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第24話:Table Topics Workshopやりました!

4月30日(土)に私の所属する大和バイリンガルクラブで、Table Topicsのワークショップを行いました。ここでは、その内容について報告するとともに、次回に向けてどのように改善していくかを考察してみます。また、同時に皆様からのコメント、アドバイスをぜひとも頂戴したくお願いいたします。このBlogをお読みになった方と一緒にD76のTable Topics Sessionのいっそうの盛り上がりを達成できればと思います。

日時:4月30日 13:30-15:10 (100分)
場所:大和市生涯学習センター
言語:英語
講師:
達成したいゴール
- テーブルトピックスに対する恐怖心を取り除く
- PREPについて、実践をとおして理解する。
- Workshop中に全員が一回以上、Table Topics Speechを行う。
参加者:15人(メンバー10人、Non-TMゲスト 4人、TMのゲスト 1人)

内容
導入編
 - Case Study 「Table Topics Speechに失敗したメンバーにどのようなアドバイスをするか」
 - TTセッションを乗り切る4つのスキル
      1. FIFO (First-In First-Out)
      2. PREP (Point, Reason, Examples, Point)
      3. ストーリーを創作する
      4. 嫌な事は忘れる

実践編 
 - 練習1, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にする
 - 練習2, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べる。
 - 練習3, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べ、具体的な事実、例を1つあげる。
 - 練習4, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べ、具体的な事実、例をがんばって3つあげる。
 - 講義 FIFOからPREPへ。PREPからTable Topics Speechへ。
 - 講義 ストーリーを創作する (知らないテーマを質問されたときの対処法)
 - 講義 嫌な事は忘れる (失敗した嫌な気持ちを引きずらないために)

実戦編
 - 参加者が、一回交代でTable Topics Masterになり質問を出す。  

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解説
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- Case Study 「Table Topics Speechに失敗したメンバーにどのようなアドバイスをするか」
TM入会二年目のAさんが、TTマスターから次の出題を受けました。
「今度中国に出張するのですが、どんな本を持っていけばよいか提案していただけませんか?」
この質問を受けたとたんAさんの頭の中にはたくさんの本のイメージが浮かびましたが、最初に浮かんだのは「ドラえもん」でした。しかし、こんな本をTable Topicsのスピーチで話すとみんなに笑われるかもしれないと思って、別の本を探す事にしましたが、時間だけがどんどん過ぎていき、部屋を支配する沈黙に耐えられなくなり、とりあえず何とか形ばかりのスピーチし、着席しました。次の質問で指名されたBさんは、素晴らしいスピーチを行いました。Aさんは、自分のスピーチの失敗からくるもやもやした気持ちを振り払う事ができないのと、Bさんのスピーチと自分のスピーチを比べることから来る憂鬱な気持ちから、例会後も嫌な気持ちを引きずって家路につきました。トーストマスターズを辞める事も考え始めています。

★ このケースに対して参加者の皆さんに、Aさんに対するアドバイスを求めました。
会場からは主に次のアドバイスが寄せられました。

- ドラえもんで話していけばよい。なにも恥じる事はない。
- ドラえもんで話すのであれば、ゼスチャーを交えて膨らませて話せば楽しい。
- ひとつの本にこだわる事はなく、もし2,3秒まっていくつか本が浮かべばそれを話せばよい。
- 失敗をくよくよするのではなく、失敗から何を学ぶか考えた方がよい。

FIFO
FIFOとはFirst In First Outの略です。もともとはコンピュータ用語で情報をどういう順番で処理するのかという意味です。Table Topicsのスキルとしては、最初に浮かんだイメージをスピーチにするという意味で使います。
テーブルトピックに慣れないうちは、とかく更によい答えを探してあせってあがって時間切れになってしまう事が多いのです。
今回は、浮かんだイメージをすぐに言葉にすることを目標にやってみました。

PREP
この徒然草の過去記事「Table Topics Speech上達法」をご覧下さい。

ストーリーを創作する
質問がどうしてもわからない事があります。その場合は聞き返すのもOKです。しかしそれでもわからない場合は、あるいは与えられたお題に対しての知識が全くない場合は「ストーリーを創作する」のもありです。Table Topicsのスピーチは考えながら同時に話しますので、ときどき「舌が滑って」自分が意図していなかった方向に話が進んでしまい、つい自分の本来の意見とは異なることを行ってしまうことがありますが、こういう場合も「自分はTable Topics SessionというMental Flixibilityを鍛える訓練の場」で、「ストーリーを創作」しているんだ、という割り切りもありだということです。

