第403話:SpeakEasy - パブリックスピーキングのドキュメンタリー

世界大会で、パブリックスピーキングのドキュメンタリーである「SpeakEasy」という映画の試写会が行われました。

私はうっかりそのことを忘れて見逃してしまいました。

SpeakEasyのWebサイト(http://speakeasythemovie.com/)をみると、パブリックスピーキングへの恐怖と、2008年World Championship of Public Speaking(International Speech Contest)へ向けてがんばる人たちの映画となっています。

この映画を見ると、「アメリカ人はみんなスピーチが上手」という思い込みが崩れます。(アメリカ人はみんなスピーチが上手って言うのは、もしかしたら日本人はみんな刀を差していると同じくらいの思い込みかも知れませんね。)

過去の世界チャンピオン達のインタビューもふんだんにあり、Toastmastersにとって見逃せない映画になっています。

 下の動画は予告編です。期待感が高まります。

The Toastmaster Podcast Episode 004で製作者のPaul Galichiaへのインタビューが聞けますが、今後の予定としてあと20から25分くらいカットして、次回のサンダンス映画祭に出品して興行の予定をたてるのだそうです。

さて、試写会の翌日、いろんな人に「あなたを映画の中で見たよ。」と教えていただきました。私がどこで何をしているところを撮られたか見ていないので、知る由もありませんが、できれば、カットされる20分から25分の対象からはずしていただければ、家族にも自慢できるかな?

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第382話:久しぶりのManualに基づいたスピーチ(7月11日大和バイリンガル例会)

私がATM-B(現在はAC-B)を取得したのは、2004年の6月。そこからAC-Sに向けてのあゆみはカメよりも遅くまさにカタツムリ並み。毎年「今年こそAC-Sを取ろう。」と思うだけ。

とくにコンテストにチャレンジしていた2006年から2009年5月まではAdvanced ManualのProjectを進めるのは正直荷が重かったです。

しかし、今年はコンテスト挑戦も5月で終わったので、まじめにAC-Sに向けてProjectをこなしていくことにしました。

現在取り組んでいるのがSpeeches by managementというマニュアル。今回は下記のProjectに挑戦しました。

Project 5, Confrontation: The Adversary Relationship

Objectives
- Understand the definition and nature of the adversary relationship.
- Prepare for an adversary confrontation on a controversial management issue.
- Employ appropriate preparation methods, stratefy, and techniques, for communicating with an adversary group as the representative of your company or corporation.

Time : Five minutes for speech, 10 minutes for question peiord.

このプロジェクトは設定をどうしようか悩みましたが、結局次のシナリオで行く事にしました。

「大和バイリンガルクラブの会員情報がうっかりネットに流出してしまい、怒り狂っているメンバーを前に経過、理由、再発防止策を説明し、怒り狂っているメンバーからの質問に答える。」

TMODには、事前に「簡単に事情を説明して暗い雰囲気を作ってくれ。呼び出しの時の拍手もいらない。」とお願いし、また何人かのメンバーには事前に「厳しい質問をばんばんぶつけて下さい。」と下ネゴし本番に臨みました。

いやースリリングなQ&Aセッションでした。

  • 「今回の情報流出により20万円を超える損害が出たがどうしてくれる?」
  • 「このことで退会者が出たらどうするんだ?」
  • 「日本企業の責任者みたいに謝らないのか?切腹は?」(あのねー)

過去形と現在完了形を間違えまくったり、Well, Ah, Ohなどの不要音をいれまくりの冷や汗Q&Aでしたが、実に面白かったです。

前回このマニュアルのスピーチをやったのが、2007年11月。ちょっと空き過ぎました。あとProject 2のThe Technica Speechをやればこのマニュアルはめでたく終了です。ワークショップを二つやってめでたくAC-Sとなります。がんばろう!

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第332話:小道具、PROP、Visula Aid

今日、あるトーストマスターの方のビデオ添削(お送りいただいたスピーチのビデオにコメントをつけてお返ししております。初体験)をしていて、小道具、PROP、Visula Aidの使い方で苦労されていることに気がつきました。

私は基本的に、スピーチでは小道具、PROP、Visula Aidは使いません。なぜなら、ステージ上で神経を使わないといけないものを増やしたくないからです。ホワイトボードに資料を貼ると、磁石が弱くて落ちたりします。そうするとスピーチが中断します。持ち込んだ小道具がステージでうまく動かないこともある。予測不可能なものに極力頼りたくないのであまり使いません。

ただ使うときに基準は次のとおりです。(Basic Manualで学んだ記憶があります)

  • 言葉だけでは説明できないものを、見せてスピーチを進めたいとき。
  • スピーチの中の物語を、よりリアルに見せたいとき。
  • スピーチのメッセージをより強めたいとき。(ただしやったことはありません)

逆に言うと、言葉だけで上の3つが十分達成できるのであれば、小道具、PROP、Visula Aidは使いません。かえってしつこく見える危険、注意力をそちらにも向けなくてはならない、などのリスクがあります。

一瞬芸、一発芸的な使い方もあると思いますが、リスクを冒してまでやる価値がないときは、あえて手は出しません。

以上、スピーチコンテストを念頭に書きましたが、使う使わないはあくまで個人の好き好きですので、ご自身が楽しいと思うのであれば使うことは大いに結構と思います。

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第322話:スピーチクリニック@鎌倉トーストマスターズ

2月7日(土)鎌倉トーストマスターズクラブを訪問しました。昔からお世話になっている貞安さんから昨年10月ころにワークショップのご依頼をいただき、今回スピーチクリニックという形でようやく実現しました。

貞安さんとは、2003年に貞安さんがエリア22ガバナーをされた際に私がアシスタントとして一緒に仕事をさせていただいたときからの縁です。

今回は、鎌倉クラブに比較的最近入会された中島さんのスピーチに対して公開レッスンをいたしました。中島さんがオーストラリアに語学留学されて学んだことのお話を基本マニュアルのプロジェクト2に基づいてお話になりました。

鎌倉クラブは英語クラブですので、中島さんのスピーチは英語でしたが、事前に了解を得て公開レッスンは日本語でさせていただくことにしました。

1月半ばから中島さんとメールを交換をしスピーチ原稿もいただいて、準備を始めました。私のクリニックは通常のEvaluationとは異なり、必要と思うことは、その方のキャパと成長の余地を見極めたうえですべて提案します。

この日の中島さんは、非常に楽しい雰囲気で、堂々とスピーチを発表されました。中島さんは眼力(めぢから)のある方です。要所要所でその眼力を発揮されるのでスピーチが引き締まって聞こえました。私がいちばん良いと思ったのは、大変よく練習されたあとがはっきり見えた事でした。

さて、スピーチを聞かせていただいたあとのフィードバックでは、「今回のスピーチのバリューを最大化するには何をすればよいか?」という観点で行いました。

まず現在のバリューの確認です。

① 堂々としていること、笑顔がよい、眼力(めぢから)があることを中島さんの現在の強みとして認識し自信をもってやっていくことをお勧めしました。

② スピーチの結論に、「コミュニケーションしたいという意思は言語を超える。」という強いメッセージがありました。実際、このメッセージの部分になると、会場の聴衆の中から、「うん」という声による相槌が複数名から、さらに無言ながらしっかりうなづいている方も何人もいらっしゃいました。メッセージが聞き手の共感を呼んで聞き手の心をつかんだ瞬間です。ここが中島さんのメッセージである事をご本人に確認し、そのうえで、聞き手としても「ここがこのスピーチのバリューであること。」を受け止めたとお伝えしました。

それを中島さんご自身に納得していただく実験をしました。中島さんにこの部分を何回かやっていただいたのですが、何回やってもこのメッセージのくだりになると、聞き手からの「うん」という相槌やうなづきが出るのです。まるで催眠術にでもかかったかのように。

発表者である中島さんご自身に自分のメッセージ・言葉の力がいかに力強いものであったかを確認して戴きました。

ここからが、バリューを最大化するための提案です。

③ 反面、冒頭から本論で中島さんがあげたエピソードが、メッセージのもつバリューを高める役割を果たしていないことが惜しかったです。もちろんこの日はまだプロジェクト2ですので、ここができていなくても別に問題ではありません。 

しかし、ここをうまく改善点すると二つの事が改善できます。1)まずスピーチの構成がすっきりする。2)メッセージがさらに強まる。

この部分を、2人の世界チャンピオンの名言を交えて、提案を行いました。

  1. Public Speaking is "Tell a Story, Make a Point".(1990年チャンピオン デビッド・ブルックスさん)
  2. あなたの人生が明日終わるとすれば、何をメッセージとして残したいか?(1995年チャンピオン マーク・ブラウンさんが、2001年チャンピオンのダレン・ラクロイさんに教えた言葉)
  • まず、中島さんのスピーチの中にあった沢山のエピソードを、"Tell a Story, Make a Point"の観点で取捨選択することをお勧めしました。
  • では、何を基準に取捨選択するか。それは自分自身に対しての「あなたの人生が明日終わるとすれば、何をメッセージとして残したいか?」という設問での問いかけでふるいにかけます。
  • 中島さんはまだお若く「明日人生が終わる」ような年齢ではないので、もうひとつ私が自分でスピーチトピックを選ぶ規準にしている「そのメッセージで自分の魂が震えたかどうか。」も提案いたしました。

いただいた40分は瞬く間に過ぎ、また中島さんにも提案を納得いただき、スピーチクリニックを終了しました。

続くQ&Aで私の練習法を質問されましたので、「Quantity Determines Quality(質は量から生まれる)」という私の座右の銘を共有させていただきました。

鎌倉トーストマスターズクラブは、私がトーストマスターズに入会した2000年12月にチャーターし、その後クラブ設立のベストプラクティスとしてD76のイベントや役員研修でも何度もお話を伺い、大和バイリンガル設立の際にも大いに役立たせていただきました。私がエリアガバナーをしているときにも何度か訪問し楽しい時間をすごさせていただきました。

今回、このような形でご恩返しができてとてもうれしく思います。

貞安さん、丸山会長、鎌倉トーストマスターズクラブの皆さん、ありがとうございました。

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第316話:フリーのビデオ編集ソフト「ロイロ・スコープ」でスピーチレッスン

フリーのビデオ編集ソフト「ロイロ・スコープ」は、私がこれまで試したいくつかのビデオ編集ソフトよりも簡単で強力・高速でかつユニークです。

独特の操作感覚なので一般のWindowsソフトの常識(たとえば、マウスの右クリックをすればなんとかなる)が使えませんが、ロイロ・スコープの流儀がわかれば、スムーズに直観的に使う事ができます。

無料版と製品版がありますが、無料版でも私がやりたい事はたいていできてしまいますが、製品版も7000円程度なので買ってもいいかという気持です。

これを使えば、たとえば遠方の方からスピーチの練習用のビデオ(DVDなどで)を送っていただき、そのビデオの上に直接コメントを書き込んで送り返すこともできるようになります。

ロイロ・スコープは、YouTubeに直接アップロードする機能もあります。

★ 「The Painful Peacemaking Processをやっている最中に発生するもろもろ

株式会社ロイロの企業情報を見ていて、私の住んでいるところから比較的近い所であることがわかりました。杉山さんと言う方が開発されたソフトです。ビデオ編集に革命をもたらす世界でもトップクラスのソフトウエアだと思います。

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第313話:ネットで楽しむ講談

このTOASTMASTERS徒然草では、これまで何度かポッドキャスト(Podcast)の事を取り上げました。

私が聞いているポッドキャストの番組のひとつに、「@にふ亭 ぽっどきゃすてぃんぐ寄席」があります。ここでは、無料で落語が楽しめます。iTunesやiPodがなくてもパソコンでオンラインで楽しめます。

そのぽっどきゃすてぃんぐ寄席の最新番組(1月7日)は、女性講談師神田きらりによる
寛永三馬術 誉れの梅花 愛宕山」。

「正月28日、秀忠の菩提を弔う為に、増上寺に訪れた家光公。帰り道すがら、愛宕山円福寺の上に見事に咲き誇った紅白の梅に目を留めた。一枝折って取って参れと命じる家光。馬から下りて取りにいこうとする家来に、騎馬で仕えて参ったなら、円福寺の階段186段を騎馬にて上れと命じる。困り果てた家来たちは・・・。」というあらすじです。

昨日、散歩をしながら聞いておりましたが、神田きらりさんの、名調子、切れ味のよい語りに引き込まれてしまい、この話が終わるや否やあまりの見事さに、自分が路上にいる事も忘れて思わず拍手してしまいました。

ここ最近、台湾の日本語トーストマスター、そして施さんの見事な日本語スピーチがずっと気になっていましたので、この神田きらりさんの講談になにかヒントをもらったように思いました。

(この「寛永三馬術 誉れの梅花 愛宕山」は、1月7日から3か月限定配信だそうですので、保存しておきたい方は配信期限が切れる前までに、iTunesで、「@にふ亭 ぽっどきゃすてぃんぐ寄席」を登録してこの話を取りこんでおくことをお勧めします。)

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第302話:「スピーチクリニック」に対するご質問と答え

「スピーチクリニック」についてご質問をよく受けます。

質問1:「スピーチクリニック」は論評(Evaluation)セッションの拡大版ですか?

徳島で行ったのは、論評を加えつつ私の観点でさらに改善できるところをその場で提案しスピーカーの方に実際にやっていただくというものでした。ですから一人の方にかける時間は大体40分から50分くらいかかります。(こちらは、論評セッションの拡大版ではありません。)==>(参考: 第288話:スピーチクリニック@徳島トーストマスターズクラブ

11月15日のファンタジスタクラブの例会でも、小野亮太郎君のスピーチに対して「スピーチクリニック」を行いましたが、こちらはご本人の希望もあり、1) 小野君 準備スピーチ  2) 良かった点について、皆に出してもらう(ブレーンストーミング)  3) 改善点について、皆に出してもらう(ブレーンストーミング) 4) 本人よりスピーチで意識していたことを発表 5) それに対して、実際はどうであったか、皆よりフィードバック(ブレーンストーミング) 6) ファシリテーターより総括 という形式で行いました。この形式は、改善提案をその場でやっていただくことはありませんでした。(こちらは、論評セッションの拡大版ともいえます。)

質問2:聞き手に対してのメリットはなんでしょうか?

私が一人でスピーカーに対して話をするのではなく、つねに会場の聞き手の皆さんに質問をします。

  • 「今のところはどのように聞こえましたか?」
  • 「面白かったですか?笑えましたか?なぜ笑えなかったのでしょうか?」
  • 「この部分はよかったですよね?」
  • 「このスピーチを聞いて説得されましたか?どうすれば、もっと説得力をましたでしょうか?」

このような質問をして会場の皆さんと一緒に考えますから、スピーカーのよい点についてその場で共有し、さらに改善点を「自分だったらどうするか?」という質問に置き換えて考えますから、そのプロセスを通して学べるというメリットがあります。(というフィードバックをいただきました)

質問3:時間が長すぎませんか?退屈になりませんか?

徳島では一人50分かけました。クリニック50分+休憩10分で4人ですから4時間です。ファンタジスタクラブでも約50分。通常の例会での論評はMaxで3分30秒ですから長いといえば長いです。

50分という時間が適正かどうかは2回の経験ではなんともいえませんが、じっくりとスピーチについて検討する時間としては豊かな時間であったと思います。

4時間のクリニックを終えて徳島TMCの皆さんからはとても好意的なコメントをいただきました。

質問4:50分間も聴衆が見る中、論評されるのはつらくないでしょうか?

私がファシリテーター役として心がけたのは、バランスです。スピーチを終えたばかりのスピーカーは、私も含めて聞いた方の印象、コメントに対してとても敏感で神経質になっています。そんなところに、批判的なコメントばかりだと自信まで失いかねませんから、まずスピーカーに敬意を払い感謝の気持ちを表すというトーストマスターズの論評のフレームワーク(サンドイッチ形式:Commend-Recommend-Commend)のCommendを踏襲します。

その後、スピーチの部分部分でよい点はよいとお伝えしたり、改善点はその場で直したりという形式で行きました。(ファンタジスタでは、スピーカーが希望されたフォーマット(前述)に従いました)

つらくはなかったと思いますが、今後もバランスは心がけてまいります。

徳島で最初にスピーチをされた方は、その後も同じスピーチを別の機会に発表され、発表されるたびにものすごい上達を見せたといううれしいコメントをいただきました。

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ファンタジスタトーストマスターズクラブでは、月一回の例会のレギュラープログラムとしてスピーチクリニックを6ヶ月ほど試行しております。

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第289話:Area 43 Table Topics Contestでの講演

10月4日のスピーチクリニックに引き続き、5日に徳島市郷土文化会館で開催されたArea43テーブルトピックコンテスト(英語)で"The Painless Speech Making Process"なるタイトルの講演をいたしました。

以下が講演の流れです。(英語でがんばりました)

  1. 私がInter-Districtで行ったスピーチ「The Painful Peacemaking Process」の最初のバージョン。つまり7月23日に初めて人前で披露したバージョンをごらんいただきました。その後、直ちに会場から「Room for Improvement」だけのフィードバックをいただきました。そのフィードバックと私自身が行った改善方針を説明いたしました。
  2. 次に「The Painful Peacemaking Process」のカルガリバージョン(8月12日)のビデオを上映しました。
  3. 変化を実際に見ていただきながら、どのようにスピーチ内容を改善し、体を使っての表現、顔の表情、声の表現を改善して行ったかをお話しました。
  4. The Painful Peacemaking Processは、今年の2月ころから暖めていたネタですが、これがどのようにスピーチとして結実して行ったか練習のプロセスも含めてをお話しました。
  5. 今年で2回目のInter-District経験です。去年のタイムオーバーという失敗はメンタルの弱さが原因でした。どのようにメンタルの弱さを克服していったかのお話ですね。練習法をお話します。
  6. ここで趣向を変えて私自身、今後どのようなコミュニケーターを目指していきたいかお話します。ここでは世界大会の3rd Vice President候補者の演説会のビデオを見ていただきます。実はテーブルトピックス形式で行われます。私は突然質問が振られてもPrepared Speechのように話ができるコミュニケーターになりたいのです。ということで、ここからArea43のテーブルトピックコンテストに流れ作りました。

本番では、液晶プロジェクターを2台用意し、1台はパソコンへ接続しパワーポイントスライドを上映、もう一台は別のパソコンのDVDプレーヤーに接続し、二つのスクリーンで見ていただきました。今回の講演のためにビデオクリップをいくつも収めたDVDを作成しました。P1000573

地元徳島、高知、香川、神戸、岡山から集まった50人のトーストマスターの皆さんとゲストの皆さんは、本当に熱心に聴いてくださいました。この講演を行ったことで、今年のコンテストへの挑戦を総括したような気持ちでした。

  • P1000577
  • P1000564

水色式部さんの「トーストマスターズ式部日記」でも紹介していただいております。(ありがとうございました)

第十四話:至福のひととき

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第288話:スピーチクリニック@徳島トーストマスターズクラブ

10月4日、5日と徳島トーストマスターズクラブからのご招待で、徳島市郷土文化会館で開催されたArea43テーブルトピックコンテスト(英語)に参加いたしました。(第284話:エリア43テーブルトピックコンテスト(英語、10月5日、徳島)もご参照ください。)

今回は、10月5日のコンテストに先立ち1時間ほど講演をするのが私の役割です。しかしせっかくの機会ですので講演だけでなく、もっと積極的に徳島TMCの皆さんとの交流を通して貢献する場として10月4日(土)に「スピーチクリニック」なる公開レッスンを行いました。

