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April 2008

第240話:クラブ役員選挙の例

大和バイリンガルクラブを立ち上げた翌年When You Are The President(通称President Manual)を見ていて、トーストマスターズクラブの役員選挙の進め方を見てびっくりしました。それまでは推薦委員会(Nomination Committee)から候補者名簿の発表があって、会員がそれに投票して選んでいましたが、このマニュアルにある方法はやり方がまったく異なりました。

実際にPresident Manualのとおりにやると、40分から1時間くらいかかってしまい、途中で退屈にもなり文句も出るのですが、やはりこれが標準としてある以上やってみる価値はあります。実際に世界大会のInternational Directorの選挙でもこの手順です。

もっと手際よくやる方法、楽しくやる方法も考えられそうです。

というわけでちょっと見てみましょう。英文は2004-2005年版President Manualからの抜粋で日本語の会話分はそれに基づいて実際の進行を想定してみました。

STEP 1 : Accept nominations for the office of President. A member of the nominating committee should nominate the committee’s candidate(s) for the office.

  • 橋本会長:それでは来期会長候補の受付を行います。推薦委員長の渡辺さん、会長候補を発表してください。
  • 推薦委員長:来期会長候補は、豊臣さんです。

STEP 2 : Ask for the seconding speeches. Any member may stand and second the nomination and give a short speech (usually two minutes) on the qualifications of the nominee. Seconding speeches should be given in alphabetical order by candidates’ last names.

  • 橋本会長:ありがとうございます。豊臣さんへの応援演説のある方、お願いいたします。
  • 田中さん:(挙手して)はい、会長。
  • 橋本会長:田中さん。2分以内でお願いいたします。
  • 田中さん:会長、ご指名ありがとうございます。豊臣さんは私たちの来期会長としてふさわしい方だと思います。現在豊臣さんは教育担当副会長ですが、就任されてから今日まで例会のプログラムのアレンジや、数々のワークショップを企画され、トーストマスターズの教育プログラムに対する深い理解だけでなく、しっかりとしたリーダーシップも発揮されました。来期会長としてふさわしいと思い応援いたします。

STEP 3: Ask the nominee if he/she will accept the position if elected. Allow the nominee two minutes to speak on his/her behalf.

  • 橋本会長:それでは、会長候補の豊臣さん、この推薦を正式にお受けになりますね?
  • 豊臣来期会長候補:はい。お受けいたします。
  • 橋本会長:ありがとうございます。それでは豊臣さん、受諾演説を二分程度でお願いいたします。
  • 豊臣来期会長候補:会長、ありがとうございます。皆さん、こんにちは。このたび推薦委員の皆様から来期の会長候補として推薦をいただいたときは「この私に勤まるかな?」と不安を覚えました。しかし現在の会長の橋本さんからPresident Manualを見せていただき、会長というのはやりようによってはクラブをとても楽しくすることができることに気がつき、ぜひ挑戦してみたくなりました。謹んでこの推薦をお受けしたく思います。

STEP 4: Ask for additional nominations for the office of President. If others are nominated, repeat steps 2, 3, and 4 for each nominee.

  • 橋本会長:豊臣さん、ありがとうございました。それでは、ほかに本日会場からの立候補はありますか?
  • 橋本会長:ありませんか?

STEP 5 : Entertain a motion to close the nominations for the office of President. This requires a second and a vote.

  • 橋本会長:無いようですので、立候補受付締め切りの動議を受け付けます。
  • 会員A:立候補受付締め切りを提案します。
  • 会員B:提案を支持します。
  • 橋本会長:立候補受け付け締め切りの動議が提出され支持を得ました。
  • 橋本会長:賛成の方は「賛成」とおっしゃってください。
  • 出席者:賛成
  • 橋本会長:反対の方は「反対」とおっしゃってください。
  • 出席者:....
  • 橋本会長:賛成多数と認め、立候補受付を締め切ります。

STEP 6 : Instruct everyone to cast their ballots. If there is only one nominee, entertain a motion that the Secretary be instructed to cast a single ballot on behalf of the candidate. This must be seconded and voted upon. If more than one candidate is nominated, hold a secret ballot.

