« 第53話:TMCの歩き方(海外のクラブの訪問) | Main | 第55話:Tall Talesが聞けるサイト »

第54話:世界最高レベルのRegular Meeting

2005年10月13日(木)に、縁あってマレーシア クアラルンプールのD'Utama Advanced ClubのMeetingに参加してきました。19時30分に始まったMeetingでしたが、プログラムが進むうちにこれはすごいものを見てしまったという興奮のため、何度も鳥肌が立ちました。折りしも外は雷雨。その中でいくつものハイレベルなスピーチが、Evaluationが次々と繰り広げられていくのはまさにドラマチックでした。Meetingが終了したのは22時でしたが、終わってもその興奮が冷めやらずメンバーと名刺交換をしたり、いろいろなことを教えてもらったりと時間がたつのも忘れて夢中でTMの世界に浸りきっていました。そしてここで見たもの、聞いたもの、感じたものにより、ここ最近自分が感じていた壁を乗り越えることができるように思えました。

この日、私が学んだものをぜひ皆さんにもお伝えしたくて、文章力のなさを顧みずに書き連ねてみることにします。

①スピーチのクオリティ
TMOE(Toastmasters of the Evening)とGE以外に、Prepared Speakerが4人、Evaluatorが私も入れて4人、そしてLight Bulb Momentというセッションのスピーカーが1人いましたが、まさに私以外の皆さんは「抜きん出て」いました。どれくらいすごいかというと、International Speech Contestのレベルのようなスピーチが一つ、D76のコンテストでしか聞けないような高いレベルのスピーチが2つ。D76のEvaluationコンテストでもなかなか聞けないような高いレベルのEvaluationが2つもあったのです。
P1010074

②CTM, ATM, DTM
CTMとATM BとATM SとDTMでは、はっきりとスピーチの質に違いが出ており、上のAwardに行くに従って当然のようにスピーチのレベルが高かったのです。D76では、Educational Awardとスピーチのクオリティに明確な相関関係が感じられないことが多いだけにかえって新鮮に感じました。Audienceとしてみた場合、ATM以上の人のスピーチはダイナミックで、聞かせていただくだけで「得したなー」というお得感で幸せになりました。さらに彼らのスピーチをEvaluationという観点で考えると、CTMのスピーチは、あぁCTMだね。というレベルで私(ATM-B)でもEvaluationできました。しかし、ATM BとSのスピーチは、内容も深く密度も濃く良く練られているのでEvaluationの中で重要なRoom for Improvementが見つけにくい。DTMになると、もっとむずかしい。Room for Improvementが見つけられても、どうすればもっと良くなるかの具体的な改善提案がなかなかできない。CTM, ATM, DTMというのは、本来こうあるべきなんでしょうね。

③極めつけのTMが揃っていたこと
このクラブは、これまでDistrict 51に対して3人のDistrict Governorを輩出してきました。さらにDistrict Governorだけでなく、メンバーの大半はArea Governor, Division Governor、District Officer経験者で、かつ現在も周辺のクラブでOfficerをやっているような人が多いのです。しかも全員がDual Memberです。こうしたTMにかける情熱の高さに加えて、このクラブは全員がCTM以上です。入会条件がCTM以上ですから。
とくに今回Prepared Speechをされた前の前のDistrict GovernorのHo Fong Ming DTMさん(女性)は、昨年D51が分割されるまでは、District 51 GovernorとしてASEAN6カ国にある400のクラブを率いてPresident Distinguished District(しかも満点, 世界2位)に輝いたすばらしいリーダーシップの持ち主なのです。彼女のスピーチは本当にエネルギッシュで圧倒されました。P1010066

しかも彼女のEvaluatorは、その次の次の年にDistrict GovernorをされたDr. Arulnathan DTMさんでした。P1010073

その二人だけではありません。またEvaluationが終わった後のOpen Evaluationの時間では現在のDistrict GovernorであるLow Yat Seow DTMさんもコメントされていました。すばらしいToastmasterの方がきら星のように並ぶ豪華なMeetingにめまいがしそうになりました。P1010070

④Advanced Clubの価値
Advanced Clubとは、周辺の一般クラブの模範となってサポートする役割を負っているのだということが良くわかりました。
極めつけのTMたちがこのクラブをどう運営しているかが、バナーに飾られたリボンの数、とメンバーとの話から良くわかりました。まず、クラブバナーにはFounder Awardが15も飾られています。これは、周辺の15のクラブのチャーターに寄与したことを意味します。P1010069

