第100話:スピーチ健康法

どうやら「スピーチ健康法」というものがありそうです。ありそうといっても、別に本屋にそういう本があるわけでもなく、私がこれまでのトーストマスターズの経験の中で感じたことを、健康をキーワードに眺めなおしてみると、スピーチの中にはいくつも健康を増進させる要素が含まれているようです。

要素その1「笑いは良薬」
スピーチ健康法の要素その1は、楽しいスピーチをやってまず自分自身が思い切り楽しい気持ちになる事です。そうすればその楽しさは聞き手にも伝染します。笑いがとれればしめたもので、さらに自分が楽しい気持ちになる事ができます。どうせやるなら、大笑いを誘うスピーチをしたいです。

今年の春のコンテストの私の目標は「どれだけ自分が楽しめるスピーチを作れるか」にあります。スピーチを作りながら、「自分で楽しいかどうか」を常に問いかけています。楽しいスピーチは練習していても本当に楽しいです。

要素その2「大きな声でストレス解消」
楽しいスピーチができれば、自然に気持ちが前向きになり、声も出てきます。自分のスピーチを聞き手が喜んでくれているのをみれば、さらに楽しい気持ちになりサービス精神もわいてきて、良く通る声で自分のスピーチを届けたいという気持ちになります。
練習のときも、そこそこ大きな声でスピーチをし終わったときも、爽快感があります。ステージで楽しく大きな声でスピーチをし終わると、爽快感、達成感、満足感と心地よい疲労感があります。いやな気持ちがどこかに行ってしまいますね。

要素その3「身振り手振りで軽い運動
司会者から名前を呼ばれたら走っていく、スピーチの最中は手も足も顔も、体のすべてを使って楽しく表現すると、軽い運動になります。もちろん5分から7分間体を動かしっぱなしのスピーチは見ていてうっとうしいかもしれませんが、動かすときは意識的に大きな動きをするといいですね。World Championship of Public Speaking 2003 (国際大会)決勝のビデオを見ていると、コンテスタントの皆さんは実によくステージで動いています。David BrooksさんのMagic Momentsの中で、あるコンテスタントの方がステージのうえのハシゴを登って好きな女の子に愛の告白をしたときのことを表現していました。

要素その4「血液の循環」
楽しい気持ちになって、大きな声をだし、体を動かし、呼吸を活発にすると、血液の循環も活発になると思います。これはきっと健康の増進に役立つ事でしょう。

要素その5「脳の活性化」
楽しいスピーチを作る。脳が活性化します。スピーチを覚える。脳を使いますね。楽しいスピーチを演じる(話す、声を出す、体を動かす)ことも脳を活性化します。

この記事を書くにあたって「カラオケ健康法」について調べてみました。医療に携わる人たちが書かれたカラオケ健康法は根拠としてつぎのことをあげられています。

  • 好きな歌手になりきって好きな歌を歌うことで日頃のストレスを吐き出し心を浄化できる。
  • 理想的な呼吸(腹式呼吸)ができ、自律神経が調整され全身がリラクゼーション状態になる。

参考:ストレス発散だけじゃない!知って得する若返りカラオケ健康法


今年のエリア33、ディビジョンCコンテストで私は自分が楽しめるスピーチをしました。カラオケにたとえれば「あんたが大将」のように歌っていて自分も楽しめる、そんなスピーチです。

コンテストの最中、自分の番を待っている間まったく緊張がないばかりか、早くステージに上がって楽しい時間を共有したいというわくわくした気持ちでした。もちろんステージではいままでにないくらい楽しい時間を過ごす事ができました。過去のコンテストで「勝つこと」にフォーカスしていたときは、こんな気持ちになった事はありませんでした。

自分が楽しめるスピーチというのはこんな効用があるのかと本当にビックリしました。

「なぜ、スピーチをするのか?」 

「それは健康になるためです。」

こういう答えがあってもよさそうですね。

| | Comments (0)

第99話:こんなの欲しかった「Toastmaster Timer1.1」

第99話も、第98話に引き続き優れたフリーソフトの話です。

スピーチを練習していていつも思うのは、「青、黄、赤」が自分のスピーチのどのタイミングででるかがわからないということです。

ストップウォッチでは、結局スピーチ全体で何分何秒かかったかしかわかりませんからね。

5分になったら青、6分になったら黄色、7分になったら赤を出してくれるストップウォッチがあればいいなとおもってGoogleで検索したら、オーストラリアのあるトーストマスターさんがWindowsパソコンで動くトーストマスター用のストップウォッチのソフトを開発、無料公開していることを見つけました。

ソフトの名前はToastmaster Timer 1.1です。

[Toastmaster Timer 1.1]

さっそくダウンロードして使ってみたら使い方も簡単でとても便利でした。

時間も自由に設定できるので、Table Topics用、Evaluation用、Basic Manual Project 10用のようにスピーチの用途に応じて変えられるのも便利です。緑、黄色、赤が出るたびに「ピッ」とお知らせを出すこと(もちろん出さないこと)も可能です。

ただし、時間を記録する機能はありません。

自分のスピーチのどのあたりで、緑が点灯して、黄色が点灯して、赤が点灯すれば、自分のスピーチの途中で、タイムオーバーになりそうなことも予測できるので、とても便利だと思います。コンテストに向けての練習にとても重宝します。

ダウンロードは、こちらです。

これを使いながら、だれか携帯電話で動くJAVA版の「Toastmaster Timer」を作ってくれないかな?とひそかに願いました。

| | Comments (2)

第98話:パソコンの操作をビデオで説明する

今日は、パソコンの操作をビデオで記録するソフトの紹介です。

CamStudio です。AVI形式やFlash形式に記録します。フリーソフトなのが嬉しいです。
(ただし、Windows NT, 2000, XP、Vistaのみのようです。)
YouTubeを使えば、友人や他のトーストマスターズの方と簡単に共有できます。

どのように使うか?(まず、現在の問題点)

  • 「DCPが現在何ポイントかどうやって確認するの?」
  • 「簡単だよ。Toastmasters InternationalのWebサイトに行って、それから、えーっとね、District Performanceって書いているところをクリックして、それからね、、、えーーっとね。、、、、、、今度マニュアル作るよ」
  • (数日後)
  • 「マニュアルまだかな?」
  • 「ごめん、ちょっと忙しくて。」

このように、パソコンの操作を口頭で「相手にわかってもらえるように」説明するのは、熟練したトーストマスターズであっても結構難しかったりします。
またマニュアルを作るのも、実際にやってみたら簡単な事も、結構ステップ数がかさんで面倒くさいです。

どのように使うか?(CamStudioで解決!)

  • 「DCPが現在何ポイントかどうやって確認するの?」
  • 「簡単だよ。Toastmasters InternationalのWebサイトに行って確認するんだけど、口で説明するのは大変だから、今度ビデオを見せるよ。」
  • (数日後)
  • 「ビデオができたから見てください。YouTubeにアップロードにしましたので、こちらのアドレスをクリックしてみて。http://www.youtube.com/watch?v=7Dh4uqBfF6k
  • 「なるほど。簡単!」

ちょっと解説(ビデオ作成からYouTubeに公開までの流れ)

  1. CamStudioを立ち上げます。
  2. Toastmastere InternationalのWebサイトに行きます。
  3. CamStudioで録画開始
  4. ビデオ完成
  5. YouTubeにアップロード(YouTubeのアカウントが必要)

※一言:

  • AVI形式だとファイルサイズが巨大(5MBとか)になりメールで送れないことが多々あります。そこでYouTubeを提案しています。
  • YouTubeで再生するときは、画質がクリアではないので、全画面で再生する事をお勧めします。

必要なもの

  1. Windowsパソコン(NT,2000,XP,Vistaのいずれか)
  2. CamStudio

※ビデオカメラなどは不要です。

CamStudioのダウンロード
こちらです。いくつかあります。

| | Comments (0)

第97話:スピーチの第一声

  • Good afternoon, ladies and gentlemen
  • Fellow Toastmasters, and welcome, guests!
  • Contest Chair, Distinguished guests, and my fellow Toastmasters.
  • 皆さん、こんにちは!

