第230話:Lighthouse Toastmasters Club(上海)での初体験

3月15日(土)のLighthouse Toastmasters Club(上海浦東)で私はこれまでやったことが無かったことに挑戦しました。それは「テーブルトピックセッションでの最初の質問に挙手で答える。」というものです。

上海のトーストマスターズクラブ(これまで訪問したPeople's Square, PuDong)では、通常テーブルトピックセッションはトピックマスターによる指名ではなく、メンバーが挙手して即興スピーチをします。(同じ中国でも深センのクラブで挙手を見ることはありませんでした。)メンバーだけでなく、ゲストまで手を挙げて即興スピーチをするのをみて「これはすごい。勇気が相当いる。」と内心しり込みしていました。

しかし

  • Area33コンテストでの私のスピーチは「失敗してもいいから挑戦しよう」だったこと
  • たどちゃん、小野君という二人の公園スピーカーたちのチャレンジ精神に触発されたこと

の二つから、今回やってみることにしました。

この日の例会のテーマはコンテストシーズンにちなんで「Competition」。トピックマスターはJulia Wangさん。まず第一問目。

You must experience lots of competition. Could you show your memorable competition in your life with us?

質問が出た瞬間に手を挙げました。ステージまで進み、昨年のコンテストの一連のプロセスと、Inter-District で4秒のタイムオーバーで失格したこと。そこから学んだ経験を話しました。もちろん、「あー、ワンパターンだな。」という気持ちもありましたが、またスピーチのできもそれほどでもなかったのですが、昨日の目標は、「テーブルトピックセッションでの最初の質問に挙手で答える。」でしたから、それを実行しただけでも相当な達成感がありました。

日本から来たひげのおじさんが珍しい話をしたことを評価してくれたのか、それともお情けか、もしからしたら偶然私のスピーチが良かったのか、皆さんからBest Table Topic Speaker Awardをいただきました。

さて、ここでの学びですが、当てられるのを座して待つのではなく積極的にチャンスをとりに行くほうが精神衛生上はるかに良いことがわかりました。何よりも覚悟を決めて勇気を出してとにかく手を挙げる。できるかできないかわからないけど、とにかくやってみる。失敗してもそこから必ず何か学べる。そんな小さなことでしたが、非常に素晴らしい経験となりました。

ちなみにこの日の他の質問です。

  • Do you think more certifications and diplomasyou hold, more competitive you will be in the job market?
  • What factors will you consider to make a decision to join competition?
  • What do you benefit from competition?
  • What do you lose from competition?
  • Competition is usually cruel if the competitor asks for your help. Will you share your experience?
  • No one always win. If you failed in certain competition, will you still keep going?

この日のLighthouseのメンバーは全部が全部積極的だったわけではありませんでしたが、私も含めて全員挙手で自分からスピーチを行っていました。

この日も、「Evaluatorがドタキャンしたので、○○さんのEvaluationをお願いします」というリクエストがあり、ありがたくこのチャンスをいただきました。これも相当チャレンジングでしたがせっかく参加したのですから元を取る思いでがんばりました。

例会後は、お決まりの夕食会。夜遅くまでにぎやかに交流を楽しみました。 Sany0200

ところで、このLighthouse TMCにはNISHIHASHIさんという日本人の方が現在VPMをされています。上海にこられる前は田園都市クラブにいらっしゃったということでしたので、ご存知の方も多いと思います。(私は初めてお目にかかりました)Sany0197

Lighthouse Toastmasters Club

查看大图

| | Comments (0)

第182話:こんなやり方があったのか! 浅井さんのテーブルトピックセッション

12月15日(土)横浜TMCでのテーブルトピックセッションです。

  • 最初の質問は「初めてトーストマスターズの例会を見学に来たときに論評(Evaluation)を見てどう思いましたか?」(当日入会した新入会員への洗礼Question)
  • 二番目の質問「初めて自分で論評をやってみてどのように思いましたか?」最近、初めてスピーチ論評に挑戦したこの春入会した会員へ)
  • 三番目の質問「それでは、前の二人のテーブルトピックスピーチへの論評をお願いします。」(トーストマスター経験も十分な会員へ)
  • 四番目の質問「最後に、今日の私のテーブルトピックセッションの総合論評をお願いします。」(トーストマスター経験も十分な会員へ)