そして全員がDual Memberということで、ここで皆さんクラブ運営、エリア運営などでさまざまな情報交換をしてそれを自分の所属クラブ、エリアに持ち帰って活動に生かします。さらにこのクラブのRegular Meetingでの質の高いスピーチ、Evaluationを自分の所属するもう一つ(ふたつ)のクラブに持ち帰って運営に生かします。自分のクラブとの間で、情報、経験をうまく循環させながらお互いの活動の質を高めていくところにAdvanced Clubとしての価値があるのだと思いました。

⑤Creativity
「Advanced Clubだから、普通のクラブのRegular Meetingと同じやり方をしない」という発想のもと、このクラブはいろいろな工夫をしていました。

- Light Bulb Momentという15分の時間。これはなにか創造的なことを行って、みなの頭の中に良いアイデアがピーンとひらめく、まさに電球(Light Bulb)がつくことを狙ったセッションで、普段はゲームをしたり、いろいろと普通のクラブではやらないことをやるのだそうです。私が参加したときには、ATM-Sのメンバーの方がある企業家の生涯のスピーチをされましたが、これがすごかったのです。International Speech Contestかと思うくらいのレベルでした。

- Table Topics Sessionがない。あくまでManualのSpeechとそのEvaluationにこだわりたいとの考えだからだそうです。
- 投票およびAward Presentationがありませんでした。理由は聞きませんでした。
- Open Evaluation。そしてEvaluatorの正式なEvaluationの後に続く、フロアからのOpen Evaluation。一人二分でEvaluatorが指摘しなかったことを伝えるセッションです。

⑥その他
- 面白かったのは、男性会員はスーツ、あるいは長袖シャツにネクタイ着用は必須でした。
- 会員は、会社経営者、上級管理職、医者、弁護士を筆頭にいろいろな職業を持った方がいらっしゃいました。中にはイメージコンサルタントの方がいらっしゃって、会員に服装(とくに色)のアドバイスをしてくださるのだそうです。
- 会員数はRoster上は約50人。
- クアラルンプールには、会員数が100人を超えるクラブがいくつもあるのだそうです。

⑦学んだことと自分自身の中での変化
私自身は、200年9月にTMに入会してから5年間猛烈に突っ走ってきました。クラブのPresident, VPPR, VPE, Assistant Area Governor, Area Governorのどれかを順番にときに重複しながらやってきました。しかし、Area Governorが終わった瞬間心にぽっかりと穴が開き、TMに対するモチベーションが相当下がっていることに気がつきました。燃え尽きたのかもしれません。壁にぶつかったのかもしれません。

しかしD'Utama Advanced ClubのMeetingに参加して壁の向こうに広がるすばらしいTMの世界を見せていただきました。これが私の進む道なのだと思いました。やる気が戻ってまいりました。

今後は一スピーカーとして一トーストマスターとしてもっと成長するために私は次のことをやっていきたいと思います。

- まず基本に返って、スピーチがもっとうまくできるようになりたい。スピーチをどんどんやって行きたいと思います。
- 良いEvaluationができるようになりたい。
- 最後にやはり英語がうまくなりたい。

いつの日かD'Utama Advanced Clubで出会ったすばらしいTMの皆さんのように自分もなりたいと思います。 P1010064

世界最高のDistrictであるDistrict51の中でも、最高のクラブであるD'Utama Advanced Clubの月に一度しかないRegular Meetingに参加しすばらしいプレゼンテーションをいくつも拝見、拝聴できたことは本当に幸せです。さらにこのクラブのメンバーのEvaluationをさせていただくもらえた貴重な体験。

本当に忘れられない夜になりました。

|

« 第53話:TMCの歩き方(海外のクラブの訪問) | Main | 第55話:Tall Talesが聞けるサイト »

Comments

楽しく読ませていただきました。D51&D80に良いお手本はあります。”LOOK EAST POLICYも終わったことですし、VISION-2020を真似て、私は心の中で”LOOK SOUTH-WEST POLICY & VISION 2020”を採用します。

Posted by: mgtmakko | October 16, 2005 at 09:49 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 第53話:TMCの歩き方(海外のクラブの訪問) | Main | 第55話:Tall Talesが聞けるサイト »