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第378話:私なりの社会貢献:第15回上智大学学長杯英語弁論大会への協力

6月20日に東京四谷の上智大学で「第15回上智大学学長杯英語弁論大会」が開催されジャッジとして参加いたしました。全国9大学10人のコンテスタントによって闘われるコンテストです。

今年の1月18日に上智大学ESSからジャッジ依頼のメールをいただいてからこの話が始まりました。ジャッジを依頼されたのは、私が昨年12月の東大ESS主催の第三回安田講堂杯での私のスピーチと優勝をごらんになってのことと思います。

私にとっては、自分の子供が小学校に通っていたときにPTAの役員を務めたことがありますが、学生さんの主催するコンテストに協力するのも同じ理由です。

子供、学生は私たちの未来であり、希望だからです。

そのために、私がトーストマスターズで培ったスキルが役に立つのであればこんなにうれしいことはありません。初めてのジャッジ経験ではありましたが、その日を心待ちにしておりました。

ジャッジは、私以外に2人。実はこれ以前にテープ審査による予選があり、そこにElimination Judgeと呼ばれるジャッジが2人います。(私も第一回東大ESS主催の安田講堂杯のElimination Judgeでした。)

私以外の2人のジャッジのお一人は、東京外国語大学の鶴田千佳子教授で、実は昨年の安田講堂杯では私がコンテスタント、鶴田先生がジャッジという間柄でした。今度はジャッジ同士です。とても気さくなお人柄で、ジャッジの控え室ではコンテストを待つ間もう一人のジャッジであるDavid Brown ThomasさんとESSの皆さんも巻き込んでわいわいと話をしておりました。

さて、コンテストですが、10人が10人とも社会性の高いテーマでした。優勝した方は「刑事事件の時効の廃止」について、二位の方は「介護施設でのコミュニケーションの重要性」そして三位の方は「刑事事件取調べプロセスの透明性」というテーマでした。

どなたも非常に固いテーマでしたが、学生の観点で社会をどのように見ているのかが伺え興味深く拝聴しました。

安田講堂杯でもそうでしたが、学生のスピーチコンテストでは、スピーチ後にQuestionerによるスピーチの内容に関するQ&Aの時間があります。ここも審査対象です。

ばっちりQ&A対策をしてきた方、そうでない方の差がはっきりと出ます。Prepared SpeakingとImpromptu Speakingの両方が試されるわけでとても面白いと思います。

Questionerは、スピーチで語られなかった点を質問して明らかにしていく仕事をされますので、学生のスピーチのValueをさらに高めるお手伝いするお仕事です。この日のQuestionerは質の高い質問をいくつもされジャッジ一同絶賛していました。

ESS主催のコンテストに出るのなら、単にコンテストのためのQ&A対策としてやるのではなく、Questionerをうまく使ってさらに自分のスピーチの価値をあげジャッジではなく聴衆に訴えていくというスタンスが理想的だと思いました。

採点基準ですが、Contents60点、English20点、Delivery 25点、Q&A 15点の120点満点です。それぞれにさらに細かく項目が分かれています。

また、ジャッジシートには短いコメントが書けるようになっています。さらに、コンテスト終了後のレセプションでは、コンテスタントとジャッジが10分間の面接を行い、直接ジャッジと良かった点、改善点について話をあう時間がもてます。ここは、「育てる」という観点でもっとも大切なところです。がんばりました。

ここまで終わると夜の8時近く。校舎を出るとコンテスタントの何人かが仲間を待っていました。これから関西で行われる翌日のコンテストに出発するのだそうです。6月はスピーチコンテストがあちこちの大学で行われ猛者たちは日本全国を転戦するのだそうです。

ふり返れば上智大学ESSスピーチセクションの皆さんはとてもよくがんばりました。自分の親ほどの年齢のジャッジとメールのやり取りをし、大不況のなか企業を回って頭をさげパンフレットに掲載する広告をとり(つまり援助をお願いし)、当日も無事故でコンテストを運営したわけです。

イベントはかかわった人を成長させると思います。このコンテストを通して、コンテスタントも主催者のESSの皆さんも、そして私もいろんな学びを経験しました。

ジャッジアシスタントの方に四ッ谷駅まで送ってもらいこの日の私の「社会貢献」は終わりました。

トーストマスターズである私のできる社会貢献について考えてみると、コンテストのジャッジだけでなく、日常生活のさまざまな局面でスキルを積極的に生かして自分の与えられた場で、よりよい世の中を作って行くことだと思います。普通の生活の中で意識を変えるだけでかなりのことができるのだろうと思います。

ともあれ、このような機会をいただいたことは本当に勉強になりました。

上智大学ESSスピーチセクションの皆さん、ご成功おめでとうございました。そしてすばらしい学びの機会をありがとう。

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Comments

この日記を読んで、大学時代のことを懐かしく思い出しました。

コンテスタントとしてスピーチ大会に出場しましたし(高松宮杯スピーチコンテストなど)、また、高校生のスピーチコンテストの実行委員会メンバーとしてパンフの広告取りに回ったり、ポスターを貼らせてもらいにいろいろな所にお願いしたり・・・。はたまた、校内のスピーチコンテストのジャッジをしたり。
大学時代はESSで本当にいい経験をさしてもらいました。
その経験が、現在の仕事でかなり役に立っています。

私も、こじんまりとではありますが、スピーチで身につけたスキルを活かしながら、よりよい社会を作るために職場では生徒に向かい合い、家ではわが子に向かい合いたいと思います。

Posted by: かんちゃん | July 01, 2009 at 11:55 AM

ところで、幻の378話にコメントしていいですか?

さらっと読んだだけなので、私の記憶違いかもしれませんが、気になっているので質問させてください。

TMでは日本語のスピーチと英語のスピーチとを部門を分けずに一緒にPresentationして、judgeして順位づけするのでしょうか?

そして、世界大会は英語でなくてもいいのですか?

何か差しさわりがあって削除なさったのでしょうか? もし、私のこの書き込みも支障をきたすなら削除なさって結構です。

Posted by: | July 01, 2009 at 11:59 AM

Oh, よく読んでいらっしゃいますね。いちど公開してある事情でいったん保留にしたものです。もしかしたら再公開するかもしれませんし、しないかもしれません。

さて、ご質問への回答です。
「TMでは日本語のスピーチと英語のスピーチとを部門を分けずに一緒にPresentationして、judgeして順位づけするのでしょうか?」

いえいえ、それはいろんな意味で無理ですよね?基本的に英語コンテストが正式なコンテストです。そこでは英語しかやりません。日本語コンテスト(正確には日本語ショーケースというそうです。)は別に行います。今年のDistrict76(日本地区)の場合、日本語コンテストは5月30日に行われ、英語コンテストは5月31日に行われました。

世界大会は、英語コンテストしかありません。

中国のTMCの世界(District85)では、英語コンテストと中国語コンテスト、台湾のTMCの世界(District67)では、英語、中国語、日本語、台湾語のコンテスト、ヨーロッパ(大陸、District59)は、英語、ドイツ語、フランス語のコンテストが行われますが、いずれも世界大会にいけるのは英語コンテストの勝者だけです。

Posted by: azuma | July 01, 2009 at 04:06 PM

丁寧にご回答くださり、ありがとうございました。

ガッテンいたしました。

Posted by: かんちゃん | July 02, 2009 at 03:46 PM

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