4人のスピーカーに、それぞれスピーチを発表していただき、その後1人40分から50分かけて会場の皆さんとさらに磨きをかけていくという趣向です。

【事前準備】
一ヶ月ほど前に徳島TMCの大森会長を通してスピーカーを募集していただき3人のメンバーに応募していただきました。さらに各応募者にはスピーチクリニックの1週間前までに東まで原稿を送ってくださるようにお願いいたしました。東は、原稿をみてスピーチを頭に入れ、かつスピーチマニュアルの当該プロジェクトを読み込み当日に臨みました。

【当日】

英語スピーチに対しての公開レッスンはすべて日本語で行いました。

13:30 Opening Remarks/ Introduction of the Lecturer

13:40 – 13:50  First Speaker / "Research Your Topic" Project 7, Basic Manual
13:50 – 14:30 公開レッスン

    10-minute break

14:40 – 14:50  Second Speaker / "Warm Up Your Audience", Project 1, Humorously Speaking
14:50 – 15:30 公開レッスン

     10-minute break

15:40 – 15:50  Third Speaker / "Conquering The "Cold Call", Persuasive Speaking"
15:50 – 16:30 公開レッスン

      10-minute break

16:40 – 16:50  Forth Speaker 
16:50 – 17:30 公開レッスン

17:30 Closing Remarks

【実際】

First Speaker

  • 実際にご自分のスピーチトピックを綿密に調べ、緻密にスピーチを作っていらっしゃったので「表現」について提案をし、その場で実際にやっていただきました。
  • 場面に応じた身振りや声の使い方を、その場で提案しその場でやっていただいて聞き手の皆さんとその効果を確かめました。
  • たとえば、数字の大小をホワイトボードに貼った図で見せるのではなく、腕を水平、あるいは垂直方向に広げて大小を視覚的に見せる。同時に声も大きく(大きな数字の表現)、小さく(小さい数字の表現)をやっていただきました。
  • 自分の周りの人の話をするときは、自分自身がその人になりきる練習をしました。たとえば、お母さんの言葉を伝えるときは、お母さんになりきる。先生の言葉のときは先生になりきる。スピーカーの方に実際にやっていただくと、顔つきや目つき、そして声までもが迫力が増し見事に変化が現れました。
  • スピーチの中で明るい事を描写する時はステージが明るい色になったイメージでそこを演じ切る。
  • ステージでの立ち位置の工夫。明治の話をするときは、ステージを移動して「明治の場所」で話をする。話が現在に戻ったら、ステージを移動して「現在の場所」に戻る。あるいは、スピーチの中である人物の話をするときは、その人があたかもステージの自分の横にいるかのように表現する。

Second Speaker

  • 非常にスキルの高い方で笑顔もとても素敵なのですが、ご自身の課題は「いかに聴衆を笑わせるか」ですので、今回はあえて会場の聞き手の皆さんと一緒にどうやって笑いをとるかについて考えました。
  • まずオープニング。原稿を読むと「面白い」と思うのですがなぜか笑いが取れない。ここを聴衆の皆さんと一緒に考えました。
  • 次にパラグラフごとにスピーチをやっていただいて、聴衆の皆さんが面白いと思ったらその箇所で手を挙げてもらう。「面白いと思う」をどうやったら「笑う」につなげるかの分析ということを中心に行いました。笑いを取る難しさはたぶんだれもが経験する課題なのでしょう。意見百出でした。

その上で、私の提案は次のものでした。

  • 「完璧」を意識させない。聞き手が「完璧」を感じると笑いが出にくい。
  • ギャップが大きいほうが面白い。
  • みなの手が挙がったところが面白いところなので、そこをもっと強調、誇張し、それ以外の部分は笑いのための伏線以外は取り去る。

Third Speakerの場合

  • Cold Callとは、いわゆる電話でのセールスといえばすぐにイメージがわくと思いますが、それほど買う気がない顧客の気持ちをうまくつかみそれなりに値のはるものを売る、というプロジェクトです。(こう書くと「いかがわしさ」が出てきますが、そもそもセールスには来店した顧客に販売する方法と、顧客を訪問、電話して販売する方法がありどちらも一般的です。)
  • 最初から売りつけるのではなく、顧客の会話のキーワードを見逃さずセールスに結びつけるという会話・説得術を学ぶプロジェクトです。このプロジェクトでは途中ロールプレイがはいり、顧客役とのやり取りが面白く会場は笑いに包まれました。
  • 今回は、顧客役が物分りがよすぎたので、あまりCold Callを行ってその後いかに顧客を説得していくかという本プロジェクトの醍醐味が味わえなかったので、次回挑戦するときは顧客役の方にもっと「冷たく」演じていただくよう提案いたしました。

Forth Speakerの場合

  • ベテランメンバーによる、Non-Project Speechでしたが、基本はSecond Speakerと同じで「笑いを取る」ところにありました。
  • Second Speakerの方と同様の手法で、会場の皆さんの反応を実際に聞いてもらいながら、スピーカーの思惑と聞き手の受け止め方のギャップを認識していただきました。
  • さらに聞き手が面白いと思ったところ、もっとこのように演じてほしい、もっとこんなことを期待しているということをスピーカーに対して率直に述べてもらいました。
  • 私のカルガリに向けての練習の中で、いちど笑いを取る集中練習をしたことがありますが、その練習での体験を応用しました。今回は聞き手からのフィードバックをスピーカーの方に考えていただき、さらにダイナミックな動きをしていただくと、聞き手の反応もよくなり笑いが取れるということを体験していただきました。

  • こうした形での、公開レッスンは初めてですがスピーカーが、ちょっとしたアドバイスでみるみる変わっていく(よくなっていく)姿に私自身驚き感動しました。
  • P1000531

  • 通常の例会では、スピーチに対するフィードバックはおもに
  1. 論評
  2. コメントシート
  3. 休憩時間中、あるいは例会後のフィードバック
  4. 飲み会

などで行われると思いますが、このように思い切って40分なり時間をかけてじっくりやってみると、スピーカー本人だけでなく参加している人たちにとってもメリットが大きいことがわかりました。

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第274話:5人のチャンピオンによる豪華ワークショップ(無料)

Inter-Districtコンテストの翌日(8月13日)の朝8時からカルガリにある教会の礼拝堂で、David Brooks(1990年世界チャンピオン)とMark Brown(1995年チャンピオン)によるスピーチのワークショップが行われました。

呼び物は次の二つ。

  • Inter-District AとBそれぞれのチャンピオンによるスピーチの再演
  • チャンピオンによる無料ワークショップ

Inter-District AとBそれぞれのチャンピオンによる優勝スピーチの再演

Inter-District Aの優勝者Jock Elliotのスピーチ、Inter-District Bの優勝者K. Loghandranのスピーチでした。すばらしかったのですが、やはりお二人ともInter-Districtのステージの緊張感から解放されたせいか、いまひとつ生彩を欠いていたように思いました。教会の礼拝堂という独特の音響効果のせいもあって、やりにくそうでもありました。

David Brooks、Mark Brownからの学び

David BrooksとMark BrownのCDやDVDで散々学んできた私にとってとくに目新しい話はなかったのですが、自分が今回のスピーチ作りのプロセスについて再確認することができました。

  • テーマは、日常のちょっとしたことから選ぶ。
  • 自分におきたことを話す。
  • 物語る。
  • 原稿をしっかりと書く。

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飛び入り!Lance Miller登場

会場に来ていた2005年の世界チャンピオンのLance Millerが飛び入りで登場です。世界チャンピオンになる前もひたすらベーシックマニュアルを何度も繰り返し、また世界チャンピオンになった後も毎年ベーシックマニュアルを繰り返しこれまでに17回やったという話は、ぐっと来ました。(彼とは16日のFinalの前にも話したのですが、トーストマスターズとしての自分のルーツを忘れないためにもベーシックマニュアルをやっているのだそうです。)

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Inter-District AとBそれぞれのチャンピオンとの立ち話

このワークショップが終わってから、Jock Elliot, K. LoghandranにそれぞれInter-District用のスピーチの準備にどれくらい時間を費やしたか尋ねてみました。Jock Elliotは、4ヶ月。 K. Loghandranは10年間温めてきたねたを今回かけたのだそうです。

3人の世界チャンピオンと、2人のInter-Districtチャンピオンのワークショップは、きっちりと学びがありました。

注:写真が記事とずれてしまいます。上の2枚の写真は、David BrooksとMark Brownで、下の写真がLance Millerです。

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第264話:アイマスクで一気に集中力を高める

その日の初回の練習は集中力が散漫ですが、アイマスクを使って視界を遮断すると集中力が一気に高まることがわかり、最初の慣らしで使っています。

今日も、明日東京インターナショナルでやるスピーチを練習していますが、始めるにあたってアイマスクを使ってやってみました。一気に集中力があがり気持ちもすぐに乗りました。

アイマスクをしている間は、東京インターナショナルの会場を想定して、TMOEや会員の顔を想定してイメージトレーニングをかねてのスピーチをします。

でもずっとアイマスクをつけたままでは、魔物がいっぱいの本番を想定しての練習は出来ないのであくまで慣らし運転で使います。スピーチを2回ほど繰り返したらすぐにはずして、集中力を奪うような視覚情報がいっぱいの現実世界の中での練習をします。

明日の本番の前に何とか力を抜いてやる練習が出来ればと思います。

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第259話:スピーチはお尻から書く

  • まず結論(Conclusion)を書く。
  • 次に本論(Body)を書く。
  • 最後に導入部分(Opening)を書く。

というのが、今年の春の大会用に作った「PRIORITIES」から実践しているスピーチの書き方です。

カルガリ用に書いている二つのスピーチもこの書き方です。

この書き方はトーストマスターズに入会したばかりのころに、どこかのワークショップで聞きましたし、何かで読んだりもしました。でもどうしても出来なかったのですね。

まず面白いオープニング、かっこいいオープニングが浮かんで、そこから書き始めて結局尻切れトンボとなる、エネルギーを失って失速する。そんなスピーチばかり作っていました。

では、これまでと逆のことをやってみようというのがこの書き方です。

今回この書き方にこだわっているのは、「スピーチコンテストはConclusionが勝負」だということをはっきりと自覚したからです。スピーチコンテストのジャッジはスピーチ直後の一分間で採点します。つまり直前の記憶がものすごく大事。ジャッジにとっての直前の記憶とは、まさにスピーチのConclusion。ですからOpeningとBodyがいくら良くても、Conclusionが弱いとジャッジの印象が薄くなるのは当然のことです。それよりも、私がジャッジだったら「OpeningとBodyはすごく良かったのに。」とある意味不満や残念な気持ちが採点に反映しそうです。

「スピーチをお尻から書く」を実際にやってみて思ったのは、ある意味PREP法と同じなのですね。PREP法では、まず結論(Point)を述べ、次にその理由(Reason)を述べ、さらに理由を裏付ける実例(Example)をあげ、最後に結論で締めくくる。

つまりスピーチをお尻から書くというのは、メッセージを一貫させブレないスピーチを書くためにも有効なのですね。

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第234話:「公園スピーカー」の快挙

「気持ちを伝えるのに、田舎くさいなんて関係ありますでしょうか?」

それまで軽妙で楽しいたどちゃんのスピーチで沸きに沸いたDivisionC日本語コンテストの会場でしたが、この含蓄のある一言の後、静寂が支配しました。その静寂が底に来たときに、私は鳥肌が立ち目に熱いものがこみ上げてきました。

「すごいぞ、たどちゃん!」

たどちゃんは、「第226話:参りました」、 「第229話:参りました その2 : 公園スピーカーたちからのメール 」で、とりあげた公園スピーカーですが、4月13日のDivision C日本語コンテストではなんと第一スピーカーでした。

しかし、公園で鍛えぬいただけあって、滑らかな津軽弁でのスピーチ、笑いの連発、自然でかつ自信に満ちた手の動き。第一スピーカーのプレッシャーを受けているようにはまったく見えません。

私も自分を練習の鬼だと自負していますので、彼のプレゼンを見て「よく、ここまで仕上げた!」と正直感動しました。

第一番目のスピーカーは大変です。会場はまだ暖まっていない。しかもたどちゃんはコンテスト経験はクラブコンテストを入れても十分とは言えない。

しかし、そして、やはり練習は裏切らない。

ホームレスにやじられ、通行人に馬鹿にされ、それでも負けずにここまでやってきた。

よくここまで来たね。えらい。

いつの日か、たどちゃんがDistrict76の決勝でスピーチをしている姿を想像すると本当にぞくぞくします。ワクワクします。

明日は溝の口クラブの例会でたどちゃんと小野君に会います。約束どおりビールをおごるつもりです。

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第229話:参りました その2 : 公園スピーカーたちからのメール

またまた参りました。前回「第226話:参りました」で紹介した公園で練習するたどちゃんの元祖がいました。武蔵小杉クラブの小野君です。第226話をアップしてから、たどちゃんと小野君とメールのやり取りをしましたが、そのメールがまた筋金入りで、かつ大変示唆に富む内容なので、お二人の許可を得てここに掲載いたします。

たどちゃんからのメール

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東さんへ

武蔵小杉TMCの小野さんが、公園で練習していると聞いて「こりゃ~度胸つく!」と思い、自分も一緒に練習に参加させていただきました。

最初はびびりました。一般の人が行きかう中で、「なんだこいつ」というような顔をされながら小野さんは自分のコンテストスピーチの練習を始めるのです!

野球部の前、歌の練習をしている女子高生の前、散歩に来ている幼稚園児の列の前、ホームレスの横、そこで「そんなのかんけーねー!」なんて、しかも大声で本当に練習をしているのです!

自分も恐る恐るスピーチを練習し始めるのですが、野球部からは「あぁ~?!なんだあれ?!聞こえね~よ!」ホームレスの横では「君は馬鹿だよ。何かの宗教団体かね?」とヤジが飛びます。

自分は「もうやだよ~」などと嘆くのですが、小野さん曰く、「この中でやるからいいんだよ!」

少しずつ練習していくにつれて、恥ずかしいという感覚が麻痺してきました。

麻痺してきた自分に、「俺、なんかどんどんヤバイ方向へ行っているのではないか」と、不安になってきました。

野外コンサート会場もあり(ディビジョンコンテストよりも少し大きめです)、そこでも練習しましたが、自分がスピーチし始めると一般の人が何事だという感じで見に来るのですが、自分は緊張のあまりセリフを忘れて途切れ途切れになってしまい、集まった人は「何だこいつ」とへらへら笑って帰っていってしまい、ついには誰もいなくなってしまいました。

「トーストの人は話を聞いて一緒に笑ってくれるのに・・・」

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やじられても、馬鹿にされても、あきらめないたどちゃんはすごいと思います。

ところで、たどちゃんのいうとおり、トーストマスターの聞き手はとても熱心に聴いてくれ反応してくれます。我々は話し方を訓練していると同時に、聞き方も訓練しているのですね。私も会社の月曜日の朝礼をみていて、「なんかしーんと聞いているな。こういう場でどのように反応していいか知らないからだろうな。」と思うことがあります。

次に元祖公園スピーカーの小野君のメールです。元祖だけあって、ものすごく含蓄と示唆に富んだ内容です。

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東さん、

元祖「公園練習の鬼」、小野です。(笑)

「公園練習」の件ですが、これはそもそも私の永遠の課題であったあがり症克服の為に編み出した練習法です。

私は、極度のあがり症でトーストマスター入会当初、緊張して全く思うとおりにスピーチが出来ませんでした。その当時の記録に、アイスブレーカーでえっとカウンター34回という記録を残してます。

それまで、家で練習していましたが、どうしても大きな声が出せない→臨場感が出ない→本番で緊張して全く思うように話せないという悪循環に陥ってました。

これを解決する為に編み出したのが公園での練習です。

はじめはやはり緊張するので、人のいない場所を選んで練習してましたが、慣れてきたら人のいる場所でもするようにとだんだんなってきました。気づけば、田戸岡さんのメールに書いてある通り、人のいるところどこでもスピーチするようになってました。

はっきり言って、この環境での練習に慣れたら、トーストマスターの例会での準備スピーチなんて難なくこなせます。

何せトーストマスターの聴衆は温かく見守って聞いてくれるし、笑いの沸点が低いので割と簡単に笑ってくれます。しかし、通りすがりの人たちは決して Supportive に聞いてくれないし、笑ってなんかくれません。というより、そもそもスピーチをちゃんと聞いてくれません。(涙)

これが現実だと思います。トーストマスターの例会は、そういった意味で非日常の世界と言えるかもしれません。

London の Hyde park に有名な Speaker's Corner という名所があります。
ここでは、誰でも(外国人でも)公園を行きかう人に対し、自分の主張を思いのままに出来る場所で有名なところです。 (英国王室の批判と英国政府の転覆を除いて)

代々木公園にいるストリートパフォーマーの人気と同じで、人だかりの出来るスピーカーと全く誰も見向きもしないスピーカーもいます。
そして、やはり人だかりの出来るスピーカーにはその主張もそうですが、間違いなく人を惹き付けるスピーキングスキルを持っています。

公園でのスピーチは、真のパブリックスピーキングが出来るかどうか試される場所と言えるのではないでしょうか。ここで人を惹きつけられるスピーチが出来れば、本物だと思います。

これは、私の一つの目標です。道は険しいですが。

まさか、東さんのブログのネタになるとは思ってもいませんでした。

長々駄文で失礼しました。

小野

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「公園でのスピーチは、真のパブリックスピーキングが出来るかどうか試される場所と言えるのではないでしょうか。ここで人を惹きつけられるスピーチが出来れば、本物だと思います。」の一文にはしびれました。まさにそのとおりですね。

たどちゃん、小野君。お二人は「私も、お二人を見習ってがんばります」とか「公園練習に挑戦してみます」とか軽々しくいえないくらいすごいことをしていると思いますよ。

ただ、お二人のスピーチ野郎魂にはとことん参りました。お二人に敬意を表して今度生ビールをおごらせてください。

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第226話:参りました

自分は練習の鬼と自負していました。自分ほど追い込んで練習をする人間はD76にはそうはいないとうぬぼれていました。昨日のエリア33コンテスト打ち上げで、たどちゃんの話を聞くまでは。

たどちゃんと初めて会ったのは昨年11月のD76秋季大会の帰りの新幹線です。日本語論評コンテスト優勝者のCBさん、武蔵小杉&溝の口クラブのはらちゃん、たどちゃん、東京インターナショナルのゆみさんとグリーン車で周囲の目や耳も気にせずに新神戸から新横浜まで一分間スピーチ大会をやりました。グリーン車で一分間スピーチ大会を新神戸から新横浜までというのはおそらく1964年に新幹線が開業して初めてのことではないでしょうか?

閑話休題。

たどちゃんは、はじめてあったときは自信がなさそうでしたが一分間スピーチで披露される彼の話を聞きながら「ひょっとして大物に化けるか?」と何度か思いました。
そのたどちゃんが溝の口クラブのクラブコンテストで優勝したことを聞き、「ついに来たか、やるな」と思いました。

さて、3月9日のエリア33コンテスト後の打ち上げパーティー。たどちゃんと久しぶりに再会しました。そこでたどちゃんが語ってくれたクラブコンテスト優勝の秘密を聞いて驚愕しました。

なんと公園のステージのようなところで一般の人、通りがかりの人を相手に自分のコンテストスピーチを練習したのだそうです。通行人は怪訝な顔でたどちゃんを見ていったのですが、たどちゃんはそれに負けることなく練習し、とうとうクラブコンテストでベテランを抑えて優勝されました。

正直「そこまでやるか!」とあきれ、感動し、脱帽しました。参ったよ。たどちゃん。そのスピーチ野郎魂に心から敬意を表します。

でも、さらに聞けば武蔵小杉クラブにはお寺の境内で練習し和尚さんに怒られたつわものもいるとか。

D76の未来はとても明るい。

※この記事はたどちゃんからの許可を受けて掲載しました。たどちゃん、ありがとう!