  • 橋本会長:さて、会長候補はお一人ですので、「書記が候補者の代わりにクラブを代表して一票を投じる」動議の提出をお願いします。
  • 会員C:書記が候補者の代わりにクラブを代表して一票を投じてはいかがでしょうか?
  • 会員D:提案を支持します。
  • 橋本会長:「書記が候補者の代わりにクラブを代表して一票を投じる」動議が提出され、支持されました。
  • 橋本会長:賛成の方は「賛成」とおっしゃってください。
  • 出席者:賛成
  • 橋本会長:反対の方は「反対」とおっしゃってください。
  • 出席者:....
  • 橋本会長:賛成多数と認め、書記に代表して投票していただきます。
  • (書記が投票)

STEP 7 : Ask two people to tally the votes.

  • 橋本会長:それでは村田さんと佐藤さん、開票してください。
  • 村田さん:豊臣さんです。

STEP 8 : Announce the winner.

  • 橋本会長:豊臣さんが、来期会長として選出されました。

以上の手順を、教育担当副会長(VPE)、会員担当副会長(VPM), 広報担当副会長(VPPR)、書記(Secretary), 会計(Treasurer)、会場・管財係(SAA)まで繰り返す。

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この前提としてやることがいくつかありますが、ここでは割愛します。(候補者は前回の例会ですでに発表されていること、、など)

Step 5と6でParliamentary Procedureが使われているのがお分かりになると思います。

またここでの投票は、挙手ではなく声による投票(Voice Vote)にしました。その理由は時間短縮のためです。大和バイリンガルクラブでは過去2回この方式でやりましたが、決議をとる際に挙手による投票を行いまして、ここで非常に時間がとられました。書記(Secretary)が形式上とはいえいちいち数えたからです。

候補者が複数いる場合は、それなりの手順になりますが、ここでは割愛します。

個人的には、Step5でいきなり信認投票に持っていってさっさと決めてしまいたいです。

大和バイリンガルの選挙は5月10日。楽しい選挙になればとよいと思っております。

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第239話:台湾の日本語クラブの皆様へ

平和国際演説会の皆様
太平洋国際演説会の皆様
成功日本語演説会の皆様
台中中央日本語演説会の皆様
山川国際演説会会長の皆様

ご無沙汰しております。大和バイリンガルトーストマスターズクラブの東です。1月の訪台時には本当にお世話になりました。また、皆様方におかれましては益々ご清栄のことと存知お喜び申し上げます。

さて、本日は皆様に朗報をお届けしたくメールをいたしました。
昨日4月26日(土)に台湾から来日中の黄さんに輝トーストマスターズクラブ例会でお会いしまして、台湾の5つの日本語クラブへのお土産をお渡しいたしました。

そのお土産とは「4月13日に開催されたディビジョンC日本語コンテストのDVD」です。各クラブ1枚づつ、合計5枚のDVDを黄さんにお渡ししましたので、まもなく皆様の手元に渡ると思います。このDVDを皆様のクラブの例会でご覧になり、お役に立つことができましたら、これに勝る喜びはありません。

4月13日のディビジョンC日本語コンテストは、私の所属する大和バイリンガルトーストマスターズクラブが主催いたしました。9人のコンテスタントの皆様が日ごろの修練の賜物であるスピーチを披露なさいました。どのスピーチも、笑いあり、涙あり、人生の深い知恵があり、教訓に富んだすばらしいものばかりです。私が自信をもって台湾の皆様に推薦できる珠玉のスピーチばかりです。

なお、今回このDVDを台湾の皆様に寄贈するにあたり、9人のスピーカー、司会者、インタビュアー、そしてディビジョンガバナーの皆様に念のため了解を取りましたところ、皆様一様に快諾されましたことを付け加えます。私たちの日本語を大切にされている台湾の日本語演説会の皆様への感謝の気持ち、そしてお手伝いしたいという気持ちが一致したのだと思います。