どうです? よくできているでしょう?テーブルトピックマスターは浅井さん。言語は英語です。(ここでは私が理解した範囲で日本語にしました。)

私が感心したのは次の点です。

  1. テーブルトピックセッションを利用して、論評の効能、価値について会員と一緒に考える時間を設けたこと。ゲストの方にもよりよくわかったのではないでしょうか?テーマを決めてのテーブルトピックスは教育的効果が高いですね。
  2. 会員の経験に応じた話が聞けるような質問の設定だったこと。それぞれの経験に応じて回答できるのがよかったです。
  3. よく聞いていないとうまく回答できない。浅井さんは冒頭で「皆さんにも論評してもらいますので、よく聞いていてくださいね。」と断りを入れた上でセッションを始めました。そして三番めの質問が来たわけです。一番目と二番目の回答をよく聞いていないとうまく回答できない設定です。(しかし三番目の回答者は、実によく分析してスピーチを作っていました。びっくりするくらい上手なTTスピーチでした)
  4. 同様に、四番目のスピーチは浅井さんのセッションに対するGeneral Evaluationですからこれもセッション全体をよーく見て聞いていないと回答できない設問です。

実は、浅井さんはステージに登場するや「今日私はどんなテーマでこのセッションをやるでしょうか?」と会全体に質問しました。会場からはすかさず「クリスマス!」との声があがり浅井さんも満面の笑みの中CHRISTMASと書いた紙を参加者に見せたと思いきやすぐにくしゃくしゃに丸めて「違います。実はこれです。」とEVALUATIONという紙を見せて、そこからスタートしました。

聞き手を巻き込んでぐっと引き込んでセッションを始めたワザでした。

これまで、テーブルトピックの質問もたくさん見てきましたが、今回の浅井さんのセッションはシナリオがきちんとしておりセッションとして非常によくまとまっていたと思います。一つ一つの質問を精選するのはもちろんですが、セッション全体として効果が高まるようにテーマを選定して、それに関する質問を提供することでパッケージとしての価値が高まったと思いました。

| | Comments (2)

第75話:テーブルトピックセッションとタブー

第74話:魔法のキーワード:Thank you, Table Topics master, for giving me a fantastic questionで、自分を失わずに落ち着いてTTの質問に対する対処法について話をしました。その中の例として「内閣総理大臣の靖国神社参拝についてあなたはどう思いますか?」というとても極端な質問を取り上げましたが、こういう質問に対する私の考え方を述べます。

「内閣総理大臣の靖国神社参拝についてあなたはどう思いますか?」のような質問は、上級クラブ(Advanced Club)や普段から政治、宗教、性について非常にオープンに語っているクラブならともかく、そうでないクラブでは避けたほうがよいと思います。(以前と考え方がちょっと変わりました。)

そう思う理由は二つです。

理由その1:The Mission of the Club(クラブの使命)にあうか非常に微妙である。
テーブルトピックセッションの目的は、①当日役割(Assignment)のないメンバーにも話す機会を与える。②その場で考えその場で話す能力を高める。ことにあります。しかしそれ以前にThe Mission of the Club(クラブの使命)と照らし合わせて考えると、おのずと聞いても良い質問の範囲は限られてくると思います。

