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February 2009

第325話:テーブルトピックス生き残り術・第3回ファンタジスタ例会(2月21日東京赤羽)

2月21日13時から東京赤羽の「赤羽会館」で行う第三回ファンタジスタTMC例会は、12月から3回シリーズで行った「テーブルトピックスブートキャンプ」の最終回です。

この「テーブルトピックスブートキャンプ」のプロデューサーであるイナックスこと伊奈さんから依頼を受けた私とマシューオンビーさんが最終回を受け持ちます。

  1. 私のセッション目標は、「どんな質問が来ても平常心で回答できるメンタルとスキルを身につける」(テーブルトピックス・サバイバルガイド)です。
  2. また、オンビーさんは、「よいテーブルトピックスとは?」という命題に対し、Table Topics Speech Contestのジャッジング・クライテリア(審査基準)から解き起こしていきます。

自分が新米トーストマスターズだったころに、こんなプログラムがあれば、どんなに気持ちが楽になっていただろう。」と思いながら作りました。

2月21日は、これ以外にも

  • 今年6月以降の活動を決める「公開コンペ(Open Bidding)」
  • 12月以降入会したメンバーによるアイスブレーキング大会

の時間を持ちます。

第3回ファンタジスタトーストマスターズクラブ例会

  • 日時:2月21日(土):13時00分から17時00分
  • 内容:①公開コンペ・②テーブルトピックブートキャンプ(最終回)・③アイスブレーキング大会
  • 言語:日本語・英語
  • 場所:東京・赤羽会館
  • 二次会:あり
  • 三次会:あるかも

予告:

3月からは、われらが会長小野亮太郎君による「論評・Evaluation」シリーズが始まります。(5月まで)

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第324話:【尊敬】 本を書くトーストマスターたち

トーストマスターズには、コミュニケーションのプロ、トレーニングのプロとして活躍されている方、また長い人生で蓄積されたスキルで社会に貢献されている方もたくさんいらっしゃいます。活躍や貢献の一つの形として本を出版されたトーストマスターズの方々を紹介します。

大嶋友秀さん(横浜トーストマスターズクラブ
私がトーストマスターズに入った2000年には、すでに大嶋さんはトーストマスターとして大活躍されていました。初めてお会いしたのは大嶋さんが2002年の大阪の春季大会で実行委員長を努められていた時でした。トミー大島というお名前に流暢な英語でしたので、絶対に日系人だと思っていました。しかし、実際はコテコテの関西弁を駆使する関西人でした。大嶋さんは現在株式会社スピーキングエッセイというビジネスコミュニケーション研修の会社を経営されています。また、ご本人もマインドマップなど様々な研修の講師として活躍されています。

  1. PREP法で簡単に身につく 論理的に「話す」技術
  2. シーン別!これだけは押さえておきたい ビジネススピーチと挨拶 実例&フレーズ辞典 (Business Manner Guide Book)(奥様の 大嶋 利佳さんとの共著)
  3. 心を引きつける人に好かれる話し方 (コスモ文庫)
  4. 相手を必ず納得させる「わかりやすい説明」... (コスモ文庫)

私は1と3と4を持っているのですが、読んでいるとふと大嶋さんが私のそばで私に話しかけてくるような錯覚を覚える事があります。

磯部らんさん(江戸トーストマスターズクラブ
磯部さんとは、これまで2回ほどトーストマスターズのイベントでご一緒した程度です。ただ、磯部さんのブログが面白いのでたまに拝見させていただいております。初めて磯部さんのブログを拝見したのは、江戸トーストマスターズクラブのWebサイトを見ている時で、その時はすでに磯部さんはプロのマナー講師として活躍されており、すでに本も3冊ほど出版されていました。最近、磯部さんのブログを拝見していて新作「超入門ビジネスマナー 上司が教えない気くばりルール」を出版された事を知りました。

  1. 好かれる人の秘密―マナー美人になりたいあなたへ
  2. なりたい自分になれる秘訣―あなたのちから
  3. 超入門ビジネスマナー 上司が教えない気くばりルール
  4. 夢がかなう人生の秘密―良いイメージを描け

今村 亮さん(北九州トーストマスターズクラブ
Rio Imamuraというお名前でも有名な方だと思います。初めて今村さんにお目にかかったのは、2001年厚木座間クラブのクリスマスディナーで米軍厚木基地そばの小さなステーキ屋さんに行った時にお会いしました。Rio Imamuraさんというお名前とネイティブと変わらない英語にやはり日系人と思いましたが、よくよくお話を伺えば日本生まれですがカリフォルニアに30年ほどお住まいだったとか。その後もディストリクトのイベントでよくお目にかかります。嬉しかったのは昨年のカルガリの私が出場したインターディストリクトAコンテストに奥様と応援に来て下さった事です。今村さんは、台湾のトーストマスターズクラブとの交流にもご尽力されています。

今村さんから昨年12月に送っていただいた北九州トーストマスターズクラブの会報にて、「DEAR MISS Breed」という本を、翻訳され「親愛なるブリードさま―強制収容された日系二世とアメリカ人図書館司書の物語」というタイトルで出版された事を知りました。

  1. 親愛なるブリードさま―強制収容された日系二世とアメリカ人図書館司書の物語

斎藤輝さん(田園都市トーストマスターズクラブ

田園都市トーストマスターズクラブのファウンダー、最近ではDivision Cガバナー、過去の数々の大きなスピーチコンテストでのチーフジャッジを歴任された斉藤さんのことをご存知の方は多いと思います。斎藤さんは、お仕事ではデータ通信の国際規格の制定にかかわっていると伺ったことがあります。その功績により藍授褒章を受賞されたことをご記憶の方も多いでしょう。お仕事柄、国際会議への参加、司会の経験も豊富です。以前、斎藤さんに講師としてお招きし藤沢でパーラメンタリープロシジャーのトレーニングをしていただいたことがあります。それが現在の私の知識のベースになっております。さて、斎藤さんは英語学習に関する本を数冊お書きになっているそうですが、ネットでは一冊しか見つけることができませんでした。

  1. 英会話リスニングに強くなる (単行本)

++++++++++
ときどき、どこかの出版社がこのブログを見つけて「電車男」のように出版の話を持ちかけてこないかな?と思う事がありますが、なにぶんトーストマスターズという狭い世界にしぼったブログですので、そういう楽しい話は皆無ですね。rain

