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第423話:東京大学杯スピーチコンテスト(12月20日)

東京大学杯スピーチコンテストを参観してまいりました。

昨年まで安田講堂杯と呼ばれていたこのコンテストですが、今年から東京大学杯と名前が変わりました。しかし開催場所はこれまでと同じ本郷にある安田講堂。

私は、今年は出場はしませんでしたが、昨年度優勝者として、オープニングセレモニーの中での「優勝者コメント」と「トロフィーの返還」という役割をいただきましたので、そちらを務めさせていただくべく会場へ向いました。

12時前に東大正門から銀杏並木を抜けて安田講堂へ向いますが、イチョウの葉がすっかり落ちてしまい冬本番という雰囲気でした。

さて、「優勝者コメント」と「トロフィーの返還」ですが、リハーサルしたにもかかわらず、ついつい本番で乗ってしまい、「優勝者コメント」を終えたら勢いでステージを降りてしまいましたが、本来の手順ではステージにそのまま残ってトロフィーを東大ESS部長さんに返還するという手順でしたので、再びステージに戻りました。(ごめんね、東大の皆さん)

さて、スピーチを10本聞いた感想です。

今年参加した4つのESSの大会で聞いたいわゆる「ESS流のスピーチ」と若干趣を異にしたスピーチばかりだったように思います。

高校生二人のスピーチは、Q&Aにも物怖じしない堂々たるものでした。もちろん高校生なりの見識でしたが、それでも彼女たちなりの筋の通った見識でした。

日中戦争中の日本軍による中国での「虐殺」をテーマにしたスピーチがありました。私はこの部分の歴史については別の見方があることも理解していますので、こうした一方的な見方には賛同はしませんが、それでもこのスピーチを聞きながら、こうした意見が発表される中、聴衆からヤジも飛ばず、Q&Aでもスピーカーを非難する質問も無かったことを見ながら、「言論の自由」が保障された国のありがたさを思いました。もちろん、スピーカーが高校生で、中国で生まれ日本で育ち、二つのアイデンティティにはさまれていた彼女のことを思えば、彼女がそんなスピーチをしたとしても、簡単にはヤジは飛ばさないでしょうけど。しかし群集心理というものはちょっとしたことで極端なところに行きます。本日の聞き手はバランスが取れていたと思いたいです。

社会人のスピーチも今年はとても良かったと思いました。

Q&Aを担当するクエスチョナーさんは、カナダ人の弁護士さんで、質問がとても深かったです。教養がにじみ出た質問をいくつもされていました。また会場からの一般質問では、昨年までジャッジを務められていた元スイス大使の方が積極的に質問をされていて、それぞれのスピーチがさらに深く掘り下げられたように思います。スピーカーの中には、こうした質問に対してもある人はしなやかに、ある人は鋼のようなロジックで切り返し、またある人は詰まってしまったり、スリル満点でした。

全体的にソリューションの提示、あるいはメッセージの明示がややナイーブだった、あるいは弱かったように思いました。私としては、「今日は皆さんに○○を知ってほしい。」というメッセージは弱いと思うのです。そうではなく、聞いたこの瞬間から行動を起こしたくなる。そんなスピーチが強いと思うのです。これは何もトーストマスターズのスピーチの特権ではなく、今年観戦した4つのESSのスピーチコンテストで聞いた44本のスピーチの中にも確かにいくつかありました。

ステージを縦横に使ったスピーチは10本中3本だったように思います。どちらかというとレクターンを中心とした動きで、昨年の、私とアン佐渡さんというトーストマスターズコンビがやったような、ステージをひろく使うという方はいらっしゃいませんでした。

「この人、トーストマスターズに入ってくれないかな?世界大会を狙える実力がありそうだな。」という人が4人もいましたので、あとからこっそりコンタクトすることにします。(このブログに書けばもはやこっそりではないけど)

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さて、以前から聞いてはいましたが、この日のジャッジの中の一人は、CBさんでした。

また会場には、ファンタジスタTMCの小野君と、渡辺さんもいて、結果としてなんとファンタジスタのメンバーが4人もこのコンテストに来ていたことになり、面白いと思いました。

私は所用のため残念ながら結果を聞かずに帰宅しました。

後から順位を聞いたところ、1位は私の予想通りで、2位、3位は別の人でしたが納得できました。

さて、ちょっと関係の無い話なのですが、安田講堂の地下にはなんと大学の生協が運営する食堂がありまして、これがかなり広くいい感じなのですね。どう見ても近所の住民という感じの方も食べに来ていらっしゃいました。

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Comments

>世界大会を狙える実力がありそうだな。」という人が4人もいましたので

レベル高!!

すごい大会だったのですね。この東大杯スピコンは歴史は浅いですが、大学生という枠を取り払ったおかげで、素晴らしい大会になっていますね。創設者たちに拍手です。

Posted by: かんちゃん | December 21, 2009 at 01:50 PM

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