。聞き手は無視されている気持ちになり、乗ってこない。
④難しい話をする。英語のスピーチの場合は、受験英語で出てくるような難解なBig wordを連発する。聞き手は自分を尊敬してくれるどころか、聞いてくれなくなります。練習のときは、聞き手の自分を尊敬するまなざしを想像していたのに、反対のことが起こり心に邪念が沸き起こります。
⑤ウケを狙ってのアドリブを連発するがはずれる。かなり動揺して自分をコントロールするのが難しくなります。
⑥だらだら話して、まだ話す内容が結構残っているのにタイマーから黄シグナル、赤シグナルをもらう。冷静にタイマーのシグナルを見ている余裕があるともいえますが、やはりスピーチの残量との関係で相当あせります。
⑦練習のし過ぎで頭を使わずに口が勝手に動いて機械的にしゃべってしまい、ステージ上の想定外のことで続きを忘れる。

まだあるかもしれませんが、これくらいにしておきます。

以上7つのケースを考えて、本題であるパニックを起こさない方法として次のことが言えてくると思います。

まず聞き手との良好な関係を築きあげることがいちばん大事です。聴衆を目の前にしてのスピーチなのですから相手との信頼関係の構築がもっとも大事です。
この関係をスピーチ開始の時点でうまく築きあげることができれば、話し手は落ち着いて自分をコントロールしながらスピーチを展開することができます。

その上で私の過去の経験からの提案です。(括弧の中は、難易度と考えてください。)

(簡単)まず聴衆の中でニコニコと聞いてくれている人を探します。こういう人がいると安心します。TMの場合はほぼ必ずこういう人がいてくれます。ありがたや。
(簡単)スピーチの中では、難しい単語を使わない。簡単な単語でもかなりのことを表現できます。
(簡単)その場で思いついたアドリブはやめておく。なるべく原稿あるいはそれに類する準備稿に忠実に展開する。よく練習しておけばタイムオーバーもありません。
(ちょっと難しい)聞き手とのアイコンタクトを保つ。ニコニコと聞いてくれている人、うなづいてくれる人からアイコンタクトをもつ。自信がもて平常心を保つことができます。
(ちょっと難しい)おなかから声を出す。練習時に声の高さを変えてみて、自分の体が一番よく鳴る(共鳴する)高さを探します。低めの声のほうが良く鳴ります。その声で練習します。
(経験必要)練習しすぎない。一回一回の練習を本番のつもりで本番に近い環境で時間を計って行います。練習のときであっても、つねに聴衆・聞き手のリアクションを正確にイメージするように務めます。いわばイメージトレーニング。イメージトレーニングの精度は、経験をつめばつむほど高まります。この練習は結構集中力が要りますから、そんなに回数がこなせません。

一番楽しいスピーチ経験は、やはり聴衆を乗せて笑ってもらって楽しんでもらう一体感を感じるときです。こういうスピーチが実現できた時に、「スピーチというのは話し手と聞き手の共同作業なのだな」と思います。話し手がその姿勢を見せれば聞き手は喜んで協力してくれます。その一体感がたまりません。

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第45話:非日常的な異空間 (成功するクラブ運営その4)

過去5年のトーストマスターの活動の中でいろいろな人に出会いました。

印象的だったのは、ご自宅でご主人の親御さんの介護をされ日常生活では本当に疲れているのだけれどもトーストマスターズにくると楽しくてそんな疲れも吹き飛ぶとおっしゃっていた女性メンバーでした。このようにおっしゃる方に実は少なからずお会いしているのです。そんな方々にとって、トーストマスターズのレギュラーミーティングはまさに日常のつらいことを忘れさせてくれる「非日常的な異空間」なのです。

私が2000年に入会した厚木座間トーストマスターズクラブは当時、米海軍厚木基地の中にある将校クラブでレギュラーミーティングを行っていました。基地のゲートで米兵に厚木基地の入るためのパスを見せると敬礼して通してくれます。一歩中へ足を踏み入れると、そこはアメリカです。将校クラブの前の広い駐車場を通って、将校クラブの中の瀟洒な部屋でのトーストマスターズのRegular Meetingはまさに当時の私にとって驚愕に値する「非日常的な異空間」です。日本人が本当に格好良く英語でてきぱきと司会をしているのも、米軍基地の将校クラブが持っているオーラが合わさってのものすごい効果を放っていたと思います。米軍基地の中はアメリカですから、日本人メンバー同士も基地の中では英語で話をするのが慣例でした。

911以降、基地を追い出されて近隣自治体の公共施設でのミーティングは、「日常生活の延長」で、厚木座間TMCの持っていたオーラが剥がれ落ちたのを強く感じました。私は当時のPresidentでしたが、新米Presidentにとって会員の参加率が極端に落ちたのは大変ショックでまさに試練であったことを覚えております。何しろレギュラーミーティングでのPrepared Speakerが2名という状態がざらという事態が結構続きましたから。その後、他のOfficerの方々と相当奮闘して会員数を増やしミーティングの内容も工夫し、Prepared Speakerが5名という状態まで持っていきました。これに2年を要しました。このとき、私の頭にはディズニーランドも異空間なる考え方もなかったのですが、結果としてその実現に近いことをやっていたのでしょう。