スピーチを始めるやり方はいろいろとありますが、最近この第一声がとても大事なことに気がつきました。

この第一声をうまくやると、その後のスピーチがとてもうまくいきます。第一声がうまくいく状態というのは、聞き手との間に信頼関係がうまれ、聞き手の武装を解除させ、リラックスさせた状態だと思います。

逆にこの第一声で「あ、緊張してる!」と気がついてしまうと、一気に血圧があがり、声が小さくなり、表情も硬くなり、スピーチ自体が「冷えて」しまいます。スピーチが冷えると、その冷えは聞き手に伝わり、どんどん冷えていきます。(これまで散々経験しました)

3月18日にスピーチをする機会があるのですが、現在の練習ではこの第一声を成功させるために次のことを行っています。

「この皆さんに聞いてもらいたくてたまらない。」というイメージトレーニング

実は今回のスピーチは自分でとても気に入っていて、聞き手の方に、本当に私の作るスピーチの世界の中に入っていただいて一緒に楽しんでいただきたいと思っています。その気持ちを第一声にこめたいと思います。

「皆さんのことを大好きである。」という気持ちになるイメージトレーニング

自分の時間は楽しくすごしたいものです。楽しく過ごすには、好きな人たちと過ごすのが一番です。それがスピーチであればなおさらです。第一声に私の気持ちをこめて、この一言で信頼関係を築きたいのです。

この二つのイメージトレーニングがうまくいくと、私自身練習とはいえとても楽しい気持ちになり、声が明るくなり、スピーチに対する集中力も増し、スピーチをし終わった後で、「楽しかった」という気持ちが増します。逆にこのことを意識せずにただしゃべった場合は、途中で気持ちが乗らなくて練習をやめてしまうことがあります。

このイメージトレーニングをうまくやって、練習も本番も同じくらい楽しい気持ちでやってみたいと思います。

| | Comments (0)

第96話:トーストマスターズの「こころ」

クラブの使命

トーストマスターズクラブの使命とは、お互いに助け合い、積極的に学習する環境を提供することにあります。その環境の中で会員一人ひとりがコミュニケーションとリーダーシップの技術を磨く機会をもち、そのなかで個人の自信と成長が涵養されるのです。

(The Mission of the Clubの翻訳:原典はこちら

トーストマスターズの80年の歴史の中で培われた膨大な教育プログラム、ノウハウもつまるところこの「クラブの使命」、「国際本部の使命」、「ディスリクトの使命」、そして「トーストマスターズのあるべき姿(The Vision of Toastmasters International)」に根っこを置いていると信じています。そのうえに「トーストマスターズの約束(Toastmaster's Promise)」があり、そこから教育プログラムが菩提樹のように枝を拡げ世界に伸びて行っているのだと思います。

このトーストマスターズの「こころ」とも呼べるクラブの使命に思いを新たにして、気持ちをリセットしてがんばっていきたいと思います。

| | Comments (0)

第95話:Division C Officer's Training

本日は、Division C Officer's Trainingでした。トレーニング自体は13時からだったのですが、「CLプレゼンテーション」という企画があったため朝10時30分から18時まで池尻大橋のガートナージャパンにおりました。

私も以前Areaガバナーをしていた際に主催者側として企画をしたことがあったので、これだけの行事をまわす苦労(および楽しさ)がよくわかりました。

本日のイベントを成功させるために、大変な努力をされたDivision Cガバナー様、Area31ガバナー様、Area32ガバナー様、Area33ガバナー様に敬意を表し心からそのご苦労に感謝したいと思います。また、70人近い参加者のためにいつも会場を快く利用させてくださっているガートナージャパン株式会社様とガートナージャパントーストマスターズクラブ(会長様および会員様)にも本当に厚く御礼を(Web上ではありますが)申し上げます。(渋谷に近い好条件の会場が借りられるのもひとえにトーストマスターズに大変な理解のあるガートナージャパン様のおかげなのです。私たちはそのことを決しては忘れてはならないと思います。)

トーストマスターズに入って6年5ヶ月ですが、毎年何かの役員をやっていますので、「Officer Trainingで語られることはほとんど理解しているのでまぁお付き合い」と思っていた今回のトレーニングでしたが、昨日のTMOD体験で「なめてかかるのはよくない。慢心してはいけない」と学びましてもう一度謙虚な目で参加しようと気持ちを切り替えました。それが奏功したのか、終わってみるとお持ち帰りバリューの高い内容ばかりでした。

新CLマニュアルについて

正直食わず嫌い的に避けてきた話題でしたが、今日のこのプレゼンはエッセンスが大変コンパクトもまとまっておりよく理解できました。「メンターによるWritten Evaluationを実施している実例」を伺って「その手があったか!」と腑に落ちた次第です。ハンドアウトも大変要領よくまとまっておりました。

新クラブ立ち上げについて(エリア33セッション)

自分たちが大和バイリンガルを立ち上げたときのことを思い出しました。D76で誕生しつつある新しいクラブについての情報を入手できたことが収穫でした。

達成への動機付け(エリア33セッション)

いわゆるRecognitionですが、「会員がたとえばProject10を終了する際にどのように祝っているか」という検討課題に対して5分間の短い討議をへて私たち会長グループが出した答えは①達成が近いメンバーがいることをクラブに周知する。「今日○○さんがBasic Manualを終了する予定です!」②例会の最後に達成したメンバーをクラブ全員でとにかくほめる。言葉でほめるのは、まったくお金がかからずにかつ最高の動機付けとなる優れた方法。③思い切ってTMIから見栄えのよいデザインのトロフィーを購入して渡す。④例会が終了してからもクラブ全員にメールなどで達成を祝う気持ちを共有する。でした。

メンバーを増やすためには(エリア33セッション)

「メンバーを増やすため」のクラブ宣伝用チラシの作り方。プレゼンターの廣田さんに激しく共感いたしました。チラシに対する思い入れと「愛」がなければならない。ただ、チラシをまくだけではなく「愛」をもって全知全能をかけてチラシを配布するという姿勢には200%共感いたします。たかがチラシ、されどチラシ。チラシのもつ価値を存分に理解された廣田さんのプレゼンを聞いて本当にうれしく思いました。いただいたハンドアウトも秀逸でした。

Conducting Quality Speech Contest

大変な時間をかけてご準備されたことが大変よくわかり本当にありがたいと思いました。

午前中の3つのCLプレゼンテーションも学びの多い価値の高いものばかりでした。

Officer's Training(役員研修)の是非についてはいろいろな意見がありますが、せっかく貴重な一日を使うのですから、骨までしゃぶって学ぶ気持ちで行けばまだまだ学べることが多いです。

これまで知らなかったほかのクラブの方々と話ができたこともよい収穫でした。

改めまして、主催者の皆様、発表者の皆様。そしてD76ガバナー、前ガバナー各位にお礼を申し上げたいと思います。

| | Comments (0)

第94話:TMODをやって改めて学んだこと

大和バイリンガルクラブの昨日(2月24日)の例会で、私はTMODでした。今期会長となってから初めてです。会員各位のご協力のおかげ大過なく勤めることができ、2次会(大和にある喫茶店「チボー家」)で黒生ビールジョッキも大変おいしくいただけました。何よりも13時30分ぴったりに例会を開始し、また15時30分ぴったりに終了できたことはうれしかったです。

しかし、昨日の最大の学びは「TMODは当日役を持っている会員(Assignment Holders)と事前に信頼関係を築き上げておくことが大切だ」ということでした。

★昨日の例会について

昨日の例会は、前半日本語で後半が英語という形式(「Standard_Meeting_Program_J.pdf」)でした。文法博士(Grammarian), えーとカウンター(Ah Counter)、計時係(Timer)、小話名人(Joke master), テーブルトピック準備スピーチ(Prepared Speaker)と論評(Evalation)という日本語セッションの流れ、後半はPrepared Speaker, Evaluation, General Evaluation, Award Presentationという流れです。

ただ、昨日はいつも使っている広い会場が予約できず小さな部屋で机の配置は教室スタイルでした。コの字型の机の配置に慣れている会員にとってちょっと違和感のありました。

★例会の推移

スピーカーとしての私のプレゼンテーションの目標は、「笑わせて盛り上げる」ですので、TMODにコントロールが移ってから(会長も私ですので、私から私へバトンタッチ)例会を和ませて笑わせて楽しい例会にするつもりでした。

