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第443話:「へっぴり腰にご用心」:尊敬するスピーカーのこと

「東さんが、尊敬するスピーカーはだれですか?」という質問をたまに受けます。

その質問を受けると、頭の中にはDavid Brooks、Ed Hearn、J.A.Gamache, Lance Miller, Mark Hunter, Jim Key, Jock Elliotteというトーストマスターズ界の大御所たち、世界チャンピオン達の顔が浮かぶのです。

でも、結局、巡り巡って、やはり私は「けんちゃん」こと泉健二さんのことを思い浮かべるのです。

けんちゃんは、普段はシャイで久しぶりに会うと、なんかこう妙にお互い意識して話がうまく噛み合いません。だからやはりシャイなおじさん同士、酒の力を借りてまあ何とかコミュニケーションを取るわけです。

そんなけんちゃんですが、彼のスピーチ、ステージでのパフォーマンスは抜群です。
おじさんだからこそ語れる人生の喜びと辛さ。それを本当に温かい包みこむようなデリバリーで滑らかに語ってくれます。照れ隠しのようなオヤジギャグですが、実は絶妙なタイミングで入れてくれます。計算を感じさせない自然さ。

すべてがうまい。

先日2008年の広島でのD76日本語コンテストの決勝のDVDを見ていました。けんちゃんの「へっぴり腰にご用心」もそのなかにあります。

うまい!とにかくうまい。

スノーボードレッスンの話。学生時代のゴルフの話。けんちゃんの一言一言に引き込まれてきます。落語の影響を受けたデリバリーもとても自然で効果的。ステージに奥行きを作り出す「間」。 自分がゲレンデにいるような臨場感を作り出しています。

そして、すべてのストーリーを語り終わったときに、ステージの中央に温かい包みこむような笑顔のけんちゃんがいます。

そのけんちゃんが、私にメッセージを語りかけてくれます。

人生いろいろ怖いことがあるよな。

でも、東、お前失敗してもいいからやってみろよ。

へっぴり腰なんかになるなよ。

温かい慈愛にあふれた声で語りかけてくれます。

このスピーチで私がいちばん好きなところです。

そして、照れを隠すかのように「へっぴり腰にご用心!コンテスト委員長!」とスピーチを終わります。

お見事。あっぱれ!

なんど見ても、うまいなー。まさにPrepared Speechの真髄。それでいて暖かみにあふれた名作。

今日から弥生3月。コンテストシーズンが到来しました。けんちゃんと私は同じエリア33。3月20日のエリア33コンテストにけんちゃんは来るかな?

でも酒の力がないとお互い意識しあって会話が弾まないから、別の日に、二子玉川の「有酒」の誘って飲もうかな?いつもおごってもらいっぱなしだから申し訳ないかな?

酔っ払うと「おい、公成!ハゲ!お前は最高だ!」とガラガラ声で絡んでくるけんちゃん。

私は、そういうけんちゃんこそが最高だと思うよ。

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今日、風呂の中でコンテストのことを考えていて、ふとけんちゃんのことを思い出しました。

え?電話すりゃいいじゃないって?

なんか気恥ずかしいからできないや。

おっと、へっぴり腰になってしまった。けんちゃんに怒られる。

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