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第81話:「勝つ」ということ

昨日(9月30日)は、やまのてトーストマスターズクラブ大和バイリンガルクラブ共催の「Area33 Humorous Speech ContestとディビジョンC日本語ユーモアスピーチコンテスト」でした。

このコンテストでは大きな学びがありまして、コンテストでの締めくくりの実行委員長挨拶で次のようなスピーチをして私の学びを共有させていただきました。(本稿では、スピーチのあとで「ああいえばよかった」と思うところもあり、加筆してあります。)

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本日のコンテストで私にとって大きな学びがありました。それは「勝つ」ということについてです。その話をするにあたり、ちょっと個人的な話をさせてください。

私の長男は小学校のころずっと柔道をしていました。でもあまり強くなく試合でも勝つことができず、本人はやめたがっていました。そんな長男に、私は「どうやったら勝てるか先生に聞いておいで」といいました。

長男が通っていた柔道教室には伊藤先生という立派な指導者がおりました。伊藤先生は赤白帯をしておりましたが、それが何段なのか私は存じておりませんので、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。(会場から「6段以上」との助け舟あり。) 伊藤先生は、国内外の柔道の大会でも審査員を勤められているちょっと有名な方です。オリンピックでも審判をされたように聞いております。

さて、次の練習日、親馬鹿な私は息子について柔道教室に行きました。息子を「ほら、聞いてごらん」と促したのですが、恥ずかしがって聞きません。仕方がないので、私が聞くことにしました。

私  :「先生。どうやったらこの子は試合に勝てるのでしょうか?」
先生:「勝つためには、、」
私  :「か、勝つためには???」(先生、じらさずに教えて!)
先生:「負けなければいいんだよ!」
私  :「せ、せんせー!」(がくっと来る)

さすが、神様のようなお答えでした。しかし、まったくそのとおりです。「勝つ」ためには「負けなければよい」のです。

このことをトーストマスターズのコンテストに当てはめて考えてみました。負けないためにはどうすればよいか?

本日のコンテストを見ていてひとつの発見がありました。聴衆の心をつかまえて、聴衆と一緒に一体となって作り上げるスピーチが「負けないスピーチなのだ」と。スピーカーが投げたメッセージに対して聴衆が「言えてる、言えてる」「そうなんだよねー」と共感を呼びそれにより聴衆自らスピーチの中に入り込んでこれるようなスピーチが負けないスピーチなのだと思いました。聴衆を味方につけているから強いですよ。

同じことを、今回のコンテスト運営でも感じました。小さなコンテストでしたが、この規模のコンテストであっても一人で運営することはできません。仕事と悩みと苦労を多くの心あるメンバーと共有して一緒に悩んで一つ一つ解決してきたからこそ今日の成功があるのだと強く思いました。多くの仲間と作り上げているという一体感と信頼感があるから、自信を持ってできるのですね。

負けないコンテスト(変な言葉ですが)とは、仲間と一緒に作り上げるコンテストのことで、負けないスピーチとは聴衆と一緒に一体となって作り上げるスピーチなのだと、思いました。それが私の本日の学びです。

そして、伊藤先生がいみじくもおっしゃったように、「負けない」ということが最後に「勝つこと」につながるのだと体で覚えたことが本日の大きな学びでした。

ともに苦労を分かち合った「チームやまやま」(やまのて&大和バイリンガル)の皆さん、エリアガバナー、ディビジョンガバナーをはじめとする多くの皆様。本当にありがとうございました。

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Comments

いつも新鮮な視点での記事をありがとうございます。今回も啓蒙されました。しかし自分のこととなると、私はどうもコンテスタントになるガッツがありません。どうも目立つのが嫌いなのです。また一般的に言う「勝つ」とか「負ける」とか言うのもイヤなのです。人には出てもらいたいし、コンテストを見に行くのは大好きなくせに、矛盾してますよね。
さて、昨日のエリア31コンテストではチーフジャッジの大役お疲れ様でした。企業クラブのGartner TMCがエリアコンテストを主宰されていて、しかも多数の参加者があり(50名前後?)大成功との印象で、感銘を受けました。いつか企業クラブ運営を成功させる秘訣、というのもブログのトピックとして東さんの切り口で書いていただけるとうれしいです。
ところで先日の「高速計算法」ジャッジを引き受けた時にやってみました。いつも二桁の暗算で何の不自由も無かったのですが、高速計算法のおかげで検算がスイスイできました。今度は全面的にこれに切り替えようかな、と思っています。
お忙しいことでしょうから、頑張りすぎず、細く長くブログを続けて下さることを祈っています。

Posted by: TT | October 19, 2006 at 11:53 PM

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