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第225話:自分のスピーチの語数をカウントする

昨年タイムオーバーしてから、自分のスピーチの語数には非常に敏感になりました。スピーチを作っては、スピーチ原稿を改定しては、必ず語数を数えています。

目標は700Words以内。650Words以内に収まれば余裕。680Wordsだとちょっとあせります。700Wordsだと削除にかかります。

私はいつもスピーチ原稿作成にはWordを使いますので、私の方法を(といっても、きわめて普通)公開いたします。

「Word_Count.pdf」をダウンロード

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第223話:世界チャンピオンからの教え David Brooks

1990年世界チャンピオンのDavid Brooksから教わったことです。

  • スピーチの中の文章は短めに。

昨年のInter-District Bコンテストが終わった直後に、会場でDavid Brooksにいただいたコメントです。David Brooksからは、淡路島でのワークショップ、Magic Moments DVDやChampion's Edgeなどでいろいろと学びましたが、直接フィードバックをいただいたのがこのアドバイスです。

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第215話:プロのトレーニングメニュー

昨年末にケニー河原崎さんが毎日やっている早朝トレーニングメニューを教えていただいてから1ヶ月以上たちますが、いまでもその内容が頭から離れません。

河原崎さんをご存じない方のために簡単に紹介します。

  • 現在はBreakfast Toastmasters Club(東京・新橋)のメンバーです。
  • 2005年5月のD76国際スピーチコンテスト(東京代々木)で2位に入賞されています。
  • 2007年6月に日本英語交流連盟(ESUJ)主催の英語ディベートコンペティションで小林美枝子さん(2007年D76日本語論評チャンピオン)と組んで優勝されています。
  • お仕事でもコミュニケーションコンサルティングおよびトレーニングを専門になさっている第一人者です。

さて、河原崎さんの早朝トレーニングメニューです。

  1. 朝起きたら、すぐに机に直行してまず第一に中国語の復習を20分間行う。(前の晩のおさらいという意味です。現在、中国語に取り組んでおられます。)
  2. その後、英語の週刊誌Timeを読む。そのときにわからない単語があればチェックをしておき、電子辞書で調べ、その用例をICレコーダーに吹き込む。(吹き込んだ用例は、移動時間などでRepeatして自分のものとする。
  3. 日本の論点」を読み、あるテーマについて書いてある識者の意見を読んだ後、それを英語でサマリーする。あるいは、反対意見を英語で陳べてみる。
  4. 以上を毎朝90分欠かさず継続されているのだそうです。

河原崎さんは、お仕事でコミュニケーションおよび人材育成のコンサルタントおよびトレーニングコーチとして国内外で活躍されている方です。しかし実際にお会いすると非常に柔和な暖かいお人柄の紳士です。

トレーニングメニューのどれもが一見明日からでもできそうですが、リズムがついて習慣化するまでは私ならば大変時間がかかりそうです。ですから、ここでは軽々しく「早速まねしてみたいです」なんてことは言いません。

「継続は力なり」は、継続するには力が必要と、継続したからこそ河原崎さんのような実力がつくという二つの意味に取れると思いました。

※河原崎さんのトレーニングメニューの公開に当たっては河原崎さんからの許可をいただいております。河原崎さんありがとうございました。

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第210話:「ロボットたちの反乱」再演@台北

1月19日の太平洋・平和日本語国際演説会10周年記念例会で「ロボットたちの反乱」スピーチを披露させていただく機会を得ました。

自称District76代表、自称日本代表ではありますが、せっかくいただいた機会ですからがんばりましたよ、私。

☆ 当日のビデオ(Sanyo Xactiで撮影)

☆再演版「ロボットたちの反乱」原稿

台湾の皆様の参考になればと思い、すべてルビを振ってあります。

「Robto_tachi_no_hanran_Heiwa_Taiheiyou.pdf」をダウンロード

★この経験からの学び

このスピーチをやったのは、2006年でした。そして今回は2007年の12月から準備を始めました。当時と状況が変化していますから、それに合わせました。2年前のスピーチを2年前のままやるのはやはり心理的に抵抗を感じます。今の時代背景、今の自分の気持ちにスピーチをあわせることでしっくり来ました。

当日の聞き手の皆さんは、とても反応がよくやりやすかったです。気持ちよくこのスピーチを演じることができました。日本の話を取り上げ日本国憲法を取り上げることに「どこまで理解、共感を得られるか」やや不安はあったのですが手ごたえを感じました。(日本の外務省の方がいる前で政府批判が入ったスピーチをやる気後れも少しありました)

ビデオを見て、間も取れておりリズムも悪くないと思いました。

ビデオを見て、滑舌も悪くないと思いました。

反省点としては、

  • ①もっと声に抑揚があってもいいと思いました。
  • ②笑いをとったらやはり「待つ」ことが大事だと思いました。聞き手からの笑いが続いているのにすぐに先に行ってしまうのはもったいないと思いました。
  • ③もっと笑わせたいと思いました。
  • ④8秒タイムオーバーしていました。またやってしまった。

ところで、スピーチの最中に客席にいる母とチラッと目が合いましたが、なんか視線をそらされてしまいました。母が私を見続けたら私のほうが視線をはずしただろうと思いました。やはり家族の前でスピーチするのはなぜか照れくさいですね。

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第208話:台湾の施鴻禧さんのスピーチ原稿

台湾の桃園成功トーストマスターズクラブの施鴻禧さんからは、「待てば海路の日和あり」のほかに3つのスピーチの原稿をいただいております。

拝見させていただき、「日本語のスピーチってこのように作るのか!」と目からうろこが落ちた思いです。

施鴻禧さんの原稿は、初めての目にするとややとっつきにくいですが、一度声に出して読んでみるとリズムがよくすっと入ってきます。スピーチの構成がとてもすばらしく、何度も「腑に落ちる」体験をしました。

「おくのほそ道」:スピーチ原稿「Oku_no_hoso_michi.pdf」(1.03MB)をダウンロード

「ものは考えよう」:スピーチ原稿「Mono_ha_kangae_you.pdf」(1.05MB)をダウンロード

注:「おくのほそ道」をお読みになってから「ものは考えよう」をお読みになることを強くお勧めいたします。

「無くて七癖」:スピーチ原稿「Nakute_Nanakuse.pdf」(1.04MB)をダウンロード

「無くて七癖」を読みながら、いろいろと苦労しているのは自分だけではないと、わかりきったことを改めて納得させられ力が沸いてまいりました。

「ものは考えよう」は、ぐいと引き付けられて心の深いところで考えさせられるスピーチです。このようなスピーチを拝見すると、自分のスピーチ作りの浅さを痛感いたします。

(※施鴻禧さんからは原稿の公開のご同意をいただいております。)

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第207話:日本の友よ、奮起しよう! (台湾の施鴻禧さんと柯雅香さんのスピーチのビデオ)

桃園成功トーストマスターズクラブですばらしいスピーカーに出会ったことはすでに「第205話:偉大なる忘れ物」お話したとおりです。しかし百聞は一見にしかず。そのときに撮影したビデオをスピーチの原稿をごらんいただきます。

1月20日にお二人のスピーチを聞いたときの感動は、他の桃園成功クラブの皆さんのすばらしいスピーチや論評からの強い印象と併せもって、私の心の中に鮮明に残っております。

★施鴻禧さんのスピーチ 「待てば海路の日和あり」

施鴻禧さんのスピーチ 「待てば海路の日和あり」の直筆原稿はこちらです。(PDF形式 1.02MB)

まるで講談のようなリズムのよさ。日本語での話芸のよさについて開眼させられました。

なお、施鴻禧さんの原稿用紙はご自身のお手製のものです。スピーチのつくりも大変几帳面ですが、原稿用紙まで几帳面に作っていることにとても感心いたしました。

★柯雅香さんのスピーチ 「雪と火山のくに - アイスランド」

柯雅香さんのスピーチ 「雪と火山のくに - アイスランド」の直筆原稿はこちらです。(PDF形式 1.4MB)

柯雅香さんのスピーチはごらんになってお分かりのとおり、手の動かし方がとてもきれいです。また声もお腹から発声されており、会場に良く通っております。

原稿をご覧になってお分かりのように、几帳面な大変きれいな字で書かれています。いつもワープロでさっさと原稿を作ってしまう私にとって、初心を思い起こさせるような美しい原稿です。

日本の友人の皆さん!世界は広い。台湾の偉大な日本語スピーカーの皆さんたちをお手本としてもっとスピーチを楽しみ、技量を磨いていきましょう!

※施鴻禧さん、柯雅香さんのお二人からはビデオ公開と原稿公開のご同意いただいております。

※当日の桃園成功クラブのプログラムはこちらです。

「Taoyuan_Success_TMC_Agenda_Jan20_2008.pdf」をダウンロード

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第206話:「郭瓊珍作品集」

私が台北からの持ち帰ったお土産の中に、トーストマスターズなら「へぇぇぇぇーーーっ」と驚き感動するものがいくつかあります。これから2回に分けて紹介いたします。

Sn330128 まず第一回目が「郭瓊珍作品集」です。1月19日(土)の太平洋・平和国際日本語演説会10周年記念例会の会場で、会場の皆さんに「日本から来ました東と申します。」と挨拶をして回っていましたら、ある女性会員さんから「太平洋演説会の郭瓊珍と申します。これは私の作品集です。」と一冊の本を手渡されました。「私が基本マニュアルを終了した際に、自分の経験を後から入会した皆さんにわかりやすく伝えるために作りました。」とのことです。「これはいただいてよろしいのですか?」「はい、差し上げます。」

実は、昼食がまだだった私は「ありがとうございます。後ほど拝見させていただきます。」と郭さんにお断りして、別室で記念例会までの残り時間を気にしながら昼食をとりました。そのときにふといただいた作品集を手に取り「へぇぇぇぇーーーっ」と驚き感動しました。

この本は、郭さんがご自身でなさった基本マニュアルのプロジェクト1から10までのスピーチ原稿をすべて掲載されているだけでなく、例会での各役割の細かな説明とセリフ、話し手のためのチェックリスト、緊張感の取り除き方と時間のコントロール方法などが、約70ページに渡って、実にかゆいところに手が届くようにまとめられています。写真もどれも郭さんの思い出が詰まった見ているこちらも楽しくなるものばかりです。

これだけのものを、自費出版されたのに感動です。私ならせいぜいパソコンでまとめて印刷してホッチキスでとめて、、、、、でも結局人には配らないと思います。私の作るものはいつも中途半端ですから恥ずかしくて人に配れません。

しかしこの作品集は編集の綿密さ、親切さ、内容のすばらしさ、製本の美しさのどれをとっても本当にすばらしいのです。

今日、District76のワークショップと新年パーティーがあり、この作品集を持参しました。集まったたくさんのトーストマスターの皆さんに見てもらいました。「郭瓊珍作品集」を手にした皆さんすべてが、まず驚き、ページをめくっては感動し、郭さんのすばらしさを賞賛していました。

台湾から帰ってきて何度かこの作品集の中のスピーチを読み直していますが、どれも郭さんの優しさがあふれたものばかりでこちらも暖かな気持ちになります。

District76(日本)の皆さん。「郭瓊珍作品集」をご覧になりたい方は私にメールをください。関東にお住まいであれば、機会を作ってお見せします。自分の成長の記録を自分のためだけでなく、友人のために惜しげもなく共有する郭さんのお気持ちにきっと感動されると思います。

これは、まさに模範です。郭さん、ありがとうございます。(郭さんのメールアドレスをお聞きするのをうっかり忘れており、こちらに掲載いたしました。)

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第197話:テレビCMに見るメッセージの伝え方

テレビCMは30秒かそこらで視聴者に商品やサービスを買わせる気にするメッセージだと思います。トーストマスターズの標準的なスピーチの7分30秒でもメッセージを伝えるのは難しいのに、テレビCMは本当に効率よく「メッセージを伝える、覚えさせる、行動を起こさせる(買わせる)」という点ですごい仕事をしていると思います。

YouTubeでサントリーのCMをいくつか見ていました。決して「酒を買おう」「サントリーの○○○○を買ってください」とは言っていませんが、このCMを見ていると、サントリーローヤルが飲みたくなります。

「サントリーローヤル ランボー編」

なんかよくわからない、知的な詩的な退廃的な屈折した高級感がローヤルといういかにもインテリや「プチ上流階級」が飲みそうなウィスキーによくマッチしていると思います。ガウディ編があることも考えると、サントリーはインテリや「プチ上流階級」をターゲットにしていたのかなと思います。

「サントリーホワイト ロン・カーター編」

サントリーホワイトというウィスキーがあります。たいしてうまくもないし飲みすぎると翌日間違いなく二日酔い&頭痛に苦しめられる酒ですが、このコマーシャルを見るとサントリーホワイトでホットウィスキーとやらをやってみたくなります。

このCMは、メッセージがすごく整理されていますね。

  • ジャズとウィスキーの親和性を最大限利用した雰囲気作り、
  • ストーブ、やかんとロンカーターの着るオーバーコートのマフラーからくるホットウィスキーの雰囲気。
  • 画面の色が、ジャズとウィスキーによくあっています。

ダイレクトに言わなくても、親和性のよいものを利用してその気にさせる。スピーチにも応用できそうです。

ターゲットは、金の無い(ホワイトは、たしかオールドの半額くらいだった)音楽好きを狙ったのかもしれません。そういえば、学生時代このCMをみて感動して、大阪堂島のサントリー本社までこのポスターをもらいに行ったことを思い出しました。(結構高価なポスターだったと思いますが、あっさりとくださいました。ありがとうございます。サントリー様)

JR東海のクリスマスエクスプレス

このCMは、何を狙ったのかよくわかりませんが名作中の名作だと思います。時間は1分。説明なしで、はらはら、どきどき、笑い、涙と感動(感心)のストーリーが凝縮されています。実にムダが無い。

ターゲットは、きっと遠距離恋愛中の彼か彼女で、かつクリスマスどうしようかな?と思っている層でしょうか?もしそうだとしたらかなりピンポイントに狙っているということです。

JR東海 そうだ 京都へ行こうシリーズ

メッセージは、「そうだ、京都へ行こう」ととてもクリアですね。そのメッセージをサポートする素材として京都の1200年の美しさを自在に活用しきった手腕は見事です。ターゲットは、仕事に疲れたビジネスマン・ウーマンだったり、旅好き、歴史好き、花好きだったり時々に応じて変えているようですが、「いろいろあると思うけど、とりあえず京都においで」と呼びかけているのがよいです。

私が好きなものをいくつか紹介いたします。

○2006年春 祇園・円山公園

○1997年 夏 詩仙堂

○放映年不明 三十三間堂

○1997年 秋 東福寺

○1997年 冬 知恩院

○1999年 秋 法然院

「よいものを見る、聞く」というのは大事ですね。

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第193話:2007年手帳大賞!(黄さん、ありがとうございます)

今年2月に一冊の手帳をいただきました。台湾の黄怡平(Lydia Huang)さんからいただいた台湾観光局発行の手帳です。黄さんとは以前台北の日本語トーストマスターズクラブの皆様と会食をした際に知り合いました。

Sany0121

この手帳に、私主催の「2007年手帳大賞」を贈りたいと思います。この一年間で何冊ものノート、手帳、スケッチブックを使いましたが、この手帳が私のトーストマスターライフにもっとも貢献したからです。

5月20日にD76コンテストで優勝した私は6月初旬まで勝利の美酒に酔いしれ余韻に舞い上がっておりましたが、ディストリクトガバナーの滝本さんから、「国際本部への提出書類がまだよ!」のリマインドされ、8月のInter-Districtコンテストまでの残り時間がどんどんなくなってきていることに気がつきました。あせりました。

「スピーチを二つ準備しなければならない!」とあせった私は、10本作る計画を立てました。10本スピーチを作ってその中からよいものを2本持っていく作戦です。

アイデアだしを行うために目をつけたのが黄さんからいただいたこの手帳です。以前からスピーチのネタ帳の有用性は知っていて「いつか作ろう、いつか作ろう」と思っていましたが、ついに実行に移すときが来たのです。この手帳を常に携帯し、電車の中、トイレの中、自宅などで思いつくままさまざまなアイデアを書き連ねました。

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書いたアイデアの中の3つの種が、目を出し葉を広げ伸びていって3本のスピーチができました。その中から国際大会へ持っていったのは"My Mantra"(Inter-District用)と"One"(World Championship of Public Speaking用)の2本です。

2007年も明日で終わる今日、この手帳をみるといろいろなことが思い出されますが、ここに書いてあるネタはまるで自分史です。自分のこれまでの歩みがいろいろと書き連ねてあります。でもどちらかというと「失敗の自分史」ですね。恥ずかしい出来事も、情けない出来事もいくつも書いてあります。でも、それが偽らざる自分の歩みなのです。

来年のスピーチコンテストの仕込みもこの手帳の中に行っています。本当は10月から仕込みに入るはずでしたが、ずいぶん着手が遅れ12月に入ってからようやく取り掛かりました。

今日、家族と外食に海老名に行きましたが道中の電車の中でふとこの話をブログに書こうという気持ちが起きました。そしてこの原稿を電車の中で書いているうちに、この手帳を使い切ってしまいました。

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いやー、お世話になりました。今年の6月、7月、8月はスピーチ作りと練習、仕上げとで本当にしんどい思いをしました。しかしこの手帳があればこそ前向きに乗り切ることができました。私のナビゲーターであり、戦友でもあります。

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第185話:横浜TMCの皆様からのご質問にお答えして(「スキルについて考える」編)

引き続き横浜TMCの皆様からのご質問にお答えいたします。今回は、さまざまなスキルについて考えてみます。

ご質問1:How to kill your nervousness? (あがりをどのように「殺して」いますか?)

あがりとは上手に付き合っていくしかないと思います。適度なあがりはステージでのエネルギーになります。しかし過剰なあがりに支配されてしまうと普段のパフォーマンスが発揮できません。さらにあがりがまったくなくなるとだらしないパフォーマンスになると思います。

  • あがりのまったくない状態
    あがりというのは適度な緊張感を伴います。過去にあるイベントで「講演慣れ」した人のスピーチを聞いたことがあります。彼のスピーチは緊張感もエネルギーもない惰性以外の何者でもない印象をうけ激しく失望しました。そのスピーチは過去に何度もやってこの人の定番なのでしょう。ですからあがりも極端に少ないか、ないに等しい状態だったと思います。

  • 過剰なあがりに支配された状態
    今年の8月14日のInter-District Bコンテスト前の私の状態です。自分では落ち着いているつもりでも、もう何をしていいかわからない状態でした。

  • 適度なあがりのある状態
    自分のスピーチの準備にベストを尽くそうと努力すればするほど不安も募ります。聴衆はどんな人たちなのだろうか?もし間違えたら。もしこのジョークが受けなかったら。もし途中で忘れたら。もし、変なところでタイマーが黄色を示したら。もし「社会の窓」を閉め忘れてステージに上ったら。こういう細かいところに対する不安は練習すればするほど沸いてきて直前まで残ります。しかし結局これを払拭するには練習して自信をつけるしかありません。ですから私は何度も練習をします。原稿に「正」の字をいくつも書いてスピーチの直前にその数を数え、「これだけやったんだから大丈夫」と思うことにしています。この状態であがりはゼロになったわけではありません。あがりをもったまま、しかし自信をもってステージにあがります。その上がりは緊張感としてプラスに作用しスピーチの最中に自分をコントロールするエネルギーとして働いているように思います。スピーチをしながら「次は間違いやすいところだから注意」とか「次のジョークはゆっくり話すこと」などの指示がこのあがりから来ているように思います。

  • 過剰なあがりに支配されない工夫
    やるべきことを決めてそれに忠実に進めていくことかと思います。ステージに上がる前までにやらなければならないことのチェックリストを持って一つ一つ実行しておくとよいと思います。(第147話:マイクテストをあなどるなにも関連した話がありますのでご参照ください。)

ご質問2:How do you do when you forget contents during speech?(スピーチの最中に忘れたらどうしますか?)

