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第376話:「無念」

「残念でしたね。」「三連覇なりませんでしたね。」

D76コンテストで2位に終わった直後から、心優しいたくさんのトーストマスターズの方から声をかけていただきました。昨日の横浜フロンティアチャーターセレモニーでもそう声をかけてくださった方がいらっしゃいました。

第374話:久松さん!おめでとう!!(D76英語コンテスト)」に書いたように、私は今回の自分のスピーチに対して、まったく悔いや後悔はありません。「もっと○○すればよかった。」という思いはまったくないのです。

もちろん、今回の自分のスピーチは、メッセージのデリバリーの方向があまりAudienceに向かっていなかったなという反省はあります。しかし、これはこれからの課題として捉えており、後悔はしておりません。

「残念」という言葉にある、「念」が「残る」ことはない状態なのです。

「念」が無い。そうすると、「無念」なのかな?

「無念」は「残念」という言葉とセットで使われることがあります。子供のころ読んだ時代劇の漫画には、真剣勝負に負けた侍が、死ぬ間際に「残念、無念、くくくく」と悔しがる場面がよくありました。

でも今回、しつこいようですが(しつこいですよね。)、私は悔しさはないんですよね。だから「後悔」もない。

「無念」ってどういう意味なのだろうか?辞書を調べると、「形容動詞:くやしく思うこと」とありましたが、同時に「仏教で無我の境地に入り、心に何も思わないこと。」とありました。ふーむ。

さて先週末の土曜日は朝から雨でしたが、14時ころにはあがり陽も差してきました。ずっと家の中に閉じ込められていましたので、バイク(輸入車!)でどこかに行きたくなり。一時間ほど乗って鎌倉につきました。たくさんの人です。

それでも雨上がりの鎌倉の山の中を走っていると森林のよい香りがします。大仏の裏手にある大仏トンネルを抜け、若宮大路を鶴岡八幡宮に向かってあがり、大鳥居を見ながら左折し、建長寺につきました。

しかし夕暮れも迫っていましたので、外から見るだけにして北鎌倉からJR横須賀線にそって走るとやがて大船観音が見えてきました。2002年初めてエリアコンテストに参加したときこの大船観音にお参りしました。おかげでそのコンテストに勝ちました。

そんなことを思い出しながら、その後藤沢から467号線をゆっくり北上し帰宅しました。休憩もいれて3時間コースです。

バイクに乗っているといろいろなことを考えます。今回のコンテストに至るまでの苦しかった道のりと、コンテストが終わってからの自由と今後の希望について考えていて、過去に同じ経験をしたような気がしました。

ふと「卒業」という言葉が浮かびました。「そうだ、卒業だ。」

2006年に日本語コンテストで優勝して、2007年、2008年と英語で優勝して、臨んだ今年のコンテスト。The missing pieceというスピーチで書き上げエリアコンテストに勝った直後からどうしてもモチベーションが上がりませんでした。いつもワンパターンな自分のスタイルがいやになったのです。

なんとか勝った藤沢でのDivision Cコンテストのあと、「もっとスピーチをしよう。演説をしよう。」と思って違うスピーチを作りました。それが今回のA Drop of Waterです。勝負よりも、このメッセージを確実にDeliverすることにフォーカスしよう。

そして迎えた本番。ノーミスでスピーチをやりきりました。なんて、爽快!もう思い残すことはない。

今から思えば、私は2006年からの学びを今回で卒業しました。A Drop of Waterは卒業制作です。

コンテストが終わった直後から、いろいろな勉強を始めています。2010年6月末までにDTMも取得しようと計画を立てました。(そもそも2004年にATM-Bを取得してからノロノロやってましたから、いい加減先に進みたいです。)

土、日に会社の通信教育でInnovation ManagementとListening(一般的な聞く技術です)というのに取り組みました。学ぶって本当にすばらしいです。

でも、そう思えたのは、やりきって心の中を空っぽにできたからだと思うのです。「無念」という状態は今の自分に照らし合わせるととてもよく理解できます。

新しいことをやるには、いったん心のなかを空っぽにする。だから新鮮な気持ちでいろいろなことができるんだなと納得しています。

卒業おめでとう==>自分。

注:なぜ輸入車なのか?はい、中国広州製なのです。

c

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Comments

Azumaさんのスピーチへの気合の入れ方は物凄かったですからね。
一時、充電が必要というのも分かる気がします。

私が、アメリカに渡航することになって、神奈川TMCで最後のスピーチをやると決めたときに、CC1のスピーチの原稿を引っ張り出してもう一度家でやってみました。こういうところが進化したと分かった気になりました。自分の場合CC9が日本の最後のスピーチだったのですが、結局CC9というよりは、やりたいスピーチをやったという気分でした。

Azumaさんが2006年の初期のスピーチを今、もう一度やるとしたら、どのように直すのでしょうか。どんな点が変わったと感じますか。

Posted by: YAKO | June 08, 2009 at 11:34 PM

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