しかし、なぜか日本語セッションがだんだん「冷えていき会員が固くなっていく」のを強烈に感じました。いくら楽しく紹介をしても(もちろん失礼のない範囲で)拍手にも力がなく、その空気は私にも伝染し、私のイメージしたものとはちょっとギャップが出ていました。ただ、日本語セッションでの役を持った方々は皆さんすばらしい仕事をされたことは彼らの名誉のために申し添えておきます。私が言いたいのはそういうすばらしい仕事をされた会員のためにさらに例会を盛り上げておきたかったのにそうならなかったということです。

しかし5分の休憩を挟んで英語セッションに入り、空気に変化がありました。二人の英語スピーカーも二人のEvaluatorも日本語セッションに負けないくらいよいプレゼンテーションをなさいましたし、ベテラン和田さんによるGeneral Evaluationも会の最後を飾るにふさわしい学びのたくさん詰まったものでした。しかしTMODの観点からすると「前半の冷えた硬い雰囲気がほぐれてきて後半はよりリラックスして盛り上がってきた」「私自身もやりやすかった」というのが大きな違いとして感じました。

★二次会にて

二次会のチボー家では、今日はやりにくかったという声が何人かの方から出ました。机の配置が教室スタイルで、しかも目の前に計時係(タイマー)がいらっしゃったので緊張したという声です。

★帰宅して

なぜ母国語ではない「英語セッションでほぐれたか?」について考えました。通常、うちのクラブでは日本語セッションのほうが盛り上がるからです。いろいろと考えていて和田さんの存在に行きあたりました。和田さんとは厚木座間クラブ以来6年間のお付き合いで、お互いのこともよく知っている気心の知れた間柄です。

英語セッションの中で和田さんを紹介するときもかなりリラックスして紹介できました。6年間の付き合いから和田さんを紹介するツボを心得ていたからだと思います。

日本語セッションの皆さんと事前にゆっくりと話をする時間をもち、信頼関係をより高く作り上げておき、紹介するツボを押さえておけばよかった。と気づいて反省するにいたりました。

★よりよいTMOD、司会のための学び

自分は大和バイリンガルクラブの創始メンバーだし、トーストマスターズも6年やっていてTMODも数え切れないほどやったので、役割の確認とプログラムの作成と印刷だけやって当日は時間管理をばっちりやれば大丈夫と、慢心していました。

しかし、そこまでできるのであれば、さらに役割を持った人たちに事前に電話なりをして、「どのような形で紹介するのがよいか」までのイメージを作り上げておくべきでした。

さらに当たり前のことながら、例会はTMODが作るものではなく役を持った人たちとTMOD(黒子)との共同作業で作るものだということを改めて学びました。

よりよい仕事をするための努力には終わりがないということを学んだのが昨日TMODをやっての最大の収穫でした。

| | Comments (0)

第93話:Toastmaster2月号 Special Evaluation Issue

いやー、2月号はすばらしかったです。

ひとことで言うと、今号は、プロフェッショナルな人間になるために「Evaluationにどう向きあうのか」というテーマの記事が満載であったと思います。私の定義では「プロフェッショナルな人間」には、聞く力、批判を受け入れる度量、受け入れた批判を成長の原動力にかえる能力が必要と思いますが、今号はそうなるための具体的な指南書であると思います。永久保存版ですね。

私が「いいな!」と思ったのは次の記事です。

Points to keep your evaluation on target (8ページ)

  • 論評をする立場で、とても役に立つ記事です。
  • Analysis, Recommendation and Encouragement.
  • 10ページ目の一番左のパラグラフは秀逸。Toastmasterは単なる「練習」なんですよね!例会が本番ではないという筆者のコメントに激しく同意です。
  • Recommendation should not focus "what went wrong" but on "what might work together"

Do you dread receiving an evaluation? (12ページ)

  • 論評を受ける際に役に立つ記事です。
  • ToasmtasterのEvaluationについてNew Memberが知っておくとよいポイントが3つ軽くまとめてあります。
  1. No speech is perfect. 必ず提案をする。
  2. Evaluationはせいぜい個人的な意見であること
  3. Evaluationは例会でもっとも挑戦的な仕事であること

"If Only I'd Said......"  Mastering the art of Self-evaluation (20ページ)

  • 自分自身のプレゼンテーションを自己評価する際の心の持ちようについての考察です。
  • 自分自身が例会での自分のパフォーマンスがいまいちで落ち込んでいるとき、あるいはクラブのメンバーで、スピーチ終了後に落ち込んでいる人に有効なアドバイスが載っています。

Learning to (Almost) Like Criticism (24ページ)

  • 批判を成長の原動力にかえる心の持ち方についての記事です。
  • すばらしい。ちょっと残念だったのは12個のアドバイスがやってよいことと、やってはいけないことがいまひとつ整理されていなかったので、ちょっと混乱しました。しかし、最後のRepeat the processが一番大事と思いました。
  • この記事は、ビジネスの場にも充分応用が聞くすばらしいものです。

Challenging the Advanced Speaker (27ページ)

  • 自分よりも実力の上のスピーカーをどのように論評するか?についてです。
  • 自分よりも実力も経験もあるスピーカーを論評しなければならない状況はたまにありますよね。
  • 自分よりも力のあるスピーカーを論評する際に注意してよく見るとよい4つのポイントについてのまとめはなかなかよいと思いました。
  • 逆に上級スピーカーになってもこの4つのポイントははずしてはならないということです。

2月号で、知らない英単語に悩まされ「10回音読」の対象にした記事は次の2本です。

  • "If Only I'd Said......"  Mastering the art of Self-evaluation
  • Challenging the Advanced Speaker (筆者はイギリス人なのですね)

| | Comments (1)

第92話:なぜコンテストに出るのか?

コンテストシーズンがやってきました。これまでほぼ毎年コンテストに挑戦している私は前の年の12月くらいから「何を話そうかな?」と考え始めます。コンテストに出ることは、自分にとっては年中行事のようになってきていることは確かです。コンテストに向けて練習している間は、楽しいことよりもむしろ「なんで、こんなことをやっているのか?」と苦しくて仕方がないことも確かです。

私はいったいなぜコンテストに出るのか?出たいのかを考えてみました。

その原点(トーストマスターズでの)

なんと言っても2001年の5月東京日比谷のプレスセンターホールで行われたAll Japan Speech Contest決勝で、井上敏之さんのBonji Tetteiをみたことです。Toastmasterに入会して半年後に参加した「全国的なイベント」と日比谷のプレスセンターホールというブランド(当時はそう思った)という雰囲気(と会費)にすっかり呑まれた中で見た井上さんのBonji Tetteiスピーチは内容、構成、デリバリーとすべてにおいて圧倒的で、しかも会場を笑いの渦に包みこんでの優勝ですから、その場で「こんなスピーチをいつかやりたい。自分もコンテストに出て聴衆を沸かせたい」と思いました。

卵からかえった雛が最初に見た動物を親と思う「刷り込み」と同じことが起こったわけです。思えばここが私のスピーチコンテストマニアたる原点でした。でも、本当にこれが原点なのかな?もう少し掘り下げて考えてみました。

その原点(本当の原点)

中学・高校時代ビートルズに憧れ、中でもポールマッカートニーのすべて(才能、歌、楽器のスキル)にあこがれていました。ステージでやってみたかったのですが、バンド仲間もおらずチャンスはありませんでした。さらにさかのぼると、小学校のころから授業中教室のみんなを笑わせるのがとても好きでした。さらにさかのぼると、幼稚園のころから家に来た父のお客さんを笑わせるのが好きでした。ここが私の根っこの部分なのかなと思います。要するに根っから人を笑わせたり、楽しませたり、目立つのが好きな性格なのですね。

大学時代はクラシックギタークラブにて、ギターアンサンブルの指揮やギター独奏や重奏をやったこともあり、とりあえず「目立ちたい欲」はそれなりに満たされました。しかしクラシックってやはり難しいのですよね。大学生ともなれば、ものすごいギターを弾く人間が結構いまして、とてもじゃないけどそこまでできないという思いもありました。

