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第23話:不安でいっぱいの新任Presidentからの相談

来期Presidentに選ばれた新米さんは、やっていけるかどうか、不安がいっぱいです。そこでTMIさんに確認することにしました。以下、新米さんとTMIさんとの仮想の会話です。

新米:TMIさん、私はこのたび来期のクラブのPresidentになりますが、何をどうすればよいのでしょうか?人に聞くのは恥ずかしいのでこっそり教えてください。

TMIさん:はいはい。質問してくれてありがとう。あなたみたいな新米Presidentは世界中にいっぱいいるので心配はいりません。まず、TMIから送った「President」というマニュアルはもう読みましたか?

新米:あ、あれですね。現在のPresidentから入手しましたが、まだ見ていません。

TMIさん:そうですか。まず、これに目を通すことをお勧めします。世界中で9000あるToastmasters ClubのPresidentはすぐれたリーダーシップを持った人ばかりではありません。また、「私がやります!」とすすんで手を挙げた人ばかりでもありません。いろいろな事情で、これまでリーダーになったことのない人が困惑しながらも引き受けている例もいっぱいあるのです。このマニュアルはそういう人がPresidentになることも想定しています。ですから、まずこのとおりにやっていただければ、迷わないように必要なことはすべて網羅しています。

新米:それはありがたいですね。ぜひ読んでみます。これを読めば何とかなりますか?

TMIさん:そうですね。ところで、新米さん。次のTM Yearのクラブの目標はもう決まりましたか?

新米:そこなんですよ。どうやってクラブを引っ張っていけばよいのでしょうか?

TMIさん:もっともなご質問です。TMIは、あなたのような新米Presidentさんたちが目標を立てるときに役に立つように、Distinguished Club Program(DCP)というゴールとそれを達成するためのClub Successful Planというものを用意しました。いわば目標設定の「すぐに使える雛形」なのです。わからないときは、まずこれを達成できるように使ってみてください。DCPは、10のゴールからなっていますが、ここにGoal設定のエッセンスがすべて含まれています。ところで、SMARTという言葉を聴いたことはありますか?

新米:SMARTですか?えーっと賢いとかスマートなとかそんな意味でしたっけ?

TMIさん:SMARTとは、Goal設定の際に気をつけなければならない5つの項目の頭文字を並べたものです。
GoalはSpecific(具体的)でなければいけません。
GoalはMeasurable(数値化されていること)でなければなりません。
GoalはAchievable(達成可能)でなければなりません。
GoalはRelevant(本業と関係のある)ものでなければなりません。
GoalとはTime bound(時間の制限がある)ものでなければなりません。
どうですか?DCPの10のゴールは、SMARTのすべてが入っているでしょう? Time boundというのはそれぞれのゴールにはかかれていませんが、DCPそのものが7月1日から翌年6月30日までの中で行われることを考えればお分かりいただけると思います。

新米:なるほど、Goal設定の方法、エッセンスは良くわかりました。では、これをどのように実行していけばよいのでしょうか?

TMIさん:Club Success Planはご覧になりましたか?こちらに、ゴールを達成するために何をしなければならないかが書かれています。設定したゴールを達成できるようにクラブを引っ張っていくのがリーダーであるあなたの使命です。しかし、あなた一人でやるのではありません。あなたと一緒にクラブをサポートするOfficerたちとやるのです。Officerたちにどんどん仕事をしてもらいましょう。あなたがやりすぎてはいけません。Officerたちにどんどん仕事をしていただき、チームとしてDCPが達成できるようにClub Successful Planを実行に移していきます。

新米:人に仕事をお願いするのは苦手です。「Presidentになったから偉そうになった」と言われるのもいやだな。

TMIさん:そうですね。TMで給料をもらっているわけではないし、Presidentだからといって別にVPEやVPMの上司でもなんでもないですからね。 ただ、PresidentをはじめとするOfficerはクラブからリーダーシップの権限を付託されて、リーダーとして一年間クラブを運営していくことを任されているわけですから、その信任に応えなければなりませんね。 べつに威張る必要はありませんが、任された仕事は忠実に行わなければなりません。

新米:いえ、そこはわかるのですが、人に物をお願いするのが苦手といっているだけなのです。

TMIさん:あぁ、そうでしたね。人にお願いする際には、Basic Manualで学んだCommunicationのスキルを使うと良いのですよ。まずIcebreakingで相手を和ませます。そして、やってもらいたいことを遠慮なく明確に伝えます。そして理由をきちんと述べます。これはSpeechのOrganization。お願いすることをやってもらうとどんなすばらしいことが起こるかを伝えるのもコツです。

これはPersuade with PowerでありInspire the Audienceです。TMのプログラムは、本当にどんな場面でも応用がききます。たんなるPublic Speakingだけではなく日常のCommunicationの中でもいろいろと応用がきくからすごいのです。

新米:なるほど。ちょっとわかってきました。Club Success Planをどのように実行に移していけばよいでしょうか。

TMIさん:まず、新しい任期が始まる前にOfficerで集まって、来年度のことをいろいろと話すとよいでしょう。その中でOfficer's Roles and Responsibilitiesをみんなで理解するのが大切です。ときどき誰の仕事がわからない仕事があります。そのときに、全員が役割をきちんと認識しておけばもめることはありません。また、いろいろな事務作業的な雑用は、実はSecretaryの仕事になることが多いのでそこも確認しておいたほうがよいです。

TMIさん:新しい年度が始まったら、毎月一回のOfficer Meetingを欠かさずもち、自分たちの進路とスピードが適切かを確認するとよいです。また毎月15日ころに更新されるTMIのDCPステータスを見て、自分たちのクラブ、他のクラブの進捗から自分たちを見つめることもよいと思います。年二回あるArea Governor Visitをうまく使って、Area Governorから他のクラブのクラブ運営の方法を教えてもらうのもよいと思いますよ。

新米:なるほど、よくわかりました。最後にひとつ教えてください。実はDCPについて疑問を持っています。なぜDCP、DCPとお尻をたたかれなければならないのか?なんか違うのではないかと思っています。そこに抵抗感を感じてしまいますけどね。変でしょうか?

TMIさん:いえ、正常な感性ですよ。Presidentから見るとDCPというのはゴールが10個集まったパッケージです。でも一般のメンバーからすると自分の成長がゴール、興味の対象です。DCPではありません。 ですから、PresidentやOfficerは、「DCP」というパッケージを押し付けるのではなく、それをさらにブレークダウンしてさりげなく各メンバーに「Yさん、がんばりましょうよ。あとこれだけやればCTMが取れますよ。ちょっと無理してみませんか?」「Mさん、今度クラブでWorkshopをやりますがそこでSuccessful Club Seriesから何かやってみませんか?そうすればCLが取れますよ。」と言う形でDCPを感じさせずにそーっと(でも強く)押すのがコツです。で、3月くらいに、あなたのクラブのDCPのポイントが6ポイントくらいになってきていい感じになってきたら、初めてクラブ全員に「みなさん、今DCPで6ポイント取れています。これは、D76のなかでも現在3位です。後、2ポイントとるために、これとこれが必要ですが、不可能ではありません。ちょっと無理してがんばりませんか?そうするとなんと私たちはD76でTop Achieverになるのです。」と披露すると、メンバーも「なんだ。私たちって意外とすごいじゃん!もっとがんばってみよう。」という気持ちでがんばってくれます。ここで初めてDCPというパッケージの意味が生きてきます。

新米:なーるほどね。がんばってみます。

TMIさん:すばらしいです。ぜひ、がんばってください。

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