理由その2:傍聴しているトーストマスターズ経験の少ないメンバーあるいはゲストを震え上がらせる可能性がある
政治・宗教・性に関する質問に対して、あくまでトーストマスターらしく建設的に答えることができるのであればこの質問を例会で行うことは可能とは思いますが、経験の少ないメンバー、あるいはゲストがそういう質問が飛び交っているテーブルトピックセッションを目の当たりにすると、その質問を指名されたメンバーがいかに上手に建設的に回答しようとも、「こんな質問をするクラブにはいたくない」と思って辞めてしまったり、入会をためらったりするかもしれません。もちろん逆に、「自分もこんなすごいスピーカーになりたいからもっとがんばろう」と思う人がいるかもしれませんが、そこは十分慎重になってよいと思います。

あえてこんなきわどい質問をしなくても、テーブルトピックセッションの二つの目的は達成できます。もちろん、クラブの例会を一歩出てしまうと世の中このような質問に満ち満ちておりますが、テーブルトピックセッションで様々に経験を積んでいくときっとこのような質問も上手にさばけるようになるでしょう。(なりたいものです)
(私個人としては、このようなきわどい質問だけを練習する特別な場を作って、そこでこういう質問をあえて経験してメンタルタフネスを鍛え強くなりたいとひそかに思っております。)

本当の「タブー」とは?
私は多くの例会で、TTマスターがTTセッションを開始するにあたり「さぁ、恐怖の時間がやってまいりました」とか「I am lucky because I do not need to be a table topics participant which I really hate to do.」と冗談めかして言うのを見て来ました。しかし私はTTマスターという「リーダー」がそんなことをいってみなを怖がらせてはいけないと思うのです。そしてこれこそが本当の「タブー」だと思うのです。

私がこれまで見た最高のTTマスターは、DTM稲垣さんでした。稲垣さんは、いかにTTセッションが我々のMental Flexibility(頭の柔らかさ)を向上することに役に立つか、なぜTTセッションがトーストマスターズの例会にあるのかをPositiveに語って出席者が楽しく参加できる雰囲気を作られておりました。これぞまさに「TTマスター経験を通して学べるリーダーシップ術」というものでしょう。

一緒に目指しましょう「笑いにあふれたTTセッション」
先日、ある小さな飲み会で私も含めて3人のトーストマスターが集まりました。宴もたけなわのときに小さなテーブルトピックセッションをやりました。お酒が入っていたせいもあるかもしれませんが、とても楽しかったのです。翌日、その中の一人からメールをもらいました。「昨日のテーブルトピックは本当に楽しかったです。またやりましょう。」と。

TTセッションは、本当は楽しいセッションなのですよね。魔法の言葉を効果的に使いトラップをうまく避けて、楽しく笑いながら黒帯コミュニケーターになりましょう。

| | Comments (0)

第74話:魔法のキーワード:Thank you, Table Topics master, for giving me a fantastic question.

テーブルトピックスの質問にもっと上手に答えるにはどうしたらよいかいろいろと考えておりますが、ふとしたきっかけからテーブルトピックマスター(以下TTマスター)に指名されて、立ち上がったらまず笑顔で「Thank you, Table Topics master, for giving me a fantastic question.」とお礼をゆっくりとはっきりということが心理的にプラスに作用するキーワードになっているのではないかと思うようになりました。

このキーワードがとくに有効なのは、自分にとって超苦手な質問に答えるときだと思うのです。(逆に簡単な質問であればこのキーワードがあってもなくても大丈夫でしょう。)

「内閣総理大臣の靖国神社参拝についてあなたはどう思いますか?」
大変極端な例ですが、こんな質問をTTセッションで仮にされたらどうでしょう?(政治・宗教・性に関する質問がタブーかどうかの議論はひとまず置いておきます。)
回答のイメージとしてはこんな感じになるのではないでしょうか?