社会人になってからは、社会人のギターサークルに一年ほど入っていたこともありましたが長続きせず、音楽をやる夢もどこかに行ってしまいました。

それが2000年にトーストマスターズクラブと出会い、2001年の井上さんのAll Japan優勝スピーチを見て、目覚めたのです。

この記事を書きながら、「あーここが自分の原点だったのか」と納得してしまいました。

コンテストでの苦しくも楽しい思い出と学びの数々

やはりコンテストに出ていい事がたくさんあったというインセンティブがあったから毎年出ようという気持ちになるのだと思います。これらはまったく個人的な体験ばかりなのですが、まぁここは私の個人的なブログですので好きなことを好きなように書きますと、、、

  • コンテスタントではないのですが、2001年の秋のあるArea Evaluation Contestで私は、Test Speakerでした。Evaluation Contestではコンテスタントが同じスピーチを聞いてEvaluation Speechを順々に行ってその技を競いますが、その「同じスピーチ」をするのが、Test Speakerです。このスピーチがとてもウケましてスピーチの自信をなくしていた私は、一気に気持ちが前向きになりました。このスピーチがきっかけで横浜クラブのたくさんの方々と友人になりました。
  • 2002年の春のコンテストでは、エリアコンテストの次がいきなり大阪のAll Japanでして決勝にいきなり出場することになりました。1位、2位、3位で私の名前が呼ばれることは無く参加だけでしたが、それでもコンテストに向けた練習のやり方について大きく学びました。同じクラブの和田さんに車の中で「もっとこんな風に盛り上げたほうが良い。」とバラの花を小道具に使ったConclusionを提案していただきましたが、あまりにかっこよすぎて私のカラーに合わないと判断し、使いませんでした。それはともかく大阪の決勝でせめて入賞したかったな、というのが正直な気持ちでしたが、後日送られてきたビデオを見て愕然としました。まったく計画性のないステージ上での動き、ボディアクション。1位、2位の岡野さん、浅井さんとは黒帯と白帯ほどの差を見せ付けられました。
  • このコンテストで、「コンテスタントは受付で特別扱いをしてもらえる」快感を味わいました。まったくパーソナルなつまらない快感ですが、、、
  • 2002年秋のDivision B Humorous Speech Contestは忘れられません。「IT」というタイトルのスピーチでしたが、前日の午前中までオチが浮かんでこず、横浜クラブに「明日出場するのをやめます。」という電話をしようと思った瞬間に「Windows HELP doesn't help us at all!」というオチがひらめき出場。その後、次から次へとクレイジーなアイデアが浮かび翌日のコンテストのステージでは会場の笑いをどんどん取りまくり、最後の最後のオチ「Windows HELP doesn't help us at all!」で、横浜開港記念会館の一号会議室を埋めた皆様の大爆笑をいただきました。あまりの爆笑ぶりにステージにいた私は風圧めいたものを感じましたが、今でもあの感動は忘れられません。結果は3位でしたけど、こんな大きな笑いがもらえたことは本当に幸せでした。
  • 上のDivision Bコンテストの結果は3位だったのですが、なんと1位優勝者が出張のため全国大会決勝に出場できなくなり、繰上げで名古屋で行われた全国大会に出場しました。結果は入賞ならずでした。ここである人から「あなた、マイクの使い方が悪かったわよ」と言われました。マイクを使っていなかったのになぜ?と思ったところ、レクターンの上においてあったステージマイクがOnになっていて、そのそばを通過するたびにマイクが私の声を拾ってとても聞きづらいスピーチになったようです。まさにLearn By Doing.
  • 2003年春の「Natto is Yummy」は本当によく練習しました。厚木座間クラブのThomas Myslinskiさんにキャンプ座間のACSセンターでサシで稽古をつけていただきました。一対一のスピーチはとても緊張します。その後、とにかく100回練習することをターゲットに会社の行きかえりも歩きながら練習しました。Division B予選を通過して、激しい練習の成果があって新橋第一ホテルで行われたAll Japanの決勝で、、、、1位、2位、3位で私の名前が呼ばれることはありませんでした。この結果にはしばらく納得が行かなかったのですが、後からいただいたビデオを見て合点が行きました。私はたんなるテープレコーダーだったのです。練習のしすぎでした。100回練習することだけを見て、一回一回の練習を大切にしなかったつけがきっちりと回ってきたのです。この年のコンテストを振り返って二つの大きなことを学びました。一つはモチベーション管理。同じスピーチを何回もやるため飽きるのです。どうやって楽しい気持ちでやり続けるのか良い勉強になりました。そして一球入魂の練習です。勝てなかった悔しさから立ち直ってよい勉強をしました。
  • 2006年春の淡路島の日本語コンテストは結果として優勝でした。昨年は、最初から優勝することだけを念頭にクラブ内予選を力技で乗り切り、強豪の居並ぶDivision Cでは辛勝し、District決勝では優勝することができました。それまでの、コンテスト出場で学んだ様々なノウハウの集大成とも呼べる練習法で臨んだといいたいところですが、決勝前日にDivisionCバージョンを大幅に書き直して当日の朝から徹底的に練習するというドロナワ的な方法で、あまり理想的ではないかもしれませんが、費やした時間からすると費用対効果では効率的だったかもしれません。優勝したことは本当にうれしかったです。しかし台湾から来たトーストマスターの皆さんのデモスピーチのすばらしさに「まだまだ道は遠い」と気持ちを引き締めました。

これまでのコンテストの挑戦の結果、大きな敗北感も大きな達成感も両方味わいました。私にとってコンテストへの挑戦の理由は、まとめるときっとこんなことになります。

  • 子供の時からの、自己顕示欲、ウケ狙いを満足させる貴重な場である。
  • 特別扱いしていただけるのははっきり言って相当気持ちがよい。
  • 勝てば、やはりうれしい。勝てなければ勝ちたいと思う。それがインセンティブ。
  • この時期、ひとつのスピーチにじっくり取り組むことができ多くのことが学べる。
  • 同じコンテストに出場するコンテスタントから、非常にたくさんのことを学べる。
  • クラブの例会の倍以上の規模の聴衆を前に、例会では得られないステージ上でのライブについて実際にやってみて学べる。たとえば、声。クラブの例会の会場で出す声とステージで出す声はおのずと大きさ、強さが異なる。強い声、大きな声を出すとスピーチの時間に影響することがわかった。(長くなる)
  • 多くのトーストマスターの皆さんと友人になれる。

もっと、単純化すると「好きだから、楽しいから」ということになります。

さて、今年はどうしようかな?

| | Comments (1)

弟91話:テクニカルプレゼンテーションとユーモア

上級マニュアルのTechnical Presentationsと、Speeches by ManagementのProject2のThe Technical Speechを行う際に参考になるのが次の2本の映画です。

不都合な真実は、アメリカの元副大統領アル・ゴアが深刻な地球環境の破壊をデータに基づいてプレゼンテーションする映画です。
またエリン・ブロコビッチは、正式な法律教育を受けていない主人公が、大手企業PE&Gの土壌汚染に苦しむ住民を救うために訴訟を起こし、3億ドルの和解金を勝ち取るという映画です。

どちらも、材料は環境であったり法律であったりしますが、料理方法として「ユーモア」を採用しているため、見ているこちらもリラックスしてメッセージを「すっ」と受け止めることができました。

とくに不都合な真実は、見ていて滅入るような心が痛くなるようなそんな事実が次から次へと突きつけられます。例えばNHKスペシャルのようにユーモア無しに淡々とこの重いテーマを見せる事も可能でしょう。しかし、ユーモアで味付けすることで理解が進み、その分随分引き込まれてしまいました。メッセージもずっしりと受け止めることができたと思います。

Technical Presentationsのように固いテーマ、重いテーマをそのまま見せる事も表現の一つです。しかし聞き手に受け入れてもらわなければ何もならない。その意味で、ユーモアで聞き手のこころを開いてそれからテーマを注ぎ込むという技法は効果的です。その意味で、この2本は大変参考になりました。

| | Comments (0)

第90話:「疑似体験」をトレーニングに!