この4月の貴ディストリクトの春季大会にも日本から何人かの会員が訪台したと聞いております。また5月17日、18日の私たちのディストリクトの春季大会にも台湾からお客様をお迎えすると聞いております。そして6月には関東地区の熱心な会員が台湾のクラブを訪問する機会があると聴きました。私の周りには、台湾の日本語トーストマスターズクラブの皆様に最高の敬意を表する友人がたくさんおります。私もその中の一人です。

私が最高の敬意を表する皆様にディビジョンCコンテストで競った9人の素晴らしいスピーチをお届けすることをこの上なく光栄に思います。

台湾・日本の益々の友好を記念して

4月27日

大和バイリンガルトーストマスターズクラブ 東 公成

追伸:黄さん、台湾に帰国後各クラブへの発送の労を快諾され本当にありがとうございます。

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第238話:輝クラブ訪問記

基本マニュアルを終了したCC以上を対象とした日本語上級クラブ「輝トーストマスターズクラブ」の例会を昨日見学いたしました。

いつも横浜と渋谷の会場を交代交代に使っているそうですが、昨日は渋谷の勤労福祉会館が会場でした。

約1時間30分の例会を拝見して思ったことをまとめてみました。

  • 「上級クラブとは何か?」「上級クラブはどうあるべきか?」を常に念頭に会を運営し活動されていました。例会の最中、会長も、総合司会、総合論評者も「上級クラブとして、、、」を口にされていました。おそらくいつもの例会でもこうなのでしょう。これはとても大事なことだと思いました。常に自分たちの原点に立ち返ってどうあるべきかを考えている。組織にとってもっとも大事なことです。それを実践している輝クラブに敬意を表します。
  • 例会運営は無駄がなく筋肉質な感じです。テンポがよくスピーディー。土曜日の午前中の例会のあと、午後の別のクラブの例会に参加されるメンバーも多いため時間管理はとても大事です。しかしそれもありますが、やはり「上級クラブだから」時間管理は当然という気概を感じました。
  • 昨日のプログラムは、開会→テーブルトピックセッション→準備スピーチ(3本、すべて上級マニュアルから)→論評セッション→個人論評→総合論評でした。総合司会者が交通機関のトラブルで遅刻されましたが、会長があわてることなくユーモアを交えて柔軟にカバーされていました。
  • テーブルトピックセッションは、3人一組を作って、3分から5分のほら話をリレーして作っていくという趣向でした。第一話者がカードを引くとそこには物語の出だしが書かれています。それを読み上げ自分のストーリーを展開します。切りの良いところで第二話者につないで、さらに第三話者につなぎます。面白い! さすが上級クラブ!!
  • 準備スピーチも、基本マニュアル修了者ばかりですので、みなさん基礎がしっかりしていて安心して楽しめました。また論評も上級者ですので広く深くご覧になっていました。

さっと集まりさっと終わって昼食をとり次のクラブの例会に出かけていく。

春風のようにさわやかでしたね。

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第237話:コメントシートのチカラ

私の所属する大和バイリンガルトーストマスターズクラブのパーキンスさんは、これまでクラブ例会やコンテストで聞き手の皆さんに書いてもらったコメントシートをすべて保管しています。彼の宝物なのだそうです。

私もベーシックマニュアルに取り組んでいるときは、プロジェクトが終わるたびにいただいたコメントシートをベーシックマニュアルに貼り付けていました。そういえば最近はやらなくなりました。初心を忘れてしまったようだと反省心が沸いてきます。

コメントシートに書かれた短いコメントに、これまで何度も助けられました。短く「Good speech!」「I was impressed!」とだけ書かれたものを見てはニンマリしたり、逆に「Your pronunciation was very bad」と書かれたものをみて正直ムカッと来たり。

でもやはりそうはっきり書かれたものは、あとからも気になって結局本屋で発音の本を買ったりそれまで以上に発音に気をつけたりと、結局役に立っています。

一般的に、論評の上手なメンバーは、コメントシートの書き方、コメントの仕方も同じように上手だと思います。論評の上手なメンバーは時間管理もうまい。決められた時間の中で何を伝え、何を言わないかの取捨選択もうまい。そのスキルがコメントシートを書く際にも反映されるのだと思います。