白帯(初心者):沈黙。内心相当動揺。なんとか真面目に答えるが、動揺がそのままスピーチに出て、それが聴衆にも伝染し会場内は気まずく静まり返る。
黒帯(ベテラン):笑顔でTTマスターにお礼をいい、質問に答える。多少のユーモアも交えしかし建設的にスピーチを行う。聴衆はベテランの回答に感動、感心し拍手喝采。

私も、TTセッションでこんな質問をもらったらまず面食らい相当動揺します。おそらく白帯君的な回答をしてしまうと思います。

なぜなのか?
この質問は、政治と宗教という二つの「タブー」が絡んだトピックだからです。つまり「内閣総理大臣」と「靖国神社参拝」という二つのキーワードが回答者の心を縛り付けてしまう心理的なトラップ(罠)の役目を果たしていると思います。ですから、この質問をまともに受け止めてしまうと、確実にこのトラップに引っかかり、心が冷えてしまい頭の回転も停止してしまいます。あるいは無限ループに入ってしまうかでしょう。

トラップに引っかからない方法
そこで出てくるのが、先ほどのキーワードです。
①まず、にっこりと笑顔をうかべ
②「Thank you, Table Topics master, for giving me a fantastic question.」といいます。

笑顔を浮かべることでまず緊張がほぐれます。お礼を言うことで余裕が生まれ、追い詰められてしまった心理的な窮地から出ることができます。(私自身、仕事上の会議で追い詰められた際にとりあえず笑ってみることでピンチを脱した経験があります。笑いは有効です。) そしてここで一呼吸おいて、心に思ったことを述べていきます。

ここから先は、通常の、つまりトラップのない質問と同じように答えていけばよいと思います。テーブルトピックの答え方については、PREPですとかブレークダウン法とかさまざまな技法があるようですので、そちらに任せますが、あくまでここではトラップに引っかからないようにどのように心を持っていくかについて述べてみました。

自分自身の心理的な癖を知る
場数を踏んで、メンタルタフネスを高めていきつつ、自分を失った際に自身をよく見つめなおしてみると、自分がどんなときにトラップに引っかかり自分を失っているか、癖がわかってきます。持っている癖に気づくと、そのことを意識するようになり、少なくとも意識している間は案外トラップに引っかからないということも可能になります。

なぜ、この「魔法の言葉」に気づいたか?
実は、会社でメールに返事をしているうちに、読んだ瞬間に落ち着きをなくし感情的に返事をしてしまうメールがあることに気がついたのです。どんなメールかはここでは述べませんが、このように感情的に返事をしてしまうことは決してよい結果を招かないことも体験的に知っていました。ですから、まず一呼吸おこうと思ったときに、TTセッションの魔法の言葉に気がついたのです。「そうか!いらいらしているときに、腹の立つ相手にあえてThank you for your kind comments.と言おう」と。そうすることで、一呼吸おくことができ、かつ感情をポジティブな方向に持っていくことができることに気がつきました。

黒帯のテーブルトピックスピーカーになるために
私は、いつか黒帯のテーブルトピックスピーカーになれたらと思っています。そのために、いろいろな壁にぶつかりながらTTを練習していきたいと思っています。幸いなことに、ToastmastersのTTセッションは、知識の正しさを披露する場でも、自分の意見を主張する場でもありません。What to SayよりもHow to sayに注力できる場です。もちろん、上級者になればWhat to sayもHow to sayの両方も満足させなければならないでしょう。それまではせいぜいトラップに引っかからないように魔法の言葉を操っていきたいです。

| | Comments (1)

第71話:おしらせ:SkypeでImpromptu Speechの練習

Skypeという無料のIP電話があります。PCにインストールして、マイクとスピーカー(あるいはマイク付のヘッドセット)があれば、他のSkypeユーザーと非常によい音質での通話が無料で楽しめるものです。(国際通話ももちろん無料です)
(詳細、ダウンロードは、こちら

このSkypeの機能の一つに、「5人までの電話会議」があります。これを使ってImpromptu Speechの練習ができたらいいなとかねがね思っておりました。

やってみたい方は、こちらの「Comments」にて御連絡ください。メールを下さってもかまいません。

台湾の皆さんも大歓迎です。

私の、Skype名は「pxp05102」(半角)です。

こっそりライバルに差をつけよう!(というキャッチコピーを見ながら中学、高校時代をすごした私でした)

| | Comments (2)

第24話:Table Topics Workshopやりました!

