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第186話:横浜TMCの皆様からのご質問にお答えして:最終回(「モチベーション」編)

横浜TMCの皆様からいただいたご質問の最後の5つに対する回答です。

ご質問1:Could you kindly give any advise for toastmasters who are going to challenge the contest? (これからコンテストに挑戦するトーストマスターにアドバイスをお願いします。)

小学校のときに「千里の道も一歩より」という言葉を学びましたが、コンテストへの挑戦にも当てはまると思います。最近、この言葉は二つの解釈があると思うようになりました。

  • 解釈1:はるかに長い道のりも「まず一歩」足を進めなければ始まらない。まずやってみよう!
  • 解釈2:はるかに長い道のりであるが、最初から「千里の道」という壮大なゴールを立てるのではなく、その壮大なゴールを構成する実行可能な小さなゴールをひとつづつ確実にこなしていこう。その積み重ねで大事を成し遂げることができる。

これからコンテストに挑戦される方は、どちらの解釈をしていただいてもかまいません。あるいはもっと別の解釈をしていただいてもかまいません。まずやってみよう!ということですね。

さらに、もしコンテストで「勝ちたい」のであれば、「練習」をしましょう。練習は裏切りません。まず「量」をこなすことだと思います。その「量」の中から「質」が生まれてきます。最後の瞬間まであきらめずに練習をすれば、それに見合う結果がついてきます。結果が不本意であれば、もっと練習をしましょう。台湾の日本語トーストマスターズの皆さんがよくおっしゃる「あきず、あせらず、あきらめず」こそが王道だと思います。勝ちたければ、勝つまであきらめずに続けることが大事だと思います。

さて、次に4問いただいておりますがまとめてお答えすることにいたします。

ご質問2:What's your motivation that makes you continue your activities through TMC. (トーストマスターズをやり続けていくモチベーションは何でしょうか?)
ご質問3:What's the sourse of your participation into TM? (トーストマスターズをやり続けていくモチベーションは何でしょうか?)
ご質問4:What's your secret of keeping up?? (トーストマスターズを続ける秘訣を教えてください。)
ご質問5:How do you not get bored? (どうしたら退屈しないですみますか?)

私はトーストマスターズのほかにこれと言って趣味も楽しみもありません。死ぬまでトーストマスターズを楽しみたいと思っています。そんな私にとってトーストマスターズをやり続けることはとても大事です。秘訣というほどのものではないですが、次のことは大事だと思っています。

時には無理をして、時には手を抜く。いつも全力では走らない。

  • 真剣にやらなければならないときが何度かあります。そんなときはとにかくがんばる。しかし、がんばらなくてもいいときもあります。そんなときは無理をしない。
  • 過去いろいろやりすぎたあとで、「燃え尽き感」を感じたときがありました。
  • いちばんしんどかったのは現在自分が所属している大和バイリンガルクラブの立ち上げをやりつつ、Area22ガバナーとPTA副会長、会長をやっていたときです。新しいクラブはいろいろなことを一から作っていかなければなりません。(クラブ立ち上げのマニュアルに書かれていることを忠実に行ったとしてもです。) トーストマスターズを初めて経験する新入会員の皆さんにいろいろなことを覚えて行っていただかなくてはいけません。喜びもたくさんありますが、クラブ運営が安定していない時期にはさまざまな不測の事態も起きます。その対応とAreaガバナー(そして小学校のPTA)の仕事を同時にこなすのはやはり自分が感知できる以上のストレスを抱えていたのでしょう。Areaガバナーの任期が終わった後、本当に「やることは全部やった。すばらしい経験だった。だけど、しばらく何もしたくない」という気持ちでした。「あぁ、これが燃え尽き感か」と思いました。しかし、そうも言っていられませんので大和バイリンガルクラブのサポートを続けました。そんなときは何をやってもうまくいきませんでした。やる気が起きない、うまくいかないの悪循環でトーストマスターズをやめようとすら思いました。ある日、ふと過去に集めたいろいろな資料を見ているうちにこうしたものが重荷になっているのだなと思い、縦に積むと30センチくらいになった資料を一気に捨てました。気持ちが軽くなりました。そこが折り返し地点になって今日に至っていると思います。

課題はできたつもりになって先に進む。そして将来また戻ってきて再度チャレンジしてみる。

  • トーストマスターズのマニュアルには合格不合格はありません。自分が決めればよいのです。不十分だと思えばもう一度やればよいのです。
  • 私は不十分だと思ってもそこで足踏みせずに先に進みます。それが私のやり方です。とりあえず目の前にある山は登ってしまう。登ってから下界を見て自分の歩みを見直すといろいろなことがわかります。どこがまずかったかもわかります。そうしたら次回登るときにまたがんばればよいと思うのです。
  • 2007-2008年度の3rd Vice PresidentのDTM Pat Johnsonは現在4度目のDTMに挑戦しているそうです。(どういうことかというと、彼女の長いトーストマスターズの経験の中ですでに3回もDTMになる要件を満たして、今またDTMを目指していると言うことです。出典:THE TOASTMASTERマガジンJune Issue 25ページ)

過剰に約束しない。約束すべきことは絞り込む。(できないときには「ごめんなさい」する。)

  • 何でも引き受けていると、トーストマスターズと仕事と家庭の板ばさみになることがあります。時にはがんばる、時には「できません」ということも必要だと思います。

見返りは期待しない。

  • 多くの場合自分が期待するほど人は誉めてくれないので、最初からそんなことは当てにしないという気持ちですね。見返りを期待していると、「俺はこんなにがんばっているのに、だれも認めてくれない。」という気持ちになって燃え尽きてしまいます。誰のためにやっているわけでもない。自分がやりたいからやるというスタンスでがんばるのが大事だとおもいます。
  • 過去に何人もがんばりすぎて燃え尽きて去っていったトーストマスターズを見ました。

憧れを持つ。楽しむ。

  • 私には憧れのスピーカーがたくさんいます。今年の世界大会でその数はさらに増えました。彼らのようになりたい。そう思ってがんばるのが好きです。これが私のモチベーションだと思います。夢があると言うのは幸せだと思います。夢を持つのは楽しく、夢を持っているうちは退屈すると言うことはありません。

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12月15日に会場から出たご質問で、こちらで取り上げていないご質問に回答いたします。

「トーストマスターズインターナショナルで販売しているDVDは、日本でも再生可能でしょうか?」

  • はい、再生可能です。DVDのパッケージにすべてのRegionで再生可能であることが明記されており、かつ私自身も今年の8月の世界大会のDVDを購入しすべて再生可能でした。

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以上、横浜TMCの皆様からいただいたご質問にすべてお答えいたしました。いただいたご質問を読み、どのように回答するか考え、回答する時間は私にとってとても勉強になりまた楽しいものでした。改めましてこの機会を与えてくださった横浜TMCの皆様に感謝いたします。

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