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第389話:Inter-District Contest(8月11日)

Inter-District A Speech Contestの結果です。

優勝:District 75 Herminigildo V. Garrobo フィリピン (8月15日の決勝へ進出)
2位:District 74 Douglas Kruger 南アフリカ
3位:District 80 Donald Yee 香港

9人中ただ一人の女性コンテスタントだった久松さん(7番目のスピーカー)は惜しくも入賞を逃しましたが、8月1日の鳩山会館での壮行会から格段の進歩、さらにこちらで練習で聞かせて頂いた中でも最高の出来で、オーディエンスの反応もよく「もしかしたら」との期待を持って結果発表を待っていました。

もしかしたら? なんて事を考えた理由は二つです。

① だれの目にも明らかに優勝はHerminigildoで、2位はDouglas Krugerでした。
② しかし3位はだれがなってもおかしくないくらい差を感じられなかったのです。

入賞は逃しましたが、私達のDistrict76の代表としてQualityの高い、そして深いメッセージをもつ「F.A.Q」というスピーチを堂々と披露して下さった久松さんに敬意を表し、また久松さんの直前のコーチをする機会を戴き心から光栄に思います。

さて、いくつか思った事です。
①優勝のHerminigiloは、ダントツで素晴らしかったです。彼は5番目のスピーカーでした。もちろん、コンテスト前の下馬評は、3番目のスピーカーで大ベテランのDouglas Krugerでしたし、実際Douglasのスピーチは予想通り素晴らしいものでした。しかしHerminigiloのスピーチは、Douglasのスピーチを忘れてしまうくらい素晴らしいものでした。
②Herminigiloは、昨年Calgaryで3位になったスピーカー(お名前は失念)と同じクラブだそうです。
③Herminigiloとコンテスト直前に話をしたら、「2本目のスピーチはまだ書いているところだ。」との事でした。うーん、今日から大変です。8月15日までホテルの部屋から出られないのではないでしょうか?
④優勝者の発表の瞬間、Herminigiloは大歓声でガッツポーズをとりましたが、次の瞬間、感動で泣き崩れてしまいました。会場は彼に対してのスタンディングオベーション。司会のモハメッドムラドさんが、彼をステージに呼んで優勝者のコメントを促しましたが、彼は男泣きに泣いてThank youをいうのがやっとなくらいでした。いやー、もらい泣きしましたよ。ここで感動しなければスピーカーではないと思いましたよ。
⑥3位のDonald Yeeのスピーチは、児童買春を止めるために大人が団結して行動しよう!というスピーチでした。私は世界大会ではこういうスピーチを聞きたいと思っていましたし、やりたいと思っていました。世界大会の決勝ですら、「子供のころの失敗から学んだ人生の教訓」的な、身の回りから拾った話題を深めていくものばかりで、それが悪いとは申しませんが、正直食傷気味でした。しかし、Donaldのスピーチはパブリックスピーキングって本来こうあるべきだよね。という指針となるスピーチでした。3位に終わったとはいえ、彼のチャレンジはとても価値がありました。

なお、Inter-District Bコンテストは、オーストラリアからの常連、車椅子の英雄 Mark Hunter(District 69)でした。

追記:
①12時からのコンテスタントブリーフィングのとき、南アフリカのDouglas KrugerはTシャツでしたが、上半身の筋肉が隆々となり腕も太くなり、あれ、2年前もこんな風だったかな?と思って質問すると、この2年で体をものすごく鍛えたのだそうです。筋肉だけで16kgも増えたと言っていました。Super Achieverは何でもすごい!
②Herminigiloのようなすごいスピーチを聞くと、やっぱり「やってみたい!」とモチベーションがすごく高まります。とはいえ、来年のコンテストはやはり出場しません。今の私には充電期間が必要です。
③17時のドレスリハーサルが終わってから、久松さんとDistrict76のInter-Districtへの挑戦の話をあれこれしていました。「来年のDistrict76からInter-Districtに挑戦する方は、もしかしたら世界大会に行った事がない人になるかもしれない。そんな人のために、久松さんや私(広島TMCの藤山さんも)というInter-District経験者のサポートは、(もちろんその方が望めばですが、)あった方がいいでしょうね。」という話です。正直いろいろなノウハウがあります。今回、ホテルの私の部屋に一日だけ宿なしだった、District85(中国)のChen Zhangを泊めました。その関係で彼の練習にも付き合いました。彼は私の経験と知識にすごく頼ってきました。初めての挑戦者は、いろんな意味で不安です。とくに17時からのドレスリハーサルは本番前にマイクを使って本番のステージで練習できるチャンスです。でも、ここの準備をしておかないと舞い上がってしまい与えられた時間を無駄にしてしまいます。こんなノウハウもあります。来年の優勝者の方も、できるだけサポートしたいです。

最後に:
久松さん。5月31日の優勝以来、様々なプレッシャーとストレスの中、ほんとうによくここまで来られました。今日からまた新しい日が始まりますが、ここで得たものを活かして頑張って頂きたいです。ステージで見せてくれた「Chikaスマイル」は本当に素敵でしたよ!

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Comments

そうですか!8月1日の壮行会でわたくしがchikaさんに希望したとおり素敵な笑顔を観客にお届けくださったのですね。

これまでのプレッシャーと思いと努力はきっとわたくしの想像をはるかに超えるでしょう。しかしながらchikaさんにとってはかけがえのない学びと成長の舞台であったことは明白です。近くまたchikaさんにお会いするのが楽しみです。

そしていつもながら東さんも克明なレポートをありがとうございます!

Posted by: setsu | August 17, 2009 at 03:44 PM

東さん、
いつもながら滑らかにして明るく、踊るような、しかし飽くまでも正統的かつ正式なる文章。
そして素晴らしい分析と内容には、深い感銘を受けます。
来月、できましたらヤマトバイリンガルクラブにうかがいたく存じます。
宜しくお願いいたします。
吉川正彦拝

Posted by: 吉川正彦 | August 19, 2009 at 09:22 AM

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