4月30日(土)に私の所属する大和バイリンガルクラブで、Table Topicsのワークショップを行いました。ここでは、その内容について報告するとともに、次回に向けてどのように改善していくかを考察してみます。また、同時に皆様からのコメント、アドバイスをぜひとも頂戴したくお願いいたします。このBlogをお読みになった方と一緒にD76のTable Topics Sessionのいっそうの盛り上がりを達成できればと思います。

日時:4月30日 13:30-15:10 (100分)
場所:大和市生涯学習センター
言語:英語
講師:
達成したいゴール
- テーブルトピックスに対する恐怖心を取り除く
- PREPについて、実践をとおして理解する。
- Workshop中に全員が一回以上、Table Topics Speechを行う。
参加者:15人(メンバー10人、Non-TMゲスト 4人、TMのゲスト 1人)

内容
導入編
 - Case Study 「Table Topics Speechに失敗したメンバーにどのようなアドバイスをするか」
 - TTセッションを乗り切る4つのスキル
      1. FIFO (First-In First-Out)
      2. PREP (Point, Reason, Examples, Point)
      3. ストーリーを創作する
      4. 嫌な事は忘れる

実践編 
 - 練習1, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にする
 - 練習2, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べる。
 - 練習3, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べ、具体的な事実、例を1つあげる。
 - 練習4, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べ、具体的な事実、例をがんばって3つあげる。
 - 講義 FIFOからPREPへ。PREPからTable Topics Speechへ。
 - 講義 ストーリーを創作する (知らないテーマを質問されたときの対処法)
 - 講義 嫌な事は忘れる (失敗した嫌な気持ちを引きずらないために)

実戦編
 - 参加者が、一回交代でTable Topics Masterになり質問を出す。  

---------------------------------------------------
解説
---------------------------------------------------

- Case Study 「Table Topics Speechに失敗したメンバーにどのようなアドバイスをするか」
TM入会二年目のAさんが、TTマスターから次の出題を受けました。
「今度中国に出張するのですが、どんな本を持っていけばよいか提案していただけませんか?」
この質問を受けたとたんAさんの頭の中にはたくさんの本のイメージが浮かびましたが、最初に浮かんだのは「ドラえもん」でした。しかし、こんな本をTable Topicsのスピーチで話すとみんなに笑われるかもしれないと思って、別の本を探す事にしましたが、時間だけがどんどん過ぎていき、部屋を支配する沈黙に耐えられなくなり、とりあえず何とか形ばかりのスピーチし、着席しました。次の質問で指名されたBさんは、素晴らしいスピーチを行いました。Aさんは、自分のスピーチの失敗からくるもやもやした気持ちを振り払う事ができないのと、Bさんのスピーチと自分のスピーチを比べることから来る憂鬱な気持ちから、例会後も嫌な気持ちを引きずって家路につきました。トーストマスターズを辞める事も考え始めています。

★ このケースに対して参加者の皆さんに、Aさんに対するアドバイスを求めました。
会場からは主に次のアドバイスが寄せられました。

- ドラえもんで話していけばよい。なにも恥じる事はない。
- ドラえもんで話すのであれば、ゼスチャーを交えて膨らませて話せば楽しい。
- ひとつの本にこだわる事はなく、もし2,3秒まっていくつか本が浮かべばそれを話せばよい。
- 失敗をくよくよするのではなく、失敗から何を学ぶか考えた方がよい。

FIFO
FIFOとはFirst In First Outの略です。もともとはコンピュータ用語で情報をどういう順番で処理するのかという意味です。Table Topicsのスキルとしては、最初に浮かんだイメージをスピーチにするという意味で使います。
テーブルトピックに慣れないうちは、とかく更によい答えを探してあせってあがって時間切れになってしまう事が多いのです。
今回は、浮かんだイメージをすぐに言葉にすることを目標にやってみました。