コンテストでコメントを書くのはスピーチとスピーチの間の一分間ですから、3つのよい点や改善点まで掘り下げて書く時間はなくエッセンスだけになってしまうのは仕方ないかもしれません。だから、ときとして本意でなくてもきつい一言になってしまうのでしょうね。

私は8年近くトーストマスターズをやっていてきついコメントに対する耐性もそれなりについています。しかしきついコメントをもらった新しいメンバーが二度とクラブに来なくなってしまったという話は、きつい論評をもらって来なくなってしまった事例とを同じようにたまに聞きます。

過去、私も心無い論評やコメントでメンバーを傷つけてしまったことが多々あります。今思い出しても心が痛みます。

その反省もあって、現在は私はどんな理由があってもきついコメントは書かないように心がけています。スピーチを聞いて心の中が泡立ったら落ち着くまで待ちます。それがトーストマスターズだと思うからです。しかし未熟さから知らないうちに人を傷つけているかもしれません。(そうならないように祈るばかりです。)

私のコメントの方針は、論評と同じです。良い点を認める。改善提案は①これならできる。②次回やってみたい と思えるようなものを書きたいと思っています。書ききれない分はなるべく本人に直接伝えるようにしています。こうすれば無用な誤解を避けることができます。

多くのメンバーのトーストマスターズの入会の動機は、スピーチができるようになりたい、英語がうまくなりたい、司会ができるようになりたい、と様々ですが、みな「○○になりたい」というスキルアップという点で一致していると思います。

それゆえ、何人たりともそのスキルアップの希望をつぶすようなことがあってはいけないと思います。

  • ベテラン(あるいはスキルの高い人)からすれば、入会したてのメンバーのスピーチは欠点だらけかもしれません。でもそのときこそベテランの腕の見せ所でしょう。コメントシートの短い一言でこの新人さんをどれだけ元気付け才能を開花させることができるのか?
  • あるいは、自分の嗜好とまったく異なるスピーチをした人がいたとしてコメントを書く場合は、自分の感情をそのままぶつけないように気をつける必要があります。
  • あるいは、パブリックスピーキングではまったくふさわしくないスピーチをした人がいた場合、その人が悪意でやっているのでなければ、その人が気づくような建設的にコメントを書くのが理想です。しかし短時間でそこまで書ききれないのが現実だと思いますので、落ち着いた環境で話ができるのがよいと思います。(悪意でやっている場合は、役員さん経由でしかるべき対応が必要でしょうね)
  • 武蔵小杉クラブの小野君と話していて気がついたのですが、自分の名前を署名するのは自分の言葉に責任をもつ意味でも大人としての最低限のしかし当然の「マナー」だと思います。

コメントシートという小さな紙には、実はその人のトーストマスターズのスキル、さらにいえば「人間力」が凝縮されているのですね。

そういうものが凝縮されているだけに、コメントシートのチカラは絶大です。

(本日の記事は、元祖公園スピーカーの小野君(武蔵小杉クラブ)の言葉にヒントをもらいました。小野君ありがとう。)

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第236話:トーストマスターズのROI(投資対効果)

「いろいろな選択肢の中からROIが最も高いと判断してトーストマスターズに入会しました。」

元祖公園スピーカー小野君(武蔵小杉クラブ)の言葉です。先日の溝の口クラブ例会での小野君のワークショップの一こまです。

「うまい事言うなぁ。」と感心しました。

ROI = Return On Investment : 投資対効果  

ROI=
利益
投資額
×100

企業がある投資を行う際に、様々な投資オプションの中から最も効果の上がるものを選択します。たとえば、工場を建てる際に、法制、税金、インフラ、物流、人材、材料調達、市場、資金調達など様々なシナリオを作りそれごとにROIを計算し、その結果どの場所で工場を建設するのが得か決める際に使われます。

