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第60話:「主婦」と付き合う

2004年、2005年と子供の小学校のPTAの副会長、会長をやりまして、そこでどっぷりとお母さんたちつまり主婦の皆様と御一緒させていただきました。この経験はサラリーマンである私にとって非常に貴重で、トーストマスターズクラブ運営にも役に立つと思い一筆取ることにいたしました。私のクラブにもたくさん御家庭で主婦をされている方がメンバーとしておりますが、こういうメンバーの方々とお付き合いしていくには、やはりそれなりのノウハウが必要だということに気づいたのです。私の知りえたノウハウをここに共有し、とくにサラリーマンの皆様がクラブ運営していく際にはずしてはならないポイントを見て行きたいと思います。

「主婦」の属性
古来「彼ヲ知リ己レヲ知レバ。百戦シテ危ウカラズ」(孫子の兵法)というように、まず主婦なる人々はどのような人なのかをよく知ることが大切です。

- 主婦とは、結婚されて家事、育児、親の世話、地域の付き合いのいずれかあるいは全部を担当されている女性をさす。
- そのライフサイクルにおいては、出産して育児に入って子供の高校を卒業するまで、老境に入った親の介護の時期は、超多忙で時間管理が成否を決める。
- 育てている子供、面倒を見ている親は往々にして「待ってくれない」ため最優先となる。そのしわ寄せはたいてい夫へのサービスレベルの低下という形で来る。
- 夫や家族の理解が必ずしもあるわけではない。
- さらに、PTAの役員、子ども会の役員、自治会の仕事など住んでいる地域に対する貢献も暗黙のうちに要求されている。
- 場合によっては、家計を支えるためにパートに出かける。
- そういう多忙な中でも自分を高める努力は惜しまない。惜しみたくない人が多い。
- 起床は、朝5:30から6:30(推定)。就寝は23:00から01:00(推定)
- 孤立すると、非常にストレスがたまる「職場」での仕事である。
- 有給休暇は、基本的にない。24時間、365日体制の仕事である。

ある意味有休があり福利厚生のあるサラリーマンよりも過酷な労働条件といえるかもしれません。

PTAで学んだこと
PTAを2年やっていてわかったことです。

- 役員をお願いしても、なかなか引き受けてくれない。(推測:未知の業務への不安と家族の理解が得られるかという不安と思われます)
- しかし引き受けたからには絶対にやる。PTAで役員をされる主婦の人たちは、非常に責任感が強いです。ですから、そうでない人には厳しい見方をされます。
- 一度決めた計画を簡単に変えてはいけない。PTAの役員を引き受けた時点で御自身の年間予定にPTAの活動計画を入れてしまい、そこから他の都合(パートを休む、子供会、自治会との調整、家族の行事の調整など)を決めてしまいます。したがって、予定を変えると、しかも直前に変えると再度スケジューリングをやり直すことになるので、大変困った顔をされます。
- やって欲しいことは、明確に伝える。しかし、恐怖を武器に指示・管理をしてはいけない。ある学校ではっきりものをいう女性がPTA会長をやっていたときに、彼女と役員さんたち、運営委員さんたちとであちこちで衝突が発生し、「PTAやると大変だよ。」といううわさが流れ、翌年PTA役員の候補者探しで苦労したそうです。

トーストマスターズへの応用
さまざまな属性を背負ったメンバーがいる中で、主婦だけにフォーカスしたクラブ運営はバランスを崩す可能性があります。
ここで提案したいのは、クラブ運営の際には、「時間的に融通がきくメンバー」と「そうでないメンバー」がおり、主婦は、時間的に融通のきかないメンバーと位置づけ、彼女たちが活動しやすい配慮をしていくということです。

そのためには、やはり一年間の活動計画をしっかりと立てて、立てたらあまり変えないということが「主婦と付き合う」際の肝要のように思っております。

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