本を書く、本を出版するというのは私には想像できない世界です。しかし日本のトーストマスターですでにその世界で本を出版されている方が、私の身近にいらっしゃる。改めて、心から敬意を表し、そんな方がいらっしゃるグループに自分も所属している事を誇りに思います。

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第323話:いい汗かいたファンタジスタ英語テーブルトピックス練習会(東京町田)

2月12日(木)18時55分からファンタジスタトーストマスターズ有志4人+ゲスト1名(トーストマスター会員)が東京町田の町田市民ホールに結集し、70分間英語テーブルトピックス漬けの練習会を行いました。

意表をつく質問、意表をつくスピーチの連続。中には「腐った豆腐」という単語が英語で出てこなければ開き直って「腐った豆腐」という日本語で押し通す度胸のよさがあったりで、大笑いの連続でした。そうです。テーブルトピックスセッションは本来楽しいのですよね。

全部で、17問のテーブルトピックスの質問をかわるがわる答えていきました。自分が指名されていないときも、自分だったらなんと回答するか考えたのである意味擬似トレーニングとなりました。

19:00 Call the meeting to order

19:02 Round 1:Question Category : Food & Drink by First TT Master

19:14  Timers report & vote

19:15  TT(Round1) Evaluator

19:20  Round 2 : Question Category : Economy by Second TT Master

19:30  Timers report & vote

19:31  TT  Evaluator

19:36  Round 3 : Question Category : About Yourself be Third TT Master

19:46  Timers report & vote

19:47  TT  Evaluator

19:52  Round 4 : Super Difficult and Complex questions by Forth TT Master

20:02  Timers report & vote

20:03  TT  Evaluator

20:10 Adjournment

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終わったときは、本当に爽快感と充実感を感じました。

学びとしては

  1. 質問されたら、直ちに回答を始める。
  2. It's a difficult questionとか弱気なことを四の五の言わないほうがよい。弱気なことを冒頭でいうと、ネガティブな暗示となってスピーチがしぼむ。自分を追い込んでしまう。
  3. PREP法はかなりの場面で有効。テーブルトピックに苦手意識があるうちは逆にPREP法を意識してPOINTを直ちにいう練習が有効と思われる。
  4. 自分の知らないことを聞かれても、さも知っているかのような涼しい顔をして言い切ってしまう。テーブルトピックスは、知識の正確さや、自分の本音の意見を披露する場ではない。(もちろん正確な知識を披露しても、本音の意見を披露してもかまわない。)==>私は「腐った豆腐」という英語が思いつかなくて、日本語で堂々と押し通したメンバーのポジティブな心持がよいと思いました。
  5. メンバーの中には、Skypeを使って定期的に練習をしている人がいましたが、「やはりこういう大きい部屋で人前に立って練習するのはためになる。」との感想あり。
  6. やっぱりVoice Control, Gesture, Body Actionにも注意を払いたい。
  7. 遊び心を忘れない!大きな声で笑う。意識して大きな音で拍手することが大事。

などでした。

自分自身の経験に照らし合わせても、

  1. 失敗を恐れない。(どうせ例会でのTTは「練習だから」と思ってよい。失敗しよう。間違えよう。)
  2. あえて笑顔を浮かべ、楽しむ。

の二つを意識してやってきたことで、心の中に「テーブルトピックスの芯」のようなものが育ってきたように思います。(実は、トーストマスターズに入ったばかりのころ、同じ厚木座間のメンバーだった稲垣さんのTTの回答は、本当にすごいと思いました。どんな質問にも直ちに、そしてCreativeな回答をされていました。ある質問を受けて、15秒ほど「うーーーーん」と唸っていたので、大丈夫かなと思っていたら、意表をついたOpeningを作り出すための演技でした。びっくりしたものの見事さに大笑いしました。今の私ならあの当時の稲垣さんに少しは近づけるような気がします。)

最近は、テーブルトピックの前は「無心」を心がけています。テーブルトピックの質問を待ちながらも、心の中には「澄み切った青空。何もない風景」をイメージしています。

結果論や「たら・れば」になるので断言できないのですが、もしTTで発言の正確さ、正確な知識かどうか、英語の文法の正確さばかり気にして、「失敗しないように失敗しないように」びくびくしながらやっていたら、きっと、私の心の中に「テーブルトピックスの芯」が育つことはなかったでしょう。いまだに指名されたら「It's a difficult question. I don't know about XXXX, but maybe I would.......」と言い訳して、スピーチの途中で自爆して、後味の悪い思いばかりしていたことでしょう。

また自分がテーブルトピックスマスターになったら、「Now we have a scary moment. I really hate the table topic session.」とネガティブなことをリーダー自らが参加者に伝えてテーブルトピックスのもつ教育効果を激減させていたことでしょう。

間違えてもよいから、とにかく楽しむ。これはテーブルトピックスにこそ大切だと思います。

さて、練習会の話に戻ります。せっかく練習するなら必死でやる。真剣に楽しむ。これが自分なりにできた今回の練習会が終わった後の爽快感は格別でした。

次回例会は、2月21日(土)13時30分から東京赤羽の赤羽会館で行います!

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第322話:スピーチクリニック@鎌倉トーストマスターズ

2月7日(土)鎌倉トーストマスターズクラブを訪問しました。昔からお世話になっている貞安さんから昨年10月ころにワークショップのご依頼をいただき、今回スピーチクリニックという形でようやく実現しました。

貞安さんとは、2003年に貞安さんがエリア22ガバナーをされた際に私がアシスタントとして一緒に仕事をさせていただいたときからの縁です。

今回は、鎌倉クラブに比較的最近入会された中島さんのスピーチに対して公開レッスンをいたしました。中島さんがオーストラリアに語学留学されて学んだことのお話を基本マニュアルのプロジェクト2に基づいてお話になりました。

鎌倉クラブは英語クラブですので、中島さんのスピーチは英語でしたが、事前に了解を得て公開レッスンは日本語でさせていただくことにしました。

1月半ばから中島さんとメールを交換をしスピーチ原稿もいただいて、準備を始めました。私のクリニックは通常のEvaluationとは異なり、必要と思うことは、その方のキャパと成長の余地を見極めたうえですべて提案します。

この日の中島さんは、非常に楽しい雰囲気で、堂々とスピーチを発表されました。中島さんは眼力(めぢから)のある方です。要所要所でその眼力を発揮されるのでスピーチが引き締まって聞こえました。私がいちばん良いと思ったのは、大変よく練習されたあとがはっきり見えた事でした。