英語が上手になりたかった小野君は、英語の学校などいろいろなオプションを検討しました。その結果ROIが最も高そうなトーストマスターズを選んだというのです。

トーストマスターズに入会してまもなく8年になる私もまったく同感です。私は特にROIなど意識はせず、たんに自分が求めているもの(英語による会議の司会)がそこにあり、かつ安くて面白そうというだけで入会しました。

もしトーストマスターズクラブに入会せずに英語の学校に通っていたらROIはどんなだったでしょうか?(仮に年間30万円払って8年間続いたでしょうか?8年で240万円ですからね。)

仮の話しばかりしても仕方がないので、自分のトーストマスターズでのROIを計算してみました。

【INVESTMENT(投資)】

私が現在トーストマスターズで使っているお金をざっと計算してみました。だいたい年間14万円くらいですね。

会費(1年) ------------------------------------------------------------------- 12,000円
二次会(喫茶、1回800円×20))-------------------------------------------- 16,000円 
記念例会(2月、6月、12月) -------------------------------------------------   9,000円
春季大会(関西の場合) ----------------------------------------------------  50,000円
秋季大会(関東の場合) ----------------------------------------------------  15,000円
エリアコンテスト参加(年2回、含む交通費&パーティー) ------------------ 12,000円
ディビジョンコンテスト参加(年2回、含む交通費&パーティー) ------------- 12,000円
そのほかイベント(他のクラブ訪問、4ヶ月に一度、飲み会交通費含む) --- 15,000円
------------------------------------------------------------------------------- 141,000円

昨年はアリゾナまでの遠征費用(ホテル代+食事代のみ、交通費はコンテスタントだったので国際本部負担)もありましたので20万円くらい余計にかかりました。毎年世界大会に行くわけでもないので、これは特別費用として考えます。

仮にさらに余裕を見込んで年間20万円としても英会話学校の三分の二程度です。8年で払ったお金は20万円×8年=160万。あとここにアリゾナ遠征費用の20万円と有象無象の雑費10万円を入れても190万円。8年で計算してもまだ英会話学校8年分よりはるかに安いといえます。

【RETURN(効果)】

ではそれに対するReturn(効果)はどれくらいでしょうか?

なんといっても

  • 人前で日本語はもちろん英語でも話しができる自信。(Prepared Speech、TMOD, GEやクラブ会長の経験などで培ったもの)
  • 短時間でもなんとかできる自信(Table Topicsやクラブ会長などで培ったもの)
  • 前向きな視点(Evaluator、General Evaluator, Mentor, VPEなどの経験で培ったもの+前向きな人たちとの付き合いの中で培ったもの)
  • 仕事以外での性別、世代、国境を越えたすばらしい人間関係。仕事だけしていても会えない人たちと会える。(台湾にいる日本時代を知っている大先輩たち、そしてアジアの若い世代)
  • 失敗から学ぶという姿勢、勝ちはあっても負けはないという真理に気づいたこと。
  • コンテストのようなエキサイティングなチャンス!

トーストマスターズで得られる素晴らしい経験、満足感、達成感はPRICELESS(お金では買えないもの)であり無限大ということにしておきましょうか?

190万円という投資(Investment)に対する効果(Return)が無限大だったらもはやROIは計算不可能ですね。

「なんだ、そんなこと最初からわかっているじゃないか?」

そのとおり。でも、計算できないくらい大きなReturn。夢があります。そしてその夢が好きです。その夢が共有できるトーストマスター達が好きです。

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第235話:溝の口トーストマスターズ訪問記

4月19日(土)神奈川県川崎市高津区溝の口で活動している溝の口トーストマスターズクラブを訪問しました。(前回訪問したのは昨年(2007年)7月のチャーター記念例会でした。)

マルイ12階の第6会議室からは溝の口の街並みから遥か新宿の高層ビル群、東京タワーまでが一望できこの眺望だけでも相当お得です。

さて昨日は、ワークショップ2本に準備スピーチ3本とその論評、そして総合論評という特別なプログラムでした。参加者は30名近くいたのではないでしょうか?