どこのクラブも多かれ少なかれ「非日常的な異空間」を無意識のうちに演出しています。それがレギュラーミーティング後の飲み会であるかもしれませんし、お好み焼きパーティーかもしれませんし、お茶にケーキかもしれません。もちろん、レギュラーミーティングそのものであることはいまさら言うまでもないと思います。

声の大きな人の意見ばかりが通る、時間を気にせずメリハリのない話がだらだらと続く、役割と責任が不明確な組織。そんなところにいる人が、トーストマスターズの「愚直なまでに基本に忠実」な会の運営に触れると新鮮なすがすがしさを感じ、たまらない魅力を感じるでしょう。
長老が支配し、新しい企画がまったく通らない前例主義の組織に属していると、楽しいことがどんどんできる「いつも何かが新しい」トーストマスターズクラブが、本当に笑ってしまうくらい爽快でしょう。

そして、この両輪がうまく回っているクラブに所属していると、心地よい緊張感の中で同じ価値観を持つ仲間に囲まれて楽しく自分のスキルを磨いていくことのできる「非日常的な異空間」にいることに気がつくと思います。

成功するクラブ運営とは、まさに徹底的に「愚直なまでに基本に忠実」に、かつ「いつも何かが新しい」運営を続けることだと思います。その結果が強力な磁力のような「非日常的な異空間」的魅力をもったクラブとして、ディズニーランドのように多くの人々を惹きつけてやまない存在になるのです。

そんなクラブがあるのでしょうか? ご安心ください。ちゃんとあります。

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第44話:いつも何かが新しい (成功するクラブ運営その3)

「いつも何かが新しい」。これは、私が常にクラブ成功の秘訣の両輪と考えるうちのひとつです。もうひとつの大切な輪である「愚直なまでに基本に忠実」も大事なのですが、これだけだと前例主義に陥ってしまって長老政治化し、新しい創造性の芽がでる可能性が少なくなってしまうからです。創造性の芽はクラブの成長のためには絶対必要です。それを伸ばす空気もクラブには絶対必要です。前回はこの言葉で締めくくりました。

利益一兆円の超優良企業であるトヨタ自動車もそのカイゼン運動の手を緩めることなく、つねに新しいターゲットを設定して挑戦しているそうです。スピーチに完璧が無いように、クラブの運営にも完璧はありません。
つねに向上することを忘れずに、そして「いつも何かが新しい」を合言葉に、もちろんハイキングや合宿やほかのクラブとのJoint Meeting(合同例会)でもよいでしょう。また、コンテストのホストを行う。International コンテストのコンテスタントを出すというのもすばらしいチャレンジです。Area、Division, Districtに役員を送るのもよいでしょう。あるいは、新しいクラブを作るお手伝いでもよいでしょう。はたまた、DCPで規定されたターゲットよりもさらに高いターゲットを内部的に設定してそれに挑戦するのもすばらしいことです。地域の大学、短大、ロータリークラブ、ライオンズクラブを訪問してSpeech Craftのワークショップを行うというのもすばらしい地域への貢献です。

Table Topicsだけのミーティングを行う。Evaluationのワークショップを行う。Prepared SpeechとWorkshopだけのSpeak-a-thonを行う。あるいはWebサイトをかっこよく再構築してみる。魅力的なフライヤーを作る。新聞社、地元のFM放送局とタイアップしてメンバー募集キャンペーンを行う。本当に考えてみればきりがありません。

クラブのOfficerは、ブレインストーミング的にアイデアをどんどん出して(他の人のアイデアを決して批判してはなりません)、出てきたアイデアをOffice全員、あるいはクラブ全員で一つ一つ確認して、もっとも効果がありそうで、もっとも挑戦のし甲斐があり、もっともわくわくするものを選んでアクションプランを作ります。

このようなアイデアが常に生み出され、常に実行に移されているクラブは本当に活気があると思います。クラブの歴史の長い、短いは関係ありません。

そして、アイデアがどんどんあふれてくるといろいろな考えを持った人がたくさん入ってきてさらに楽しくなります。そのときに、再び「愚直なまでに基本に忠実」を思い出してください。私たちはトーストマスターズです。トーストマスターズのコアはそのVisionとMission。そこに基礎を置いたConstitution & Bylawsであり、Officer's Roles and Responsibilitiesであり、すばらしい教育プログラムです。しっかりとしたTime Managementは何を行う際にも大事です。建設的なEvaluationがあるからこそ「いつも何かが新しい」が生きていくのです。

「いつも何かが新しい」「愚直なまでに基本に忠実」という両輪がうまく回ってこそクラブの成功が極大化します。するはずです。そして、そこに現れるのがメンバーとゲストを惹きつけてやまない「非日常的な異空間」なのです。

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第43話:愚直なまでに基本に忠実 (成功するクラブ運営その2)

「愚直なまでに基本に忠実」ですが、トーストマスターズにおける「基本」とは何でしょうか?どこに書かれているのでしょうか?