さて、スピーチを聞かせていただいたあとのフィードバックでは、「今回のスピーチのバリューを最大化するには何をすればよいか?」という観点で行いました。

まず現在のバリューの確認です。

① 堂々としていること、笑顔がよい、眼力(めぢから)があることを中島さんの現在の強みとして認識し自信をもってやっていくことをお勧めしました。

② スピーチの結論に、「コミュニケーションしたいという意思は言語を超える。」という強いメッセージがありました。実際、このメッセージの部分になると、会場の聴衆の中から、「うん」という声による相槌が複数名から、さらに無言ながらしっかりうなづいている方も何人もいらっしゃいました。メッセージが聞き手の共感を呼んで聞き手の心をつかんだ瞬間です。ここが中島さんのメッセージである事をご本人に確認し、そのうえで、聞き手としても「ここがこのスピーチのバリューであること。」を受け止めたとお伝えしました。

それを中島さんご自身に納得していただく実験をしました。中島さんにこの部分を何回かやっていただいたのですが、何回やってもこのメッセージのくだりになると、聞き手からの「うん」という相槌やうなづきが出るのです。まるで催眠術にでもかかったかのように。

発表者である中島さんご自身に自分のメッセージ・言葉の力がいかに力強いものであったかを確認して戴きました。

ここからが、バリューを最大化するための提案です。

③ 反面、冒頭から本論で中島さんがあげたエピソードが、メッセージのもつバリューを高める役割を果たしていないことが惜しかったです。もちろんこの日はまだプロジェクト2ですので、ここができていなくても別に問題ではありません。 

しかし、ここをうまく改善点すると二つの事が改善できます。1)まずスピーチの構成がすっきりする。2)メッセージがさらに強まる。

この部分を、2人の世界チャンピオンの名言を交えて、提案を行いました。

  1. Public Speaking is "Tell a Story, Make a Point".(1990年チャンピオン デビッド・ブルックスさん)
  2. あなたの人生が明日終わるとすれば、何をメッセージとして残したいか?(1995年チャンピオン マーク・ブラウンさんが、2001年チャンピオンのダレン・ラクロイさんに教えた言葉)
  • まず、中島さんのスピーチの中にあった沢山のエピソードを、"Tell a Story, Make a Point"の観点で取捨選択することをお勧めしました。
  • では、何を基準に取捨選択するか。それは自分自身に対しての「あなたの人生が明日終わるとすれば、何をメッセージとして残したいか?」という設問での問いかけでふるいにかけます。
  • 中島さんはまだお若く「明日人生が終わる」ような年齢ではないので、もうひとつ私が自分でスピーチトピックを選ぶ規準にしている「そのメッセージで自分の魂が震えたかどうか。」も提案いたしました。

いただいた40分は瞬く間に過ぎ、また中島さんにも提案を納得いただき、スピーチクリニックを終了しました。

続くQ&Aで私の練習法を質問されましたので、「Quantity Determines Quality(質は量から生まれる)」という私の座右の銘を共有させていただきました。

鎌倉トーストマスターズクラブは、私がトーストマスターズに入会した2000年12月にチャーターし、その後クラブ設立のベストプラクティスとしてD76のイベントや役員研修でも何度もお話を伺い、大和バイリンガル設立の際にも大いに役立たせていただきました。私がエリアガバナーをしているときにも何度か訪問し楽しい時間をすごさせていただきました。

今回、このような形でご恩返しができてとてもうれしく思います。

貞安さん、丸山会長、鎌倉トーストマスターズクラブの皆さん、ありがとうございました。

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第321話:神奈川クラブ再訪記

1月31日(土)に神奈川クラブ例会に参加いたしました。

会長の恩地さんから昨年12月に、「皆のお手本になるようなスピーチ」、「皆が『こんなスピーチがしてみたい!』と思うようなスピーチ」、「聴衆の心を揺さぶるようなスピーチ」という難しいリクエストを受けてのことです。

超難易度の高いリクエストの唯一の救いは日本語でスピーチができること。英語のNativeスピーカーの助けを借りずに最後の瞬間まで自分のペースで準備ができます。

さてどうやってこの難しいリクエストに答えようかと思いました。12月から新作を書いてこの難易度の高いリクエストに応えられるか自信はまったくありません。 2006年D76コンテストで優勝した「ロボット達の反乱」で乗り切ろうと思いましたが、正直あのスピーチはあまり気に入っておらず、しばらく悶々としておりました。

しかし、ある日「新作でいきなさい」とスピーチの神様から天啓が下ったような気がしたので、気分一新、新作で行くことにしました。

さて神奈川クラブは昨年7月以来の訪問です。前回は、新しいクラブなのにとてもしっかりしたオペレーションに驚嘆しました。今回も参加して思ったのですが、神奈川クラブのオペレーションから受ける印象は、「社会人の異業種交流会を、時間管理とコンテンツを充実させてグレードアップさせた感じ。」と思いました。

こういう雰囲気をトーストマスターズで感じるのはちょっと久しぶりです。

肝心の自分のスピーチですが破綻することもなくタイムオーバーすることもなく無事終わりました。「会員のモチベーションが高まるようなスピーチをして欲しい。」というリクエストに答えたかどうかですが、コメントシートにはたくさんのよいコメントをいただきました。

しかし何よりも私自身が12月から1月31日という私のトーストマスターズの年間活動サイクルの中でいちばんだらける期間も自分のモチベーションを高め続けることができたのが大きな収穫です。

恩地会長と神奈川クラブの皆様、ありがとうございました。

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第320話:6人まで無料でビデオ会議ができるサービス(http://meeting24.tv)

http://meeting24.tv/ という無料のビデオ会議サービスを使ってみました。

meeting24.tvのうたい文句です。

「meeting24.tv は、24時間、最大24人で、TV(Web)会議ができるサービスです。
登録も利用も無料です。(7人以上の場合は有料になります。)
会議を設定する一人だけが登録すればOK。お使いのPCでお気軽にご利用ください。
(英語のブラウザでは、メニューが英語になりますので国際会議にもお使いいただけます。) 」

