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June 2009

第378話:私なりの社会貢献:第15回上智大学学長杯英語弁論大会への協力

6月20日に東京四谷の上智大学で「第15回上智大学学長杯英語弁論大会」が開催されジャッジとして参加いたしました。全国9大学10人のコンテスタントによって闘われるコンテストです。

今年の1月18日に上智大学ESSからジャッジ依頼のメールをいただいてからこの話が始まりました。ジャッジを依頼されたのは、私が昨年12月の東大ESS主催の第三回安田講堂杯での私のスピーチと優勝をごらんになってのことと思います。

私にとっては、自分の子供が小学校に通っていたときにPTAの役員を務めたことがありますが、学生さんの主催するコンテストに協力するのも同じ理由です。

子供、学生は私たちの未来であり、希望だからです。

そのために、私がトーストマスターズで培ったスキルが役に立つのであればこんなにうれしいことはありません。初めてのジャッジ経験ではありましたが、その日を心待ちにしておりました。

ジャッジは、私以外に2人。実はこれ以前にテープ審査による予選があり、そこにElimination Judgeと呼ばれるジャッジが2人います。(私も第一回東大ESS主催の安田講堂杯のElimination Judgeでした。)

私以外の2人のジャッジのお一人は、東京外国語大学の鶴田千佳子教授で、実は昨年の安田講堂杯では私がコンテスタント、鶴田先生がジャッジという間柄でした。今度はジャッジ同士です。とても気さくなお人柄で、ジャッジの控え室ではコンテストを待つ間もう一人のジャッジであるDavid Brown ThomasさんとESSの皆さんも巻き込んでわいわいと話をしておりました。

さて、コンテストですが、10人が10人とも社会性の高いテーマでした。優勝した方は「刑事事件の時効の廃止」について、二位の方は「介護施設でのコミュニケーションの重要性」そして三位の方は「刑事事件取調べプロセスの透明性」というテーマでした。

どなたも非常に固いテーマでしたが、学生の観点で社会をどのように見ているのかが伺え興味深く拝聴しました。

安田講堂杯でもそうでしたが、学生のスピーチコンテストでは、スピーチ後にQuestionerによるスピーチの内容に関するQ&Aの時間があります。ここも審査対象です。

ばっちりQ&A対策をしてきた方、そうでない方の差がはっきりと出ます。Prepared SpeakingとImpromptu Speakingの両方が試されるわけでとても面白いと思います。

Questionerは、スピーチで語られなかった点を質問して明らかにしていく仕事をされますので、学生のスピーチのValueをさらに高めるお手伝いするお仕事です。この日のQuestionerは質の高い質問をいくつもされジャッジ一同絶賛していました。

ESS主催のコンテストに出るのなら、単にコンテストのためのQ&A対策としてやるのではなく、Questionerをうまく使ってさらに自分のスピーチの価値をあげジャッジではなく聴衆に訴えていくというスタンスが理想的だと思いました。

採点基準ですが、Contents60点、English20点、Delivery 25点、Q&A 15点の120点満点です。それぞれにさらに細かく項目が分かれています。

また、ジャッジシートには短いコメントが書けるようになっています。さらに、コンテスト終了後のレセプションでは、コンテスタントとジャッジが10分間の面接を行い、直接ジャッジと良かった点、改善点について話をあう時間がもてます。ここは、「育てる」という観点でもっとも大切なところです。がんばりました。

ここまで終わると夜の8時近く。校舎を出るとコンテスタントの何人かが仲間を待っていました。これから関西で行われる翌日のコンテストに出発するのだそうです。6月はスピーチコンテストがあちこちの大学で行われ猛者たちは日本全国を転戦するのだそうです。

ふり返れば上智大学ESSスピーチセクションの皆さんはとてもよくがんばりました。自分の親ほどの年齢のジャッジとメールのやり取りをし、大不況のなか企業を回って頭をさげパンフレットに掲載する広告をとり(つまり援助をお願いし)、当日も無事故でコンテストを運営したわけです。

