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第147話:マイクテストをあなどるな

思えば、8月14日 17:15からInter-District B出場者のマイクテスト(ドレスリハーサル)からすでに兆しは見えていたのだな、と思います。

いやもっと正確に言うと同日の12時から行われたコンテスタントブリーフィングで、居並ぶ決勝常連の強豪スピーカー達を見てビビった(標準語訳:驚いた)からかもしれない。ここから、本来の自分のペースを失い始めていたような気がします。

しかしコンテスタントブリーフィングで自分を失いかけても、マイクテストで自分を取り戻すチャンスはあっただろうなと思います。

コンテスタントにとって、マイクテストは「マイクの調子を見る」場だけではなく、本番で最高のパフォーマンスを発揮するための最後の大切な確認の場・チャンスであることがわかりました。今思えば、このマイクテストを戦略的に活用するためにシナリオを事前に準備しておくべきでした。

反省点
今回のマイクテストは5分でしたが、私はステージの上で何をすればよいかわかりませんでした。自分のスピーチすら頭になかなか浮かんでこず、自分のスピーチの一節が出てくるまでステージの上をうろうろと歩き回り時間を無駄にしていました。今にして思えば、完璧にコンテストの雰囲気にのまれていました。しかしここで自分を失ってはいけなかったのです。そのために前述したように事前にマイクテストのシナリオ、チェックリストを準備しておくべきでした。

マイクテスト(ドレスリハーサル)用シナリオ

シナリオに必要なものは次のものと思います。
① 準備運動
② マイクテストのための、さまざまな音量をともなう、自分のスピーチの一節をいくつか準備。
③ ステージ上での動線の確定。(ステージから見える会場の様子を3次元で頭に入れておく。)
④ ステージ上の動線上にある不具合の確認

シナリオ1:準備運動。(20秒)
マイクテストだって成功裏に終わらせなければなりませんから、自分のエネルギーが最高に放射できるようなエクセサイズが必要です。

  • 自分の名前とスピーチタイトルが呼ばれた想定でステージに上がる練習(本番と同じ態度で)
  • 大きな声で何か言う。(Good MorningでもGood Eveningでもなんでもよい。ポイントは明るく大きな声でやること。目標は会場から反応をもらうこと)
  • ちょっとした準備運動をして体をほぐす。(10秒程度)。

シナリオ2:マイクテストのための、さまざまな音量をともなう、自分のスピーチの一節をいくつか準備 (2分)

  • 普通の声で話す自分のスピーチの一節。
  • ハウリングを起こさないかを確認する大きな声をだす一節。
  • 会場に聞こえているかを確認するための小さな声を伴う一節。
  • 最後に普通の声で話す一節
  • マイク位置の確認(ピンマイクの場合)

シナリオ3:ステージ上での動線の確定。(ステージから見える会場の様子を3次元で頭に入れておく。)(2分)

  • ステージ上で自分が動き回る境界線を確定します。ステージが大きいからといって自分も普段以上に大きく動くと、スピーチが全体的に間延びしてタイムオーバーの原因となります。
  • 中心はどこか?
  • ステージ上に自分がうごく長方形を見立てて自分の動作の限界点を見極めておきます。
  • いちばん、大事なのは本番でステージに上がったときにどこに立つかです。意識していないとステージの後ろのほうに立ってしまいますが、あえて前のほうに出たほうがよいです。本番での立ち位置(ステージの前のほう)を確定します。

シナリオ4:ステージ上の動線上にある不具合の確認(残り時間)

  • もしステージが劇場型のきちんと作りこんだものでなく、可動型の組み立て式の場合、歩くたびにギシギシいうことがあります。
  • 実際に自分の動線に合わせてステージを歩いてみて確認して、「想定内」として織り込んでおかないと、本番での集中力がそがれます。

マイクテストは本番前に、会場内にいる人や競合するコンテスタントに自分のスピーチを聞かれることがあるので、嫌だなと思っていましたが、「まぁそれも想定内」とそんなことは気にせずに、あらかじめシナリオを作っておけば大丈夫でしょう。

マイクテストをうまく乗り切るためにも、戦略とシナリオが必要です。

そして本番までの残り時間で、マイクテストで確定した情報をすべて頭にインプットしたら、あとは客席に足を運んで会場の出席者に一人でも多く挨拶をしておく余裕がきっとよいパフォーマンスを生むのだなと、今思います。

Dress_rehe Inter-District Bコンテスト前のマイクテスト(ドレスリハーサル)の様子。Eddie Lee(香港、D80, 3位)がリハーサルをしています。彼はこのリハーサルのときから切れのよいスピーチをしていました。

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