Fantasista TMCのほかの二人のメンバーと90分のビデオ会議をやってみました。

結論としては、「使える。また使ってみたい。」です。

  • 会議設定は、主催者が会議室を作ります。そうすると、会議室へアクセスするためのURL(http://なんとかかんとか、、)が自動的に発行され、出席してほしい人にそのURLをメールします。
  • 受け取った人は、時間が来たらそのURLをクリックするだけです。ここらへんの手順はSkypeよりも簡単です。(そもそもSkypeは1対1を超えるビデオ会議ができません。)
  • ただ、てこずったのは全員との音声で会話できるようにする部分でした。私を含む3人それぞれが自分のパソコンのオーディオ設定を点検したり結局通話できるようになるまで40分ほどかかりました。(おそらく次回は今日の経験をもとにもう少し手際よくできると思います。)
  • しかし、いったんつながると3人がそれなりに会議ができました。
  • やはり、相手の顔を見ながらの話は、声だけよりも能率があがります。

Skypeやこのmeeting24.tvのように個人のパソコンに依存するサービスの場合、その人が持っているパソコンやマイクの性能によって会議の品質が左右されます。

今回の3人は、それぞれ自前のマイクやマイクつきヘッドセットを持ち寄っての会議でしたから、ある人のマイクはよくノイズを拾い、ある人の声は聞こえにくいなどが起こりました。

家族ならまだしも、トーストマスターズのクラブの全員が同じマイクやヘッドセットを買うのは不可能のですので、ここは我慢して使っていくしかありませんね。

もうひとつは、こういうビデオ会議をする場合、自分の部屋が相手に見られてしまいますので、ビデオカメラに映る範囲は片付けておくことが必要になります。服装もそれなりに、女性はお化粧も必要になるかもしれません。(というか必要でしょう。)

90分の会議を終えて、明日2月12日のFantasista TMCのテーブルトピックス練習会の懸案事項はほぼ片付き、また2月21日のFantasista TMCの例会について準備しなければならないことも明確になり、成果は出しました。

自宅を一歩も出ずに、しかも無料でこの成果を出せれば、すばらしいと評価します。

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第319話:スピーチコンテストでの「受付」を考える ~ 先憂後楽

世界から2000人近いトーストマスターが集まる世界大会の受け付けをどのようにやっているかご存じでしょうか?

  • 参加Districtごとに受付が分かれている?
  • 参加国ごとに受付が分かれている?

実は、単純に名前のアルファベット順にやっているのです。

手元に2007年のフェニックスでの世界大会の写真がありますが、受付には4つのテーブルがあり、第一テーブルの上にはRegistration A-H, 第二テーブルの上にはRegistration I-P, 第三テーブルにはRegistration Q-Zと書かれています。第四テーブルは当日券です。これから受付をする人は、それをみて自分が並ぶべきテーブルを決めます。私はKiminariですから、第二テーブルのRegistration I-Pに並ぶわけです。

それぞれのテーブルには、テーブル担当者が1人、その後ろにどのテーブルにでもさっとサポートに行ける人が何人かいました。

受付で、自分の名前を告げると、引き出しのなかにずらっと並んだ封筒から私の名前の封筒を探してくれ、「はい」と渡してくれます。一人にかかる時間は30秒以内だったと思います。

これから、D76でもスピーチコンテストが始まりますが、受付は簡単そうで意外と厄介です。受付がうまくいかないと、会場の入り口で人が滞留して、混乱が生じ、会計が合わないということにつながります。

これまで私が経験したD76でのスピーチコンテストの受け付けは、ほぼすべて、次のような配置でした。

  • District コンテスト:Division別にテーブルが分かれており、そこで名前を伝えると、「どちらのクラブですか?」と再確認されたことが多かった。(かくいう私も、大和バイリンガルが主催したD76日本語ほら話コンテストでは、Division毎に受付を用意しました。)
  • Divisionコンテスト:エリア別に分かれており、そこで名前を伝える。
  • Areaコンテスト:クラブ別。

トーストマスター歴の浅い人や、逆に歴の長い人だけど最新のエリア、ディビジョン構成を知らない人は、自分の所属エリア、ディビジョンを知らない事があります。(自分のクラブ以外に興味のない人は、ディビジョンとディストリクトを混同している事すらあります。)

また、一人で複数のクラブに入っている人(そんなにたくさんいませんが)が、受付でクラブ名を聞かれて、自分が申し込んだときのクラブと、違う別のクラブ名を伝えて、やや混乱することもあります。

自分の名前はそんなに簡単に変わりませんし、自分の知らないうちに名前が変わっている事もありません。

入会したばかりの、自分の所属クラブ以外にどんなクラブがあるか知らない、エリア、ディビジョンなんて言葉を聞いたことがない会員でも、参加者の名前がABC順か50音順に並んでいれば、対応しやすいと思います。

ABC順がよいか、50音順がよいかは、わかりませんが、受付業務はシンプルな方がよく、参加者の受け付けにかける時間は一秒でも短い方がよいに決まっています。とくにコンテスト開始15分前から混雑が始まりますから、ここのスピードアップをどのようにするかが勝負です。