PREP
この徒然草の過去記事「Table Topics Speech上達法」をご覧下さい。

ストーリーを創作する
質問がどうしてもわからない事があります。その場合は聞き返すのもOKです。しかしそれでもわからない場合は、あるいは与えられたお題に対しての知識が全くない場合は「ストーリーを創作する」のもありです。Table Topicsのスピーチは考えながら同時に話しますので、ときどき「舌が滑って」自分が意図していなかった方向に話が進んでしまい、つい自分の本来の意見とは異なることを行ってしまうことがありますが、こういう場合も「自分はTable Topics SessionというMental Flixibilityを鍛える訓練の場」で、「ストーリーを創作」しているんだ、という割り切りもありだということです。

嫌な事は忘れる
私たちは、過去を変えることはできません。しかし、過去に対する見方を変えることはできます。(ある素晴らしい女性TMのスピーチより)。「失敗してしまった、とってもいやな気持ち」というのは、過去を主観的にNegativeに見たときのことです。しかし、「次回はぜひこうやって見よう」と客観的にPositiveにとらえると、次回はきっとうまくいきます。うまくいくまでやり続けるといったほうがよいかもしれません。これは大事なことです。

練習1, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にする(5分)
質問者:What is your favorite color? 回答者:Red
質問者:Where would you like to go, if you had 1 million dollars? 回答者:Antarctica
のように、単語での回答もOKにしてとにかく浮かんだイメージをすぐに言葉にします。FIFOを徹底するための第一歩です。
二人一組でチームになり、交代交代で問題を出し合ってもらいます。

練習2, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べる。(10分)
まず、パートナーを交代しました。途中でもう一回交代しました。
質問者:What is your favorite color and why? 回答者:I like Red because red makes me feel strong.
日本人は、Becauseの使い方が得意だとは思いません。同じアジア人でも香港人、シンガポール人と話しているとBecauseを使ってどんどん話を展開していきます。ここでは、あえて浮かんだイメージに対しての理由を述べる練習を行いました。途中でパートナーを交代し、雰囲気を新たにした上で重点的に行いました。注意すべきは、理由を述べることも大事ですが、やはり浮かんだイメージをすぐに言葉にすることです。すぐにイメージを口にすることは、決断力がいることであり、この決断力はスピーチを展開する際のエネルギーになりますから。

練習3&4, FIFO 浮かんだイメージをすぐ言葉にし、理由を述べ、具体的な事実、例を1つあげる。(がんばって3つあげる)(15分)
まず、パートナーを交代しました。途中でもう一回交代しました。
質問者:What is your favorite color and why? 回答者:I like Red because red makes me feel strong. When I had a red tie during the negotiation, it made me confident for some reason, and I want to wear red things.
さらに、理由をサポートするための具体的な例(Examples, Facts)を述べます。客観的な例、事実を述べることで理由がより明確になります。

講義 FIFOからPREPへ。PREPからTable Topics Speechへ。
FIFOの4つの練習は、PREPを学ぶための導入として使いました。PREPの講義をした際には、受講者はPREまでは体験している仕掛けです。あとは最後にPを付け加えたら感性であることを学びます。
またPREPをTable Topics Speechらしくするには、「Thank you, Table Topics master」というイントロを加えるのもよいことをお話しました。小技になりますが、こういうイントロを加えることで考える時間をとることができます。

実戦編 参加者が、一回交代でTable Topics Masterになり質問を出す。  

Workshop開始前に、参加者一人ひとりにTable Topics Questionを用意しておいてもらいました。この質問を使って、最後の実践を行いました。ひとりづつ自分の作った問題を読んでもらって、回答者を適当に指名します。これを6セッション行いました。

---------------------------------------------------
反省 : 次回のために
---------------------------------------------------

