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第272話:再び挑戦します

世界大会の素晴らしさは、素晴らしい仲間との出会いとそこからの学びにあります。
8月12日から16日まで5日間でたくさんのトーストマスターから話を聞き、教えられ、考えを深め、そしてまた新たな目標に向かって旅を続けていく決意をしました。

2009年のスピーチコンテストにチャレンジすることに決めました。

そこにいたるまでは、5日間ではありましたが、失望、迷い、そして立ち直り、決意というプロセスがありました。

★ インターディストリクトコンテストA結果発表(8月12日)
「アウェー」でのコンテストの本番ステージで自分として最高のプレゼンテーションを行い、またコンテスタントインタビューも破綻することなく答えることができた私は結果発表までは本当に幸せなコンテスタントでした。しかし3位、2位、1位の中に自分の名前がなかった事実に体から力が抜けていく、体の心がなくなってしまうような喪失感を味わいました。「ベストなスピーチ、ベストなプレゼンテーション、ベストな聴衆からの反応」であったにもかかわらず(タイムオーバーすることもなかったのに)賞にかすりもしなかった事実に、これ以上何をすればよいのかまったくわからない茫然とした気持ちでした。さらにDistrict 67(台湾)代表のSammyさんは、隣で開催されたインターディストリクトコンテストBで初出場ながら2位入賞(うわさでは1位とたった1ポイント差)と聞き、私自身の能力の限界まで感じでいました。

★ David BrooksとMark Brownの無料ワークショップにて(8月13日、午前)
8月13日に世界大会とは別の企画で二人の世界チャンピオン David Brooks(1990年)とMark Brown(1995年)によるスピーチに関するワークショップが近隣の教会の礼拝堂にて開催されました。この企画の詳細は別の記事に譲ることにして、たまたまここに参加していた2004年チャンピオンのLance Millerから直接「Basic Manualをこれまで17回やり、Regional Contest(Inter-Districtコンテストに相当)に2回チャレンジして、その後Finalに出場して優勝した」という不屈の話を聞くことができました。毎年必ずBasic Manualを最初から最後までやり通して自分のスピーチのスキルを磨いているのだそうです。会場に来ていたインターディストリクトコンテストAで優勝したオーストラリアのJock Elliotと話をしましたが、今年60歳なのだそうです。この二つの情報が心に響きましたが迷いを晴らすまでではありませんでした。

★ Toastmasters International Bookstoreにて(8月13日、午後)
会期中Toastmaster関係の物品が販売されているToastmasters International Bookstoreで台湾のSammyさんと出会ったので話をしました。「自分は絶対に優勝するつもりだった」と語る彼女の顔、目から圧倒的なパワーと自信を感じ、その自信はどこから来るのか?なぜ自分はそんな自信が持てないのか、迷いは深まりひろがりました。

★ International Director George Yenさんとの立ち話 (8月13日、夜)
TELUSを出てHyatt Regencyに行く途中で台湾出身のInternational Director George Yenさんに会いました。「東は、来年のスピーチコンテストはでるのか?」と聞かれましたが、「今の気持ちは50%:50%で迷っています。」と正直な気持ちを吐露してしまいました。

★ 私のスピーチを聞いた人からのフィードバック
世界大会の会場を歩いていると、「東さんのスピーチを聞いてInspireされた。」「東さんの名刺をください。」と本当にたくさんの方から声をかけられました。昨年のPhoenix以上に元気のでるフィードバックをいただきました。Inter-district Bコンテストを参観していたので、私のスピーチを見ることができなかったD85(中国)のLGETのRebecca Hongさんからは、「東さんがすごいスピーチをしたといううわさを聞いた。」との言葉をもらいました。正直うれしすぎます。このコメントは。

2006年のWorld Championship of Pulic Speaking2位のDouglus WilsonさんからもすごくほめていただきWin Placec & Showというご自身の著書までいただきました。

世界大会のビデオ制作・販売を20年以上出がけているBill Stephens Production社長のBill Stephenさんからも「楽しませてもらったよ」とコメントとウィンクまでいただきました。

