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第322話:スピーチクリニック@鎌倉トーストマスターズ

2月7日(土)鎌倉トーストマスターズクラブを訪問しました。昔からお世話になっている貞安さんから昨年10月ころにワークショップのご依頼をいただき、今回スピーチクリニックという形でようやく実現しました。

貞安さんとは、2003年に貞安さんがエリア22ガバナーをされた際に私がアシスタントとして一緒に仕事をさせていただいたときからの縁です。

今回は、鎌倉クラブに比較的最近入会された中島さんのスピーチに対して公開レッスンをいたしました。中島さんがオーストラリアに語学留学されて学んだことのお話を基本マニュアルのプロジェクト2に基づいてお話になりました。

鎌倉クラブは英語クラブですので、中島さんのスピーチは英語でしたが、事前に了解を得て公開レッスンは日本語でさせていただくことにしました。

1月半ばから中島さんとメールを交換をしスピーチ原稿もいただいて、準備を始めました。私のクリニックは通常のEvaluationとは異なり、必要と思うことは、その方のキャパと成長の余地を見極めたうえですべて提案します。

この日の中島さんは、非常に楽しい雰囲気で、堂々とスピーチを発表されました。中島さんは眼力(めぢから)のある方です。要所要所でその眼力を発揮されるのでスピーチが引き締まって聞こえました。私がいちばん良いと思ったのは、大変よく練習されたあとがはっきり見えた事でした。

さて、スピーチを聞かせていただいたあとのフィードバックでは、「今回のスピーチのバリューを最大化するには何をすればよいか?」という観点で行いました。

まず現在のバリューの確認です。

① 堂々としていること、笑顔がよい、眼力(めぢから)があることを中島さんの現在の強みとして認識し自信をもってやっていくことをお勧めしました。

② スピーチの結論に、「コミュニケーションしたいという意思は言語を超える。」という強いメッセージがありました。実際、このメッセージの部分になると、会場の聴衆の中から、「うん」という声による相槌が複数名から、さらに無言ながらしっかりうなづいている方も何人もいらっしゃいました。メッセージが聞き手の共感を呼んで聞き手の心をつかんだ瞬間です。ここが中島さんのメッセージである事をご本人に確認し、そのうえで、聞き手としても「ここがこのスピーチのバリューであること。」を受け止めたとお伝えしました。

それを中島さんご自身に納得していただく実験をしました。中島さんにこの部分を何回かやっていただいたのですが、何回やってもこのメッセージのくだりになると、聞き手からの「うん」という相槌やうなづきが出るのです。まるで催眠術にでもかかったかのように。

発表者である中島さんご自身に自分のメッセージ・言葉の力がいかに力強いものであったかを確認して戴きました。

ここからが、バリューを最大化するための提案です。

③ 反面、冒頭から本論で中島さんがあげたエピソードが、メッセージのもつバリューを高める役割を果たしていないことが惜しかったです。もちろんこの日はまだプロジェクト2ですので、ここができていなくても別に問題ではありません。 

しかし、ここをうまく改善点すると二つの事が改善できます。1)まずスピーチの構成がすっきりする。2)メッセージがさらに強まる。

この部分を、2人の世界チャンピオンの名言を交えて、提案を行いました。

  1. Public Speaking is "Tell a Story, Make a Point".(1990年チャンピオン デビッド・ブルックスさん)
  2. あなたの人生が明日終わるとすれば、何をメッセージとして残したいか?(1995年チャンピオン マーク・ブラウンさんが、2001年チャンピオンのダレン・ラクロイさんに教えた言葉)
  • まず、中島さんのスピーチの中にあった沢山のエピソードを、"Tell a Story, Make a Point"の観点で取捨選択することをお勧めしました。
  • では、何を基準に取捨選択するか。それは自分自身に対しての「あなたの人生が明日終わるとすれば、何をメッセージとして残したいか?」という設問での問いかけでふるいにかけます。
  • 中島さんはまだお若く「明日人生が終わる」ような年齢ではないので、もうひとつ私が自分でスピーチトピックを選ぶ規準にしている「そのメッセージで自分の魂が震えたかどうか。」も提案いたしました。

いただいた40分は瞬く間に過ぎ、また中島さんにも提案を納得いただき、スピーチクリニックを終了しました。

続くQ&Aで私の練習法を質問されましたので、「Quantity Determines Quality(質は量から生まれる)」という私の座右の銘を共有させていただきました。

鎌倉トーストマスターズクラブは、私がトーストマスターズに入会した2000年12月にチャーターし、その後クラブ設立のベストプラクティスとしてD76のイベントや役員研修でも何度もお話を伺い、大和バイリンガル設立の際にも大いに役立たせていただきました。私がエリアガバナーをしているときにも何度か訪問し楽しい時間をすごさせていただきました。

今回、このような形でご恩返しができてとてもうれしく思います。

貞安さん、丸山会長、鎌倉トーストマスターズクラブの皆さん、ありがとうございました。

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