ワークショップは、寺パパさんによる「マインドマッピングの紹介」と元祖公園スピーカー小野くんの「トーストマスターズと私」。どちらも、ご自身が大変気に入っている、愛しているものを主観、客観と視点を変えながら聞き手に伝えるものでした。さすがトーストマスターのプレゼンテーションは、聞き手に眠気を催させないのですね。聞き手の心に「もっと聞かせて」「もっと教えて」「もっと笑わせて」と思わせる展開は素晴らしいリーダーシップそのものでした。

3本の準備スピーチは基本マニュアルからで、内容はそれぞれ

  1. 旅行の心構え(行き当たりばったりのスイス旅行の反省から学んだこと)
  2. ホッキョクグマの訴え(地球温暖化の阻止を!)
  3. 愛車を盗まれないために(自分の愛車が盗まれてしまった経験からの教訓)

というもの。いずれも興味深く聞くことができました。

またこの準備スピーチに対する論評も、「よくそこまで掘り下げて考えるね」「あ、そんな見方があったか」「具体的な提案だな」と感心する内容でした。

ベテラン近江さんによる総合論評は、マクロとミクロの視点を絶妙に切り替えながらこの会をよくしている提案をいくつもされていました。

これだけ盛りだくさんの例会ではありましたが、なんと予定5分前に終了しました。すばらしい時間管理です。役員の方々、役割を持っていた方々が常に時間を意識されていたからこそできたことです。(タイムオーバーしない例会運営は、高い意識とチームワークの賜物です。)

立ち上がって約一年のこのクラブがここまでレベルの高い例会を行う秘密はどこにあるのか、考えてみました。

  1. 藤山さん、近江さん、酒井さんという筋金入りの3人のベテランメンバー(3人とも武蔵小杉神奈川トーストマスターズクラブの会員でもあります。すごいでしょう?)がチームワーク良くサポートしていること。この3人のうち2人は過去にエリアガバナーまで経験していてトーストマスターズのプログラムに精通されています。
  2. この3人のベテランメンバーの高い意識が会全体にうまく伝わっていると思います。例会での良い緊張感、例会後のN次会(Nには、2,3,4,が入る)での深い議論もあるのでしょうか?例会後にN次会は、トーストマスターズのエッセンスを会員のDNAに焼き付ける効果があるようです。
  3. クラブ運営、例会が日本語という母国語で行われるため、短時間で理解が深まります。コミュニケーションエラーが、日本人による英語クラブ運営よりも少ないと思いました。
  4. 昨日例会前に近江さんが、役割を持った人たちを集めて5分ほど「朝礼」のようなブリーフィングをされていました。これはとても親切だと思います。例会前にチームが意識をあわせるよい工夫だと思いました。(このブリーフィングは、基本マニュアルの各役割の果たし方にも触れられていますね)

例会終了後は、会場係たどちゃんのリードのもと有志によるN次会です。

  • 2次会:マルイ10階のイタリアンで軽く。30名近く参加されていたのではないでしょうか?
  • 3次会:溝の口にある通称「たまい」ストリートにある某ビルの地下の居酒屋。議論はさらにディープに。ここらへんから筋金入りトーストマスターズのスピリッツが、後輩トーストマスターたちのDNAに継承されますね。ここで10人。
  • 4次会:その居酒屋の上にある韓国料理の部隊鍋のお店。ここまで残ったのは私も入れて5人。マッコリを酌み交わしながらさらに議論は深まりました。

昼間の例会の軽やかな進行と、3次会、4次会のヘビーな議論と、予想したとおりの展開になりました。

14時30分に始まった例会、22時30分に終わった4次会。8時間トーストマスターズに身をささげたことになります。一日で4つの例会分の時間消費。これを毎回繰り返せば(繰り返しているかどうか知りませんが)、短時間でここまで成長したのもうなづけます。

溝の口クラブの皆様。楽しい時間をありがとうございます。また体力が復活したら参加させていただきたくお願いいたします。

溝の口トーストマスターズクラブWebサイト:http://www.mizonokuchi.org/

溝の口ってそもそもどこにあるのでしょうか?(下記地図を参照してください)