これはどうしようもありません。思い出すまで間を取るか、別の言葉に言い換えて先へ進むかケースバイケースですね。結局忘れないように、そして忘れてもあわてないように練習を積んでおくのがいちばんの対処法だと思います。

ご質問3:What do you think is your biggest strength as a speaker ?(あなたのスピーカーとしての最大の強みを教えてください。)

あきらめの悪さと執念深さでしょうか?過去の自分の経験で役に立っているのは、大学時代クラシックギターをやっていてコンサート前に徹底的に練習したプロセスが身についています。この経験がスピーチの練習にも役立っています。

ご質問4:Any tips for table topic speech, not for prepared speech? (テーブルトピックをうまくやるためのアドバイスをお願いします。)

私はテーブルトピックスは得意ではありませんが、アドバイスはできます。うまくやるには練習しかないということです。そしてステージでの本番経験を積むことだと思っています。さらにあきらめないということです。そうすればいつか上手にできるようになると思います。

ご質問5:How your speech "to win" can be applied to your work?(スピーチをどのようにお仕事に応用されていますか?)

トーストマスターズのプログラム、スキルは全部に日常生活に応用できると思います。なぜならばコミュニケーションのスキルだからです。仕事だけでなく家庭でもどこでも意識的に使っています。とくに最近注意をして努力しているのが「聞くこと」です。どれだけ真剣に聞いて、相手に話をさせるかが課題です。

((「スキルについて考える」編は以上。以下次号につづく)

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第184話:横浜TMCの皆様からのご質問にお答えして(スピーチ準備・練習編)

前回から引き続きで横浜TMCの皆様からのご質問にお答えいたします。今回は、スピーチ準備・練習編です。

  1. How is your everyday exercise? How much time, what are the contents like? (毎日の練習法を教えてください。(時間、方法など))
  2. Tell me how you prepare everyday for making your speech? I'm always struggling to make my speech. (スピーチを準備するために毎日どのようにしていますか?いつもスピーチ作りで苦労しています。)
  3. Please tell us your preparations or practices for the contest. (コンテストに向けてどのように準備し練習していますか?)

練習に関する3つのご質問です。コンテスト向けの練習法と、とくに一般的なスピーチの練習法についてのご質問ですが、現在の私は100%コンテストモードですのでそれを踏まえてお答えいたします。

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毎日やっているトレーニングメニューと言うものは特に持っておりません。(スポーツ選手のようなトレーニングメニューがもてたらなと思いますが。)

今年8月のInter-District(世界大会期間中に行われる予選)向けのスピーチ作りで苦労したのは、①ネタ探し、②スピーチの構成、③英語、④聴衆の巻き込みの4つでしたので、そこを意識しています。

① ネタ探し:日常生活の中で「お!」と感心したこと、啓発されたこと、感心したこと、感動したこと、あるいは過去のよい思い出、苦い思い出などその記憶が鮮明なうちにメモを取るようにしています。スピーチのネタ帳です。あるテーマやメッセージが決まったらここから関連するネタをひろってスピーチを構成するというアイデアです。

② スピーチの構成:1990年の世界チャンピオンDavid Brooksはパブリックスピーキングと言うのは、Tell a story, Make a pointだといつも言っています。スピーチを作っていていつも難しいと思うのは、ストーリーはいくらでもある、しかしそこから普遍的な説得力のあるメッセージを引き出すことなのです。

今年8月の世界大会以後、自分の頭の中だけの作業に限界を感じ、本、新聞、雑誌、メールマガジンを意識的に読むようにしています。その中で「はへほなう」(は:ははーん、へ:へー、ほ:ほほぅ、な:なるほど、う:うーむ copyright : TM Ken Izumi)を感じたものをよく考えたり、メモしたりして自分の思考を深めたり違った視点を持つために使っています。例会でのスピーチもそういった意味では貴重なリソースです。結局、よいインプットがなければよいアウトプットも出ませんから。

自分がよいと思った本、新聞、雑誌、メールマガジン

  1. 本:最近では齊藤孝「教育力」吉井妙子「トップアスリートの決断力」五木寛之の最近の仏教の本も読んでみたいと思います。
  2. 新聞:意見、考え、主張の欄を読みます。
  3. 雑誌:TOASTMASTERマガジンは必須。あとはどんな雑誌でもよいのですがエッセイをよく読みます。
  4. メールマガジン:日経の各メディアが出しているもろもろのメールマガジンにある、大前研一、立花隆などのエッセイ

  5. 以上、Tell a story, Make a pointMake a pointをさらに磨いていくためのインプット学習法でした。

③ 英語

表現力、発音、リズムと言うところが課題です。表現力については、英文を読む、なぜその表現を使うのか意識を払う、発音とリズムは実際に声に出して家内に聞いてもらっています。彼女は子供のころアメリカに住んでいて、うらやましい発音とリズムを身につけています。英語の本を読んで(練習なしの初見で)、発音とリズムを直してもらっています。

④ 聴衆の巻き込み

上手なトーストマスターのワザを見たり、お笑い芸人の間、アメリカのスタンドアップコメディアンのDVD(やYouTube)を見ることにしています。

さて、頭の中に入れたものを実際に活用してスピーチを作り、それをステージでやらなければ意味がありません。そのために8月以降は、あちこちからのお声がかりの機会を得がたいチャンスと活用させていただいております。今回の横浜TMCからいただいたこの機会も上の③と④を磨く機会ととらえがんばりました。

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練習法

  1. スピーチ原稿を書き上げたら、いつも音読します。10回音読を目標にしています。その中でおかしなところをどんどんかえていきます。
  2. その後暗記に入ります。最後まで原稿を見なくていけるようになるまで繰り返します。その過程で直しも行います。(この暗記はちょっとしんどいですね)
  3. 頭に入ったら今度はストップウォッチを使っての練習です。たいていTime overしていますから、どんどん削ります。(今年の8月までは自分は7分30秒で780Wordsはいけると思っていましたがInter-Districtで4秒のタイムオーバーを喰らってから慎重になり、今の目標は600Wordsです。)
  4. また、この過程でアメリカ人メンバーに見てもらいます。おかしな表現を排除するためです。
  5. いい感じになったら(あるいはならなくても)実際にステージでやってみます。通常の例会ですとここまでです。
  6. コンテストの場合はさらに何度か自分のあるいは他のクラブの例会の機会で練習をさせてもらい、フィードバックをいただき磨いていきます。(District以上のコンテストに出場する人がよくやる練習です。世界大会出場者は会場のそばのクラブに出かけて練習をするそうです。)
  7. 昨年の7月末、アリゾナに行く直前は仕事も手につかず、仕事中も自分の席で小さい声で原稿を何度も読んで練り直していました。このプロセスは正直言ってしんどいです。しかし終わった後の達成感は何者にも勝ります。ですから繰り返しあきずに、あきらめずにやっているのだと思います。

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(スピーチ準備・練習編は以上です。以下次号に続く)

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第181話:「I LOVE YOU」再演 @ 横浜TMC (12月15日例会)

1215(土)に横浜TMCの皆様からのご招待をいただき、520日にD76スピーチコンテストで優勝したスピーチ「I LOVE YOU」を再演させていただきました。

★再演までの気付き

  1. 練習をしていて、あらためて、「こんなスピーチだったのか!」という発見がありました。自分で作ったスピーチではありますが、最後のメッセージに持っていくためのいくつもの伏線と仕掛けはなかなか工夫しているなと思いました。
  2. 再演に向けて練習していてどうしても違和感があるところもあり、その部分は変更しました。(息子が夜遅くまでギターを弾いていて怒鳴るところの後のジョークはとってつけたようなものでしたので、別のものに変更しました)
  3. 時間を計測したら5月よりも10秒ほど時間がかかるようになっていました。以前より間を大事にしたせいでしょうか?
  4. エンディングはもっとうまい処理ができないか実は悩んでいました。答えが出ないまま再演を迎えましたのでその現状でベストを尽くすことにしました。
  5. 自分はこのスピーチが好きなんだなと思いました。

★再演を終えて

  • スピーチをしている最中に、理不尽に息子達をしかってしまったことを思い出し「悪い父親だったなぁ」との思いに駆られ、息子達に申し訳なくなり涙が出そうになった一瞬がありました。スピーチがとまらないようにそこをリカバリーしていて、パワーがなくなったのを感じました。うーん、これはやはり練習不足ですねー。練習を積んで揺るぎない自信をもてば、もっとうまく対応できたなと思いました。

ビデオ(http://video.google.com/videoplay?docid=8934423870359363247

★ビデオを見て

  1. 予想以上に皆さんが反応してくださっているのに安堵しました。しかし、はずした部分ももちろんありました。
  2. リズムがよくないと言うことに気がつきました。このスピーチが4拍子なのかそれとも8ビートなのかはわかりませんが(スピーチですので)少なくとも何かしらのリズムを刻んでいるはずです。ビデオを聞きながら、「ここで入って欲しい」と思ったところに来ずに、早く入ったり、遅れて入ったりしていることに気がつきました。あるいは、冒頭の「We had a party where all of my classmates got together in a neighborhood restaurant.」が速すぎたり。スピーチとは音楽と非常に似ていると思いますのでリズムにもっと配慮しないと聞きにくいということに気がつきました。私の目下の課題であるAudience Involvementを実現するためにも、聞き手が乗りやすいリズムでスピーチをすることは大事なのだと思います。そこを追求していくことにします。
  3. そのためにも、実際のステージでやらせていただき、しかもそれをビデオで見て反省することができた。本当に貴重な機会をいただきました。トーストマスターズの「和」は本当に大事だと思いました。

★横浜TMCの例会についての感想

前回参加したのは3年前だったでしょうか?私がエリア22のガバナーをしているときにガバナー訪問で参加させていただいて以来です。感想を思いつくままに書いてみたいと思います。

  1. 参加人数はそれほど多くなかったのですが、一人ひとりが例会を心から楽しんでいると思いました。
  2. 参加メンバーの英語のレベルは高いと思いました。とくにPrepared Speechをされた二人のメンバーのスピーチを聞いていると、一瞬「シンガポールかマレーシアの英語クラブに参加している?」ような錯覚に陥りました。
  3. 浅井さんのテーブルトピックセッションはすばらしい工夫がありました。
  4. 例会終了予定は1630分でしたが、1628分に終了しました。例会の途中でのタイムマネージメントもきちんとしておりました。役員の方々の事前の段取りと例会中の格段の注意、そしてメンバー一人ひとりの時間に対する意識の賜物だと思いました。3年前の完璧だったタイムマネージメントがきちんと引き継がれていることに感心しました。
  5. Ah, WellなどのUnnecessary Soundを発したら罰金10円。というのをやっているクラブは多いのですが、①上限を50円としていること。②本日の言葉を使ったらご褒美として一回ごとに罰金が相殺されていく仕組みはよいと思いました。

横浜TMCの皆様、ありがとうございました。また遊びに行きますね。Merry Christmas そしてよいお年を!

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第178話:日本人だけど「できる!」

ニューヨークで活躍する日本人スタンドアップコメディアンのRioさんの話を12月7日読売新聞夕刊で読み、YouTubeで実際にステージを見ました。

すごい。ステージに出てくるなり、笑いを取っている。英語は日本人訛りだけどきっちり笑いを取っている。

まずは、彼のステージパフォーマンス、そしてものすごい努力をご覧下さい。(こちら

8月のInter-District以後、「日本人訛りの英語でToastmastersの世界大会、とくにInter-Districtで優勝してWorld Championship of Publich Speakingに進むのは難しいというか、ほとんど無理」かなーという弱気との闘っています。そうは思いたくありません。しかし何を目標にすればよいのか暗中模索でした。

Rioさんのステージをみて、俄然やる気が出ました。

日本人だから「できない」ではなく、
日本人だけど「できる!」

Rio Koikeさんの公式ホームページ

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第172話:Inter-District Bの自分のスピーチと向き合う

「よいスピーチだが、ウィニングスピーチ(Winnng Speech)ではないな。」

先日注文しておいた8月の76th International ConventionのDVDのセットがどっさりと届き、その中にあったInter-District Bコンテストのビデオを見てみました。あのときのスピーチ、あのときの自分に向き合うのは正直勇気が要ったのですが、思い切って見ました。

自分で言うのもなんですが、物怖じせず堂々とステージに登壇し、堂々と「My Mantra」スピーチを演じきっています。声もしっかりと出ている。体もまったくといっていいほどこわばっていない。

もっと惨めにやっているのかと思っていました。コンテスト後に大町さんに「あれだけできれば立派よ。」と誉められたわけも理解できました。

しかし、Winning Elementsがほとんど見つけられないスピーチでした。

  • 笑いのポイントで、笑いが取れていない。
  • 聞き手を巻き込めていない。
  • 結局終わった後の拍手もまばら。

その理由として、

  1. スピーチの設計の問題
  2. 聞き手の心のつかみ方(心のコンタクトが取れる工夫が足りない)
  3. 間(聴衆が十分消化できる時間を与えていない)
  4. 英語の発音
  5. 「自分」を生かせていない。もっと自分の持ち味をフォーカスできないか?
  6. ストーリーと顔の表情のずれ。
  7. Vocal Variety。まだ足りない。ステージでは大げさにやってちょうどよい?

2003年のD76決勝でやった「Natto is Yummy」によく似て、ある意味テープレコーダーのようなプレゼンテーションです。しかし、このNatto is Yummyでのテープレコーダー的なプレゼンから多くのことを学びました。

今回のテープレコーダー的な「My Mantra」からの学びをさらに次につなげていきたく思います。

その前に、そもそもWinning Elementsって何ぞや?からはじめてみたいと思います。

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第170話:TOASTMASTERマガジン一気読み

積ん読状態だったTOASTMASTERマガジン5冊を7日かけて一気読みしました。3冊読み終わったあたりから「まるで、コミュニケーションやリーダーシップの集中セミナー・トレーニングを受けているようだ」という気持ちになりました。5冊読み終わったときは達成感と、そこで得た知識を早速次のスピーチに生かしてみたいというやる気が沸いてきて爽快でした。

★なぜ「5冊一気読み」を思い立ったか?

「毎月来るTOASTMASTERマガジンを必ず読む」。今年の年初に立てた目標の一つです。1月、2月、3月、4月、5月と何とか順調だったのですが、5月以降Inter-District Speech Contestの準備でそんな余裕がなく「積ん読」状態でした。

「これではいかん」と9月に入ってから6月号、7月号を読みましたが、8月号からまた溜まってしまいました。そんなか中で10月21日から11月1日まで海外出張という機会があり、「せっかくのまとまった時間がとれるんなら、仕事以外にも何かやってやろう」と思って未読のTOASTMASTERマガジンを5冊持参しました。

★一気読みしたTOASTMASTERマガジン

  • JULY 2005号(Bridge the gap==> TOASTMASTERSにやる気をなくしていた時期に読まなかった号です。
  • October 2006号(Dubai or not Dubai)==>やる気は戻ったのですが、TOASTMASTERマガジンを読む気力がなかった時期の号です。
  • August 2007 (Sounding Good in English)
  • September 2007 (Body Language Myth)
  • October 2007 (The Power to Change the World)

★よかった記事:JULY 2005

  • Numerically Speaking (page 8):単調になりがちな数字の入った話で聴衆にWowといわせるTIPS
  • In Africa, We Tell StoriesPage 14):Inter-District B優勝者Douglas Krugerが書いた記事です。彼の文学的なスピーチと同じ、文学的な表現で始まる記事に大変惹かれました。8月のInter-District直後は彼の「文学的な英語」に飾られたスピーチを聞いて自分のスピーチとのあまりの距離にショックを受けました。
  • Create a Speech on Short Notice (page26):何を言いたいか素材に優先順位をつければ準備時間が短くてもスピーチは作れるという記事です。
  • このほか、Magic Momentsという1990年世界チャンピオンのDavid Brooksが書いた記事もありました。Magic MomentsDVDで聞き飛ばしたところを再度認識することができよかったです。

★よかった記事:October 2006

  • Learn with and Learn from the comics (page 22):アメリカのコメディアン達が、コメディーのネタをどのように準備し、どのように練習し、どのようにステージで演じ(どのように聞き手の心をつかみ)、どのように失敗をリカバリーしているかについてのとても参考になる記事です。

★よかった記事:August 2007

  • Put your audience in your speech (page 8: 聴衆をいかに巻き込むかのアイデア集です。現在私が一番関心のある課題です。
  • Tips from a Toastmaster (page 12) : 5Practice giving your speech within a specified time limitのところにステージの立ち位置に来る時間をあらかじめ決めておいてステージ上で時間管理を行う。というTipに思わずひざを打ちました。グリーン点灯のときはステージのこの位置、黄色点灯のときはこの位置。なるほど、やってみようかな?
  • Do you have a Charismapage 19):カリスマパワーをいかに発揮して、聴衆を巻き込むか。Charismaという単語がCountableというのも面白い発見でした。

★よかった記事:September 2007

  • Managing Anger (page 22):怒りのコントロール法。実はこの記事を読んだその日にあるインターネットサービスプロバイダーの電話対応でえらく怒ってしまい、「ぜんぜん記事が生かされていない。」と反省しました。①気持ちを切り替える。②冷静に自分の考えを伝える。③一歩下がってみる。④「輪ゴム」のような小道具を使って、怒ったら輪ゴムを左手から右手に変えるような動作をすることで、自分の怒りを自分自身で意識・管理する。という提案です。「アサーティブネス」というものに興味がわいてきました。

★よかった記事:October 2007

  • YouTube you way to better speaking (page 26): YouTubeにあるさまざまなスピーチ(政治家、企業家達のスピーチ)を見聞きして、自分のスピーチに生かす。という話です。前にYouTubeを使って論評の練習する記事をこのToastmasters徒然草に書きましたが、コミュニケーションスキルアップの素材としてYouTubeはさまざまな利用ができるということですね。
  • Fun in the Sun..(page 28):これまでInternational Conventionの特集はほとんど飛ばし読みしていましたが、自分が参加したConventionの記事は楽しめました。

★総括

さてこうして気に入った記事を眺めてみると、自分の現在の優先順位は「聴衆の巻き込み」にあるのだなというのが明確にわかりました。最近入会したChampion EdgeでもAudience Involvementがよく語られていますが、今一番身に着けたいスキルです。

この一気読みで今年とどいたTOASTMASTERマガジンは全部読んだことになり、かつ出張前の目標もクリアでき、いいこともたくさん覚えささやかな幸せを感じています。

☆蛇足ながら、、、

蛇足ながら、今回の出張ではもう6つ、合計7つ目標を立てました。(達成率:5/771パーセント。まぁまぁかな?)

