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第49話:がんばれPresident (夏バテからの脱出)

新しいTM Yearとなり、皆さんがPresidentとなって2ヶ月が経ちましたね。いかがですか?期待通りだってでしょうか?期待以上だったでしょうか?

何人かのPresidentから、「こんなにめんどくさいとは思わなかった。」という声を聞くようにもなりました。昨年もちょうど9月くらいに何人かのPresidentからそんな話を聞きました。一昨年もそうでした。

そのとおり、Presidentとは面倒くさい仕事なのです。私も、初めてTMでPresidentをやったときに、ちょうど9月くらいになって「面倒くさいなー」と思いながらやっておりましたから。

いろいろな相談が、すべてPresidentに持ち込まれてきます。細かなもの、大きなもの。ひとつが解決しないうちに次の問題が来ます。こちらからは小さな問題に見えても、相談する人にとっては結構大変な問題だったりしますので、邪険に扱うことはできません。かといってあまりかかりきりになると、他が止まってしまいます。どの問題にどれだけ時間をかけるかの見立てが最初のうちはうまくできません。で、いろいろ抱え込んで飽和状態になると「あー面倒くさい!」になってしまうのです。Presidentのマニュアルのとおりにもいきませんね。

でも、もう一度言います。こんなものなのです。Presidentの仕事は。 Preisdentだけでなく組織の長の仕事は大体そうですね。組織の長の仕事は、たくさんの人を扱う仕事ですから、そこを避けて通ることはできません。

ですから、運命だと思って覚悟を決めて、そして何よりもスキルアップだと思ってやってみましょう。これまで組織の長の経験のない人にとって、トーストマスターズの環境というのは、非常にリスクの少ない環境です。最悪クラブ運営を失敗しても、クラブが倒産して多額の負債を抱えるわけでもありませんから。うまくいかなくても6月30日が来れば交代です。もしその経験を「失敗」だと思えば、何が失敗だったのか、どうすればうまくいったのか、そこから学べばよいのですから。うまくいけば儲けものです。

それよりも、ここでの経験は今後PTA、自治会などの長になったとき、会社で管理職になったとき、自分でビジネスを始めるときに必ず生きて来ます。

さて、いろいろ抱え込んで飽和状態になってきたように感じたら、次のことを考えて見ましょう。

★問題をすべて頭の中から出して優先順位を付ける
さまざまな案件は、重要度、優先度もまたさまざまです。平等ということはありません。締め切りがある案件は、他の締め切りがある案件と「締切日」で比較して優先順位を決めます。その案件がクラブ全体にかかわるものかある個人だけに関係するものなのかでも優先度は決まります。ある個人だけに関係する問題でも、その個人の名誉に関係する問題は優先順位は高いです。
複数の案件の優先度を決めるのは、頭の中ではなかなか難しいです。ですから紙に書く。頭の中から出して客観化して決めると楽です。私はエクセルを使って「重要度」「締切日」「クラブ全体かどうか」「解決しなかった場合のリスク」を各案件ごとに点数を付けて、点数の合計がもっとも高い問題から優先的に解決していくようにしています。もし優先順位を自分で付けることができなければOfficerと協力して決める。Officerで優先順位を決められなかったらクラブで決める。クラブで決められなかったら、、、コイン・トスで神様に決めてもらいますか?

★他のOfficerにどんどん任せる
本来VPEがやる仕事、VPMがやる仕事、Secretaryがやる仕事までやっていませんか?「まずPresidentが率先して」という考えも悪くないのですが、TMでPresidentをやる中で学べることはDelegation(権限委譲)です。いろいろと抱え込んできたら、本来誰の仕事なのかを考えてその人に積極的に仕事を渡していきましょう。
「Presidentばかり忙しくてVPE, VPM, VPPRが暇」というのはやはりよい姿ではありません。なによりもそんな形に自分を持っていってしまって「だれも助けてくれない」と不信感を持ってしまうのは最悪です。Officerは仕事を待っていると思ってください。どんどん任せて行ってください。それが本来の姿です。

この二つをやって、早く身軽になってください。Presidentが問題を抱え込んで動かなくなるとクラブが動かなくなりますから。

この感覚に慣れてきて、少しづつ組織を回せるようになってきたら、少しづつ達成感を味わえるようになります。これこそがPresidentの醍醐味。苦しさの向こうには、こんな喜びもあるのです。

がんばれPresident!

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