反省:途中で休憩を挟まなかったために、受講者は負担を感じたとのこと。最初の60分で休憩を入れればよかった。(あまりに盛り上がっていたので休憩不要かと思った。)

反省:一番最後の実戦で参加者が一回交代で自分の質問を出すセッションは、当たってしまうともう当たらない安心感からか、後半はちょっと間延びした感じがした。

反省:FIFOの練習をちょっと任せっぱなしにしすぎた。途中で誰かに例をやってもらい、それを使って指導できればQualityをさらにあげることができたかもしれない。

反省:なぜ、Table Topicsを行うのか、どんなよいことがあるのかを明確に説明すべきだった。

良かった:二人一組でパートナーを作ってやったのは良かったと思う。また途中で交代できたのも良かった。

良かった:Non-TMのゲストにも参加してもらい、Table Topics Sessionを実際に経験してもらった。

---------------------------------------------------
最後に
---------------------------------------------------

Table Topics Work Shopにはさまざまなやり方があります。このPREPに誘導する今回の方法がベストではありません。いろいろなやり方の中のひとつです。これまで世界中のToastmasters ClubやイベントでいろいろなWorkshopが行われていましたし、これからも行われるでしょう。
今回のWorkshopも、2004年厚木座間クラブの一泊二日の「Magical Mystery Tour」という合宿の中でTさんという大先輩TMがされた「イメージトレーニング」と、2002年の横浜クラブと厚木座間クラブのJoint meetingの中でのSpeechの作り方のWorkshopで青山ランチクラブ井上さんが教えてくださった「PREP」の間をつなぐMissing Linkを探す中から考案したものです。

今後とも、自分のImpromptu Speakingの技を磨くために、アンテナを高く上げて情報収集の努力を怠らないようにしようと思います。

| | Comments (0)

第21話:Table Topicsセッションへのヒント

今回は、Table Topics Questionにどう答えるかではなく、自分がTable Topics(以下TT) Masterになったときにどう切り盛りするかを考えてみます。

次の点を心に留めることが大事だと思います
- 当日、Role Assignmentのない人にあてる。
- なるべく多くの人にあてる。

では、内容を見ていきます。

当日、Role Assignmentのない人にあてる

Table Topics Sessionの目的は、Meetingに参加したメンバー全員にスピーチを練習する機会を与えるためにあります。当日は、TMOD, Prepared Speech, General Evaluator, Evaluation Speech、Joke Masterなど役を持っている人ばかりではありません。TMODと事前に相談して、また当日の参加者とプログラムを見比べてRoleのない人にあててください。
とくに、その日にInduction Ceremonyを経て入会した人への洗礼としてTTをあてるのは私は非常に良いと思います。

なるべく多くの人にあてる

そのためには、TT Masterは喋り過ぎない事です。よく、ミニスピーチをやってしまうTT Masterがいますが、これをやってしまうと時間がドンドンなくなってしまいます。TMODに紹介されたら、すぐに「Thank you Toastmaster. Good afternoon ladies and gentlemen. I am going to the United States next week and I want to make my flight really comfortable one. Can you recommend me a good book for my overnight flight and would you state why? This question goes to TM X.」のように短くお題をあげましょう。2回繰り返すと親切です。
また、Table Topics Speechに対してコメントしないほうが良いと思います。理由は、コメント如何ではBest Table Topics Speaker賞の投票に影響を与えますし、コメントする時間を次の質問にさっさと振り向けて多くの人にスピーチしてもらった方が良いからです。

さて、次の問題はどうしましょうか?

参加者が少なく全員にRoleが当たっている場合

Timer, Gramarian(Ah CounterあるいはGrahCo)、Vote Counterなどスピーチをしない人にあててはどうでしょうか?