そのために思いつくことを徒然なるままに、、、

  • 当日:受付業務をシンプルにするためには、受付にクラブのベテランを投入しリーダーになっていただくのがよいと思います。このリーダーは、受付の実務をこなすよりも、むしろ受付業務全体を見渡しながら(お客様をお迎えしつつ)、順調に流れているかに目を配り、問題が起こったらすぐに手当てをします。
  • 当日:当日は、そのリーダーが受付業務を仕切ります。このリーダーに任せることが大事です。このリーダーよりもベテランがいたとしても、指示系統が混乱しないようにするためにも、リーダーにがんばってもらうことです。(もし、リーダーが仕切れない場面が多発するようであれば、それは多くの場合リーダーの準備不足です。当日までに、経験者に話を聞き、自分なりに流れをイメージし、できればリハーサルまでしておけば、仕切れない場面というのはそうそうありません。トーストマスターズの受付業務はそもそもそんなに難しいものではありませんから。)
  • 当日:受付開始15分前までに朝礼を完了しておくとよいです。受付担当は遅刻厳禁。リーダーの「おはようございます。」から始まって、役割分担、受付業務の最終確認。朝礼なしに受付を開始すると、意思を統一することなしに受付を始めることになり最悪混乱し、しんどいです。受付の混乱は、当日お金を扱う場合、会計が合わないという最悪の事態になります。
  • 当日:朝礼に参加していない人が受付をするときは、リーダーは要注意です。指示外のことを勝手にやることがあります。
  • 当日:同一名簿を2箇所で受付処理するのは厳禁です。たとえば、受付名簿を50音順で作ったとします。ア行からタ行までの担当の人がさばききれなくなっているときに、別のテーブルで、別の人が当日になって機転を利かせて「ア行からタ行の方、こちらでもやっています。」と別の受付をオープンすると、あとで照合作業が大変になります。
  • 当日:受付はクラブ経験の浅い人が担当することも多いのですが、そんな人にこそコンテストを見せてあげたいですよね? 受付をコンテスト会場の外に置く場合は、ベテランはコンテスト鑑賞の機会を新人に譲ってあげるか、うまくローテーションを組んで新人さんにコンテストを見せてあげる機会を作ってこそベテランの風格が漂うというものでしょう。
  • 事前準備:事前振込みの場合は、入金確認と会計を行った人が、当日の会計を行うのは必須。
  • 事前準備:事前申し込み製の場合は、参加者名簿をあらかじめ準備しておくことは必須です。アルファベット順?50音順?
  • 事前準備:アルファベット順にせよ、50音順にせよ、名前の読み方を各参加クラブに明記してもらうことが必須です。
  • 事前準備:申込用紙の発送者と、申し込み先は同一にしたほうがよいです。2005年のD76日本語ほら話実行委員長をやった際に、全国のクラブの会長さんあてに、申込用紙をメールで発送しました。その際に、申込書の送付先、返信先は渡辺さん(大和バイリンガル会員)にお願いします、と明記したいにもかかわらず、大半が私宛に送られました。忙しいトーストマスターの会長さんのことです。返信を渡辺さんというのを読み飛ばしたのでしょう。ならば最初から渡辺さんが発信するか、送付先は東としたほうがシンプルでした。
  • 事前準備:遅刻者対応。遅刻者を、入室させる場合の手順を事前に決めておく必要があります。スピーチが始まると基本的には入・退室は禁止です。受付が外にある場合ですでにコンテストが始まりドアが閉まっている場合、どのタイミングで中に入っていただくかの判断が必要です。また受付がコンテスト会場の中にある場合、遅刻者の入室をどのようにハンドリングするか、こちらも詰めておくとよいと思います。
  • 事前準備:(受付業務とは直接関係ないのですが)パーティーを予定している場合、お店が「人数が増える分にはかまわないのですが、少なくなる場合は二日前までに連絡してください。ない場合は、当日ご来店いただかなくてもお金をいただきます。」という場合があります。トーストマスターズって連絡なしにドタキャンする結構人がいます。あとでもめないように、パーティーをする場合は、「連絡なきキャンセルもお金をいただきます。rain 返金もしません。heart」(あるいは、キャンセルOK。返金にも応じる)というキャンセレーションポリシーを早い段階で各参加クラブに明確にしかしFriendlyに伝えておくことは肝要です。ここをあいまいにしておくと、結局主催クラブの会計で穴埋め、最悪の場合は実行委員会のだれかのポケットマネーで穴埋めすることになります。ban
  • 終了後:会計が受付名簿とぴったりあったらリーダーは受付の人に、きちんと謝意をあらわすことが大事ですよね。(逆に、いただいた現金と受付名簿上での金額が合わないうちに現場を撤収してはいけません。後からの対応ではわからなくなりますから)

受付業務は、段取りに尽きます。まさに「先憂後楽」の精神で行くのがよいと思います。

以上、HOWの話をてんこ盛りで展開しましたが、そもそもコンテストでは何をするのか?(What), 何のためにやるのか?(Why), 誰のために行うのか?(Who、Whom)の3点を抑えるのが基本です。

そこをしっかり抑えて、Howを展開していけば、「ぶれない」コンテスト運営ができると思います。

そんな「ぶれない」コンテスト運営ができると、コンテスタントにとっても、参加してくれたオーディエンスにとっても、そして運営メンバーにとっても、ハッピーなコンテストになると思います。

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第318話:コミュニケーションと「リーダーシップ」というけれど

第317話:理想的なコンテスト運営について考えるを書いていて、こんなストーリーを考えていました。ストーリーの中のエピソードのほとんどは私が直接経験した実話です。

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dogコンテストシーズンも始まるね。君はコンテスト、出るの?

catうん、一応そのつもり。君は?

dogいや、うちのクラブは今年コンテストを主催するから、そっちのほうで忙しくてでないつもり。

catま、いろいろと忙しいからね。でも、コンテストの主催って何であんなにしんどいのかね?

dogあら?別にしんどいと思ったことはないけど。なんでしんどいと思うの?

catだって、いろいろとやんないといけないじゃない。ジャッジを頼んだり。各クラブにお願いして出席者を募ったり。会場の手配。マイクの手配。パーティーの手配。それだけならいいけど、なんかいろいろとうるさく言われるし、終わったらもう二度とやりたくないって思うこともあるよ。実際に、コンテストが終わるとメンバーがごそっとやめてしまうという話もうわさで聞いたことがあるよ。

dogまぁね。でもコンテストマニュアルとルールブックのとおりにやれば問題ないんだけどね。

catでも、あれ英語で書いてあるじゃない。読むのがめんどくさい。

dogえ、君のクラブは英語クラブでしょう?何言ってんの?がんばって読めよ。

catははは。わかってるよ。でも。なんかルールとかマニュアルとか日本語でも読むのがめんどくさいのに、英語となるとちょっとね。

dogま、そうだね。言い回しも独特だからね。それより、問題は、「いろいろとうるさくいう奴」の存在だよね。たとえば、どんな風に言うんだろう?

cat昔、あるコンテストで、名札の記入を参加者自身にお願いしたことがあるんだよ。プラスチックのケースと中に入れる名刺大の紙とペンを渡して「あちらのテーブルでご記入ください。」ってね。そうしたら「参加者に書かせるなんておかしい。」って血相変えて怒鳴られたよ。どうしてトーストマスターなのに、普通に話せないんだろうって思ったよ。

dogふーん。まぁその現場にいたわけじゃないから「血相変えて」とか「怒鳴られた」ってのは主観的だからわからないけど。

catあと、アンケート用紙っていうかフィードバック用紙があるじゃない。あそこに、けっこう殴り書きでぼろくそかいてくる人もいるんだよね。

dogまぁ、そういうのはよく聞く話だな。でも、それってぜんぜんトーストマスターじゃないよね。何しにきているんだろうと思うよ。

トーストマスターなら、最低でもEvaluationのスキルを使うべきなんだろうね。つまり、よい点をほめ、改善点を具体的に提案とともに提示する。このスキルって、トーストマスターの例会を一歩出るとどこかへ行ってしまうんだろうね。まぁ、私にもそういうところはあるからあんまり人のことは言えないけどさ。

cat実際問題、新しくクラブに入った人の中には、そういうのを見てかなり心象を悪くしてすぐに退会するか、次回のSemi Annualの更新のときに辞めていく人もいるんだよね。

dogうーん、ますますトーストマスター的じゃないな。私はねー、トーストマスターの中にいろんなミスマッチがあると思っている。これは人間社会のどこにでもあるからある意味仕方ないんだけどね。