嫌な事は忘れる
私たちは、過去を変えることはできません。しかし、過去に対する見方を変えることはできます。(ある素晴らしい女性TMのスピーチより)。「失敗してしまった、とってもいやな気持ち」というのは、過去を主観的にNegativeに見たときのことです。しかし、「次回はぜひこうやって見よう」と客観的にPositiveにとらえると、次回はきっとうまくいきます。うまくいくまでやり続けるといったほうがよいかもしれません。これは大事なことです。

練習1, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にする(5分)
質問者:What is your favorite color? 回答者:Red
質問者:Where would you like to go, if you had 1 million dollars? 回答者:Antarctica
のように、単語での回答もOKにしてとにかく浮かんだイメージをすぐに言葉にします。FIFOを徹底するための第一歩です。
二人一組でチームになり、交代交代で問題を出し合ってもらいます。

練習2, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べる。(10分)
まず、パートナーを交代しました。途中でもう一回交代しました。
質問者:What is your favorite color and why? 回答者:I like Red because red makes me feel strong.
日本人は、Becauseの使い方が得意だとは思いません。同じアジア人でも香港人、シンガポール人と話しているとBecauseを使ってどんどん話を展開していきます。ここでは、あえて浮かんだイメージに対しての理由を述べる練習を行いました。途中でパートナーを交代し、雰囲気を新たにした上で重点的に行いました。注意すべきは、理由を述べることも大事ですが、やはり浮かんだイメージをすぐに言葉にすることです。すぐにイメージを口にすることは、決断力がいることであり、この決断力はスピーチを展開する際のエネルギーになりますから。

練習3&4, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べ、具体的な事実、例を1つあげる。(がんばって3つあげる)(15分)
まず、パートナーを交代しました。途中でもう一回交代しました。
質問者:What is your favorite color and why? 回答者:I like Red because red makes me feel strong. When I had a red tie during the negotiation, it made me confident for some reason, and I want to wear red things.
さらに、理由をサポートするための具体的な例(Examples, Facts)を述べます。客観的な例、事実を述べることで理由がより明確になります。

講義 FIFOからPREPへ。PREPからTable Topics Speechへ。
FIFOの4つの練習は、PREPを学ぶための導入として使いました。PREPの講義をした際には、受講者はPREまでは体験している仕掛けです。あとは最後にPを付け加えたら感性であることを学びます。
またPREPをTable Topics Speechらしくするには、「Thank you, Table Topics master」というイントロを加えるのもよいことをお話しました。小技になりますが、こういうイントロを加えることで考える時間をとることができます。

実戦編 参加者が、一回交代でTable Topics Masterになり質問を出す。  

Workshop開始前に、参加者一人ひとりにTable Topics Questionを用意しておいてもらいました。この質問を使って、最後の実践を行いました。ひとりづつ自分の作った問題を読んでもらって、回答者を適当に指名します。これを6セッション行いました。

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反省 : 次回のために
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反省:途中で休憩を挟まなかったために、受講者は負担を感じたとのこと。最初の60分で休憩を入れればよかった。(あまりに盛り上がっていたので休憩不要かと思った。)

反省:一番最後の実戦で参加者が一回交代で自分の質問を出すセッションは、当たってしまうともう当たらない安心感からか、後半はちょっと間延びした感じがした。

反省:FIFOの練習をちょっと任せっぱなしにしすぎた。途中で誰かに例をやってもらい、それを使って指導できればQualityをさらにあげることができたかもしれない。

反省:なぜ、Table Topicsを行うのか、どんなよいことがあるのかを明確に説明すべきだった。

良かった:二人一組でパートナーを作ってやったのは良かったと思う。また途中で交代できたのも良かった。

良かった:Non-TMのゲストにも参加してもらい、Table Topics Sessionを実際に経験してもらった。

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最後に
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Table Topics Work Shopにはさまざまなやり方があります。このPREPに誘導する今回の方法がベストではありません。いろいろなやり方の中のひとつです。これまで世界中のToastmasters ClubやイベントでいろいろなWorkshopが行われていましたし、これからも行われるでしょう。
今回のWorkshopも、2004年厚木座間クラブの一泊二日の「Magical Mystery Tour」という合宿の中でTさんという大先輩TMがされた「イメージトレーニング」と、2002年の横浜クラブと厚木座間クラブのJoint meetingの中でのSpeechの作り方のWorkshopで青山ランチクラブ井上さんが教えてくださった「PREP」の間をつなぐMissing Linkを探す中から考案したものです。

今後とも、自分のImpromptu Speakingの技を磨くために、アンテナを高く上げて情報収集の努力を怠らないようにしようと思います。

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