あるセミナーで聞いた話です。

  • 講義------------------------------------- 5%
  • AV---------------------------------------15%
  • デモンストレーション--------------------20%
  • ディスカッション-------------------------30%
  • シミュレーション-------------------------75%

これは、「トレーニング形式別に見た知識の定着率の比較」なのです。(原典は米国National Training LaboraryのBloom taxonomy Cognitive Levelということです。)

どういう調査を行って、どのような知識を、またその定着率をどのような方法で計測したのかを私なりに調べてみましたが分りませんでした。ですから、この調査結果をどのように考えていけばよいかについては議論の余地があることは重々承知した上で、私は経験上この結果について非常に納得できるということができます。

学生時代、そして現在でも講義は退屈で苦痛でしかも後々それほど記憶に残っていません。しかし、グループで一つのテーマをディスカッションしたり、実際に手を動かしてやってみたことは後々まで覚えています。

トーストマスターズでも、トレーニングを行う機会が多いですが、実際に手を動かしてのシミュレーション(疑似体験)をもっと取り入れてみようと思います。

| | Comments (0)

第89話:Toastmasterマガジンを声に出して読む

ここ2年ほどToastmasterマガジンを読んでいなかったので、今年の目標として「毎号全記事を読む」ことに決めました。Toastmasterマガジンは、それほど難しい英語を使っていないのであまり辞書のお世話にならなくてもなんとか読めますが、それでも1月号の「Leadership: From Toastmaster to Hit TV Show」にはちょっとてこずりました。

出だしから、知らない単語の連続で辞書が離せなくなり、ちょっとげんなりとしました。
てこずった単語の例です。

  • homemaker
  • strutting around
  • a sassy bob
  • pilfered from xxxx
  • clutter
  • household
  • headshrinker
  • hoard
  • hamper
  • choreography

こうした分りそうで分らない単語が最初の段落に目白押しなのです。なんか、前途が思いやられてしまいやる気がどんどん小さくなってしまいました。それでも、1月号から挫折するのも嫌だったので、あきらめずにひとつひとつ辞書を引き少しづつ読み進めました。幸い、先に進むにしたがってこのような単語の出現頻度が少なくなりなんとか読みこなせました。
しかし、つっかえながら読んだものですから、読み終わっても「分った!なるほど」という満足感がないばかりか、結局何が言いたい記事なのかわからないという不完全燃焼感が残りました。

さすがにそれは悔しく、かつやはりこういう生活に密着したような単語はきちんとモノにしておきたいので、もう一回読んでみることにしました。2回目を読みながらふと、横浜クラブの浅井さんから音読の楽しさを教えてもらった話を思い出し、声に出して読んでみることにしました。声に出してみると、自分のスピーチの練習の際に原稿を10回声に出して読んでスピーチを塊としてモノにしていることを思い出し、この記事を10回声に出して繰り返し読んでみることにしました。

面白いもので、4回目くらいで、ぎこちなさが取れてきて、7回目あたりで、記事の構成が明確に分り、そしてこの記事が一つのまとまったストーリーとして情景が見えてくるようになり、9回目あたりでこの記事が何を言いたいのかはっきりと分りました。

読書百遍、意おのずから通ず

とは先人の金言ですが、そのことを実感いたしました。

毎号すべての記事を音読するのは、疲れてしまいますので、その号でいちばんてこずった記事を1つ選んで、これからも「声に出して読む」ことを続けようと思います。

| | Comments (0)

第88話:上海PuDong Toastmasters Club 第353回例会に参加して

本日(1月21日)中国上海の英語クラブの一つPuDong Toastmasters Club 第353回例会に参加して、Prepared Speechを行う機会をいただきました。

★PuDong Toastmasters Club
上海に9つある中でいちばん活気があるクラブとのことです。有名なテレビ塔のある浦東(PuDong)地区にあります。地下鉄2号線東昌路駅が最寄の駅。華融酒店(Sinoway Hotel)の15階で例会を行っています。
このクラブのメンバーが中心となって上海に新しいクラブを立ち上げているそうで、マレーシア・クアラルンプールで参加したD'Utama Advanced TMCのような周辺クラブに対するサポートを行う指導的役割を担っている印象を受けました。
現在のメンバー数は名簿上45人。しかしゲストが毎回たくさん参加するそうで、今日も15人来ていました。メンバーの平均年齢は、見たところ20台後半といったところですね。みんな目がきらきらと輝いていたのが印象的でした。例会は毎週日曜日の朝10時から12時まで。メンバーは、大半が外資系企業に勤務する会社員で、男女比は半々。英語のレベルはびっくりするくらい高いです。
なお、毎回会場代としてゲスト20元(300円くらい)、トーストマスター15元を支払う必要があります。

★例会のプログラム
例会は、Business Portionがなく、その代わりにワークショップができる15分くらいの枠がありまして今日はThe Better Speaker SeriesからPreparation and Practiceをやっていました。その後テーブルトピック(15分)をやって10分休憩。Prepared Speech Sessionに入り、Evaluation Session。本日は私も入れて4人のスピーカー。その後、General Evaluationがあって、表彰はBest Table Topics Speakerのみでした。
メンバーの高い英語力に支えられてか、ミーティングは非常にテンポ良く進みました。
私は、今回で4回目の参加ですが、前回まであったTable Topicsに対するEvaluationが姿を消していました。

★面白いと感じた点
①各Prepared Speechが終わったら即Q&Aセッションがあり、Audienceがスピーカーにスピーチの内容で分らなかったところ聞くことができます。
②Grammarian's Reportはまず最初にValue Additionと言って「こういう言葉の使い方が良かった」を中心としてPositiveな観点での報告があり、その後にRoom For Improvementとして文法間違いの報告がありました。通常のSpeech Evaluationのスタイルを踏襲していたのは大変良いと思いました。
③今回もTable TopicsはTopics Masterが質問した瞬間に手を挙げる人が何人もいました。すごいですよ。

★Prepared Speech
新しいメンバーがどんどん入ってくるためか、Basic Manualのスピーチが中心でした。これは過去3回参加したときも同じでした。そういう事情もあり、私のAdvanced Manualからのスピーチは歓迎していただきました。スピーチしながら思ったのは、Audienceの反応がとてもよいことでした。やっていてとても気持ちよかったです。(昨日、上海観光を犠牲にして準備した甲斐がありました。)

★上海人の笑いのつぼ
あまりひねりを入れなくても、日本ではもうウケなくなったようなねたでも大笑いしてくれます。おそらく、あまりすれていないんですね。こちらの若い皆さんはピュアだなと思います。テレビのCMを見ていても日本の30年位前の感覚です。

★うらやましいと思ったこと
上海はものすごい成長の中にありますから、皆さん自分と社会の成長を実感し未来を信じているとおもいました。2008年に北京でオリンピックがあり、2010年には上海で万博ですからね。街には高層ビルがどんどん建ち国際空港から地下鉄二号線までを最高時速431キロで走るリニアモーターカーがつないでいます。上海市を一周する地下鉄4号線もまもなく完成し虹橋にあるハイテク団地までの移動が便利になります。アジアの中でいちばん21世紀を実感できる都市だと思います。
トーストマスターズというものも彼らにとっては、目新しく、自分のキャリアを伸ばす格好の機会でもあるのでとても積極的です。それが、毎週日曜日午前中の例会に足を運ばせる原動力になっていると思いました。

★PuDong TMCさすらいの歴史
2004年11月に参加したときは、St. Regis Hotelで例会を行っており、次に2005年1月に参加したときは、PuDong図書館の1階、2006年1月に参加したときはPuDong図書館の3階、そして今回はSinoway hotelの15階の貸し会議室でした。この会議室は年間契約をしているということで、どうやらようやく安住の地が見つかったようです。

★上海で訪ねてみたいクラブ
なんといっても、Shanghai Humor Toastmasterクラブですね。Humorにフォーカスした一種の上級クラブのようです。(ここも、PuDong TMCのメンバーが設立した新しいクラブです。) 場所も地下鉄二号線の静安寺駅のそばのBai Lemen Hotelで、例会は第二、第四火曜日の19時から21時まで。
このクラブのMission Statementがすばらしいです。The mission of Shanghai Humor Toastmaster is to create a funny & mutually supportive environment, everyone could improve their sense of humor in work/life, as well as communicaiton & leadership skills.

| | Comments (0)

第87話:ゲーム感覚で鍛える「一分間スピーチ」

武蔵小杉クラブ(神奈川県川崎市)のメンバーの皆さんとお酒を飲む機会が年に何回かあります。酒が進み興が乗ってくると誰からともなく(たいていは2003年D76チャンピオンの泉さんかな)「よし、じゃぁ今日の例会の感想を一分でやろう」という感じで声がかかります。

