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第271話:公園スピーチデビュー@カルガリ

8月12日。Inter-District Aコンテストのコンテスタントブリーフィングが終わって腹の減った私は、カルガリのチャイナタウンにある飲茶のお店に向けて急いで歩いておりました。Division Cガバナーの石井さんと横浜フロンティアの小野君が待っています。

一通り飲茶を楽しんだ後で、19時のコンテストまでどうやって練習しようかという話になりましたが、小野君(元祖公園スピーカー)が当然のように「東さん、最高の練習場所を見つけました。360度見渡せます。」

公園スピーカーが提案する「360度見渡せる」練習場所を想像しただけで戦慄が走ります。「えー?公園はいいけど360度はちょっと、、、」と思いっきり拒否の気持ちをボーカルバラエティを利かせて回答すると、「東さん、もう言い訳しないって断言してましたよね。」と退路を断ってきます。

ここで断ると、D76チャンピオンの沽券にかかわります。ここで断ったらきっとInter-District突破なんて夢のまた夢。

「わかったよ、行くよ。」

飲茶を出て5分歩くとオフィス街の中にある公園が見えます。彼はそこの真ん中に石井さんと私を連れて行きます。公園は上から見ると大きな円形の芝生のエリアを囲むようにベンチがいくつも配置してあります。3人が円の真ん中に進んでいくと、ベンチに座っていたホームレス風の人たち、タバコで休憩中の勤め人たちが奇異な目でこちらをみている(ように見えました。)

「The speaker number 4. Kiminari Azuma. The Painful Peacemaking Process. The Painful Peacemaking Process. Kiminari Azuma.」

さすが元祖公園スピーカー。よせばいいのに、小野君は思いっきり大きな声で私を紹介してくれます。声が大きすぎてエコーしています。周りの人たちの視線を思いっきり感じます。

さすがにちょっと耐えられなくて致命的な間違いを犯しいったん中断して、もう一度やり直しました。覚悟を決めました。

「かまいやしねえ。大暴れしてやる。」と言い聞かせたものの、さすがに公園ではVoice, Body Movementともに80%くらい抑えたバージョンになりました。

しかし、なんだかわかりませんが、変な達成感があります。なんだかわかりませんが、「俺は公園スピーチをやってしまった。」という自信と興奮が体のそこから沸いてきます。なんか何でもできるような気持ちになってきて、もう一回やってみようか?という気持ちになってきました。

「Excuse me. My name is Kiminari Azuma. I am a Toastmaster and I am from Japan. Would you mind if I make a speech for you? This evening, we will have a Toastmasters speech contest at the Hyatt Regency hotel at seven, and I am a contestant. As you know I was practcing a speech here. I really appreciate if you lesten to my speech.」

黒人の若いカップルに名刺を渡しながら、お願いしてみました。「なんか変なやつに引っかかったなー」という困惑の表情があったものの、聞いてもらえることに成りました。

Non Toastmasterという聞き手、彼らの時間をいただいているというありがたさからか、ちょっと気持ちの入ったスピーチになりました。スピーチの最中、二人とも難しい顔をして聞いていましたが、途中の笑いのラインで女性がちょっと笑ってくれて安心しました。

スピーチを終えると、男性がとてもよいフィードバックをくれました。

実は、この日朝からホテルから歩いて15分ほどのところにある美しい自然公園で練習していました。クリスマスツリーになるようなもみの木(大木)がたくさん生えています。でも緊張感がいまひとつでした。

これまでも公園でスピーチの練習をしたことがありますが、人のいないところで隠れてやっていました。言い訳のいくらでもできる環境です。

しかし、人がいる公園という逃げ場のないだけに、真剣勝負をせざるを得ませんでした。本番前にどれだけ真剣勝負ができるかがメンタルを強くし本番に気持ちを持っていける重要なファクターであることがわかりました。

ここでやったからこそ、本番であれだけのパフォーマンスを出すことができました。

小野君!ありがとう。君のおかげで本番で「かまいやしねえ。大暴れして」、聞き手から最高の反応を引き出すことができました。

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公園スピーカーについての過去記事

公園スピーカーについての反応

  • David Brooks(1990年世界チャンピオン):「Wow! Street speaker! Great!」(小野君をDavid Brooksに、He is a famous street speaker.と紹介した際のコメント。)どうやらToastmasterの世界でもまだ前人未到の分野のようです。

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