イベントはかかわった人を成長させると思います。このコンテストを通して、コンテスタントも主催者のESSの皆さんも、そして私もいろんな学びを経験しました。

ジャッジアシスタントの方に四ッ谷駅まで送ってもらいこの日の私の「社会貢献」は終わりました。

トーストマスターズである私のできる社会貢献について考えてみると、コンテストのジャッジだけでなく、日常生活のさまざまな局面でスキルを積極的に生かして自分の与えられた場で、よりよい世の中を作って行くことだと思います。普通の生活の中で意識を変えるだけでかなりのことができるのだろうと思います。

ともあれ、このような機会をいただいたことは本当に勉強になりました。

上智大学ESSスピーチセクションの皆さん、ご成功おめでとうございました。そしてすばらしい学びの機会をありがとう。

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第377話:2日前の「敗因分析」~小心者の手帳

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このメモは、私の「敗因分析」です。でも、この「分析」を行ったのは、D76コンテストの後ではなく、二日前の5月29日(金)に電車を待っている時に行ったものです。

私は、コンテストに備えていろいろな準備をします。スピーチも何度も練習するし、マイクテストでつかうセリフもあらかじめ決めておきます。それは私が几帳面だからではなく、たんに失敗を極端に怖れる小心者だからなのです。

今回、この「敗因分析」を行ったのは、「コンテストが終わってから絶対に後悔したくない。」という小心者ならではの動機からです。

絶対に後悔したくないのであれば、あらかじめ「どんなことで後悔するか」について、過去の自分の様々な失敗の記憶をもとに、事前に思い出せる限りたくさん書き連ねてみました。

そして、筑波に着いてからは、この「敗因分析」をチェックリストとして使って、当日ここにあげたもので失敗しないように、練習を重ねました。

後からみると、我ながら滑稽でもあります。

でも、こんなバカバカしいことの積み重ねのおかげで、「卒業」できたのだなと思っています。

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第376話:「無念」

「残念でしたね。」「三連覇なりませんでしたね。」

D76コンテストで2位に終わった直後から、心優しいたくさんのトーストマスターズの方から声をかけていただきました。昨日の横浜フロンティアチャーターセレモニーでもそう声をかけてくださった方がいらっしゃいました。

第374話:久松さん!おめでとう!!(D76英語コンテスト)」に書いたように、私は今回の自分のスピーチに対して、まったく悔いや後悔はありません。「もっと○○すればよかった。」という思いはまったくないのです。

もちろん、今回の自分のスピーチは、メッセージのデリバリーの方向があまりAudienceに向かっていなかったなという反省はあります。しかし、これはこれからの課題として捉えており、後悔はしておりません。

「残念」という言葉にある、「念」が「残る」ことはない状態なのです。

「念」が無い。そうすると、「無念」なのかな?

「無念」は「残念」という言葉とセットで使われることがあります。子供のころ読んだ時代劇の漫画には、真剣勝負に負けた侍が、死ぬ間際に「残念、無念、くくくく」と悔しがる場面がよくありました。

でも今回、しつこいようですが(しつこいですよね。)、私は悔しさはないんですよね。だから「後悔」もない。

「無念」ってどういう意味なのだろうか?辞書を調べると、「形容動詞:くやしく思うこと」とありましたが、同時に「仏教で無我の境地に入り、心に何も思わないこと。」とありました。ふーむ。

さて先週末の土曜日は朝から雨でしたが、14時ころにはあがり陽も差してきました。ずっと家の中に閉じ込められていましたので、バイク(輸入車!)でどこかに行きたくなり。一時間ほど乗って鎌倉につきました。たくさんの人です。

それでも雨上がりの鎌倉の山の中を走っていると森林のよい香りがします。大仏の裏手にある大仏トンネルを抜け、若宮大路を鶴岡八幡宮に向かってあがり、大鳥居を見ながら左折し、建長寺につきました。