  1. 瞬間英作文の問題集を毎日一課必ずやる結果→かなり遅れた。筋トレみたいなところがあり、正直敬遠してしまった。中学レベルの英語なのに。
  2. ヨガを毎朝やる:結果→目標達成。出張時の最大の問題である運動不足克服のため出張前にTipnessPowerYoga DVDを買いました。これは毎朝出勤前にやりました。呼吸→太陽礼拝→戦士のポーズ→三角のポーズ。かなりしんどかったですが、終わったときはすがすがしい気持ちでした。
  3. とり貯めたテレビ番組を見る結果→見た。DVDにダビングして出張に持参しました。
  4. Champion EdgeCDを聞く:結果→後半ちょっと寝たけど聞いた。
  5. 健康的な食生活を送る。食べ過ぎない:結果→食べ過ぎた。後半、目標を守る気持ちもなくなった。毎晩大食い。情けない。
  6. 親に絵葉書を書く:結果→書いた。

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第168話:ロビン・ウィリアムズのすごさ

ロビン・ウィリアムズといえば、映画「今を生きる」、「ミセスダウト」、「グッドモーニングベトナム」、「パッチアダムス」などの演技で有名ですが、最近スタンドアップコメディの世界で超一流であることを知りました。

YouTubeでROBIN WILLIAMSと入れれば彼のステージをいくつも見ることができます。

その中で、二つほどみました。英語はあまりわからないのですが、聴衆の巻き込みのすごさ、顔、手、足、体全体を使っての表現、声の表現といったデリバリーのすごさに圧倒されました。

2001年のチャンピオンのダレン・ラクロイ(Darren LaCroix)はロビン・ウィリアムズのものすごい練習量について語っていましたし、TOASTMASTERマガジン9月号のGene PerretさんのThe Speech or The Speakerにもロビン・ウィリアムスが例として出てきます。

「そんなにすごいコメディアンなのか」と思ってYouTubeで見てみたら、そのパワーに圧倒されました。

気がつけば、「このレベルまで到達するにはどうしたら行けばいいのだろうか?」などと大それたことを考えていることに気がついて、はっと我に返りました。スピーチという話芸のもつ底なしの魅力に取り付かれてしまったようです。取り付かれついでに、YouTubeで続けて故・桂枝雀の「上燗屋」という話をみてしまいました。この週末はYouTube三昧かな?

例1:ゴルフというアクトです。

例2:COMIC RELIEF 1987 "ROBIN WILLIAMS" STAND UP COMEDY

おまけ:故・桂枝雀の「上燗屋」

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第161話:自分へのEvaluation

最近購入したSanyoの小型ビデオカメラXactiで自分のスピーチの練習、発表を録画しては「自分へのEvaluation」に使っています。最初は、自分の顔や声を目の当たりにすることへの抵抗感があったのですが慣れてくると、これがやはりとても有効であることに気がつきました。


とくに、つぎの点のチェックにはとてもありがたいです。

  • 英語スピーチの発音、Articulationのチェック。
  • Deliveryのチェック。
  • 間の取り方

一人で練習していてはなかなかわからないところがよくわかります。

本日のVideoは、10月7日(日)に八王子で行われたArea11 Evaluation Contest後に機会をいただいて行ったスピーチの録画ですが、いろいろと面白いことがわかりました。

全体的にリラックスして、笑顔も多く楽しくできたと思います。聞き手もそれなりに巻き込むことができてよかったと思います。

さて、自分へのRoom For Improvementです。

  • 間:自分では長すぎたと思ったところが長くない。
  • 間:Videoを見て初めて「あ、ここは間が必要だ」と気づいたところがあった。(例:J.A. Gamacheとの出会い)
  • 体:自分では大きく手を動かしたと思ったところが、それほどでもない。
  • 視線:やはり向かって左(聴衆の席で言うと右側)に偏りがち。生来の左利きだから?
  • 視線:Eye Contactをとって聞き手からはずすのが早すぎるときが多い。
  • 声:もう少しVocal Varieryに工夫が必要。このスピーチはKeynote Addressをベースにしているので、それほど「暴れる」必要はないと思うが、それでもちょっと一本調子。I want to see the landscape beyond the horizon, I want to see the next landscape beyond the next horizon!と繰り返すところはもっと明確なクレッシェンドが必要。

自分のスピーチの品質に関する責任は最終的には自分にあります。仲間の皆さんにフィードバックをいただく前に、自分でできることはできるだけ自分でやっておくためにも、このVideoでの「自分へのEvaluation」は大事だと思いました。

 

 

録画(Google Video: 18分31秒)

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第160話:Keynote Speechに挑戦

9月29日(土)にみなとみらいトーストマスターズクラブ(横浜市)でキーノートスピーチ(基調講演)を行う機会をいただきました。2007 International Conventionで何人ものトーストマスターたちのキーノートスピーチを聞き、ぜひ挑戦してみたいと思っていたので、たいへん貴重でありがたい機会でした。

今回のスピーチ、気づき、今後アクションなどについて徒然なるままにまとめてみました。

★今回のスピーチ

  • 言語:英語
  • 使用したマニュアル:The Professional Speaker
  • プロジェクト: The Keynote Address
  • Time: 15 to 20 minutes (タイマー報告では18分27秒でした)
  • Speech Objectives
  • Identify the basic differences between keynote speeches and other kinds of speeches.
  • Learn how to evaluate audience feeling and establish emotional rapport.
  • Learn and use the professional techniques necessary for a successful keynote presentation.
  • Develop a speech style and delivery that effectively inspires and moves the audience to adopt your views as a collective reaffirmation of its own.
  • スピーチタイトル:Toastmasters shaping ourselves, Toastmasters shaping our world

★録画 (Google Video:18分35秒)

参考:録画は、Sanyo Xactiで直接MPEG4ファイルを作成しました。オリジナルファイルサイズは416MB

★目標

  • マニュアルのObjectiveに忠実に行う。
  • 時間内に収める。
  • 原稿を見ながらスピーチをする。
  • レクターン(演台)を離れない。
  • Body Actionは最小限にする。
  • 聴衆を巻き込む。

★気づきと学び

当日まで

  • 原稿の完成が遅れてNativeの方のチェックを受けることができなかった。反省はしているが、やはり原稿はアイデアありきなので時間管理がとても難しいです。

当日

  • ビールを3杯いただいてからのスピーチで楽しくできた。チャーターセレモニー&パーティーという晴れのイベントでしたので。
  • 英語の発音について「もっとがんばってください」というコメントをいただいた。もっともです。私の弱点でもあります。(Wall が War に聞こえた。など)
  • マニュアルのObjectiveにしたがってできたと思う。
  • 時間内に収めることができたのはよかった。
  • 原稿を見ながらレクターンも離れずにBody Movementも極力抑えたスピーチをして、それなりにAudienceを巻き込めた。

学び

  • 英語の発音はやはり治そう。誤解を生みかねない。やはりWallがWarと聞こえたらまずいです。ビデオを見て気づいたのですが、Toastmasters Shaping ourselvesがなんとなくToastmasters Shaving ourselvesといっているように聞こえました。
  • ビデオをみてわかったのですが、向かって左ばかりを見ていました。均等に視線を分散しないと向かって右に座っていた人に疎外感を感じさせる気がした。
  • もちろん、まだまだ磨き足りません。何度も繰り返して磨いていきたいです。

一回一回のスピーチの機会はとても大事です。今回、チャーターセレモニーというそのクラブの歴史の中でたった一回しかない貴重な場でのキーノートスピーチというチャンスを与えてくださったみなとみらいクラブの皆様に心からの感謝をささげたいと思います。

今後とももっと挑戦していきます。

ありがとうございました。

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第157話:Eddie Leeにコーヒーをご馳走になる

仕事で立ち寄った香港でほんのつかの間50分だけEddie Leeと会ってきました。Eddie Leeは、先日のPhoenixでのInter-District B3位だったD80からのコンテスタントです。

Sany0053

今回の出張で香港経由が決まった8月の下旬に、即Eddie Leeにメールを書き再会の約束を取り付けました。

1030分の待ち合わせでしたが、仕事のミーティングが長引いたとのことで、私の泊まっているホテルのロビーに彼が現れたのは結局1050分。となりのスターバックスでコーヒーをご馳走になりながら、Inter-Districtのこと、スピーチのこと、World Championshipのことなどそれこそ時間を忘れて話しました。

以下、彼との四方山話で面白かったものです。

  • Inter-Districtが終わって自分の国に戻ると、あちこちのクラブやイベントから声がかかる。Eddieは、928日からタイのバンコクで行われるトーストマスターズのイベントで"How to win the 3rd place" (彼は3位だったから。ちょっとしたひねりです。)というワークショップをするのだそうです。(私もおかげさまで、今回、いくつかのコンテストに呼んでいただいております。またD75(フィリピン)の代表のLourdes Felixも帰国したらあちこちからスピーチをしてほしいとの声がかかっているといっていました。)
  • 彼のバンコクでのワークショップのテーマは、「自分の持ち味をいかにスピーチで生かすか」に光を当ててのものだそうです。よいアイデアですね。
  • Inter-Districtで行われたスピーチを分析すると、World Championshipの決勝のスピーチと異なり「笑いよりも重みのある」スピーチがこれまで勝っている。
  • 今年のWorld Championship2位のRory Vadenは、昨年のRegionalで優勝したスピーチを磨きこんで、今回のFinalに持ってきた。(なるほど)
  • J.A. Gamacheは、World Championship731秒のタイムオーバーで泣いたことがある。また2001年彼が3位になったときのタイムは729秒だった。
  • World Championshipに出場するトーストマスターの中には、Conclusionを二つ持って出てきている人がいる。二つというのはLong VersionShort Version。スピーチがうまくいって時間が十分あるときはLong Version。しかし何かの拍子にTime Managementが狂って時間が足りなくなってもあわてないようにShort Versionを備えている。
  • タイ・バンコク在住の日本人女性トーストマスターですばらしいスピーカーがいるそうです。

D70からのコンテスタントのRoystone Fernandesもそうでしたが、やはりInter-Districtに出てくるトーストマスターはコンテストそのものについてとてもよく研究しているなと思いました。

私と話している最中に、D80で初めてInter-Districtに出場した過去のチャンピオンからEddieあてに電話が入ってきました。偶然とはいえ面白かったです。

Eddieは普通に話をしていてもスピード感がありしかもパワフルです。あのスピーチは普段の生活から生まれたのだなと実感しました。逆に私には、そんなスピード感はありませんので、私は私で自分の持ち味をこれからもしっかり出して行こうと思います。私の持ち味? しいて言えば納豆のような粘りかな?

私は1130分に切り上げて香港国際空港に移動しなければならなかったのですが、時計をみると1150分。(ちなみにフライトは14時)

あわてて切り上げて、再会を誓って別れました。

Sany0032

さて、今日から上海ですが、こちらのクラブに参加するかどうかはまだ決めていません。ちょっと仕事もタイトなので。

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第156話:Toastmasters Jokes

トーストマスターを扱ったJokeを披露いたします。

その1

How many Toasmasters does it take to change a light bulb?
The whole club, as one member will change the bulb and all others will evaluate it.

=====

その1の変形

Q: How many Toastmasters does it take to screw in a light bulb?
A: 20 - 1 to introduce the person who will screw it in, 1 to screw it in,
1 to evaluate, 1 to keep time, 1 to observe that the word of the day
was not used during the procedure, and 15 to applaud at the beginning
and vote for "best light bulb screwer-inner" at the end.

=====

その2

A proud Toastmaster was giving his first professional speech at a convention. 
He asked the facilities manager how big was the auditorium. 
The facilities manager replied, "It sleeps 300."

=====

その3

You know you've been in Toastmasters too long when you hold up the "red"
card during a business meeting.
You know you've been in Toastmasters too long when you tell you boss he is
using too many unmeaningful hand guestures.
You know you've been in Toastmasters too long when you begin to give an ah
counters report after a meeting with your boss.
You know you've been in Toastmasters too long when you shake hands with your
boss smiling after he fired you.

=====

その4 (これがいちばん好き)

A policeman was driving along behind another car.  At the first
intersection, the light was green, so the two cars continued.  At the next
intersection, the light turned from green to yellow, but the first car
didn't even try to stop.  "Oh well," the policeman thought, "nothing illegal
about that, but I'd better keep an eye on this guy."  The cop continued to
follow the other car.

At the third intersection, the light changed from green to yellow, and then
to red!  Well, the first car again didn't even try to stop, it just kept
going.  Well, the cop turned on the siren and lights, and gave chase,
pulling the car over at the next intersection.

He asked the driver, "Say, buddy, didn't you see that red light back there?"

The driver of the first car replied, "Sorry, I'm a Toastmaster.  I don't stop for
red lights...I was waiting for applause!"

=====

トーストマスターズ系のJokeではないが、スピーチを扱ったJoke

Some speeches are like broiled lobster. You have to pick through an awful
lot to find any meat.

-----------------------------------
Fred: I was at dinner last night with a great after dinner speaker, a real
Toastmaster.
Sam: Really - what does he say that makes him so great?
Fred: 'Waiter bring me the check!"

-----------------------------------
My neighbor says his wife is an after dinner speaker  - and also before and
during.

-----------------------------------
Fred: Did you ever speak before a big audience?
Sam: Yes I did
Fred: What did you say?
Sam: Not Guilty!

例会でJoke Sessionのあるクラブでは、質の高いJokeを探すのに苦労されていると思います。インターネットで探しても「これは使える!」と思えるJokeは10話に1話くらいではないでしょうか? (たとえば、私のクラブには弁護士をされているメンバーがいますので、弁護士系のJokeはちょっと気が引けます)

2004年の5月の厚木座間トーストマスターズの例会で、私はJoke Masterでした。インターネットで探し回ったのになかなかよいネタが見つからず困り果てていたところ、すばらしいアイデアがひらめきました。

「アメリカのトーストマスターズに聞いてみよう!」

早速District FからDistrict40のWebサイトで、District Governor, Lt. Governor Education and Training, Lt. Governor Marketingのかたがたのメールアドレスを見つけ、ランダムに100通くらい「I am looking for clean Toastmaster jokes. Can you please share with me?」なるお願いメールを送りました。

すばらしいことに、返事が50通返ってきてその中の10通に上のJokeがあったのです。

しかし、びっくりしたのは意外と「Toastmaster Joke」がないということです。

皆さん、作ってみませんか?

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第152話:不機嫌なおじさんの理不尽な言いがかりへの対応

ある「事件」を見ました。このような「事件」への対応をトーストマスターズのスキルを使ってどのように解決すべきか、皆さんへ相談です。

【事 件】

ある朝、電車の中で、大変理不尽なおじさんを見ました。

車両の端っこに3人がけの席がありますよね。始発駅を出発した際には、3人がけの両端には若いOL風の女性と、若いサラリーマンのお兄さんが座っておりその真ん中がたまたま空いていました。私はその対面の3人がけに座っていました。女性もお兄さんも朝の電車の睡眠を楽しんでいる感じです。さて、次の駅で50歳をちょっと超えたおじさんが乗ってきてその真ん中の空席に座りました。

それがどのように始まったのか、はっきり見ていなかったのでわかりませんが、おじさんの怒鳴り声が聞こえました。右隣のお兄さんを怒鳴りつけています。

  • おじさん:「そんなこと、いうまでもないでしょう?」
  • お兄さん:「いえ、ですから、足をどけたじゃないですか? 私の足を押さなくても口で言ってもらえばわかります。」

どうやらすっかり熟睡していたお兄さんの足が開いておじさんの足に当たったようです。お兄さんは熟睡のところをいきなり足をぐいと押し返されて、しかもいきなり野太い声で怒鳴られてびっくりしつつもちょっと怒っている感じです。

しかし、私の見たところお兄さんの座り方はそれほど失礼でもなかったし、そもそもそのお兄さんはどちらかというと行儀のよいほうでした。むしろそれほど些細なことでなぜここまで大きな声で怒るのかな?このおじさんに今朝何があったんだ?と思うほどでした。

  • おじさん:「それができないから言ってるんだろ。言うまでもないことだろ?」
  • お兄さん:「いえ、ちょっとびっくりしました。」
  • おじさん:「こっちだってびっくりしたよ。あんたみたいに常識のねぇやつは」
  • お兄さん:「もう、足をさげましたから、」(おじさんが言葉をさえぎる)
  • おじさん:「だからそういうことは、いちいち言うまでもないことだろ?」

おじさんのしゃべり方はどんどん無礼になっていきます。お兄さんに覆いかぶさるように威圧的に、お兄さんの言葉をさえぎるようにどんどんと畳み掛けていきます。私も、あまりのしつこさと理不尽さにだんだん怒りがこみ上げてきます。

お兄さんは、思いっきり不愉快そうな、でもちょっと怒りに震えた感じで

  • お兄さん:「すみません」

とりあえず収まりました。

おじさんは次の駅で降りて急行に乗り換えました。お兄さんもしばらくしたら降りていきました。

【相 談】

こういうおじさんへの対応はどうしたらよいでしょう?

今朝の私は、リアルタイムで展開される事件を見ながら、お兄さんに同情し、おじさんに怒りを覚え見ていましたが、ふと「自分がお兄さんだったらどう行動したのか?」と考えてしまいました。

  • 自分が電車の中で気持ちよく寝ていたら、いきなり足をグイっと押され、隣のおじさんがいきなり怒り始めた。
  • 何のことかまったくわからないけど、何か怒っている。
  • 不快感を感じながらも、だんだんおじさんが何で怒っているかがわかってきた。
  • おじさんとコミュニケーションをとろうとするが、なかなか難しい。
  • こちらの頭は半分寝ているが、どうも理不尽なことを言っている。
  • なんでそんなに怒るのかがさっぱりわからない。

【トーストマスターズのスピーチマニュアルではどう教えているか?】

世の中には理不尽なことがたくさんあります。でも7年学んだトーストマスターズのコミュニケーションスキルってこういうところでも生かせないかな?と考えたのです。

すぐに「クレーム対応」のスキルが頭に浮かびました。

Advanced Communication Manualの中にInterpersonal Communicationというマニュアルがありますが、そのProject3Diffusing Verbal Criticismというのがありますが、まさにこれですね。

ここで示されている解決手順は

① Listen

② Acknowledge

③ Ask Questions

④ Paraphrase

⑤ Agree with the truth

この理不尽おじさんへの対応に③から⑤が効果的かわかりませんが、やはりクレーム対応の基本である①Listenは十分時間をとってガス抜きをする意味でも大事だなと思いました。

自分が正しいとわかっていて、しかし理不尽なことで言いがかりをつけられているときに、正論で反論しても相手はそもそも理不尽で普通でなければ正論や道理が通るはずがありません。ですから、ルールの違う相手には違うルールで対応しなければなりません。私もとっさの場合、そこの切り替えができていませんから、頭に血が上ってしまうのですね。

さて、皆さんだったらどのように対応されるでしょうか?

  • 追伸:ところで、このお兄さんはよく我慢したと思います。拍手!

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第146話:さあ、やり直そう!