この「一分間スピーチ」の話です。ここに取り上げたのも、この一分間スピーチは、ゲーム感覚でスピーチのスキルを鍛えるとても良い方法だからです。簡単に紹介いたします。

どこでやるか?
たいていはアルコールが入った場所です。

やり方(私が見た範囲での話です。バリエーションがあるかもしれません)
※ テーブルトピックと異なり、テーマは一つです。
※ タイマーがいます。計時のルールは50秒で青、55秒で黄色、60秒で赤(60秒で強制的に打ち切りというときもあります)。
※ 言いだしっぺが、「今日の○○について一分で。最初誰行く? OK、じゃぁ◎◎ちゃんから。」という具合に始まります。
※ ◎◎ちゃんが終わったら、時計周りで次の人にいったり、あるいは◎◎ちゃんがランダムに指名する場合もあります。時計周りにしないほうがスリリングになります。

実例
※ 優勝した浅井さんにコメントを一人一分で!(11月11日D76日本語ユーモアコンテスト直後の二次会で)
※ 今日のコンテストについての論評を一人一分で!(9月30日Area33/DivisionC日本語コンテスト後の三次会で)
※ 近況報告を一人一分で!(どこだったか忘れました)

いい点・効用
※ 何と言っても楽しいです!
※ 良い話がたくさん、しかも短時間に聞けるのがよいです。
※ 「他の人よりもうまく話そう」という競争原理が働いたり、「もっとPREPを意識して構成感をもったスピーチにチャレンジしよう」という向上心が働いていいスピーチがどんどんでます。
※ Table Topics同様、短時間で意見をまとめる訓練になります。
※ Table Topicsと異なり、多くの人の意見がでますので、短時間のうちにあるトピックについて深めることができます。

私が好きな点
※ 60秒で強制終了にすると、本当に公平になります。一般社会では、年齢の上の人、社会的地位の高い人が時間を気にせずに話をする場面がよくありますが、このルールだとそれがありません。だれもが真に公平に意見を言うことができます。
※ 60秒という究極の制限時間の中でトレーニングを続けていくと、60秒という時間間隔が体に染み付いて、トーストマスターズ以外の場で一言コメントする場でも役に立ちます。

起源
武蔵小杉・横浜クラブの泉さんに起源を尋ねたところ、もともとは横浜クラブの安部さん(前D76セクレタリー、2004年D76テーブルトピックコンテストチャンピオン)が「ちょっといい話」ということで例会後の二次会で始めたのが起源なのだそうです。私は、この一分間で行う「ちょっといい話」セッションを聞いたことがないのでとても興味があります。どんな話が出たのでしょうね。それにしても良いアイデアだと思います。(安部さん、ありがとうございます。)

何回も、この楽しいセッションに参加していながら、ホームクラブである大和バイリンガルクラブでやったことがなかったので、こんど二次会でやってみます。

| | Comments (0)

第86話:Basic Manualに取り組むコツ:Vocal Variety/声を豊かに

Basic Manual (基本マニュアル)に「Vocal Variety/声を豊かに」には、どのように取り組みましょうか?

私の経験 - あぁ勘違い
5年前に、Basic Manual(英語)の「Vocal Variety」のプロジェクトを初めて読んだときに頭に浮かんだものは。Vocal => バンドのボーカル => 歌? そしてVariety => テレビのバラエティ番組。こういう連想で、まず最初に歌とテレビのバラエティー番組のにぎやかなイメージを持ってしまい、それが頭に残ったままBasic Manualのこのプロジェクトの取り組み方を読んでしまいました。

そのイメージで作ったスピーチは、たしか横浜駅西口で深夜会社の帰りに見たつぼ健というサックス吹きの演奏に感動した話だったと思います。なんかスピーチのメッセージやストーリーよりもそのときに聞いた音楽の再現とか声帯模写的なところに神経が行ってしまったかもしれません。なんか「失敗したな」感が残ったスピーチに終わりました。

今まで拝見した仲間たちの「Vocal Variety/声を豊か」にの取り組み
やはりこのプロジェクトで苦労している人が多いのか、会話をふんだんに取り入れたり、歌を歌ったり、犬や猫の鳴きまねをしたり、、、、あるいは何もVocal Varietyをしなかったりと様々な「苦労」を見て来ました。スピーチの出だしでうまく声を調整して好調な滑り出しを見せても、途中で単調になってしまいそのまま最後まで行ってしまい「惜しかったねー。最後のいちばん大事なメッセージのところの声をもっと響かせてゆっくりと話したほうが良かったのに」と思うスピーチにもいくつも出会いました。

Basic Manual/基本マニュアルを読んでみると、、
「声というのは、話し手の考えを伝えるのに重要な役割を果たします。その話題にあわせて、内容に合わせてもっとも適切な声を選択することが重要です。」と、あります。さらに練習の重要性にも触れています。英語版のBasic ManualにはSilence can be goldenとして「間」の効果的な使い方の提案もあります。Basic Manualを卒業したはずの私が見落としているいいことがたくさん書いてあります。

どのように取り組むか?(もし話題選びで苦労をしたら)
日本語の基本マニュアルには「音声に変化をもたせやすいものを選びましょう」とありますが、そういわれてもそんなにうまい話題が転がっているわけでもないので、インスピレーションがわかないと話題選びは苦労しますよね。もし声にフォーカスした話題を選ぶことができなければ、声にこだわることはいったん保留にして、いつもの通り今いちばん話したい話題を選んでみると良いと思います。話題選びの段階で声にこだわらないことです。なぜならば、ここで時間をくってしまうと、このプロジェクトで大事な練習時間が減ってしまうからです。そうなのです。このプロジェクトに取り組む際に大事なのは「実際に声に出して行う練習」なのです。原稿があれば原稿を声に出して何度も繰り返して読み、スピーチに色彩をつけていく。スピーチを頭の中に入れたら、何度もリハーサルをして、自分の声の高さ・低さ、速さ・遅さ、間がスピーチの内容にあっているか?話しながら自分の耳で聞いて、時には録音をして仕上げていくことが大事です。スピーチの最後のいちばん大事なところこそ声を効果的に使ってうまく話せるように練習するときっと本番もうまく行くと思います。

「間」をうまく取るには?声をうまく生かすには?
スピーチにたくさんのことを詰め込むのが大好きな私ですが、最近はいかに情報量を減らすかに神経を使っています。(そのように努力しています) 単純に情報量を減らすのではなく情報を精選して、その分もっと間をとったり、声を生かしたりする余裕を持たせるように工夫を始めています。参考:第47話:スピーチの準備について(私の方法)

以上を、自分自身でも実践してトーストマスターズの例会・イベント以外の場でもうまくVocal Varietyが使えるようにもっとうまくなりたいと思います。

今日のまとめ - Vocal Variety/声を豊かに
①話題選びに迷ったら、Vocal Varietyのことは忘れて自分がいちばん話したいテーマを選ぶ。
②声に出しての練習、リハーサルはみっちりやる。
③その中で、声をいろいろ変えてスピーチに色彩感をつけていく。

| | Comments (0)

第85話:「集団論評」

「集団論評」!なにやら恐ろしげです。「集団リンチ」みたいな。実は、その集団論評を受けました。11月3日(金)のやまのてクラブ(東京中目黒)の例会でです。私のスピーチに対して3つのグループに分かれた約12人の出席者が束になって論評をしてくるという、、、、、なにやら、、、、、、とても、、、、、、思い出すだけで。

実は、とてもすばらしい爽快な経験でした。

私のスピーチは、「第一回養老の滝映画祭最優秀賞発表」という日本語スピーチで、上級マニュアルのSpecial Occasion Speechesのプロジェクト4に基づいておりました。
目的(Obejectives)は次の二つ:
-Present an award with dignity and grace.
-Acknowledge the contributions of the recipient.
時間は3分から4分

内容は、私が「養老の滝映画祭」なる映画祭の実行委員長になって、ここ5年ほどで私をもっとも感動させた映画に賞を送るという設定で、私がその表彰式のスピーチを行うというものでした。ま、文化の日の遊びと大好きな映画とを絡めて自分自身真剣に遊んで楽しみたいというスピーチです。「養老の滝」とは、私の目が感動の涙で「養老の滝」状態になることをさす、私一人が分る言葉の遊びでした。