私が思うミスマッチってね。たとえば、ある人が英語教室とか英会話サークルを探していたとする。たまたま市の広報誌でトーストマスターズを見て見学に行った。

そうすると、みんな英語ですごいスピーチをしている。しかも非営利のサークルときていて会費も安い。

すごいけど、自分にやれるかわかんないけど、二回、三回と見学してトーストマスターズの教育システムがわかってきてすばらしいと思って入会する。つまりX年後に、ベテラン会員のように英語で立派なスピーチをしている自分の姿を夢見ているんだよね。

で、タイマーとかアイスブレーキングとかいろいろとやってみる。いつも暖かいEvaluationやフィードバックをいただく。失敗してもそのことを責める人は誰もいない。

「すばらしい!」

さて、秋のコンテストということで、実行委員長から「○○さん、受付をやってもらえますか?」とお願いされ、「私、そういうのやったことがないので、できるかどうか自信がありません。」とお断りするけど、実行委員長から「大丈夫ですよ。経験者の方からサポートしてもらえますよ。」といわれやってみる。なんか来場者の人からわけのわからないことで怒られたけど無事勤め上げる。

翌年4月。次期役員選挙で、推薦委員さんから「○○さん、来年6月からクラブの役員をやってみませんか?」と推薦を受ける。もちろん、「入ったばかりですし、何もわかりませんから、どなたか経験のある方にお願いします。」と辞退するけど、「大丈夫ですよ。経験者の方からサポートしてもらえますよ。」といわれやってみる。途中で、いろいろな難しい問題もあったり、会員から怒られたりし、ふと気がつく。

「自分は何しにトーストマスターズに入会したんだっけ?」とね。

ミスマッチだったかもしれないってね。

catうーん、わかるけど、逆もあるんじゃないの?超ベテランでTMのことを何でも知っている人が、クラブの経験の少ないメンバーに「愛のムチ」とばかり厳しいコメントや、さっきの受付での「血相を変えて文句」言ったり、フィードバック用紙にぼろくそ書いたり。本人はなんとも思っていないけど、周りはみんな「ミスマッチ」と思ったり。

dogうーん、根が深いな。そうすると私も自分のことはTMにマッチしていると思っているけど、実はミスマッチなのかもしれない。マッチしていると思っているのは自分だけで、周りはみんなミスマッチと思っている。寒いな。

catま、そんな風に掘り下げるのは出口がなくなるからやめとこう。

dogコンテストでの役割とかクラブ役員とかってTMでいうと、リーダーシップトラックのほうじゃない。TMに来る人はたいていコミュニケーション、その中でもスピーチに魅力を感じてくるから、リーダーシップトラック的な部分のことをやらなければならなくなると、そこに著しくミスマッチを感じることがあるのは理解できるよね。

catでもさ、こういうサークルって必ず運営する人がいるし必要だよね。で組織の運営ってお互い様なんだから、いつまでも避けて通るわけには行かないと思うんだけどな。

dogでもいろんな問題があると思うよ。

まずリーダーシップにまったく興味がない人。たしかにもうご自身も60歳を過ぎて自宅ではご主人のお父さんの介護でつかれきっていて、トーストマスターズで大好きな英語に浸っていたい。そういう人にリーダーシップのディベロップメントっていったって酷だよね。年齢が高い会員が多いクラブだとこれはよくある。私も過去、ある人に役員をお願いしたら「今年85歳になる晩年の母と一緒にいる時間を大切にしたいのでほかの人に当たってください。」と断られたことがある。若い人ならまだこれからというチャンスはたくさんあるけど、ある程度年齢がいってしまうと人生の選択肢も若い人よりも少ない、少なくとも本人が少ないと思っていると、やらないだろうね。

それから、自分のスキルディベロップメントだけにしか興味のない人。英語大好きな人だったりするね。自分のことしか見えていないし考えていないから、リーダーシップポジションをお願いすると、けっこうびっくりされる。

次に、以前別の組織で役員をやってもうやりたくないと思っている人。思いっきりやって自分のリーダーシップの力をよく知っている人の中には、「自分があまりリーダーシップの力を行使しすぎると、周りを振り回してかわいそうかもしれない。」と遠慮している人、あるいは逆に組織の役員をやってひどい目にあっている人は、もうやりたくないと思っているかもしれない。

次に、リーダーシップ未経験で、自分にはできないと信じ込んでいる人。でも、こういう人はいけるかもしれないよね。

catまぁ、いろんなパターンがあるよね。ところで、TMIはここら辺の運営ノウハウとしてなんていっているの?

dogお、いい質問だね。プレジデントマニュアルの、、、、

catお、いつもプレジデントマニュアルを持ち歩いてるの?すごいね。筋金入りだね。

dog任しといてよ。27ページ目のMembership Buildingにこうある。「We live in a mobile society in which people often change jobs, residences and lifestyles. Because of this, people may find it difficult to make a strong commitment to a Toastmasters club. Therefore, even clubs with 40 or more members need to continually bring in new members. Not only does building membership add to your club’s roster to give you a stronger base of leaders, it provides the club with a continuous flow of fresh, new ideas and personalities.」

日本語にするとこういうことでしょう?