大きな地図で見る

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第234話:「公園スピーカー」の快挙

「気持ちを伝えるのに、田舎くさいなんて関係ありますでしょうか?」

それまで軽妙で楽しいたどちゃんのスピーチで沸きに沸いたDivisionC日本語コンテストの会場でしたが、この含蓄のある一言の後、静寂が支配しました。その静寂が底に来たときに、私は鳥肌が立ち目に熱いものがこみ上げてきました。

「すごいぞ、たどちゃん!」

たどちゃんは、「第226話:参りました」、 「第229話:参りました その2 : 公園スピーカーたちからのメール 」で、とりあげた公園スピーカーですが、4月13日のDivision C日本語コンテストではなんと第一スピーカーでした。

しかし、公園で鍛えぬいただけあって、滑らかな津軽弁でのスピーチ、笑いの連発、自然でかつ自信に満ちた手の動き。第一スピーカーのプレッシャーを受けているようにはまったく見えません。

私も自分を練習の鬼だと自負していますので、彼のプレゼンを見て「よく、ここまで仕上げた!」と正直感動しました。

第一番目のスピーカーは大変です。会場はまだ暖まっていない。しかもたどちゃんはコンテスト経験はクラブコンテストを入れても十分とは言えない。

しかし、そして、やはり練習は裏切らない。

ホームレスにやじられ、通行人に馬鹿にされ、それでも負けずにここまでやってきた。

よくここまで来たね。えらい。

いつの日か、たどちゃんがDistrict76の決勝でスピーチをしている姿を想像すると本当にぞくぞくします。ワクワクします。

明日は溝の口クラブの例会でたどちゃんと小野君に会います。約束どおりビールをおごるつもりです。

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第233話:Division Cスピーチコンテスト(その2)

私にとって「4月13日(日)は、さまざまな意味でとてもよい日になりました。」というのは、なんといっても、Division C英語コンテストで優勝し、5月18日広島でのD76決勝への進出を決めたことでした。

3月9日のエリア33コンテスト以降、正直苦しい毎日だっただけに、Division Cコンテストの表彰式で齋藤ガバナーから優勝カップと賞状といただいたときは、こみ上げるものがありました。

  • 「Division Cコンテストは、6人のコンテスタントの中から一人しかD76コンテストに行けない。」
  • 「マシュー、ジェイソン、アンというネイティブスピーカーとどう競り勝つのか?」
  • 「自分を偽らない、納得のできるスピーチができるのか?」
  • 「First Speakerになったらどうしよう。まず勝てない。」
  • 「大和バイリンガルのみんなが日本語コンテストを成功させた美酒によっているときに、勝てなかったら自分だけおいしい酒が飲めない。」
  • 「コンテスタントでもないのに広島に行くのはいやだな。」

エリアコンテストよりさらに条件が厳しくなるだけに、そこから来る自分の弱気を克服するためには、練習しかありませんでした。

2週間前までに、いちおうスピーチ原稿を書き上げ、朝の通勤電車の中でゆるゆると推敲と練習をし、8日前の土日で暗記&Deliveryを固めて、ここから自分のスピーチを毎回ビデオにとりながら、さらに推敲を重ねました。

ここでも、ずっと弱気との戦いです。

4日前の4月9日の東京インターナショナルクラブのスピーカソン例会で、ライブをやる機会をいただき、初めて人前でやりました。自分で意識する限り4箇所間違えたり、大切な部分を忘れたりと散々でした。そこで録画した自分のスピーチをもとにさらに改善を重ね、4月12日の大和バイリンガル例会で2回目の練習をしました。自分で思ったよりも皆さんの反応はよく、自信を少し取り戻しました。

今回のPRIORITIESというスピーチは私はとても気に入っていました。何よりも、自分の気持ちとの齟齬がなく、無理にこぶしを振り上げて「Let's ~~~」とシャウトしないスピーチです。それなりにユーモアもあり、かつ人間の心を掘り下げたつもりです。