しかし夕暮れも迫っていましたので、外から見るだけにして北鎌倉からJR横須賀線にそって走るとやがて大船観音が見えてきました。2002年初めてエリアコンテストに参加したときこの大船観音にお参りしました。おかげでそのコンテストに勝ちました。

そんなことを思い出しながら、その後藤沢から467号線をゆっくり北上し帰宅しました。休憩もいれて3時間コースです。

バイクに乗っているといろいろなことを考えます。今回のコンテストに至るまでの苦しかった道のりと、コンテストが終わってからの自由と今後の希望について考えていて、過去に同じ経験をしたような気がしました。

ふと「卒業」という言葉が浮かびました。「そうだ、卒業だ。」

2006年に日本語コンテストで優勝して、2007年、2008年と英語で優勝して、臨んだ今年のコンテスト。The missing pieceというスピーチで書き上げエリアコンテストに勝った直後からどうしてもモチベーションが上がりませんでした。いつもワンパターンな自分のスタイルがいやになったのです。

なんとか勝った藤沢でのDivision Cコンテストのあと、「もっとスピーチをしよう。演説をしよう。」と思って違うスピーチを作りました。それが今回のA Drop of Waterです。勝負よりも、このメッセージを確実にDeliverすることにフォーカスしよう。

そして迎えた本番。ノーミスでスピーチをやりきりました。なんて、爽快!もう思い残すことはない。

今から思えば、私は2006年からの学びを今回で卒業しました。A Drop of Waterは卒業制作です。

コンテストが終わった直後から、いろいろな勉強を始めています。2010年6月末までにDTMも取得しようと計画を立てました。(そもそも2004年にATM-Bを取得してからノロノロやってましたから、いい加減先に進みたいです。)

土、日に会社の通信教育でInnovation ManagementとListening(一般的な聞く技術です)というのに取り組みました。学ぶって本当にすばらしいです。

でも、そう思えたのは、やりきって心の中を空っぽにできたからだと思うのです。「無念」という状態は今の自分に照らし合わせるととてもよく理解できます。

新しいことをやるには、いったん心のなかを空っぽにする。だから新鮮な気持ちでいろいろなことができるんだなと納得しています。

卒業おめでとう==>自分。

注:なぜ輸入車なのか?はい、中国広州製なのです。

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第375話:横浜フロンティアクラブチャーターセレモニー

仲間が増える、クラブが増えるということは命が増える事と同じで、とても嬉しい事です。
本日、横浜フロンティアトーストマスターズクラブのチャーターセレモニー&パーティーに出席しました。

昨年12月からこのチャーターセレモニーを意識して準備を進めて来られ、とくに直前は実行委員会に加えてクラブのメンバーが本当に集中して準備をされたということだけあって、クラブメンバーにとって感動的なそして、ゲストにとっても祝意にあふれた素晴らしいセレモニーでした。
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私が横浜フロンティアを初めて訪問したのは、昨年の7月。クラブとして活動を始めたばかりだってでしょうか?カルガリのInter-Districtコンテストに向けて準備した「80:20」というスピーチを披露させていただきました。

今日時点での会員数は40名。30代が中心とお見受けしましたが、男女の比率もバランスよく、とてもよくまとまった仲の良いクラブです。

パーティーでは、初めて知りあう横浜フロンティアのメンバーともいろいろと話ができました。そして既知のメンバーの人たちとも話ができました。

そういえば、先日のD76 Spring Conferenceではコンテストのことで頭がいっぱいでこうしてゆっくり仲間と話をすることもしませんでした。

だんだんと普通の生活に戻って行っております。

さて、最後の会長のあいさつで「全国に、○○フロンティアトーストマスターズクラブという名前のクラブが増えていくといいなと思います。」とありました。元気のない日本に力強いメッセージです。

日本には、「札幌パイオニアTMC」、「パイオニアTMC」というクラブがあります。パイオニア精神、そしてフロンティア精神で、未来を切り開いていくという強い意志にはとても勇気づけられます。

横浜フロンティアの皆様、おめでとうございます。


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