「私たちは、頻繁に職を変え、住む場所を変え、ライフスタイルを変える移動社会で暮らしています。これにより、私たちは、ひとつのトーストマスターズクラブだけに自分の時間を割いていくことは難しくなっているといえます。それゆえ、クラブが40人以上の会員がいたとしても常に新しい会員を入れていくことが求められます。会員を増やすと言うことは将来のリーダー候補を確保することのみならず、クラブに常に新しい考えや個性をもたらします。」

つまり、新会員を常に入れていくことで将来のリーダー候補をその中から見つけ育てていこう、といっている。この考えは正しいと思うよ。クラブに今リーダー候補がいなければ、新入会員を勧誘してそこから育てていくしかないからね。

catそうだね。リーダーシップにまったく興味がない人に無理強いすることはできないからね。

dogでもね、いつも思うんだけどトーストマスターズにいると、いつの間にかリーダーシップをある程度実践しているんだよね。これに気づくと、「あ、今自分がやっているのがリーダーシップか」って腑に落ちるんだと思うよ。

たとえば、TMODね。司会者。あ、君のクラブはTMOEなんだよね。夜の例会だからね。

これってある意味リーダーだと思わない? 次回例会を仕切るってゴールがあって、それに向けて役割を持った人を集めて確認して、その役をやってもらう。当日はみんなの前で司会をやる。つまり、その例会の準備でリーダーシップを発揮して、例会の中でみんなの前でリーダーシップを発揮している。

別にクラブの会長でなくても実はリーダーシップを実践しているんだよね。

総合論評だってそうだよね。General Evaluator。これだって、例会前に各Evaluatorたちと連絡を取り合って、何?君のクラブはやってない?ま、いいや。で当日の論評セッションをみんなの前で仕切る。そして役割を持った人が無事勤めを終えたら、拍手で感謝の意を伝える。ね?これってリーダーシップそのものなんだよね。

catそうだね。

dog今はコミュニケーションマニュアルとリーダーシップマニュアルが分かれてしまったけど、以前はBasic Manualはコミュニケーションとリーダーシップだったからね。

私がトーストマスターズに入ってしばらくして、実はリーダーシップを実践していることに気がついたときに、「コミュニケーションとリーダーシップ」って切り離せないんだなって気がついたんだよ。

たとえばスピーチコンテストを運営するときに、トーストマスターズで学んだスキルとフルに活用すれば、そんなに特別なことをしなくてもできるんだよね。

そもそも我々は例会を月に2回やっていて、ま、月1回のクラブもあるけど、年間例会を20回やっている。例会のプログラムもよく見ると、スピーチコンテストと基本的な構成は同じだね。ま、コンテストは勝負だからエネルギーのレベルが違うけど、基本は同じだよね。

だから、逆に言うと、我々はコンテストの予行演習を年間20回もやっているようなものなんだよね。だからコンテストの運営がいやっていうのは、トーストマスターズから学んでいないんじゃないのって言いたくなるんだよ。

cat熱いね。

dog熱いよ。でも、そう思わない?

catわかるよ。で、もういちど「いろいろとうるさくいう奴」のことを思い出してみて。まぁ、もうすこし前向きな言い方をしよう。

正直我々は感謝の心が足りないのかもしれない。自分のことを振り返ってもそうなんだけど、トーストマスターズに入会する前って、こういう行事があると、けちをつけるとか厳しいことをいうのが貢献だと思っていたんだよね。だからコメントシートを書くとき、感謝の心ではなく、なぜか怒りがこみ上げてきて批判を書いていたことがあったな。

でも、トーストマスターズって、ちょっと宗教っぽいって思うことも正直あるけど、リコグニションっていって感謝の気持ちをきちんと表すでしょう?あれってやっぱり大事なことなんだよね。

コンテストって正直我々のエクストラな時間を使ってやるじゃない?だからしんどくて当たり前なんだよね。しかも、我々は仕事や家庭のほかにトーストマスターズをやっている素人集団なんだよ。だからプロみたいにはできないよね。失敗しないほうがいいけど、失敗するんだよ。

そこをあげつらってコメントシートに殴り書きするって、スピーチの論評だったら乱暴なフィードバックをするのと同じなんだよね。乱暴なEvaluationで即退会したって例をたまに聞くからね。コメントシートにそんなコメントを書く人ってやっぱりトーストマスターズから学んでいないと思うな。

コンテストを主催したクラブにもっと感謝の意を表さないとね。初めてコンテストの中で何か役割を引き受ける人もいるかもしれない。そういう人に感謝の心を伝えるって大事だし、リーダーを育てる、人を育てる上で大事なんだよ。

それができていないと、もうコンテストなんて二度といやだ、もうトーストマスターズなんてこりごりってやめていくし、来期のコンテスト主催クラブを募集してもだれも手を挙げないってことになるよね。

コミュニケーションとリーダーシップを標榜するトーストマスターズクラブなんだから、組織をあげて育てないとね。たった一言の乱暴な言葉がリーダーシップを学ぶ機会を奪うことになるって肝に銘じないとね。

dogなるほど。

catさっきミスマッチの話をしたけどさ、ある人がね、トーストマスターズに入って一年くらいしてから、「どうも、トーストマスターズって自分がやりたかったことと違う。ミスマッチだったな。」って思ったんだって。

dogで、やめたの?

catいや、この人は、それまでのトーストマスターズでの学びを振り返って「自分が最初やりたいこととは違うけど、トーストマスターズに入って自分が思っていた以上のことを学んだ。」から、続けようと思ったらしいよ。

dogふーん、いい話だな。

catだろ?ふー、今日はいろんなこと話たな。何話たっけ?

dog勘弁してよ。もうそろそろ終電がなくなるから帰らないとやばいよ。でも一言で言うと、やっぱりこういうボランティアのただ働きの組織って、貢献という労働に対しては、感謝という通貨が対価なんだよね。労働に対して対価が支払われるから回っていくんだよね。いっそのこと思いっきり感謝してボーナスにするのもいいよね。

catうまくまとめたな。コミュニケーションと「リーダーシップ」というけれど、別に特別なことじゃないんだよ。我々はいつの間にかリーダーシップを実践していて、案外気がついていないのは本人だけかもしれない。さすが80年の歴史のあるトーストマスターズプログラム。巧妙だな。

dogはは、ま、がんばろうよ。

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第317話:理想的なコンテスト運営について考える

コンテストシーズンが始まりました。

先月ある方からコンテスト運営に関して質問を受けました。

「東様にとって特にContestantとして「こういうContestが準備されているととても気分よく話せます」という点を再度ブログにのせてはいただけないでしょうか?例え小さなクラブ、初めてArea Contestなどを主催するクラブにとっても「少ないStaff、少ない準備時間、少ない予算、そして少ない経験」でも「これなら私たちでも準備できる!」というようなアドバイスがこの時期伺えたらと思います。」

