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第57話:コンテストでのマイクテスト

コンテストでのマイクテストは、会場にきちんとコンテスタントの声が伝わるかという観点でのテストも大事ですが、「絶対にハウリングを起こさない」ようマイクの位置、ボリュームを調整することも大事だと思います。

「何のためにマイクテストを行うか」を実行委員はきちんと認識しておかないと、本番でハウリングが発生してしまい、コンテスタントのスピーチを妨害する結果となります。極度に緊張しているコンテスタントにとって、これでリズムを狂わされるのは大変迷惑なことだと思います。

理想的なマイクテストでは何を行わなければならないかを考えてみました。

①マイクテストは入念にやる
コンテスト会場を管理している人の立会いのもと、会場係(あるいは音響係)、コンテスタント以外は、立ち入り禁止にして一人2分くらいかけてテストをすることを考えています。
音響係は、コンテスタントのマイクの好み、ピンマイクならば衣装にピンマイクを付ける位置、マイクボリュームの音量の設定、会場内スピーカーの音量をコンテスタント一人ひとりのカルテ(作らなければなりません)に記入していきます。
一人のコンテスタントが終わったら次のコンテスタントが入室してテストします。
コンテスタントのカルテは、ステージ係に渡して、コンテスタントがステージに上がる際にピンマイクを付ける位置を調整してあげます。

②スピーチの一節を実際にやってもらう
テストの際には、コンテスタントは自分のスピーチで小さな声で話すところと、大きな声で話すところをそれぞれ20秒程度、実際にやってもらいます。とくに大きな声で話すと、ハウリングを起こすことがありますので、要注意です。よく、単純に「テスト、テスト、ただいまマイクのテスト中、聞こえますかー?」「はい、聞こえます」とだけやっている例を見ますが、これはマイクテストとしては不十分でしょう。コンテスタントがどの位置で離しても、どんな音量で話してもハウリングの気配さえ感じさせないマイクの調整が理想です。

③テストの際は関係者以外は退出してもらう
マイクテストをやっている際に、会場がざわついていたらテストになりません。

④ピンマイクとステージマイクがある場合
ピンマイクがある場合は、ステージマイクの電源はOffにする。ピンマイクを使わない場合は、電源をOffにする配慮が必要と思います。あるコンテストで、ピンマイクを使ったコンテスタントが演壇のうえのステージマイクのそばにいたときに、ステージマイクが音を拾ってしまい、ハウリングを起こしかけていました。

⑤コンテスト中、音響係は絶対に音響機器のそばを離れない
音響機器に関するトラブルでコンテスタントに迷惑をかけることはなんとしてでも避ける必要があります。そのためにも、音響係は不測の事態が発生しても直ちにアクションが取れるように音響機器のそばにいることが必要です。

これ以外に、コンテスタント自身が気をつけることもあります。(浅井さんからのアドバイスです)

①ピンマイクを付けやすい衣装
ピンマイクを想定しているのであれば、ピンマイクが付けやすい衣装にすべきでしょう。襟がない服、ポケットがない服を着るとピンマイクが付けにくいことがあります。

②ピンマイクを隠さないようにする
スカーフを巻いてのステージ、フリルの着いた服を着ると、ピンマイクを隠してしまい音を拾わないことがあります。

③Body Actionで胸を手でたたくような演出は要注意
ピンマイクを使っていて、胸を手でたたくような演出をやると、ピンマイクが大きく音を拾ってしまいます。要注意ですね。

2002年秋のD76のHumorous Speech Contestで、私はマイクを使いませんでした。自分の声を他人に委ねるのはいやだったからです。しかし、コンテストが終わってからある方に「あなた、ステージマイクの使い方が悪かったわよ。」との指摘を受けました。  「え?私はマイクを使っていないのに??なぜ??」  
実は、ステージマイクがOnになっていて私がそのそばを通ったときにのみ私の声を拾っていたのです。ですから聴衆には変に聞こえていたとのことでした。

もし、ステージ音響について専門的な知識をお持ちの方がいらっしゃったらぜひ良い方法をご教示ください。

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