帰国して一夜明けて、旅行カバンの中のものを片付けました。自宅で家族と話しているとコンベンションモードからだんだん普通モードに変わっていき、自分がまたもとの自分の生活に戻っていく事がわかります。

しかし自分の目標はすでに来年8月のカナダのカルガリーに向いています。Image0121
Inter-Districtのステージという貴重な体験は自分の中での最高の宝です。この宝を戴いた事に非常に感謝し浪費しないようにさらに自分の物としていきます。


そのためにいくつものアクションを考えました。

Speech Writingのスキルを高める
その1:スピーチの書き直し
まず、今回のInter-Districtで行った"My Mantra"、International(Final)用に書いた”One"、そしてInter-District用に準備したけど一回だけKeyForce TMCでやって不採用とした”Feedback"を再度書き直してみます。
その2:ネタ帳の継続
D76のスピーチコンテストで優勝してから、台湾のTMCのLydiaさんからもらった手帳をネタ帳として、思いついたことをとにかく書きまくりました。これを今後も継続します。
その3:英語の詩を読む、Inspirationalな文章を読む
Inter-Districtのほかのコンテスタントの英語を聞いていて、自分に欠けていたのはInspirationalな文章作成力だと思いました。これはスピーチに深みをあたえ、広がりをもたせるために必要です。Phoenixの本屋で"Six American Poets"と"The World According to Mister Rogers"という本を買って読み始めました。
 
その4:Finalistたちのスピーチを聞いて書いてみる
Finalistたちのスピーチには、人生の美しい瞬間が凝縮されています。これを分析することは大事だと思いました。
表現力を高める
その1:表情の表現力、目の使い方
今年度Inter-District B優勝者のDoug Kruger(南アフリカ)から教えてもらった方法です。鏡を見ながらやる練習です。
まず、幸せな顔で無意味な事、たとえば1から10まで数える。つぎに怒った顔で1から10まで数える。悲しい顔で1から10まで数える。
その2:声
スピーチ用の声についてもっと考えてみたい。自分の声についてまだ納得していません。地声と歌声が違うようにスピーチもスピーチ用の声があります。ことしのFinal 2位のRory Vaden、Final出場者のDoug Krugerは声が素晴らしい。あきらかに彼らはスピーチ用の声を出していました。
その3:Body Movementの切れ
録画するとわかるのですが、自分のBody Movementはまだ目的を持った動きをしておらず、また止める所で止まっていない。
その4:英語の発音
アクセント、発音について録画しながら考えて見ます。英語Native並みになる必要はないですが、それでもインターナショナルな聴衆がわかる発音は必要です。
その5:以上を網羅した基礎練習プログラムを作る
毎日やらないと意味がないですからね。
ユーモア
 
その1:英語ジョークのDeliveryの研究
TIストアでDVDを一枚買いました。これを繰り返し見ることにします。
その2:Finalistの笑わせ方のポイントの研究
過去のDVDを見てどうひねっているのか、なぜ笑うのかを研究します。彼らがどのように伏線を張っているのかを研究します。
その3:Stand-Up Commedyの研究
Eddie IzzardというStand-up CommedianのDVDを買いました。こいつを研究する事にします。
その他
その1:Champion's Edgeへの入会
Inter-District, Finalistたちはやはりこれに入っています。ここでWorld Championたちから直接指導を受けたいと思います。
その2:Inter-Districtのコンテスタントたちと定期的に連絡を取り合う
同じステージを共有したコンテスタントたちは皆とても素晴らしい人たちです。彼らに出会えた事こそ感謝です。
その3:今回知り合った各国のトーストマスターたちを大切にする
67枚の名刺は財産です。Give and TakeでWin-Winな関係を築き上げ、また将来Annual Convetionに参加する機会があれば、さらにそのよい関係を育てたいです。
その4:自分のクラブ、エリア、ディビジョン、ディストリクトに貢献する
与えられた機会にはベストを尽くす。そして今回のInter-Districtへの参加の機会を下さったクラブ、エリア、ディビジョン、ディストリクトに貢献する事でWin-Winを目指す。これしかないし、これがいちばん大事だと思います。

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第118話:ビデオ録画で見えてくるもの

今日はビデオにとって自分のスピーチを点検してみました。

いやはや、ひどいものです。しかしこの「ひどさ」こそがRoom For Improvementなのですから、厳粛に受け止めて粛々と治していくしかありません。

①Body 「Language」になっていない。

自分の体の動きがまだメッセージをサポートする動きになっていない。つまり、体をどう使うかの設計がないということですな。

②気になる「腕のぶらぶら」

とてもだらしなく見えます。どうやってとめるのか?きっと腕が自分の役割がわからないから、ひまそうにぶらぶらしているということですね。

ま、いろいろとありますが、要するにBody Languaugeの設計ができていない段階で分析しても無駄なので、もっときちんと動きを設計してみることにします。

設計といっても、図面を引くわけでもコンピューターグラフィクスを使うわけでもなく、原稿の横に動きを書き込んでいくだけの作業です。そしてこまめにビデオを撮ってみながら直していく作業をひたすら続けるということです。

2005年のWorld Championship of Public Speakingのビデオを見ていると、皆さん本当にすごい。主観的に、客観的に徹底的に練り上げた感じがします。

あそこまで仕上げたい。

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第105話:「I Love You」スピーチの原稿

この2.5ヶ月本当に苦労し、本当に楽しませてもらった「I Love You」スピーチです。忘れてしまう前に、ここに原稿をアップロードし締めくくりたいと思います。(こちらをクリック

  • もともと「Father to Son」というタイトルで、それほど強い一貫性のあるメッセージを持つスピーチとして作ったわけでなく、楽しみながらそのとき言いたいことも盛り込もうくらいの軽い気持ちでした。
  • 冒頭の想像の世界のストーリーは、一週間前に「Father to Son」を全面的に改変して作った「A Drop of Water」のスピーチで削除したのですが、やはりどうしてもこの部分は好きだったので復活させました。この部分はメッセージとはほとんど関係なくいまだに意味不明との質問をうけますが、ご指摘のとおりあまり意味はありません。

Vocal Varietyとゼスチャーに関して持っている技法を総動員してこのスピーチを作り上げたことは本当に良い経験でした。やるだけのことをやったという自負があります。

反面、やはり論理の一貫性に弱い、メッセージがゆれる、わかりにくいという弱点も本当に皆さんのおっしゃるとおりで、現在8月14日のInter-districtに向けて準備しているスピーチはまず今自分のいいたいこと(メッセージ)を探すところからスタートしています。台湾の日本語クラブのメンバーのLydiaさんからもらった手帳をネタ帳として使っていて、結構ネタもたまってきました。

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第104話:「I Love You」スピーチでの学び

Image0161_3 スピーチコンテストでDistrictの決勝まで行くと、同じスピーチにじっくりと取り組むことができます。今回の「I Love You」スピーチも、3月10日の大和バイリンガルクラブ内でのIn-House Speech Contestから始まって、3月18日のArea33コンテスト(川崎武蔵小杉)、4月22日のDivision C(横須賀)、そして5月20日のD76(東京代々木)まで2ヵ月半同じスピーチに取り組むことができましたので収穫は大きかったのです。

今回の収穫を次の4つから振り返ってみます。

  1. コンテストに臨む方針
  2. フィードバックの大切さ
  3. 世界チャンピオンたちから学んだこと
  4. 「イメージ」を持つ事の大切さ
  5. 小技

コンテストに臨む方針

今年は、「自分のスピーチとパフォーマンスを徹底的に楽しむ」ことを方針としました。そのために納得の行くスピーチを作ることをひたすら心がけました。コンテストは最終的に勝ち・負けが決まりますから、やはり負けるのはいやです。だからといってスピーカーとして「勝つこと」に妥協して魂までは売りたくありませんでした。「魂を売る」とは、「勝つためにスピーチに無理をさせる、自分が納得していない内容で妥協する」ことをさします。

「自分が、自分のステージパフォーマンスを徹底的に楽しめば、聞いている人にもその楽しい気持ちが伝わり、その好循環で良いスピーチができるはずだ」と信じていました。

そうは言っても、Division Cで優勝してDistrict76の決勝が見えたあたりから、まだまだ小市民の私は、「勝ち」を意識しだし前日までその気持ちを抑えるのに苦しみました。

しかし、本番は「人事を尽くして天命を待つ」ような気持ちで、それまでやったどのプレゼンテーションよりも楽しむことができました。

正直言いまして、前の晩は自分のスピーチを早くみんなに聞いてほしくて興奮してしましまいなかなか眠れませんでした。23時に床に就いたのに、24時、1時と焼酎を飲んでもまったく眠れず困りました。自分を落ち着かせるために、何を思ったか優勝者インタビューの原稿を書いてお世話になった人の名前をステージでもらさず発表できるようメモを作りました。結局、当日の表彰式では優勝者インタビューはなくお世話になった人たちにステージからお礼を言うことはありませんでした。この人たちの名前は「第101話:うれしい! うれしい! うれしい! 」にあげたとおりです。当日はこの人たちの名前を書いた紙片を胸のポケットに入れステージにあがりました。

フィードバックの大切さ

2001年の世界チャンピオンのDarren LaCroixが言うとおり、スピーチが上手になるにはStage Time, Stage Time, Stage Time(ステージでの実践あるのみ)ですね。そして、かならずフィードバックをもらうことです。「良薬は口に苦し」の至言にあるように、時には優しくないフィードバックもあります。一週間前にCBさんからいただいた「いままで聞いた中で一番つまらなかった。説教くさい」はもっとも苦くしかし正直で誠実なコメントでした。しかし、この正直なコメントのおかげで”自信作”だった「A Drop Of Water」を捨てることにし、もともとやっていたFather To Sonをベースに改良を続けていくことにしました。この「A Drop of Water」は、今から思うとスピーカーとして勝ちを意識して魂を売ったようなスピーチでした。CBさんの「良薬」には今でも感謝しています。

通常、フィードバックをくれる方はスピーチの表面を聞いて感じたことをおっしゃいますので、深く突っ込んで「なぜそう感じたのか?」について質問しても答えてもらえないことがあります。しかし、その分析はやはりスピーカーの仕事であり、楽しみだとおもうようにしました。本番5日前に上海のPeople's Square TMCでやったときは、「最初はすごく良かったが、途中から聴衆のエネルギーが下がってしまった」というコメントをいただきました。このコメントも悩みましたが、「なぜだろう?」と再度原稿を徹底的に見直し、「途中のエピソードにVividさがないんだ」ということに気がつき、その部分を改良しました。

聴衆からのフィードバックは本当に大きなヒントです。そのヒントを頼りに徹底的に自分のスピーチを見直すと、絶対に道が開けることがわかったのは大きな収穫でした。

世界チャンピオンたちから学んだこと

昨年の淡路島でのD76 Spring ConferenceでDavid Brooks(1990年チャンピオン)のワークショップがありましたが、彼が「Public Speakingとはつまるところ、Tell A Story, Make A Pointである。」と教えてくれたことが大きく役に立ちました。Tell A Story, Make A Pointについてここでは割愛しますが、その言葉をきいて「とにかくスピーチではStoryを語ろう、そしてそのStoryは自分のハートから語るStoryにしよう。そしてメッセージを絡めて落とそう。」と考えてスピーチの改善を重ねました。大きな学びでした。

1999年チャンピオンのCraig Valentineの聴衆とのConnection, 巻き込み方もとても勉強になりました。チャンピオンではないのですが、Italo MagniのBody Languageも勉強させていただきました。

2001年のチャンピオンのDarren LaCroixからは、プロの声とアマチュアの声を違いを学びました。その気づきの後でWorld Championship of Public Speakingのビデオを見ると、皆さん発声とそれに伴う声の質がアマチュアのレベルを超えていることに気づきました。上手くいえないのですが、「話し声」ではなく「スピーチの声、表現する声」になっているのです。

やはり良いスピーカーのプレゼンは本当に勉強になります。

「イメージ」を持つ事の大切さ

スピーチの中でStoryを語る際に「イメージ」をもつことの大切さを再確認しました。頭の中でそのStoryを思い浮かべ、その世界に浸りきる、なりきることが表現力を強めることになるということです。たとえば今回のスピーチで、自分の高校時代のパーティーを語る部分がありましたが、ここは徹底的にリアルなイメージを頭に思い描きました。母親の事を語るときも、母親のリアルなイメージを思い浮かべました。(感情が入りすぎ本番ではちょっと涙目になりましたけど) そして、スピーチのいちばん最後の二人の息子をHugするシーンは、ステージが暗転し自分だけにスポットライトが当たっているイメージです。イメージがクリアであればあるほど、集中力が増し、体も声も自分の思うとおりかつ練習したとおりに動いてくれます。ミスも少なくなるし、ミスしても動揺しません。これは昨年の淡路島でやった「ロボット達の反乱」の声のコントロールで学んだことですが、今回再確認できたことで自信につながり大収穫でした。

小技

「味方」作り:どんなコンテストにもいえることですが、聴衆の中に自分の「味方」をたくさん作っておくと本番のステージで落ち着きます。ですから本番前にできるだけ会場を回って知っている人、知らない人にもきちんと挨拶をして「味方」を作っておくことはコンテストの際にはとくに大事だと思いました。(もちろん、そんな打算的なことだけをするのではなく日々のToastmasterとしての人間としての努力も大事です。また、この「味方」を作るというのは、審査員を探して自分に点を入れてもらうことではもちろんありません。)

時間管理:本番でのタイムオーバーは、どんな良いプレゼンをしてもその努力を帳消しにします。「第99話:こんなの欲しかった「Toastmaster Timer1.1」」で紹介したソフトを徹底的に活用して、自分のスピーチのどこで黄色が点灯するかをつかんでおくことはとても有効だと思いました。黄色点灯でOn Timeであればよい兆候、逆に遅れていればちょっと挽回しなければなりません。タイムマネージメント上、「取り返しのつきにくい」赤よりも、「まだ挽回できる」黄色のほうが大事と思います。

スピーチ順を決めるくじ引き:本番でのSpeaking Orderで1番最初のスピーカーは結構しんどいものがありますので、コンテスト前のContestant Briefingでは「一番になりませんように」と祈りながら引きます。Area33, Divison C、D76のすべてのコンテストで、くじ引きの際に実行委員会の人から「それではくじ引きをします。どなたから引きますか?」と聞かれたらいつも「はい!」と手を上げて真っ先にくじを引かせていただきました。こればかりは単純な確率の問題なのですが、くじ運良くおかげさまで最初のスピーカーになることは一度もありませんでした。

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今回やらなかったこと

  • ①メッセージを決めて、そこからスピーチを組み立てること
  • ②マインドマッピングを利用してのスピーチ作り

この二つは、8月14日のInter-Districtに向けて心がけていきます。

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添付の写真は、今回の記事の構想を練るために書いてみたマインドマップです。センターイメージはトーストマスターズのトロフィーについているスピーカーの像です。

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第100話:スピーチ健康法

どうやら「スピーチ健康法」というものがありそうです。ありそうといっても、別に本屋にそういう本があるわけでもなく、私がこれまでのトーストマスターズの経験の中で感じたことを、健康をキーワードに眺めなおしてみると、スピーチの中にはいくつも健康を増進させる要素が含まれているようです。

要素その1「笑いは良薬」
スピーチ健康法の要素その1は、楽しいスピーチをやってまず自分自身が思い切り楽しい気持ちになる事です。そうすればその楽しさは聞き手にも伝染します。笑いがとれればしめたもので、さらに自分が楽しい気持ちになる事ができます。どうせやるなら、大笑いを誘うスピーチをしたいです。

今年の春のコンテストの私の目標は「どれだけ自分が楽しめるスピーチを作れるか」にあります。スピーチを作りながら、「自分で楽しいかどうか」を常に問いかけています。楽しいスピーチは練習していても本当に楽しいです。

要素その2「大きな声でストレス解消」
楽しいスピーチができれば、自然に気持ちが前向きになり、声も出てきます。自分のスピーチを聞き手が喜んでくれているのをみれば、さらに楽しい気持ちになりサービス精神もわいてきて、良く通る声で自分のスピーチを届けたいという気持ちになります。
練習のときも、そこそこ大きな声でスピーチをし終わったときも、爽快感があります。ステージで楽しく大きな声でスピーチをし終わると、爽快感、達成感、満足感と心地よい疲労感があります。いやな気持ちがどこかに行ってしまいますね。

要素その3「身振り手振りで軽い運動
司会者から名前を呼ばれたら走っていく、スピーチの最中は手も足も顔も、体のすべてを使って楽しく表現すると、軽い運動になります。もちろん5分から7分間体を動かしっぱなしのスピーチは見ていてうっとうしいかもしれませんが、動かすときは意識的に大きな動きをするといいですね。World Championship of Public Speaking 2003 (国際大会)決勝のビデオを見ていると、コンテスタントの皆さんは実によくステージで動いています。David BrooksさんのMagic Momentsの中で、あるコンテスタントの方がステージのうえのハシゴを登って好きな女の子に愛の告白をしたときのことを表現していました。

要素その4「血液の循環」
楽しい気持ちになって、大きな声をだし、体を動かし、呼吸を活発にすると、血液の循環も活発になると思います。これはきっと健康の増進に役立つ事でしょう。

要素その5「脳の活性化」
楽しいスピーチを作る。脳が活性化します。スピーチを覚える。脳を使いますね。楽しいスピーチを演じる(話す、声を出す、体を動かす)ことも脳を活性化します。

この記事を書くにあたって「カラオケ健康法」について調べてみました。医療に携わる人たちが書かれたカラオケ健康法は根拠としてつぎのことをあげられています。

  • 好きな歌手になりきって好きな歌を歌うことで日頃のストレスを吐き出し心を浄化できる。
  • 理想的な呼吸(腹式呼吸)ができ、自律神経が調整され全身がリラクゼーション状態になる。

参考:ストレス発散だけじゃない!知って得する若返りカラオケ健康法


今年のエリア33、ディビジョンCコンテストで私は自分が楽しめるスピーチをしました。カラオケにたとえれば「あんたが大将」のように歌っていて自分も楽しめる、そんなスピーチです。

コンテストの最中、自分の番を待っている間まったく緊張がないばかりか、早くステージに上がって楽しい時間を共有したいというわくわくした気持ちでした。もちろんステージではいままでにないくらい楽しい時間を過ごす事ができました。過去のコンテストで「勝つこと」にフォーカスしていたときは、こんな気持ちになった事はありませんでした。

自分が楽しめるスピーチというのはこんな効用があるのかと本当にビックリしました。

「なぜ、スピーチをするのか?」 

「それは健康になるためです。」

こういう答えがあってもよさそうですね。

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第97話:スピーチの第一声

  • Good afternoon, ladies and gentlemen
  • Fellow Toastmasters, and welcome, guests!
  • Contest Chair, Distinguished guests, and my fellow Toastmasters.
  • 皆さん、こんにちは!