私の過去8年のトーストマスターズ経験で、印象的なコンテストは次のものです。

★2002年秋Division B Humorous Speech Contest

横浜クラブ主催で場所は開港記念会館。Humorous Speech Contestとは、ということを徹底的に考えられた運営だと思いました。コンテストのFlyerに「笑いすぎて健康を害しても(注:記憶があいまいです)当クラブは責任をもちません。」(原文は英文)とまで書かれていて実行委員会がとにかく楽しい雰囲気を出そうとしていたことを鮮明に覚えています。私はコンテスタントでしたが、コンテスタントブリーフィングは、とてもしっかりと几帳面にされていました。時間管理にもしっかり気を配っていらっしゃったコンテストでした。

2005年春D76日本語スピーチコンテスト

江戸クラブ主催で場所は代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター。施設もすばらしかったのですが、運営がとても段取りよくしっかりしていました。司会は、この2年後に春のD76日本語コンテストで優勝された高橋南海子さん。彼女の司会がすばらしく、コンテスト終了後司会者用の原稿をいただき、その年の秋のD76日本語ほら話コンテストを大和バイリンガルクラブでやったときにその原稿を使いました。今でもこの「高橋バージョン」の原稿が使われているコンテストをよく見かけます。この「高橋バージョン」の原稿は完成度が高く、英語コンテストで使われている司会者用原稿よりも国際大会のやり方に近いと思います。というか高橋バージョンは国際大会のやり方とほぼ同一です。 (逆に、英語コンテストでは、今でもコンテストルールの説明をチーフジャッジが丁寧にやっている例を見かけますが、これはルール上必要とされていません。)==>原稿について:ご参考  第73話:スピーチコンテスト司会者用原稿

★2008年D76春季大会

広島クラブのリーダーシップのもとに運営されたすばらしいイベントでした。コンテストマニュアル、ルールブックという基本を踏まえたうえで高いホスピタリティで運営された最高のイベントでした。

==>ご参考:第248話:2008年春季大会からの学び

★番外編:東京大学ESS主催第三回安田講堂杯争奪英語弁論大会

東大ESS(1年生、2年生)スピーチセクションの総力を挙げての大会運営。コンテスタント一人ひとりに専任の世話役がつきました。(ジャッジ一人ひとりにも専任の世話役がついたのだそうです)。トーストマスターズのコンテストで言うところの「会場係」がものすごくたくさんいて見事にコンテストを作り上げていました。

=====

さて、結局印象に残っているのは大きな大会ばかりになってしまいました。大きな大会は準備にもものすごく時間をかけますから、やはり印象的になります。反面、こちらにはあげませんが、がんばったのに必ずしもうまく行ったとはいえない大きなコンテストがあったのも事実です。

コンテストのベストプラクティス

トーストマスターズのコンテストのベストプラクティスは、

の2点に集約されており、実行委員会の要となる人はこの二つとジャッジの採点表、集計表、タイマーの記録表を熟読、熟知していることが成功の絶対条件であると思います。

これなしに、パーティーに凝ったりワークショップに凝ったり司会の挨拶に凝るのはポイントが外れていると思います。逆にSpeech Contest ManualとRuleをはずさなければ、「少ないStaff、少ない準備時間、少ない予算、そして少ない経験」でも、基本を押さえたよいコンテストになりえます。

もちろん、このマニュアルに書かれていないことはたくさんあります。たとえば受付の手順。お金の受け渡し、領収書の取り扱いなど、毎度悩ましいものがあります。受付は、会場によって設置スペースが変わるためどうもベストプラクティス化しにくいように思います。(コンテストの受付に関してはまた別の機会に譲りましょう。)

コンテスタントがうれしいコンテスト

本題に戻って、ご質問のあった「特にContestantとして「こういうContestが準備されているととても気分よく話せます」という点」について考えて見ますが、これはもうコンテスタントに敬意を払いコンテスタントが最高のパフォーマンスを発揮できる配慮がされているとうれしいですね。

コンテスタントが、本番でレクターンを使うかどうか?いすを使うか?ホワイトボードを使うか?など細かく聞いてくださり正確に実現してくれるコンテストが多いのはとてもうれしいです。ステージにカラーのビニールテープで椅子を置く位置を正確にマーキングして下さったコンテストもありました。ステージ係の方がしっかりしていると、コンテスタントとして安心してスピーチができます。

たしか、2002年秋の横浜TMC主催のDivision B Humorous Speech Contestは、出場前のコンテスタントのケアまで配慮されていました。感動した私は2005年秋のD76日本語ほら話で、出場直前のコンテスタントのケアをする係を設けました。ステージに出て行く直前のコンテスタントの、マイクを一緒に確認し、手鏡を渡してコンテスタントに髪の毛の乱れ、服装の乱れの最終チェックを促す係です。(それ以前のコンテストで、寝癖のついた髪の毛でステージに上がった女性コンテスタントがいらっしゃいました) この係は2006年春武蔵小杉クラブ主催のDivision Bスピーチコンテストに引き継がれていました。

コンテスタントにどこまで配慮できるかは、実行委員に投入できる人数にもよりますので、できる範囲は限定されるかもしれません。しかし、そういう係を置くかどうか別にしてもちょっとした心遣いでコンテストの印象、コンテストに対する印象はずいぶん変わってきますので、結局コンテストに携わる方一人ひとりの心遣いにも左右されるといえます。

さて、こんな話をひとつ。

昨年10月でしたか、国際本部から封書をいただきました。「Inter-District Aコンテストに出場してくださってありがとうございました。今年のコンテスト、世界大会はおかげさまですばらしいものになりました。」 そういえば、おととしの10月にも国際本部から「Inter-District Bコンテスト」出場へのお礼状をいただいていました。

コンテスタント一人ひとりにこうした礼状を書いている国際本部はすごいな!と改めて敬意を持ちました。

コンテスト運営はクラブにとっても成長の機会

最後に、コンテストはクラブにとっても成長のチャンスです。コンテストというイベントを通して、クラブがさらに団結し組織として成長できるのがいちばんよいです。コンテストが終わって実行委員長と実行委員が打ち上げでおいしいお酒を飲みながら労をたたえあうことができれば最高だと思います。大人になってから、こういう感動ができるのも、トーストマスターズの醍醐味のひとつであるといえます。 

参考:第72話:スピーチコンテストの企画と実行

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