« 第264話:アイマスクで一気に集中力を高める | Main | 第267話:Toastmasters World (替え歌) »

第265話:リセット(失敗からの立ち直り)

7月23日の東京インターナショナル例会でのカルガリ用「もうひとつのスピーチ」のお初披露は、散々でした。終わった直後はこれ以上ないくらい落ち込みました。ところが例会のあと私のスピーチを聞いたある方からいただいた一通のメールで自分の気持ちがリセットされ、どのようにスピーチを作っていくか、スピーカーとして何をしていくかがつかめました。

7月23日15:30-18:30

このもうひとつのスピーチは、自分がこれまで書いたスピーチの中でもっとも自分の気持ちに忠実で素直なもので、ひそかに「最高傑作」なる自負がありました。そのスピーチを絶対に東京インターナショナルで成功させるとの意気込みで、大井町のカラオケボックスに3時間こもり本番に臨みました。10回練習して平均タイムは7分15秒。いける!との自信をもちました。(しかし、今から思えば必死さがまだ足りなかったと思います。)

7月23日19:00-20:30

東京インターナショナルの例会が始まりました。後半の英語Prepared Speech Sessionのスピーカーは二人。藤山(亜)と私さんです。藤山さんのスピーチは、上級マニュアルからでなんと私が世界チャンピオンになったと仮定してその祝賀会でのスピーチです。この上なく光栄でした。

7月23日20:30-21:00

私のスピーチの番です。論評は2007年度日本語論評チャンピオンの小林(美)さん。TMOEの泉さんに呼ばれてステージに進みます。会場を見渡してスピーチを始めます。ところが「遅い!テンポが遅い!間が長すぎる。」 カラオケボックスでやったテンポとぜんぜん違います。なぜ?10箇所用意した笑いのラインもほぼすべて不発。最初の30秒ほどで体から力が抜けていくのを感じました。まったく想定外のところで黄色が出て、赤が出て、まだ終わっていないのにその赤も消えました。時間は7分49秒。

小林さんの論評は大変的確でありがたい内容でしたが、あまりに自信を失った後での論評でしたのでほとんど冷静に受け止められませんでした。

とくに落ち込んだのは笑いのラインをことごとくはずしたことです。自信作でこけたショックは非常に大きかったです。

7月24日一通のメール

私のスピーチを聞いたある人からのメールに「私のスピーチを聞いて生きていく力がわいてきた。」との言葉がありました。その方はあることで非常に落ち込んでおられたのですが、私のスピーチを聞いて前向きに生きていく力が沸いてきたのだそうです。

このメールを読んでしばらく考えました。あの「最悪のスピーチ」を聞いて力がわいてきた人が一人いた事実。私はなぜスピーチをするのだろう?私のスピーカーとしての使命は何だろう?私はもしかしてなにか大きな勘違いをしていたのではないだろうか?

決めたこと

まず、私はメッセージをきちんと伝えよう。聞き手の数の多い、少ないに限らず、私の聞き手の中に私のメッセージを待っている人がいるかもしれない。ならば一期一会の精神できちんとメッセージを伝えよう。それが私のスピーカーとしての仕事であり使命である。その上で笑いが取れたらそれは寸志でありボーナスであり、いわば余禄。最初から笑わそうなんてスケベ心をもってスピーチをするなんてもってのほか。

そう考えると、私のこれまでのスピーチっていったいなんだったのだろうか?まったくわからずにスピーチをしていたことに気がつきました。

スピーカーとしての太い軸が出来たように思います。気持ちと考えをリセットしてカルガリまでの残り時間をぶれずにこの軸を大事にがんばっていきたいと思います。

|

« 第264話:アイマスクで一気に集中力を高める | Main | 第267話:Toastmasters World (替え歌) »

Comments

笑いは難しいですね。素人にとっては。私もスピーチの流れの中で笑いが取れることはあっても、最初から笑わせることが課題のスピーチでは、あまり笑いを取る事ができません。大切なのは何を伝えたいのかであって、そのほかのことは自然に任せればよいと思います。

Posted by: h2o | July 28, 2008 at 12:40 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 第264話:アイマスクで一気に集中力を高める | Main | 第267話:Toastmasters World (替え歌) »