スピーチを始めるやり方はいろいろとありますが、最近この第一声がとても大事なことに気がつきました。

この第一声をうまくやると、その後のスピーチがとてもうまくいきます。第一声がうまくいく状態というのは、聞き手との間に信頼関係がうまれ、聞き手の武装を解除させ、リラックスさせた状態だと思います。

逆にこの第一声で「あ、緊張してる!」と気がついてしまうと、一気に血圧があがり、声が小さくなり、表情も硬くなり、スピーチ自体が「冷えて」しまいます。スピーチが冷えると、その冷えは聞き手に伝わり、どんどん冷えていきます。(これまで散々経験しました)

3月18日にスピーチをする機会があるのですが、現在の練習ではこの第一声を成功させるために次のことを行っています。

「この皆さんに聞いてもらいたくてたまらない。」というイメージトレーニング

実は今回のスピーチは自分でとても気に入っていて、聞き手の方に、本当に私の作るスピーチの世界の中に入っていただいて一緒に楽しんでいただきたいと思っています。その気持ちを第一声にこめたいと思います。

「皆さんのことを大好きである。」という気持ちになるイメージトレーニング

自分の時間は楽しくすごしたいものです。楽しく過ごすには、好きな人たちと過ごすのが一番です。それがスピーチであればなおさらです。第一声に私の気持ちをこめて、この一言で信頼関係を築きたいのです。

この二つのイメージトレーニングがうまくいくと、私自身練習とはいえとても楽しい気持ちになり、声が明るくなり、スピーチに対する集中力も増し、スピーチをし終わった後で、「楽しかった」という気持ちが増します。逆にこのことを意識せずにただしゃべった場合は、途中で気持ちが乗らなくて練習をやめてしまうことがあります。

このイメージトレーニングをうまくやって、練習も本番も同じくらい楽しい気持ちでやってみたいと思います。

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弟91話:テクニカルプレゼンテーションとユーモア

上級マニュアルのTechnical Presentationsと、Speeches by ManagementのProject2のThe Technical Speechを行う際に参考になるのが次の2本の映画です。

不都合な真実は、アメリカの元副大統領アル・ゴアが深刻な地球環境の破壊をデータに基づいてプレゼンテーションする映画です。
またエリン・ブロコビッチは、正式な法律教育を受けていない主人公が、大手企業PE&Gの土壌汚染に苦しむ住民を救うために訴訟を起こし、3億ドルの和解金を勝ち取るという映画です。

どちらも、材料は環境であったり法律であったりしますが、料理方法として「ユーモア」を採用しているため、見ているこちらもリラックスしてメッセージを「すっ」と受け止めることができました。

とくに不都合な真実は、見ていて滅入るような心が痛くなるようなそんな事実が次から次へと突きつけられます。例えばNHKスペシャルのようにユーモア無しに淡々とこの重いテーマを見せる事も可能でしょう。しかし、ユーモアで味付けすることで理解が進み、その分随分引き込まれてしまいました。メッセージもずっしりと受け止めることができたと思います。

Technical Presentationsのように固いテーマ、重いテーマをそのまま見せる事も表現の一つです。しかし聞き手に受け入れてもらわなければ何もならない。その意味で、ユーモアで聞き手のこころを開いてそれからテーマを注ぎ込むという技法は効果的です。その意味で、この2本は大変参考になりました。

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第87話:ゲーム感覚で鍛える「一分間スピーチ」

武蔵小杉クラブ(神奈川県川崎市)のメンバーの皆さんとお酒を飲む機会が年に何回かあります。酒が進み興が乗ってくると誰からともなく(たいていは2003年D76チャンピオンの泉さんかな)「よし、じゃぁ今日の例会の感想を一分でやろう」という感じで声がかかります。

この「一分間スピーチ」の話です。ここに取り上げたのも、この一分間スピーチは、ゲーム感覚でスピーチのスキルを鍛えるとても良い方法だからです。簡単に紹介いたします。

どこでやるか?
たいていはアルコールが入った場所です。

やり方(私が見た範囲での話です。バリエーションがあるかもしれません)
※ テーブルトピックと異なり、テーマは一つです。
※ タイマーがいます。計時のルールは50秒で青、55秒で黄色、60秒で赤(60秒で強制的に打ち切りというときもあります)。
※ 言いだしっぺが、「今日の○○について一分で。最初誰行く? OK、じゃぁ◎◎ちゃんから。」という具合に始まります。
※ ◎◎ちゃんが終わったら、時計周りで次の人にいったり、あるいは◎◎ちゃんがランダムに指名する場合もあります。時計周りにしないほうがスリリングになります。

実例
※ 優勝した浅井さんにコメントを一人一分で!(11月11日D76日本語ユーモアコンテスト直後の二次会で)
※ 今日のコンテストについての論評を一人一分で!(9月30日Area33/DivisionC日本語コンテスト後の三次会で)
※ 近況報告を一人一分で!(どこだったか忘れました)

いい点・効用
※ 何と言っても楽しいです!
※ 良い話がたくさん、しかも短時間に聞けるのがよいです。
※ 「他の人よりもうまく話そう」という競争原理が働いたり、「もっとPREPを意識して構成感をもったスピーチにチャレンジしよう」という向上心が働いていいスピーチがどんどんでます。
※ Table Topics同様、短時間で意見をまとめる訓練になります。
※ Table Topicsと異なり、多くの人の意見がでますので、短時間のうちにあるトピックについて深めることができます。

私が好きな点
※ 60秒で強制終了にすると、本当に公平になります。一般社会では、年齢の上の人、社会的地位の高い人が時間を気にせずに話をする場面がよくありますが、このルールだとそれがありません。だれもが真に公平に意見を言うことができます。
※ 60秒という究極の制限時間の中でトレーニングを続けていくと、60秒という時間間隔が体に染み付いて、トーストマスターズ以外の場で一言コメントする場でも役に立ちます。

起源
武蔵小杉・横浜クラブの泉さんに起源を尋ねたところ、もともとは横浜クラブの安部さん(前D76セクレタリー、2004年D76テーブルトピックコンテストチャンピオン)が「ちょっといい話」ということで例会後の二次会で始めたのが起源なのだそうです。私は、この一分間で行う「ちょっといい話」セッションを聞いたことがないのでとても興味があります。どんな話が出たのでしょうね。それにしても良いアイデアだと思います。(安部さん、ありがとうございます。)

何回も、この楽しいセッションに参加していながら、ホームクラブである大和バイリンガルクラブでやったことがなかったので、こんど二次会でやってみます。

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第82話:究極のBody Language「エアギター(Air Guitar)」

バンドのカラオケに合わせてギターを持たずにギターを弾くまねをするエアギター。フィンランドで9月に開催されたエアギター世界選手権(Air Guitar World Championship 2006)でなんと日本人のダイノジおおちさんが優勝しました。一分間の自由演技では、独創性、カリスマ性、テクニックを6点満点で採点するのだそうです。ダイノジさんは、持ち時間のうち弾くまねは半分ほどで残りは見えないギターを、空中高く放り投げて、回して、へし折りました。朝日新聞10月22日付「ひと」欄によるとダイノジさんは、実はギターがまったく弾けないのだそうです。

さっそく、Youtube.comで見てみました。確かに、最初から彼はギターの神様に憑かれたような、しかしちょっとふてぶてしい表情で、Great Guitaristという風格たっぷりにアンプの調整をし、見えないベーシスト、見えないドラマーに指示を出し、「演奏」を始めます。実際に弾いていない、たんなる真似だけなのに、会場の聴衆はステージ上の彼にあおられてのせられて大喜びで彼の「演奏」にノリまくっています。

まさに究極のBody Language。すばらしい表現力です。

声を出さずに歌のまねをするエアボーカルもすごい芸です。トーストマスターズでも、声を出さずに他の人のスピーチの録音に合わせてスピーチをする、Air Speechが流行る、、、、、かな?流行んねぇだろうな。

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第78話:あー、うー

Toastmastersに入ってから、毎回の例会で私はAh Counter's Report(日本語では、えーとカウンターレポート)のレギュラーメンバーです。毎回の例会で気をつけているつもりなのですが、やっぱり出てしまいます。
正直言いますと(言い訳なのですが)、毎回の例会では、ほかのいろいろなところに神経が行っていますので、どうしてもおろそかになってしまいます。

先日、ふと気付いたのですが、自分は日常生活でも実にたくさんの「あー、うー」を言っているのですね。

「なんだ、そういうことか!例会で言わないようにするのではなく、毎日の生活で治さないと治らないんだね。」

こんなシンプルなことに気がつくのに6年もかかってしまいました。

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第65話:Vocal Variey(声を豊かに)

井上さんのVoice Trainingの話を以前に書きましたが、このトレーニングを受けて、自分のクラブで真似してやってみたりするうちに、じわじわとスピーチの声が改善されてきました。それとともに、聴衆とのアイコンタクト(視線を合わせる)も怖くなくなったり、レクターン(演壇)を離れることも怖くなくなったりと、人前で話すことに対する恐怖心もなくなってきました。

声の改善が先だったのか、それとも他の事が先だったのかは、今となっては良く覚えていませんが、色々な恐怖心がなくなると、声に対する注意力も更に増し、「こうやって表現してみよう」という具合にいろいろな表現を加えて遊んだり楽しんだりすることもできるようになって来ました。行ってみればスキルアップの好循環が起こったのです。(まだEvaluationやTable Topicsではできないので、そこは今後の課題です。)

Basic Manualで、Vocal Varietyに取り組んでいる人のスピーチでよく聞くのが、スピーチのオープニングで、積極的に会話を入れて、一人二役をやったりと声に対する工夫のある展開です。これはとてもよいと思います。しかし、スピーチが進んで結論あたりになってくると、声も一本調子になってきて原稿を読んでいるかのようになってきて明らかに失速するパターンをよく見かけます。かく言う私もVocal Varieryに取り組んだときは、Vocal Varietyっていったいどういうことなのか良く分からずに、同じように失速してEvaluatorの方に「ちょっと単調だった」といわれ後味の悪い思いをしたものでした。

ところで、Vocal Varietyになると、決まって思い出す話があります。

学生時代にクラシックギターをやっていた私は、あるとき別の大学のギタークラブのコンサートを聴きに行きましたが、そのクラブのバッハの合奏にびっくりしました。ピアニシモの静かな音が客席まできちんと豊かな表現力をもって飛んできたのです。そしてフォルテの大きな音は実に力強くしかし繊細に。

「ピアニシモ=弱い音、フォルティシモ=強い音」と単純に考えていた私は、このギタークラブの「力強い豊かなピアニシモ、繊細なフォルティシモ」に本当に目から鱗が落ちる思いでした。さらに、最初から最後まで音の強さ、弱さだけでなく、音色、間、スピードなど変幻自在に、単調になることなく気配りのある演奏でした。

スピーチは、音楽同様Performing Artですから、同じことが言えると思います。Vocal Varieryの目指すところは、スピーチ全編に対して内容にあわせて声を使い分けるということなのです。声も、顔の表情や身振り手振りのようにスピーチの表現力を増すために使えるツールなのですから。

私が2001年に初めてBasic ManualのVocal Varieryに挑戦したときは、後半一番大事な結論の部分にまったくVocal Varirtyが使えていませんでした。これは多くのBasic Manual挑戦中の仲間にいえると思います。

最初よりもむしろメッセージを伝える大事な部分に話が移ったときにこそVocal Varieryを最大限使って彩りのある話をすることで、より効果的にスピーチが伝わるのだと思います。

今回、全日本のコンテストで優勝して、ひとまず日本語スピーチでのVocal Varietyにはあるところまでたどり着いた気持ちを持っています。もちろんまだ山登りの途中で、やることは多いです。しかし、ひとまず私の中間試験の答案として、5月13日のAll Japanでやった「ロボットたちの反乱」をVocal Varietyからみつめなおしたスピーチの設計書をここに上梓いたしました。ぜひ拝見され、いろいろと意見を交換できればと思います。

よろしくお願いいたします。

「ロボットたちの反乱スピーチ設計書:robot_vocal_Variety.pdf(PDF形式、294KB)」を開く

 

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第64話:スピーチを「研ぎ澄ます」

私は、スピーチを「研ぎ澄ます」工程が大好きです。もちろんそのまえにある頭の中にあるアイデアをうんうんいいながら「発酵させる」工程も夢があって楽しいのですが。
アイデアを頭の中から取り出して、紙の上に書き出して、そこから推敲を重ねる。この工程は、自分ひとりで行う、刃物研ぎのような工程だと思っています。

研ぎ澄ます工程は二段階あります。①原稿を読みながら研ぎ澄ます工程と、②頭の中に叩き込んだあとさらに研ぎ澄ます です。

原稿を読みながら研ぎ澄ます
紙に頭の中の言葉を書き出してみて、それを読みながらとにかく10回音読してみます。そうすると、うまく話し言葉に乗らない言葉は、なんか喋っていてごつごつした感じに思えてきますので、それをスムーズに流れる言葉に言い換えます。10回繰り返す頃には、最初のバージョンに比べてかなり研磨されてきて、滑らかになっています。

頭の中に叩き込んだあとさらに研ぎ澄ます
そこからさらに、原稿を頭に叩き込んで、今度は一切原稿を見ずに、ストップウォッチをもって研磨の仕上げをやります。聴衆の反応を想像して、あたかも本番のイメージトレーニングをやるかのように、繰り返します。原稿読みの段階ではOKだった流れや言葉も、Vocal Varityを工夫し、Body Actionをつけ、間をとって、さらに聴衆の顔をイメージしていくうちに、どうしても納得できないところが出てきます。そこを、もう一度原稿に戻って、考え直します。自分では気に入っている部分も、全体の調和を考えて、あっさり削除することもあります。でもそうやって「研ぎ澄ます」と、全体でバランスの取れたものになるときがあります。

しかし、怖いのは出来上がったときに「これは本当に自分のいいたいことなのか?違うんじゃないか?」という疑念が浮かんだときです。そのときは、陶芸家がまるで焼きあがった作品を容赦なく叩き壊すように、大規模に作り直すことがあります。
しかし陶芸と違ってスピーチは叩き壊さなくても、冷静に原稿を点検していけば、ちょっとした言葉の選び方で自分の気持ちにぴったりさせることができますから、それほどいつも心を鬼にする必要もありません。

納得いくまで、何度も何度も研ぎ澄まし、本番を迎える。この作業が、結構好きです。

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第63話:番外編:上海雑技団を見る

5月28日から6月3日までの予定で上海に出張できております。5月30日の夜に会社の人たちと、上海雑技団(Shanghai Acrobatic Troop)を見に行きました。非常に名高いアクロバティックな演技で世界的な名声を博している雑技団の常設シアターがあるのです。

雑技団の演技を見るのは2004年の1月以来ですが、人間の体の限界と重力の法則に限りなく挑戦している超絶な技の数々に圧倒されつつも、トーストマスターという一パフォーマーの視点で、90分のプログラムをあたかも一つのスピーチのように見立てて、Contents, Organization, Deliveryと見ています。

唯一のRoom For Improvementは、「演技が変わるタイミングで音楽も変わるのですが、ここがもう少しスムーズに行ったらいいのに」ということだけで、あとはただただすばらしいの一語に尽きます。

とにかく、ミスは大怪我や命にかかわるだけに、本当に練習に練習を重ねているのでしょう。技も安定していて何よりも自信をもってやっているから、見ていて本当に感動します。

プロの仕事というものがどんなものなのか強く教えてくれる、大変実りの多い90分です。自分のCommunication & Leadershipのトレーニングに重ねて考えても本当に収穫が多いのです。(なんて真面目だ==>自分)

参考:上海雑技団というと、上海馬戯城と上海商城劇院があるようですが、今回も含めて2回とも上海商城劇院に行きました。場所は、静安寺(地下鉄2号線)から徒歩15分のところにある、ポートマン・リッツカールトンホテルの中にある専用劇場です。時間は、2年前も今回も毎日19:30-21:00までです。チケットは会場で買えます。値段は200元、150元、100元ですが、迷わず200元を買ってください。開演30分前に行ってチケットを買ったのですが、劇場の真ん中で、ステージがま正面に見れるすごくいい席でした。
所在地は、上海市南京西路1376号です。

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第61話:「技を盗む場」としてのコンテスト

コンテストルールによると、トーストマスターズのコンテストの目的は二つあり、そのうちの一つが”B. To provide an opportunity to learn by observing the more proficient speakers who have benefited from their Toastmasters training.” です。つまり観客として参加してコンテスタントのパフォーマンスを見ることで学ぶということなのです。

コンテストは、まさにパブリックスピーキングのベストプラクティスをたくさん見ることができる場であり、またアイデアの宝庫といえます。過去に多くのスピーチコンテストを見てきて、本当に勉強になりました。その中には、いくら努力しても決して真似できないすばらしいセンスをお持ちの方も何人もいらっしゃいます。また、自分がこれまで意識したことはなかったけれども、目の前で鮮やかにやっていただくと、「かっこいい!まねしたい!」と感動して技を盗ませていただいたこともあります。

今回のスピーチには、これまでのトーストマスターズの経験の中でいろいろな方から学んだものを数多く取り入れました。

その中で、明らかに私が過去のスピーチコンテストで「盗んだ」技を二つご紹介いたします。私に盗まれた方は許してくださいね。

①Ann Sado Honjoさんの「登場」
Division B 英語コンテストに出場されたKey Force TMCのAnn Sado Honjoさんは、MCにお名前を呼ばれるや控え席からステージ中央まで早足で風のように颯爽と登場されました。ほんのり浮かべた笑顔も素敵で、自信に満ち溢れたその雰囲気は、聴衆とあっという間に信頼関係を確立するものであったと思います。私は、「名前を呼ばれたら、こうやって自信を持って颯爽と登場しないといけないのか」と感動して、自分のスピーチに取り入れました。

淡路島の決勝ステージで7番目にスピーチした私は、MCに名前を呼ばれてステージ中央まで、Ann Sado Honjoさんを意識して軽やかに(当社比)進みました。

②近江さんの「締めくくり」
昨年の春のコンテストやほら吹きコンテストに出場された江戸クラブの近江さんはスピーチの締めくくりに、MCに対して腕を水平に「ぱっと」延ばしてコントロールを返す動作をされますが、これがとてもきびきびとしておられてかっこいいのです。過去2回見て、2回とも「かっこいい!やりたい!!」と感心し、今回のスピーチの締めくくりで憲法前文を読み終わるや「近江さん」流を取り入れて終わりました。(気分だけかも)

スピーチコンテストには本当にヒントがいっぱいです。今後もいろいろなコンテストを見て技を学び「盗ませて」いただきたいと思います。そして、もし私のスピーチに何か盗んでいただくようなものがあれば、ぜひお持ちください。あんまり大してものはないとは思いますが。大いに盗みあって高めていきましょう。

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第58話:スピーチの神様とステージの魔物

5月13日のディスリクト76日本語スピーチコンテストで優勝しました。「ロボットたちの反乱」というタイトルのスピーチです。今回は3月25日のクラブ内コンテストに出たときから、全国大会での優勝を狙っていましたから夢がかなって素直に嬉しく、またほっとしております。

今日は私が信じている「スピーチの神様とステージの魔物」についての話です。今回の優勝でますますスピーチの神様の存在を確信しました。そしてステージの魔物の存在も確信しました。

スピーチの神様は、スピーチ作り、スピーチしているときに、困った時にちょっとだけ出てきて助けてくれる超越した存在です。スピーチのねたに困っているとき、あきらめずにがんばっているとちょっと出てきて、ちらっとヒントを出してまた消えていきます。反対にステージの魔物は、ステージで油断するとあっという間に捕まってしまい、スピーチを失敗させようとする存在です。

スピーチの神様との邂逅
今回のスピーチの最初のバージョンは、3月25日のクラブ内コンテスト向けでしたが、タイトルで苦しんでおりました。そのとき神様が降りてきて「チームNIPPON」にしたらと教えてくれました。おかげでクラブ内コンテストで1位になりました。
次に4月23日のディビジョンB向けに最初のバージョンの後半を書き直したのですが、このときにはあまり神様の助けを借りずに自力でできたような気がします。(スピーチの神様、もし忘れていたらすみません。) ディビジョンBは2位で通過しました。(スピーチの神様ありがとうございました。)ディビジョンBバージョンに対していろいろな方からアドバイスをいただき、変更することにしました。
しかし、何度書き直しても納得行くものになりませんでした。時間はどんどん過ぎていきコンテストのある5月8日の週になっても昼間はもちろん仕事ですが、夜も会議やPTAの仕事で全く何もできず、ようやく木曜日の夜から書き始めましたが、なかなかひらめきません。フレームワークは出来上がっているので、そこにストーリーを当てはめるだけなのです。結局の不快な気持ちのまま床につき翌日の新幹線での移動に賭けることにしました。新横浜から乗って、アイデアが出てこずに苦しみまくっていました。名古屋を過ぎたあたりで「ロボット」という言葉がひらめきました。スピーチの神様がそっと教えてくれたのです。それを機に順調にスピーチを書き上げることができました。