こうしたフィードバックにより少しづつ自分を取り戻すことができました。

★ 決意の瞬間(8月15日)
TELUSで開催された年次総会のあとロビーで60歳くらいの方から、「私はInter-District Aにいた。東のスピーチは本当に素晴らしかった。」と握手を求められました。ラテン系の容姿、スペイン語訛りの英語からメキシコ(District 34)の人だと思いましたが、その方の人一倍暖かな笑顔には見覚えがありました。「あなたはGusさんですね?」と聞くと、さらに暖かな笑顔で私の手をさらに力強く握り締めてくれ「そうです。来年もがんばりなさい。あきらめてはいけない。」 深い感動の中で、私は「はい、やります。来年もチャレンジします。」と答えました。

Gusさんは、昨年のInternational Director選挙の3人の立候補者の一人です。昨年の投票結果はあまりに残酷でした。1位のモハメド・ムラドさん(2007-2009International Director)が9000票近く獲得、次点のドイツの立候補者が2000票獲得したのに対して、Gusさんはたったの300票。その結果が年次総会のスクリーンに投影されて公開されます。トーストマスター歴30年のGusさんが膨大な私費を投じて1年間選挙活動をした挙句がこの結果です。メンツが丸つぶれではないかと心のどこかで心配していました。

しかし1年後の今年のカルガリの世界大会にGusさんは戻ってこられました。暖かな笑顔で私に「あきらめるな。来年もチャレンジしなさい。」とアドバイスをしてくださいました。

この瞬間に気持ちは決まりました。

昨年、4秒でタイムオーバーした直後にロビーでJ.A.Gamacheから「僕もタイムオーバーは何度もしたけど戻ってきた。東もがんばれよ。」と声をかけられましたが、同じことが今年も起きました。

★ 来年に向けての具体的なアクションプラン
Toastmasters International BookstoreでBasic Manualを買いました。Lance Millerにならって私もBasic ManualのIcebreakerからやってみることにしました。スピーチコンテストでのスピーチに必要な要素はすべてこのマニュアルに入っています。このたびのInterdistrict Aコンテストのスピーチ準備の中で今までできなかったことができるようになりました。また8月13日のDavid BrooksとMark Brownの無料ワークショップでスピーチトピックの選び方について知識をリフレッシュすることができました。獲得した新しいスキルを持ってBasic Manualのプロジェクトに取り組んで行きたいと思います。

再出発の門出に、Basic Manualはとてもふさわしいと思っています。

今年も2月からコンテストに参戦して終わったのが8月12日。6ヶ月近いチャレンジはきついです。しかし大きな大会で勝つたびに自分のスキルと何よりも自分自身の成長を実感しました。今回インターディストリクトで勝たなくても学びは大きかったのです。来年は、もしかしたらクラブコンテストであっさり負けているかもしれません。しかしここでチャレンジをやめれば来年きっと後悔する。なによりも、せっかくつかんだ手ごたえを離してはいけない。素晴らしい仲間たちから学んだことを生かさなければ。

ならば答えは簡単。プロセスのしんどさを承知の上で再度挑戦します。

Sany0449

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Comments

決意新たに、ってところでしょうか。私も基本マニュアルは今までに7冊分はやりました。上級の様に状況に縛られないので、スピーチそのものを練習するには最適だと思います。

Posted by: H2O | August 19, 2008 at 04:09 PM

H2O様。いつもありがとうございます。Lance MillerもBasic manualを毎年一冊やるのは①スピーチ作りに対する技量をさらに磨きたいから②自分のルーツがどこにあるかを確認したいからだとおっしゃっていました。楽しみでもあります。

Posted by: azuma | August 20, 2008 at 01:02 PM

東さん、お疲れさまでした。
東さんの情熱は枯れることを知らないようですね。
そういうところが大好きです。応援してます。

Posted by: ハセガワ | August 22, 2008 at 11:52 PM

ハセガワさん、ありがとう!山登りと同じで結構いけるものです。高いところにいけばまた違った景色が見えてきますね。情熱、好奇心。心の赴くままに行くって事ですかね。いけるところまで行ってみます。

Posted by: azuma | August 23, 2008 at 10:56 AM

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