3つのグループが、私のスピーチを聞いたあとで、グループ討議に移り、ポストイットに書いたメモなどのツールを駆使して論評を纏め上げていきます。討議に許された時間は10分程度。その後各グループが順番に発表です。それぞれの代表者が前に出て、4分程度の論評をしていきます。
皆さんが感じる点には共通点が多く(私の強みも弱みも)後になればなるほど、前のグループに指摘されていることもあり、ネタがなくなっていますが、そこはさすがトーストマスター。きっちりとよい論評をしてくれます。

その後、私が前にでて各グループへのフィードバックの時間があります。

すばらしかったのは、次の点です。
①ほぼ完璧に、360度というかレントゲンでも取られたかのようにきれいに、内容、構成、発表の仕方など様々な角度から細かく診ていただきました。私のやりたかったこともきっちりと受け止めていただきました。そこがちゃんと伝わったのをしってうれしかったです。(東さんはリアルにこだわりたかったのですよね。==> その通り!)
②しかしトーストマスターズの論評の作法にのっとっているため、いろいろな点を指摘されていても少しも嫌な気持ちになりません。真摯な態度での皆さんの論評に対して、こちらも謙虚な気持ちで論評を受けることができました。

中でも、いちばん心に残ったのが藤山さんチームの論評でした。
「私がどのような立場に立ってこのスピーチをしたのか?なぜこの企画を立てたのかが分るともっと良かった。」
なるほどねー。「なぜスピーチをするのか?」というまさに根源的な問いですね。この論評を受けたときは、正直いって「ま、軽い遊びのつもりで作ったんだから、まぁ許してよ」という気持ちもありましたが、だんだんこの言葉のもつ意味が心にしみて来ました。

「なぜこのスピーチをするのか?」って実に大事なことなんですよね。メッセージの根源をなすものなのですね。実に深い言葉をいただいてたいへん得をした気持ちになりました。

この企画の発案者は、11月11日のディストリクト76のユーモアスピーチコンテストで見事チャンピオンに輝いた浅井さんです。浅井さんはこの日の司会進行も担当されました。

浅井さん、やまのてクラブの皆さん。

すばらしい機会を与えてくださってありがとう!

| | Comments (1)

第84話:Webサイトについて考える

11月12日東京江戸川グリーンパレスで開催されたディストリクト76総会(District Council Meeting)で、Webサイトについてのディスカッションがありました。いまや、Webサイトが新メンバー勧誘のための有効なツールとなっていることは、いろいろなクラブの人と話をしていてもたいへんよく話題に上ります。

さて、この日のディスカッションでは、たしか二つのことが話されたと思います。

①どうやれば、我々のクラブのWebサイトのアクセス数が上がるか?
②(ある英語クラブのからの質問)日本語のWebサイトを簡単に構築、運営する方法を知りたい。

この二つはたいへん頻繁にあがる質問ですが、解決法を見つけ出すのは実は容易ではありません。なぜならばWeb技術や運営ノウハウに関して非常に選択肢が多いからなのです。その中から一つづつ見つけ出し、実践していくのはたいへん面倒です。ですから、すでにディストリクト76が持っているベストプラクティスあるいはベタープラクティスから学んで、そこからヒントを考えていくことにしましょう。

まず、Webサイトの構築・運営から考えていきましょう。

結論からいうと、江戸トーストマスターズクラブ(日本語クラブです。以下江戸クラブ)のWebサイト(ここをクリック)が、現在のベストプラクティスです。江戸クラブは構築のしやすさ、運営のしやすさから考えてもとてもいい技術を使っており、また更新頻度、内容をみても本当によいお手本になります。

江戸クラブはブログを応用している - ブログの良いところは、構築、運営に当たって技術的な専門的な知識がほとんどいらない点にあります。HTML, JavaやJava Scriptなどの技術を知らなくてもある程度の品質のサイトが作れ運営できます。技術的な知識がいらないということは、一年毎に役員が交代するクラブにおいてはとても大切なことです。多くのクラブで最初にWebサイトを立ち上げるのは、ある程度技術の分る人(あるいは、何にでも好奇心の旺盛な人)ですが、その人がクラブを離れてしまうととたんにWebサイトの更新がストップしてしまうのはとてもよく起こります。ですから、技術力がなくても運営できるということは必要条件であるといえます。

デザインが基本に忠実 - 江戸クラブのWebサイトのデザインを見ていると、クラブとして世間(トーストマスターズに興味をもっている人、あるいはトーストマスターズのメンバー)にアピールしていくためのメッセージがふんだんに盛り込まれていますから、ここをお手本として自分のクラブのWebサイトのデザインを考えていくのはとてもよいと思います。それをやるにあたって江戸クラブのほうに一報を入れておくと、クラブ間の交流も高まり発展的な友好も期待できますね。(お問い合わせ というコーナーから連絡できます。)

次にどうやってアクセス数を上げていくか?

①まず「トーストマスターズ」の認知度を上げる
ディストリクトのPRのご担当と、我々自身でできること、そしてクラブでできること、があると思います。

ディストリクトPRご担当の方には、NHKテレビ、ラジオなどの放送系メディア、全国的な発行部数のある英語学習関係の雑誌、あるいは一般紙などにトーストマスターズを一年間を通じてぜひ売り込んでいただけたらいいな、とかねがね思っております。まず、「トーストマスターズ」という言葉そのものの認知度を上げないことには、世の中の人々はGoogleで「トーストマスターズ」または「Toastmaster」というキーワードで検索もしてくれません。こうした全国レベルのメディア対応は、やはりDistrictのほうでがんばってもらえるとクラブが助かると思います。

つぎに我々でできることですが、メンバー一人ひとりがクラブの代表、トーストマスターズの代表となって「ねぇねぇトーストマスターズって知ってる?」作戦を行うことに尽きます。それは飲み会の席ででもいいし、御自分でブログやホームページを作られていたらそこで宣伝することも良いかもしれません。さらに最近はMixiがあります。Mixiのメンバーの人は、Toastmastersというコミュニティに入っておくと、自分のMixiのページにToastmastersのロゴが出ます。良い宣伝になりますね。

クラブ単位でできることは、やはり地元のメディア、ミニコミ誌を通して宣伝していくことになるのではないでしょうか?

②Webサイトを定期的に更新する
これも大事です。Webサイトがいつも新しい内容で更新されていればリピーターが来ますからね。ディズニーランドの来場者の9割がリピーターといいます。それは、常に何かを新しくしているという努力の成果であると思います。

----------------
新しいことをはじめるコツ。

- とりあえずやってみる。
- 小さく始めて大きく育てる。
- そして、あきらめない。

ではないでしょうか?

がんばりましょう。

| | Comments (3)

第83話:なぜ江戸川グリーンパレスなのか?

11月11日(土)と12日(日)二日間にわたって、東京江戸川グリーンパレスで行われたD76 Fall Conferenceに参加してきました。二日間にわたってのイベントを主催したICF千葉トーストマスターズクラブに心から敬意を表し、感謝の気持ちを送らせていただきます。

さて、この江戸川グリーンパレスというのは関東のトーストマスターたちには評判が高くないように思います。というのもこれまで私は「江戸川グリーンパレスって本当に素敵!」とか「また江戸川グリーンパレスでやりたいね。」という声を聞いたことがなく、かえって「えー、また新小岩でやるの?どこかもうちょっとましなところはないの?」という声ばかりを聞きます。

なぜ江戸川グリーンパレスなのでしょうか?もっとましなところはないのでしょうか? 

