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第46話:ステージでパニックを起こさない方法

ステージでパニックを起こさない方法を考える際に、パニックを起こす方法を考えて見ましょう。

そもそもステージでのパニックとは、「話す内容を忘れるなどの理由で、頭の中が真っ白になり自分をコントロールできない」状態と定義しましょう。

パニックを起こすためには、上で定義した状態に持っていきやすくすればよいのです。

①まず、自分のスピーチを渋面でムッツリとして顔で話している人を探す。こういう人がいると、自分が間違ったことをしゃべっている気持ちになって、なんか自信がなくなってきます。
②聞き手に聞こえないような小さな声で話す。聞き手は、やがてスピーチに集中しなくなり、露骨に詰まらなさそうな顔をしたり、手元の紙を読んだり、時計を見たりしはじめます。そうすると、こちらもだんだん落ち着かなくなります。
③聞き手の顔や目を一切見ないで天井を見て話す。聞き手は無視されている気持ちになり、乗ってこない。
④難しい話をする。英語のスピーチの場合は、受験英語で出てくるような難解なBig wordを連発する。聞き手は自分を尊敬してくれるどころか、聞いてくれなくなります。練習のときは、聞き手の自分を尊敬するまなざしを想像していたのに、反対のことが起こり心に邪念が沸き起こります。
⑤ウケを狙ってのアドリブを連発するがはずれる。かなり動揺して自分をコントロールするのが難しくなります。
⑥だらだら話して、まだ話す内容が結構残っているのにタイマーから黄シグナル、赤シグナルをもらう。冷静にタイマーのシグナルを見ている余裕があるともいえますが、やはりスピーチの残量との関係で相当あせります。
⑦練習のし過ぎで頭を使わずに口が勝手に動いて機械的にしゃべってしまい、ステージ上の想定外のことで続きを忘れる。

まだあるかもしれませんが、これくらいにしておきます。

以上7つのケースを考えて、本題であるパニックを起こさない方法として次のことが言えてくると思います。

まず聞き手との良好な関係を築きあげることがいちばん大事です。聴衆を目の前にしてのスピーチなのですから相手との信頼関係の構築がもっとも大事です。
この関係をスピーチ開始の時点でうまく築きあげることができれば、話し手は落ち着いて自分をコントロールしながらスピーチを展開することができます。

その上で私の過去の経験からの提案です。(括弧の中は、難易度と考えてください。)

(簡単)まず聴衆の中でニコニコと聞いてくれている人を探します。こういう人がいると安心します。TMの場合はほぼ必ずこういう人がいてくれます。ありがたや。
(簡単)スピーチの中では、難しい単語を使わない。簡単な単語でもかなりのことを表現できます。
(簡単)その場で思いついたアドリブはやめておく。なるべく原稿あるいはそれに類する準備稿に忠実に展開する。よく練習しておけばタイムオーバーもありません。
(ちょっと難しい)聞き手とのアイコンタクトを保つ。ニコニコと聞いてくれている人、うなづいてくれる人からアイコンタクトをもつ。自信がもて平常心を保つことができます。
(ちょっと難しい)おなかから声を出す。練習時に声の高さを変えてみて、自分の体が一番よく鳴る(共鳴する)高さを探します。低めの声のほうが良く鳴ります。その声で練習します。
(経験必要)練習しすぎない。一回一回の練習を本番のつもりで本番に近い環境で時間を計って行います。練習のときであっても、つねに聴衆・聞き手のリアクションを正確にイメージするように務めます。いわばイメージトレーニング。イメージトレーニングの精度は、経験をつめばつむほど高まります。この練習は結構集中力が要りますから、そんなに回数がこなせません。

一番楽しいスピーチ経験は、やはり聴衆を乗せて笑ってもらって楽しんでもらう一体感を感じるときです。こういうスピーチが実現できた時に、「スピーチというのは話し手と聞き手の共同作業なのだな」と思います。話し手がその姿勢を見せれば聞き手は喜んで協力してくれます。その一体感がたまりません。

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