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第184話:横浜TMCの皆様からのご質問にお答えして(スピーチ準備・練習編)

前回から引き続きで横浜TMCの皆様からのご質問にお答えいたします。今回は、スピーチ準備・練習編です。

  1. How is your everyday exercise? How much time, what are the contents like? (毎日の練習法を教えてください。(時間、方法など))
  2. Tell me how you prepare everyday for making your speech? I'm always struggling to make my speech. (スピーチを準備するために毎日どのようにしていますか?いつもスピーチ作りで苦労しています。)
  3. Please tell us your preparations or practices for the contest. (コンテストに向けてどのように準備し練習していますか?)

練習に関する3つのご質問です。コンテスト向けの練習法と、とくに一般的なスピーチの練習法についてのご質問ですが、現在の私は100%コンテストモードですのでそれを踏まえてお答えいたします。

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毎日やっているトレーニングメニューと言うものは特に持っておりません。(スポーツ選手のようなトレーニングメニューがもてたらなと思いますが。)

今年8月のInter-District(世界大会期間中に行われる予選)向けのスピーチ作りで苦労したのは、①ネタ探し、②スピーチの構成、③英語、④聴衆の巻き込みの4つでしたので、そこを意識しています。

① ネタ探し:日常生活の中で「お!」と感心したこと、啓発されたこと、感心したこと、感動したこと、あるいは過去のよい思い出、苦い思い出などその記憶が鮮明なうちにメモを取るようにしています。スピーチのネタ帳です。あるテーマやメッセージが決まったらここから関連するネタをひろってスピーチを構成するというアイデアです。

② スピーチの構成:1990年の世界チャンピオンDavid Brooksはパブリックスピーキングと言うのは、Tell a story, Make a pointだといつも言っています。スピーチを作っていていつも難しいと思うのは、ストーリーはいくらでもある、しかしそこから普遍的な説得力のあるメッセージを引き出すことなのです。

今年8月の世界大会以後、自分の頭の中だけの作業に限界を感じ、本、新聞、雑誌、メールマガジンを意識的に読むようにしています。その中で「はへほなう」(は:ははーん、へ:へー、ほ:ほほぅ、な:なるほど、う:うーむ copyright : TM Ken Izumi)を感じたものをよく考えたり、メモしたりして自分の思考を深めたり違った視点を持つために使っています。例会でのスピーチもそういった意味では貴重なリソースです。結局、よいインプットがなければよいアウトプットも出ませんから。

自分がよいと思った本、新聞、雑誌、メールマガジン

  1. 本:最近では齊藤孝「教育力」吉井妙子「トップアスリートの決断力」五木寛之の最近の仏教の本も読んでみたいと思います。
  2. 新聞:意見、考え、主張の欄を読みます。
  3. 雑誌:TOASTMASTERマガジンは必須。あとはどんな雑誌でもよいのですがエッセイをよく読みます。
  4. メールマガジン:日経の各メディアが出しているもろもろのメールマガジンにある、大前研一、立花隆などのエッセイ

  5. 以上、Tell a story, Make a pointMake a pointをさらに磨いていくためのインプット学習法でした。

③ 英語

表現力、発音、リズムと言うところが課題です。表現力については、英文を読む、なぜその表現を使うのか意識を払う、発音とリズムは実際に声に出して家内に聞いてもらっています。彼女は子供のころアメリカに住んでいて、うらやましい発音とリズムを身につけています。英語の本を読んで(練習なしの初見で)、発音とリズムを直してもらっています。

④ 聴衆の巻き込み

上手なトーストマスターのワザを見たり、お笑い芸人の間、アメリカのスタンドアップコメディアンのDVD(やYouTube)を見ることにしています。

さて、頭の中に入れたものを実際に活用してスピーチを作り、それをステージでやらなければ意味がありません。そのために8月以降は、あちこちからのお声がかりの機会を得がたいチャンスと活用させていただいております。今回の横浜TMCからいただいたこの機会も上の③と④を磨く機会ととらえがんばりました。

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練習法

  1. スピーチ原稿を書き上げたら、いつも音読します。10回音読を目標にしています。その中でおかしなところをどんどんかえていきます。
  2. その後暗記に入ります。最後まで原稿を見なくていけるようになるまで繰り返します。その過程で直しも行います。(この暗記はちょっとしんどいですね)
  3. 頭に入ったら今度はストップウォッチを使っての練習です。たいていTime overしていますから、どんどん削ります。(今年の8月までは自分は7分30秒で780Wordsはいけると思っていましたがInter-Districtで4秒のタイムオーバーを喰らってから慎重になり、今の目標は600Wordsです。)
  4. また、この過程でアメリカ人メンバーに見てもらいます。おかしな表現を排除するためです。
  5. いい感じになったら(あるいはならなくても)実際にステージでやってみます。通常の例会ですとここまでです。
  6. コンテストの場合はさらに何度か自分のあるいは他のクラブの例会の機会で練習をさせてもらい、フィードバックをいただき磨いていきます。(District以上のコンテストに出場する人がよくやる練習です。世界大会出場者は会場のそばのクラブに出かけて練習をするそうです。)
  7. 昨年の7月末、アリゾナに行く直前は仕事も手につかず、仕事中も自分の席で小さい声で原稿を何度も読んで練り直していました。このプロセスは正直言ってしんどいです。しかし終わった後の達成感は何者にも勝ります。ですから繰り返しあきずに、あきらめずにやっているのだと思います。

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(スピーチ準備・練習編は以上です。以下次号に続く)

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