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第368話:「コンテストビデオ撮影」考

スピーチコンテストでのビデオの撮り方について考えてみます。今回はマナーではなく撮影技術についてです。

世界大会(World Championship of Public Speaking)でのプロの撮影はどう行われるか?

世界大会の最終日はその年のスピーチの世界チャンピオンを決めるWorld Championship of Public Speakingです。2000人収容の広いホールに放送局にあるような巨大なカメラが3台。ステージからいちばん遠いステージを真正面に狙える位置にメインカメラが2台。ステージとメインカメラの半分の距離で向かって右に45度から狙える位置に1台。ステージを降りてすぐそば、向かって左に1台。このカメラはコンテスタントの表情を狙うカメラです。

世界大会のビデオを初めて見たときは、ステージのすぐそばにカメラがあるのかと思っていましたが、実際は、ステージ左手のカメラ以外かなり離れたところから狙っているわけで、カメラの望遠能力にびっくりしました。(下のビデオの、大砲のようなカメラがそうです。7秒たったところから2台のカメラが出てきてその間におじさんが立っています。そのおじさんがコンテストビデオの録画、制作を一手に引き受けるBill Stephen's Productionの社長のBillさんです。)

さてその4日前のInter-Districtの当日のコンテスタントブリーフィング。コンテストの司会、国際本部の担当と一緒にレコーディングを行うBill Stephens Productions, Incの社長さんが参加します。ブリーフィングのいちばん最後に、この社長さんが「今回のInter-Districtコンテストで1位になった人はコンテスト終了後にスピーチ原稿をください。原稿をもとに決勝でのカメラのアングルを決めます。」

なるほど。1回しかないチャンスを逃さないための工夫なのです。

「車酔い」

何年も前にあるコンテストのビデオをいただきました。まだVHSの全盛期です。10分ほど見ていて、車酔いと同じ気分になってしまいました。

  1. ズームとアンズームを頻繁に繰り返していた。
  2. カメラを左右に忙しく動かしすぎていた。画面がゆれに揺れた。

ここからの教訓は、一台の家庭用ビデオカメラを使う場合、

  1. カメラの位置は、ステージの真正面。
  2. カメラの位置は、ステージ全体を収めることができる位置。なるべく後方がよい。
  3. カメラスタンドを使う。
  4. スピーチの最中はズームとアンズームは使わない。常にステージ全体が写るようにする。
  5. スピーチの最中はカメラを左右に振らない。ステージ全体が写るようにすればカメラを左右に振る必要がない。

「テープ大丈夫?」

あるコンテストのビデオ撮影を担当したときのことです。家に帰ってビデオを再生していて、コンテスタントに申し訳ない気持ちになりました。

「テープ大丈夫?まだ残りある。交換しなくて良い?」

ビデオ撮影中の私語が、ささやきではありましたが、コンテスタントのスピーチにかぶって録音されてしまっていたのです。スピーチの最中の私語だけにこの私語だけ取り除くことはできません。

ビデオ撮影中は、当たり前ですが、カメラのそばでは私語厳禁ですね。

もろもろ

  1. ビデオカメラをテーブルに置く場合、だれも座らないテーブルにしましょう。座る人がいると、テーブルを揺らしてしまうことがあります。テーブルが揺れると、、、、カメラも揺れます。
  2. ビデオカメラの位置がコンセントから離れている場合、3メートル、5メートルという長さの電源延長コードを使いますが、客席の人たちがこの延長コードに足を引っ掛けてころんだり、ビデオカメラを倒したりしないように、ガムテープなどでコードを床に貼り付けて覆ってしまいましょう。

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