私は、予算、交通アクセス、予約の取りやすさ、使い勝手のよさなど総合的に見ると、江戸川グリーンパレスというのは私たちの身の丈にあったもっとも手ごろでバランスの取れた会場だと思います。

Fall Conferenceに要求されるのは次のものです。
- 二日間にわたってイベントができる会場。
- 最大で200人を収容できる会場。
- 全国のトーストマスターズがアクセスしやすいこと。
- 身の丈にあった参加費(一人1000円から1500円)が設定できること。

私は、2005年度のD76Fall Conference実行委員会のコアメンバーとして身をおいて、さまざまな角度からの会場選定を経験してそのことを身にしみて理解しています。私の経験を紹介させてください。

★予算
秋季コンテストが一コンテストあたり1500円でできるのも、今回のような大会を二日間やっても江戸川グリーンパレスに払う会場費用は70,000円以内に収まるからなのです。都内には4時間で5万円というホールもありますからね。
今回使った会場は、メイン会場だけでなく控え室も二部屋程度押さえてありますから、それらを入れてもこの値段とは安いです。
全国大会ですから、熊本や札幌からもメンバーが来ますが、この人たちの交通費負担は莫大です。これに加えてたとえばコンテストが6000円もしたら、それはもう気の毒です。6000円といえばプロの講演会、コンサートの料金です。やはりわれわれの身の丈を考えると1500円あるいはそれ以下が妥当なところかと思います。

★予約の取りやすさ
10月、11月はトーストマスターズだけでなくピアノなどの音楽系サークル、踊りやバレエなどのパフォーマンス系などの文化団体の発表会の時期でもあります。スピーチも一種のパフォーミングアートですから、音楽、ダンス系の団体が競争相手となります。安く、イメージがよく、交通アクセスのよい会場は彼らも狙っており競争率が非常に高くなります。一日だけでも押さえるのは至難の業なのに、二日連続となるとほとんど不可能ですね。
昨年の5月某日。6ヵ月後に控えたFall Conferenceのために横浜の開港記念会館の大ホールの予約に行きました。
驚いたことに、朝9時からの抽選に11団体参加していました。しかも抽選は一日分で、二日にわたって行われるFall Conferenceの会場を二日連続で押さえるには、二日並んで10倍以上の競争率をともに勝ち抜かねばなりません。一日分を予約できる確率を10分の1(10団体が競合するとして)とすれば、二日連続勝つ確率は100分の1ですからね。さて、この日のくじ引きの結果は?もちろんかすりもしませんでした。

★交通アクセス
新小岩は、東京駅からも20分、羽田空港から40分ですので、関東以外から新幹線、飛行機で来るメンバーにとって悪くありません。

★使い勝手のよさ
江戸川グリーンパレスは、同じ会場でそのまま続けてパーティーもできますし、弁当も頼めます。周りにあまりよい飲食店がないことを考えると、とてもコンパクトに飲食つきのイベントができます。また東京都江戸川区の公共施設ですから、マイク、液晶プロジェクターなどの利用も大変安価です。

------------
以上を考えると、なぜ最近5年間での江戸川グリーンパレスの利用が突出しているかお分かりいただけると思います。

正直言って、私は個人的には国公立大学が会場として使えたらなと思いますが、予算、交通アクセス、予約の取りやすさ、使い勝手を考えると難しいかもしれませんね。
江戸川グリーンパレスは、現在の我々D76のトーストマスターズのニーズ、身の丈にとてもよく合う会場なのです。

補足「なぜ二日間なのか?一日でできないのか?」
Fall Conferenceで行うとされている行事は次の通りです。
--- D76 Executive Committee Meeting (必須:120分)
--- XXワークショップ (必須に近い:60分)
--- D76 日本語XXコンテスト決勝(必須:120分)
--- パーティー(あったほうがよい:120分)
--- XX Workshop  (必須に近い:60分)
--- D76 English XX Speech Contest(必須:120分)
--- D76 Hall of Fame (必須:60分)
--- D76 Council Meeting (必須:120分)
=============================================
合計すると食事を含まずに、12時間を超えるイベントとなり、関東で行う場合、関東以外の参加者にこのスケジュールを強いるのは不可能と思います。

| | Comments (0)

第82話:究極のBody Language「エアギター(Air Guitar)」

バンドのカラオケに合わせてギターを持たずにギターを弾くまねをするエアギター。フィンランドで9月に開催されたエアギター世界選手権(Air Guitar World Championship 2006)でなんと日本人のダイノジおおちさんが優勝しました。一分間の自由演技では、独創性、カリスマ性、テクニックを6点満点で採点するのだそうです。ダイノジさんは、持ち時間のうち弾くまねは半分ほどで残りは見えないギターを、空中高く放り投げて、回して、へし折りました。朝日新聞10月22日付「ひと」欄によるとダイノジさんは、実はギターがまったく弾けないのだそうです。

さっそく、Youtube.comで見てみました。確かに、最初から彼はギターの神様に憑かれたような、しかしちょっとふてぶてしい表情で、Great Guitaristという風格たっぷりにアンプの調整をし、見えないベーシスト、見えないドラマーに指示を出し、「演奏」を始めます。実際に弾いていない、たんなる真似だけなのに、会場の聴衆はステージ上の彼にあおられてのせられて大喜びで彼の「演奏」にノリまくっています。

まさに究極のBody Language。すばらしい表現力です。

声を出さずに歌のまねをするエアボーカルもすごい芸です。トーストマスターズでも、声を出さずに他の人のスピーチの録音に合わせてスピーチをする、Air Speechが流行る、、、、、かな?流行んねぇだろうな。

| | Comments (0)

第81話:「勝つ」ということ

昨日(9月30日)は、やまのてトーストマスターズクラブ大和バイリンガルクラブ共催の「Area33 Humorous Speech ContestとディビジョンC日本語ユーモアスピーチコンテスト」でした。

このコンテストでは大きな学びがありまして、コンテストでの締めくくりの実行委員長挨拶で次のようなスピーチをして私の学びを共有させていただきました。(本稿では、スピーチのあとで「ああいえばよかった」と思うところもあり、加筆してあります。)

=========
本日のコンテストで私にとって大きな学びがありました。それは「勝つ」ということについてです。その話をするにあたり、ちょっと個人的な話をさせてください。

私の長男は小学校のころずっと柔道をしていました。でもあまり強くなく試合でも勝つことができず、本人はやめたがっていました。そんな長男に、私は「どうやったら勝てるか先生に聞いておいで」といいました。

長男が通っていた柔道教室には伊藤先生という立派な指導者がおりました。伊藤先生は赤白帯をしておりましたが、それが何段なのか私は存じておりませんので、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。(会場から「6段以上」との助け舟あり。) 伊藤先生は、国内外の柔道の大会でも審査員を勤められているちょっと有名な方です。オリンピックでも審判をされたように聞いております。

さて、次の練習日、親馬鹿な私は息子について柔道教室に行きました。息子を「ほら、聞いてごらん」と促したのですが、恥ずかしがって聞きません。仕方がないので、私が聞くことにしました。

私  :「先生。どうやったらこの子は試合に勝てるのでしょうか?」
先生:「勝つためには、、」
私  :「か、勝つためには???」(先生、じらさずに教えて!)
先生:「負けなければいいんだよ!」
私  :「せ、せんせー!」(がくっと来る)

さすが、神様のようなお答えでした。しかし、まったくそのとおりです。「勝つ」ためには「負けなければよい」のです。

このことをトーストマスターズのコンテストに当てはめて考えてみました。負けないためにはどうすればよいか?

本日のコンテストを見ていてひとつの発見がありました。聴衆の心をつかまえて、聴衆と一緒に一体となって作り上げるスピーチが「負けないスピーチなのだ」と。スピーカーが投げたメッセージに対して聴衆が「言えてる、言えてる」「そうなんだよねー」と共感を呼びそれにより聴衆自らスピーチの中に入り込んでこれるようなスピーチが負けないスピーチなのだと思いました。聴衆を味方につけているから強いですよ。

同じことを、今回のコンテスト運営でも感じました。小さなコンテストでしたが、この規模のコンテストであっても一人で運営することはできません。仕事と悩みと苦労を多くの心あるメンバーと共有して一緒に悩んで一つ一つ解決してきたからこそ今日の成功があるのだと強く思いました。多くの仲間と作り上げているという一体感と信頼感があるから、自信を持ってできるのですね。

負けないコンテスト(変な言葉ですが)とは、仲間と一緒に作り上げるコンテストのことで、負けないスピーチとは聴衆と一緒に一体となって作り上げるスピーチなのだと、思いました。それが私の本日の学びです。

そして、伊藤先生がいみじくもおっしゃったように、「負けない」ということが最後に「勝つこと」につながるのだと体で覚えたことが本日の大きな学びでした。

ともに苦労を分かち合った「チームやまやま」(やまのて&大和バイリンガル)の皆さん、エリアガバナー、ディビジョンガバナーをはじめとする多くの皆様。本当にありがとうございました。

| | Comments (1)