これを考えるにあたって、クラブ運営、一回一回の例会(Regular Meeting)の運営(Business PortionとEducational Portion)、さらにスピーチの仕方、Evaluationの仕方、またスピーチコンテストの運営などに分けて考えることができます。この記事では、クラブ運営、一回一回の例会(Regular Meeting)の運営について話をします。

まず、入り口としてはThe Successful Club SeriesのThe Moments of Truthが「基本集」としてよくまとまっていると思います。ですから、クラブの健康診断のつもりで、このWorkshopを定期的にやってみるのはよいことだと思います。

クラブ運営
Club Officer Manual (When you are xxxxxx)にその役割別に詳細に書かれています。そして、さらに深く追求していくとつまるところConstitution & Bylawsに行き当たり、さらにMissionとVisionに行き当たります。

一回一回の例会(Regular Meeting)の運営
Business Portionの運営は、Parliamentary Procedureに行き着くでしょう。またDr. Ralph Smedleyがかかれたものを基にしたChairmanというテキストもあります。
またEducational Portionは、Communication & Leadership Program(通称Basic Manual)の後ろのほうにOfficerの役割とMeetingでの役割の詳細として書かれてもいます。
The Successful Club Seriesにもわかりやすく書かれています。

具体的に「愚直なまでに基本に忠実」にやる例としてSergeant At Armsの仕事をとりあげます。Officer's Roles and Responsibilities(Officer Manual)によると、

①Arranges room and equipment for each meeting.
(会場と備品の準備)
②Greets all guests and members at each meeting
(ゲストとメンバーの出迎え)
③Arranges for food service at meal meetings
(食事を出すミーティングでの食事の手配)
④Collects ballots and tallies votes for awards.
(投票用紙の回収と集計)
⑤Maintains all Club equipment and materials
(クラブの備品と消耗品の管理)
⑥Chairs the Social and Reception Committee
(親睦委員会のとりまとめ)
⑦Attends and participates in Executive Committee meetings.
(役員会への出席)

SAAが、しっかりと「②Greets all guests and members at each meeting」ができているクラブをあまり見たことがありませんし、また自分のクラブでもここができているとは言いがたい状況です。実際に、①④⑤⑦がしっかりできた上で②ができるというのは実は物理的余裕、精神的余裕の両方があるすごいクラブなのかもしれません。会場の入り口できっちりとメンバーとゲストを迎えることができるというのは、実にプロフェッショナルなしかもよい印象を皆さんに与えることができると思います。私が目標としているディズニーランドではここはきちんとできているところなのですね。

このように「愚直なまでに基本に忠実」にクラブ運営、例会運営を行うだけで相当高いレベルの運営品質とすることができると思います。なぜならば、トーストマスターズのクラブ運営のテキストは、実はBest Practiceのエッセンスを集めたものだからです。このエッセンスをクラブ運営に入れるだけでレベルが上がることはいまさら説明はいらないでしょう。

しかし、「ディズニーランド」を目指すにはさらに「いつも何かが新しい」も必要だと思います。「愚直なまでに基本に忠実」なだけだと前例主義に陥ってしまって長老政治化し、新しい創造性の芽がでる可能性が少なくなってしまうからです。創造性の芽はクラブの成長のためには絶対必要です。それを伸ばす空気もクラブには絶対必要です。そのための、「いつも何かが新しい」については、またの機会に譲ります。

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第42話:ディズニーランドで考えるクラブの成功 (成功するクラブ運営その1)

クラブの成功とは何か?いつも思うのは東京ディズニーランドです。リピーター率90%という驚異的な運営。その秘密はどこにあるのでしょうか?ここを探っていくとクラブ成功の秘訣にたどり着けそうです。成功しているクラブ、理想的な運営がなされているクラブをディズニーランドになぞらえて考えると、メンバーが「次回のミーティングをまだかまだか」と指折り数えるようなクラブではないかと思います。そんなクラブですから、ゲストもメンバーになりたくなるでしょう。

家族のお供をして年に2回はディズニーランド(とシー)に行きましたが、いつも思うのは、ディズニーランドは「愚直なまでに基本に忠実」で、しかも「いつも何かが新しい」ということです。具体的に見てみます。

「愚直なまでに基本に忠実」
- 夢と冒険と感動というコアメッセージをぶれることなく支えている運営
- ディズニーの物語の世界を忠実にこの世に実現していること
- スタッフのフレンドリーでユーモラス、でも実は相当に真剣でプロフェッショナルな接客態度
- ゴミひとつ落ちていないクリーンな環境
- そしてなによりも安全を最優先させた運営

「いつも何かが新しい」
- 斬新なアイデアで登場する新しいアトラクション、ショーやパレード
- 既存のものをちょっとアレンジする

開園から20年を過ぎているのに、ジャングルクルーズのガイドのセリフはほとんど変わっていません。でもいつも引き込まれてしまいます。アトラクションの設備も細部まで絶対に手を抜かずに凝りに凝っています。

さて、この「愚直なまでに基本に忠実」「いつも何かが新しい」運営の結果現れているものは何でしょうか?それは、時間と空間を越えてこの世に現れた「非日常的な異空間」です。この「非日常的な異空間」があるか