前日の夜、結構に詰まってきており「この完璧なスピーチのどこを直せばよいのか」正直わからなくなりました。 そこで、David BrooksのMagic MomentsのDVDを手に取りファイナリストたちのスピーチを聞いて、自分がこのレベルにたどり着くまで千里の道のりがあることに気がつき、微調整に励みました。

さて、コンテスト当日。スピーチの順序を決めるくじ引きで見事に「1番目のスピーカー」を引き当てました。阿弥陀くじで左から2番目の棒が光って見えたのです。

「ありゃ~、これで広島行きはなくなったかな?」と思う弱気を押さえつけ「First Speakerでも勝ってやる!」という気持ちにもって行きました。

本番ステージでは、見事に雑念が消え不思議なほど自分のスピーチに集中できました。途中でピンマイクのスイッチを入れ忘れたことに気がつきましたが、そのことで自分の気持ちがぶれることもなく、また凡ミスもなく、設計したとおりに、練習したとおりに全部できました。

終わってから、他のコンテスタントの皆さんのスピーチを聞きながら、ジャッジの皆さんはどのように評価するか気がかりでしたが、すでに私の運命は神様の手にゆだねられていることもあり、順序を考えることはやめました。

Contest ChairのキャプテンMotookaが、3位、2位と結果を発表して行き、いよいよ第1位の発表。私はキャプテンMotookaの口がどのように動くかを凝視していました。彼が一瞬私のほうに目をやったことで勝利を確信し、「The first place winner is.... TM Kiminari Azuma!」で勝利を確認しました。

広島にいける、カルガリへの可能性が開けたことももちろんうれしかったのですが、First Speakerでありながら優勝できたことを本当にうれしく思いました。自分にはできないと思っていたことが、「できた」だけに大きな自信につながりました。あみだくじの左から2番目の棒が光っていたのもなにかの因縁かもしれません。

私の今回のPRIORITIESスピーチの練習で、東京インターナショナルクラブの皆様、私のホームクラブである大和バイリンガルの皆様、友人の皆様に深く感謝します。

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第232話:Division Cスピーチコンテスト(その1)

4月13日(日)は、さまざまな意味でとてもよい日になりました。

川崎市高津区溝の口「てくのかわさき」でDivision Cコンテストが行われました。
朝早くから夜遅くまで本当にたくさんの感動がありました。トーストマスターにとってコンテストとはまさに「お祭り」です。

Division Cに所属する9つのクラブの代表9人が練習に練習を重ねた努力の結晶スピーチを披露されました。

コンテストでビデオ担当だった私は、今編集しながら「コミュニケーション」、「人生と健康」、「原点」、「トーストマスターズで見つけた大切なもの」、「もったいない」、「異文化との遭遇」、「失敗の克服」「マイホームの取得」という人生のさまざまな局面で誰しもが出会うストーリーに大笑いしたり、深く胸打たれたり、知恵に感心したり、ほのぼのとしたりコンテストで得た感動を思い起こしました。

  • 優勝は、泉さん(2004年度D76英語チャンピオン、武蔵小杉クラブ)
  • 二位は、藤山さん(東京インターナショナル)
  • 三位は、酒井さん(輝)

昨年のフェニックスでの世界大会で思ったのですが、トーストマスターズには「勝ち」はあっても「負け」はありません。2位の方、3位の方は負けたわけではありません。また入賞しなかった6人の方々も負けたわけではありません。この春のコンテストに参加しようと決心した段階で「勝ち」、Division Cコンテストに出場した段階で「勝ち」、そしてコンテストでスピーチをしたことですでに「勝ち」だと思います。そこが素晴らしいと思います。

このコンテストは、私の所属する大和バイリンガルクラブが企画・運営を担当いたしました。掛川会長率いる実行委員会が大過なく運営いたしました。

初めてコンテスト運営に参加した比較的新しいメンバーの方々にとってまたとない経験となったと思います。コンテスト運営の観点から見て、①無事に1位、2位、3位が決定したこと ②コンテストが時間内に終了したこと ③100人を越える参加者を得たこと ④そして何よりも質の高いスピーチを9つも聞けたことを考えると、このコンテストは大成功であったと総括してよいと思います。

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