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第229話:参りました その2 : 公園スピーカーたちからのメール

またまた参りました。前回「第226話:参りました」で紹介した公園で練習するたどちゃんの元祖がいました。武蔵小杉クラブの小野君です。第226話をアップしてから、たどちゃんと小野君とメールのやり取りをしましたが、そのメールがまた筋金入りで、かつ大変示唆に富む内容なので、お二人の許可を得てここに掲載いたします。

たどちゃんからのメール

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東さんへ

武蔵小杉TMCの小野さんが、公園で練習していると聞いて「こりゃ~度胸つく!」と思い、自分も一緒に練習に参加させていただきました。

最初はびびりました。一般の人が行きかう中で、「なんだこいつ」というような顔をされながら小野さんは自分のコンテストスピーチの練習を始めるのです!

野球部の前、歌の練習をしている女子高生の前、散歩に来ている幼稚園児の列の前、ホームレスの横、そこで「そんなのかんけーねー!」なんて、しかも大声で本当に練習をしているのです!

自分も恐る恐るスピーチを練習し始めるのですが、野球部からは「あぁ~?!なんだあれ?!聞こえね~よ!」ホームレスの横では「君は馬鹿だよ。何かの宗教団体かね?」とヤジが飛びます。

自分は「もうやだよ~」などと嘆くのですが、小野さん曰く、「この中でやるからいいんだよ!」

少しずつ練習していくにつれて、恥ずかしいという感覚が麻痺してきました。

麻痺してきた自分に、「俺、なんかどんどんヤバイ方向へ行っているのではないか」と、不安になってきました。

野外コンサート会場もあり(ディビジョンコンテストよりも少し大きめです)、そこでも練習しましたが、自分がスピーチし始めると一般の人が何事だという感じで見に来るのですが、自分は緊張のあまりセリフを忘れて途切れ途切れになってしまい、集まった人は「何だこいつ」とへらへら笑って帰っていってしまい、ついには誰もいなくなってしまいました。

「トーストの人は話を聞いて一緒に笑ってくれるのに・・・」

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やじられても、馬鹿にされても、あきらめないたどちゃんはすごいと思います。

ところで、たどちゃんのいうとおり、トーストマスターの聞き手はとても熱心に聴いてくれ反応してくれます。我々は話し方を訓練していると同時に、聞き方も訓練しているのですね。私も会社の月曜日の朝礼をみていて、「なんかしーんと聞いているな。こういう場でどのように反応していいか知らないからだろうな。」と思うことがあります。

次に元祖公園スピーカーの小野君のメールです。元祖だけあって、ものすごく含蓄と示唆に富んだ内容です。

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東さん、

元祖「公園練習の鬼」、小野です。(笑)

「公園練習」の件ですが、これはそもそも私の永遠の課題であったあがり症克服の為に編み出した練習法です。

私は、極度のあがり症でトーストマスター入会当初、緊張して全く思うとおりにスピーチが出来ませんでした。その当時の記録に、アイスブレーカーでえっとカウンター34回という記録を残してます。

それまで、家で練習していましたが、どうしても大きな声が出せない→臨場感が出ない→本番で緊張して全く思うように話せないという悪循環に陥ってました。

これを解決する為に編み出したのが公園での練習です。

はじめはやはり緊張するので、人のいない場所を選んで練習してましたが、慣れてきたら人のいる場所でもするようにとだんだんなってきました。気づけば、田戸岡さんのメールに書いてある通り、人のいるところどこでもスピーチするようになってました。

はっきり言って、この環境での練習に慣れたら、トーストマスターの例会での準備スピーチなんて難なくこなせます。

何せトーストマスターの聴衆は温かく見守って聞いてくれるし、笑いの沸点が低いので割と簡単に笑ってくれます。しかし、通りすがりの人たちは決して Supportive に聞いてくれないし、笑ってなんかくれません。というより、そもそもスピーチをちゃんと聞いてくれません。(涙)

これが現実だと思います。トーストマスターの例会は、そういった意味で非日常の世界と言えるかもしれません。

London の Hyde park に有名な Speaker's Corner という名所があります。
ここでは、誰でも(外国人でも)公園を行きかう人に対し、自分の主張を思いのままに出来る場所で有名なところです。 (英国王室の批判と英国政府の転覆を除いて)

代々木公園にいるストリートパフォーマーの人気と同じで、人だかりの出来るスピーカーと全く誰も見向きもしないスピーカーもいます。
そして、やはり人だかりの出来るスピーカーにはその主張もそうですが、間違いなく人を惹き付けるスピーキングスキルを持っています。

公園でのスピーチは、真のパブリックスピーキングが出来るかどうか試される場所と言えるのではないでしょうか。ここで人を惹きつけられるスピーチが出来れば、本物だと思います。

これは、私の一つの目標です。道は険しいですが。

まさか、東さんのブログのネタになるとは思ってもいませんでした。

長々駄文で失礼しました。

小野

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「公園でのスピーチは、真のパブリックスピーキングが出来るかどうか試される場所と言えるのではないでしょうか。ここで人を惹きつけられるスピーチが出来れば、本物だと思います。」の一文にはしびれました。まさにそのとおりですね。

たどちゃん、小野君。お二人は「私も、お二人を見習ってがんばります」とか「公園練習に挑戦してみます」とか軽々しくいえないくらいすごいことをしていると思いますよ。

ただ、お二人のスピーチ野郎魂にはとことん参りました。お二人に敬意を表して今度生ビールをおごらせてください。

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