政治・宗教について質問してよいか

Yesであり、Noです。

まずYesの場合。どんな質問でもある程度器用にさばけるベテランにあてると、「あぁ、こんな回答のやり方があるのか」と全員にとって勉強になります。
Noの場合。あまりTT経験のない人にあてると、真剣に悩んでしまったりあるいは感情的になったりとまらなくなったりすることもあり、お勧めできません。

どんな質問をすればよいか

基本的には、人の心象を悪くしなければ何でもOKです。
Googleでさがせばいっぱい出てきますよ。
たとえば
Table Topics Questions

楽しく笑いの多いセッションになるよう心がけてください。

| | Comments (0)

第08話:知らないテーマを質問されたら?

危機管理ですね。あるいはサバイバル術か。

知らないテーマを質問されたらどうするか?私だったら「That is a very nice question, however I do not know about the topic.」と前置きして、全然違う話をしてみるとおもいます。自分の得意な話に強引にもって言ってそこから勝負するという戦略をとります。

いちばんいけないのは、「I am sorry but I do not know about the question, because I did not have a chance to study that subject」と延々言い訳をすることです。言い訳をしている方も、自分の恥をさらけ出しているようで辛いし、聞いている方もその人の心中を察して辛い気持ちになります。あまり健康的ではありません。

それよりも、「I do not know」とにこやかに開き直って、堂々と得意な話をしてみませんか?Toble Topics Masterはあなたの知識を試しているのではなくて、あなたのMental Flexibilityを鍛えるお手伝いをしてくれているのです。
つまりMental Flexibility向上につながれば基本的にどんな答えでもありだと私は思います。Toastmasterは所詮練習の場なのですから。

知らないテーマが来たときにこそ、「よし!」とその危機を楽しんでみませんか?

| | Comments (0)

第07話:Table Topics Speech上達法

それがあれば、ぜひ教えてください。   なんてふざけてはいけないですね。

Toastmastersにはいろいろな教材もありますし、毎月来る月刊誌The ToastmasterにもたまにTipsが出たりしていますので、その気になれば、いくらでも勉強できます。

ここでは、私のTM経験の中から皆さんのお役に立つのではないかということをご紹介します。ご参考になれば幸いです。3つの原則です。

①Table Topics Questionを聴いた瞬間に浮かんだイメージを離さない。
②PREPの利用
③失敗してもくよくよしない。

です。

順番に説明します。

①Table Topics Questionを聴いた瞬間に浮かんだイメージを離さない。
"If you are Prime Minister of Japan, what would you do tomorrow?"という質問が出ました?頭の中に何がうまびましたか? 子供の顔? OK。では教育改革について話してみましょうか? 犬? OK。では犬の散歩についてついて話してみましょうか? 何でもいいのです。大事な事は「犬」が浮かんだら決して「犬」のイメージを話してはならないという事です。「犬」よりもっとよいイメージが来るのを待っていたってこないですし、時間がドンドン過ぎていってあせってしまいます。開き直って覚悟を決めて「犬」でも「子供」でもそこから話をしていきましょう。立派なスピーチを今する必要はありません。とにかく逃げずにチャレンジする事で必ず上達します。

②PREPの利用
PREPとは、私の尊敬するある大先輩トーストマスターから教えてもらった意見をまとめるフレームワークです。
PREPは、Point、Reason, Example, Pointの頭文字を集めたものです。

P:質問をされたらまずPoint=あなたの意見をずばり言う。
R:そしてReason=その理由を述べる。
E:Example=その理由を裏付ける例、事実、数字を3つ程度あげる。
P:そして最後にReasonをもう一回強調して終わる。

このフレームワークです。これにこだわってみてください。

③失敗してもくよくよしない。
多くの場合、よいアイデアは自分のスピーチを終えて着席してからやってきます。「しまったー。あぁ言えばよかった。」 でも後の祭り。ゲームオーバーです。 ま、いいじゃないですか?くよくよしないでさっさと忘れて次回ベストを尽くしましょう。くよくよしている時間がもったいないです。

以上です。いかがですか?

だまされたと思ってやってみてください。

| | Comments (0)