ステージの魔物の登場
ステージには魔物が住んでいます。その魔物は本番が始まるといろいろな形で現れます。「ぎしぎし」と気になる床の音や聴衆の予想外のリアクションで受ける動揺など。準備がきちんとできていないと、つまり魔物に対する耐性が弱いと一気にやられてしまいます。過去、本番のスピーチの途中で忘れてしまう人を何人か見ましたが、魔物にやられたのです。
今回、魔物は私のスピーチの3行目のフレーズに登場しました。思ってもいなかった言葉を勝手に口が喋ってしまい、魔物がチャンス到来と私をどんどん違う流れに引っ張り込もうとします。焦ります。懸命にリカバリーします。
で、私の執念が勝ちスピーチを元に戻すことができました。
ところが、まだ話がかなり残っているところで7分経過を示す「赤」が点灯しました。魔物が再び、しかも最悪のタイミングで現れました。まだ諦めていなかったのです。こうなれば逃げ道はありません。タイムオーバー覚悟で正攻法でこれまでやってきた物をやるだけです。

スピーチの神様の再登場

さて、結果発表です。審査委員長から実行委員長に結果が渡されます。通常、ここでタイムオーバーによる失格者があれば発表されるのですが、この日はありませんでした。油断はできないので、3位の発表、2位の発表のときも「次は俺!」とは思わないようにしました。実は私は最後までタイムオーバーと思っていましたから。
そして優勝発表の直前の長い静寂。
実行委員長から「2006年度スピーチコンテスト日本語の部優勝者は、「ロボットたちの反乱」 東 公成さんです」と発表されました。私は、「ロボット」の「ロ」の字が聞こえた瞬間にスピーチの神様の存在を感じました。

神様と魔物
スピーチの神様は、あきらめずに努力していると、しかもうんうん苦しんでいると最後の最後にちょっとだけ来て、ヒントをチラッと教えてくれます。しかし油断していると、本番でステージの魔物に捕まりやられてしまいます。魔物にやられないようにするには、魔物に対する耐性を高めていくしかありません。そのためには、ひたすら練習するしかありません。そして、さらに「勝ちに対する執念」が強ければ、スピーチの神様は助けてくれるようだと言う事を学びました。

今後も神様に助けていただきながら、魔物に負けないよう、挑戦していきたいです。

ただでさえ、宗教っぽくやっている私のトーストマスター活動に、また「神様」と「魔物」という言葉が加わり、ますます怪しくなっていく今日この頃です。

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第55話:Tall Talesが聞けるサイト

10月になりあちこちでTall Talesコンテストが開催されています。今年の2月のD76のECミーティングでTall Talesの開催が決まってから、私は本場のTall Talesを聞いてみたいと思って、インターネットをあちこち探していましたが、本日ようやく見つけました。

こちらのサイトで10分間聞くことができます。

ここは、Audio Bookのダウンロード販売しているAudible.comのサイトで、ここで販売されているAudio Bookはすべて10分間試聴ができるようになっています。10分とはずいぶん気前がよいのですね。

さて、今回ご紹介するのは「American Tall Tales」という本のAudio Book版で、本の表紙の写真の下にある、スピーカーのアイコンおよびHEAR SAMPLEをクリックすると、Windows Media PlayerがReal Audio Playerのどちらで再生するかきいてきます。私はWindowsXPを使っているので、とりあえずWindows Media Playerを選択しました。

しばらく待つと再生が始まります。

やはり実際に聞いてみると、思っていたものとはずいぶん違って生き生きとした語り口でした。百読は一聴にしかずと言う言葉があるかどうかは知りませんが、ともかく一回聞くだけでずいぶん勉強になりました。

 

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第47話:スピーチの準備について(私の方法)

皆さんは、どのようにスピーチ(Prepared Speech)を準備されていますでしょうか?そういう情報交換ができたらよいと考えたのが今回の記事です。

私の場合は特別なことをしているとは思いません。どなたでもやっていることをやっているだけだと思います。

目標
本番で、原稿を見ながらスピーチしないこと。そして自然な動作・雰囲気でスピーチができること。

① マニュアルでの確認
まず、スピーチマニュアルで自分が取り組むProjectについて理解を深めます。このProjectの解説を繰り返し読んで、頭の中でイメージを膨らませます。

② ネタ探し
上で膨らんだイメージを心の中で発酵させます。日常生活の中で、新聞や雑誌、インターネットやメルマガ、友人や会社の人たちとの会話に対する感度を上げておきます。あるいは過去にスピーチネタとしてやりたい思っていたものから使えそうなものがないか考えます。いくつか出てきた候補の中から絞り込んでテーマを決めます。ひとつのネタだけで行くときもあるし、複数のネタを組み合わせることもあります。

③ 作りこみ
いきなりメッセージが来ることもあります。このときはとても楽です。メッセージを中心にしてPREPのフレームワークを使って肉付けをしていきますから。あるいは、Openingでよいものが浮かぶときもあります。Bodyが来ることもあります。とりあえず、パソコンに向かって浮かんだアイデアをどんどん文字にしてみます。マインドマッピングをすることもありますが、私は絵がへたくそなので、あまりうまくできません。文字にするか絵にするかは別にしても頭の中の物をどんどん出していきます。とりあえず最初のバージョンを作ります。

④ 練習
まず、手元にあるのは原稿です。非常にエッセイに近いものです。まだ、スピーチではありません。ここから大体10回程度読み込みを行います。10回くらい読んでいると、書き言葉がどんどん話し言葉にこなれてきます。発音しにくい言葉をしやすいものに書き改めていきます。10回に限りませんが、大体これくらいでスピーチらしくなってきます。英語の場合は、ネイティブによるをこのあたりで受けます。6回目くらいからストップウォッチで時間も計ります。読みながらタイムオーバーするような場合は本番でもタイムオーバーしますから、時間内に収めるようにここで取捨選択します。

⑤ 暗記(英語の場合)
英語は母国語ではありませんので、やはり暗記をします。ここは結構しんどいですね。7分30秒の場合、Wordの原稿でフォント14インチで大体4ページから5ページくらいになります。これをパラグラフごとに暗記していきます。だいたい頭に入ったらストップウォッチをもって、やってみます。最初は10分くらいかかりますが、繰り返していくうちにだんだん時間内に収まってきます。これですらすら言えるようになるまで、何度も繰り返します。大体OKだと思ったらイメージトレーニングに入ります。

⑥ イメージトレーニング
子供部屋の小さな整理ダンスを部屋の真ん中に移動して、レクターンを作ります。TMODと握手する真似をしてからGood afternoon, ladies and gentlemenを言いながらストップウォッチで時間を計測します。実際の聴衆の反応を予想しながらBody Language, Voice、立ち位置、移動についても決めていきます。それほど厳密ではありませんが、できるだけ正確に聴衆の反応をイメージするようにします。イメージトレーニングは、あまりたくさんできません。本番と同じ気持ちに持っていくために自分を「乗せ」なければならず、それなりに集中力が必要です。それから聴衆の反応が感じられないので、あまり楽しくありません。コンテストでもない限り、そんなにはやりません。以前は、コンテストの前には50回から100回はやりました。でもやりすぎて失敗したことがあるので、ここの回数は今後は要検討です。このイメージトレーニングでも原稿を変えることがあります。また録音をすることもあります。

⑦ 本番
いつごろからか忘れましたが、本番の際には原稿を持っていきません。原稿があるとどうしても頼ってしまいます。それ以上に、聴衆とのアイコンタクトをとりながら対話を取りながらのスピーチはやはり楽しいものです。

以上の作業です。時間にして、長くて一ヶ月くらいです。短いと、(大変恥ずかしいのですが)2日くらいでやることもあるのです。(粗製乱造のそしりをまぬがれない?) 

いちばん悩むのが「② ネタ探し」と「③ 作りこみ」です。これはいつになってもしんどいですね。スピーチを作りこめば作りこむほど「何を話したいんだっけ?」とわからなくなってそのネタそのものをやめてしまうこともありますから。

5年の経験で感じるのは、悩みが深ければ深いほど、達成感は大きいということです。

さーて、来年の春のコンテストでは何を話しましょうか?

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第46話:ステージでパニックを起こさない方法

ステージでパニックを起こさない方法を考える際に、パニックを起こす方法を考えて見ましょう。

そもそもステージでのパニックとは、「話す内容を忘れるなどの理由で、頭の中が真っ白になり自分をコントロールできない」状態と定義しましょう。

パニックを起こすためには、上で定義した状態に持っていきやすくすればよいのです。

①まず、自分のスピーチを渋面でムッツリとして顔で話している人を探す。こういう人がいると、自分が間違ったことをしゃべっている気持ちになって、なんか自信がなくなってきます。
②聞き手に聞こえないような小さな声で話す。聞き手は、やがてスピーチに集中しなくなり、露骨に詰まらなさそうな顔をしたり、手元の紙を読んだり、時計を見たりしはじめます。そうすると、こちらもだんだん落ち着かなくなります。
③聞き手の顔や目を一切見ないで天井を見て話す。聞き手は無視されている気持ちになり、乗ってこない。
④難しい話をする。英語のスピーチの場合は、受験英語で出てくるような難解なBig wordを連発する。聞き手は自分を尊敬してくれるどころか、聞いてくれなくなります。練習のときは、聞き手の自分を尊敬するまなざしを想像していたのに、反対のことが起こり心に邪念が沸き起こります。
⑤ウケを狙ってのアドリブを連発するがはずれる。かなり動揺して自分をコントロールするのが難しくなります。
⑥だらだら話して、まだ話す内容が結構残っているのにタイマーから黄シグナル、赤シグナルをもらう。冷静にタイマーのシグナルを見ている余裕があるともいえますが、やはりスピーチの残量との関係で相当あせります。
⑦練習のし過ぎで頭を使わずに口が勝手に動いて機械的にしゃべってしまい、ステージ上の想定外のことで続きを忘れる。

まだあるかもしれませんが、これくらいにしておきます。

以上7つのケースを考えて、本題であるパニックを起こさない方法として次のことが言えてくると思います。

まず聞き手との良好な関係を築きあげることがいちばん大事です。聴衆を目の前にしてのスピーチなのですから相手との信頼関係の構築がもっとも大事です。
この関係をスピーチ開始の時点でうまく築きあげることができれば、話し手は落ち着いて自分をコントロールしながらスピーチを展開することができます。

その上で私の過去の経験からの提案です。(括弧の中は、難易度と考えてください。)

(簡単)まず聴衆の中でニコニコと聞いてくれている人を探します。こういう人がいると安心します。TMの場合はほぼ必ずこういう人がいてくれます。ありがたや。
(簡単)スピーチの中では、難しい単語を使わない。簡単な単語でもかなりのことを表現できます。
(簡単)その場で思いついたアドリブはやめておく。なるべく原稿あるいはそれに類する準備稿に忠実に展開する。よく練習しておけばタイムオーバーもありません。
(ちょっと難しい)聞き手とのアイコンタクトを保つ。ニコニコと聞いてくれている人、うなづいてくれる人からアイコンタクトをもつ。自信がもて平常心を保つことができます。
(ちょっと難しい)おなかから声を出す。練習時に声の高さを変えてみて、自分の体が一番よく鳴る(共鳴する)高さを探します。低めの声のほうが良く鳴ります。その声で練習します。
(経験必要)練習しすぎない。一回一回の練習を本番のつもりで本番に近い環境で時間を計って行います。練習のときであっても、つねに聴衆・聞き手のリアクションを正確にイメージするように務めます。いわばイメージトレーニング。イメージトレーニングの精度は、経験をつめばつむほど高まります。この練習は結構集中力が要りますから、そんなに回数がこなせません。

一番楽しいスピーチ経験は、やはり聴衆を乗せて笑ってもらって楽しんでもらう一体感を感じるときです。こういうスピーチが実現できた時に、「スピーチというのは話し手と聞き手の共同作業なのだな」と思います。話し手がその姿勢を見せれば聞き手は喜んで協力してくれます。その一体感がたまりません。

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第25話:スピーチとエッセイの違い(原稿を丸暗記することについて)

私がトーストマスターズに入ってマインドマッピングに出会うまでの3年間くらいはスピーチを丸暗記していました。
マインドマッピングはいずれ取り上げることにして、それまでは原稿を暗記してそれをいかにもスピーチっぽくやっていたのです。(今でもまだ原稿依存症から脱しきってはいませんけど。)

厚木座間クラブにはIさんというTM歴20年ほどのベテランATMさんがいらっしゃいます。この人のスピーチは、メッセージもクリア、アイコンタクトもすばらしく、Deliveryも申し分なく、「間」も効果的に使われていて本当に尊敬しております。この方は、原稿を暗記されません。そもそも原稿を作らないのです。
私は、いつもIさんのようになれればいいなど思っていました。どのようにすればそのようになれるのか?

その自問自答という思考の過程で、自分の「原稿丸暗記スタイル」がいかに効果的でないスピーチを生んでいたかがわかりました。

下記私なりの「原稿丸暗記の功罪」に関する分析結果です。

① 言葉がうわすべりになる。

紙に書いた考えはどうしても、硬くなりがちです。ここでは文語とでもいいましょうか?
文語での文章は、相手に読む時間、読んで理解する時間、読み返す時間を想定しているのに対して、口語を主体とするスピーチは、相手にその場で理解されることを想定しています。後戻りはできません。したがって、スピーチに文語(あるいはBig Words)を混ぜてしまうと、どうしてもAudienceの理解度は落ちてしまいます。
Speakerは、Audienceが自分のスピーチに対する理解度が下がっていることは、壇上からでも見ていればわかりますから、話しながらだんだんと自信をなくしていって言葉がうわすべりになってしまいます。うわすべりになった言葉は強さを失っていますから、メッセージも弱くなっています。

② アイコンタクトが不十分になる。(暗唱目線になる)

アイコンタクトは重要です。「目は口ほどにものを言う」のとおり、人間は、相手の言葉をきいて、そして相手の目を見て、相手を理解します。目をそらされてしまうと、聞き手は話し手に対して「?」と思ってしまいます。
暗唱していると、どうしても空中にうかんだ見えない原稿を見ながら話しますので、視線が聞き手のところに向きません。これはあまりよろしい状態ではありません。

③ Audienceと対話ができない。

視線がそれているのですから、Audienceと対話ができません。Audienceと考えのキャッチボールができません。
上手なスピーカーは、このキャッチボールをしながらどんどんスピーチを盛り上げていきます。

では、どうしたか?

丸暗記と暗唱をやめようとことさら努力したことはありません。どうしていいかわからなかったからです。
しかし、あるときマインドマッピングと言うノート術を学んでそれがスピーチ作成に応用できることを学んで、始めてから文章ありきの暗唱志向から、アイデアありきのスピーチ作成志向に自然と変わっていきました。
なお、マインドマッピングはあくまで、私にとって暗唱志向・原稿依存症から離脱するきっかけとなっただけで、そうなるために必須というわけではありません。

収穫は暗唱志向、原稿依存症からだんだん離れる中で、アイコンタクトの大事さ、Audienceとの対話の大事さを痛感したことです。これは大事な発見でした。

さて、いろいろと書き連ねてきましたが、私は決して原稿丸暗記を否定しません。クラシック音楽を考えると、皆さん楽譜を暗記(暗譜)して、そこにさまざまな表現をつけて発表会、コンサートに臨んでいらっしゃいます。
ただ、やはりクラシックの場合の暗譜はたんなる暗記ではなく徹底的に楽譜を読み込んで、そこにある物語(主テーマ、伏線、隠し味)を理解したうえで自分なりの表現、人生観を盛り込んで発表しますので、その点がたんなる暗記とは異なります。
およそ原稿のあるPerforming Art(音楽、踊り、落語・講談などの話芸)は、発表までに徹底的な解釈というプロセスが入りますので、原稿の丸暗記といってもはるかに高い次元で演じられます。

ちょっと混乱してきましたが、楽譜を使わないJazzのアドリブと、楽譜を徹底的に読み込むクラシック音楽をどちらがよいか比較することはできません。ただ、どちらも音楽の真髄に迫るために究極のアプローチをしていることを私は忘れないようにしたいと思っています。

英語が母国語でない私にとって原稿を完全にやめてしまうのはまだまだ難しいです。完全に原稿がいらなくなる日がいつ来るのかはわかりません。当面、紙に書かれた「エッセイ」をいかに読み込んで「スピーチ」にするか?についてもうすこし悩んでみたいと思います。

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第22話:スピーチコンテストに挑戦しよう

時は春。トーストマスターズではまさにスピーチコンテストたけなわ。ということで、今回は、スピーチコンテストへの挑戦の勧めです。

私は、過去に6回ほどSpeech Contest, Table Topics Speech Contest、Humorous Speechコンテストに挑戦し幸運な事にすべてAll Japanの決勝のステージにまで進むことができました。(入賞はTable Topics3位だけです)
Table Topicsは別にして、Speech ContestとHumorousはやはりひとつのスピーチを3ヶ月にわたってじっくりと練る事ができたという点で大変よい経験となりました。

スピーチコンテストに参加するためには、題材探しから始まりますが、これがしんどい。ようやく題材が見つかったら、スピーチを作るのが大変。ようやく出来上がったら練習する時間がない。もうやめようか!と思うくらい自分を追い込んで勝負に臨んだ後の、達成感、爽快感は格別です。これまでの緊張から一気に解放されるのですから、こころからほっとします。勝っても負けても終わったあとは「よし!またがんばろう!」という気持ちでいっぱいになります。

クラブのMeetingではせいぜい30人くらいのAudienceを前にスピーチですが、コンテストでは50人から200人までの間でのAudienceとなりますから、リアクションも格別です。2002年横浜でのDivision B Humorous Speech Contestでの私のスピーチの中のあるJokeに対して120人の聴衆の皆さんがいっせいに大笑いしてくださいました。その笑い声の予想外の風圧にステージにいた私は本当にびっくりしました。でもこの反応に私はとても幸せでした。

2003年の「納豆スピーチ」も、着想からAll JapanのFinalまで3ヶ月間付き合いました。ひとつのスピーチをゆっくりじっくり仕上げる経験は実は初めてでした。その過程は本当に悩み多いものでした。結果として入賞はできませんでした。後日ビデオを入手し、自分のスピーチを点検したところ、なんとまるでテープレコーダーのようだった事がわかりました。「あー、練習のしすぎだ。間をほとんど取っていない!Audienceとの対話になっていない。」 そうです。コンテストに向けての練習は欠かせないのですが、練習法を間違えて数だけこなすと、非常に機械的なスピーチになってしまうのです。これがわかったというのも大きな収穫でした。

ところで納豆スピーチは多くの方に気に入っていただいたようで、今でも「納豆作ってる?」と九州や関西のメンバーの方からも言われます。スピーチを通して多くの方と知り合いになった事も収穫です。

スピーチコンテストへの参加は、がんばればがんばっただけ自分の財産となるものです。

皆さんも機会があればぜひ挑戦してみてください。

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