第444話:日経ビジネスアソシエに、トーストマスターズが紹介されています

全国のトーストマスターズの皆様。

最新号の日経ビジネスアソシエ(3月16日号)で、東京インターナショナルトーストマスターズクラブのことが写真入りで紹介されています。

「こんな方法があったのか!やり直し「英語」勉強術」という38ページの特集の中で、「ビジネスパーソンにお薦めの勉強会」として取り上げられています。

さぁ、これを読んだあなた! 早速本屋さんに走ってアソシエを買って下さい。

友達の分まで買ってトーストマスターズを宣伝しましょうか。

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第443話:「へっぴり腰にご用心」:尊敬するスピーカーのこと

「東さんが、尊敬するスピーカーはだれですか?」という質問をたまに受けます。

その質問を受けると、頭の中にはDavid Brooks、Ed Hearn、J.A.Gamache, Lance Miller, Mark Hunter, Jim Key, Jock Elliotteというトーストマスターズ界の大御所たち、世界チャンピオン達の顔が浮かぶのです。

でも、結局、巡り巡って、やはり私は「けんちゃん」こと泉健二さんのことを思い浮かべるのです。

けんちゃんは、普段はシャイで久しぶりに会うと、なんかこう妙にお互い意識して話がうまく噛み合いません。だからやはりシャイなおじさん同士、酒の力を借りてまあ何とかコミュニケーションを取るわけです。

そんなけんちゃんですが、彼のスピーチ、ステージでのパフォーマンスは抜群です。
おじさんだからこそ語れる人生の喜びと辛さ。それを本当に温かい包みこむようなデリバリーで滑らかに語ってくれます。照れ隠しのようなオヤジギャグですが、実は絶妙なタイミングで入れてくれます。計算を感じさせない自然さ。

すべてがうまい。

先日2008年の広島でのD76日本語コンテストの決勝のDVDを見ていました。けんちゃんの「へっぴり腰にご用心」もそのなかにあります。

うまい!とにかくうまい。

スノーボードレッスンの話。学生時代のゴルフの話。けんちゃんの一言一言に引き込まれてきます。落語の影響を受けたデリバリーもとても自然で効果的。ステージに奥行きを作り出す「間」。 自分がゲレンデにいるような臨場感を作り出しています。

そして、すべてのストーリーを語り終わったときに、ステージの中央に温かい包みこむような笑顔のけんちゃんがいます。

そのけんちゃんが、私にメッセージを語りかけてくれます。

人生いろいろ怖いことがあるよな。

でも、東、お前失敗してもいいからやってみろよ。

へっぴり腰なんかになるなよ。

温かい慈愛にあふれた声で語りかけてくれます。

このスピーチで私がいちばん好きなところです。

そして、照れを隠すかのように「へっぴり腰にご用心!コンテスト委員長!」とスピーチを終わります。

お見事。あっぱれ!

なんど見ても、うまいなー。まさにPrepared Speechの真髄。それでいて暖かみにあふれた名作。

今日から弥生3月。コンテストシーズンが到来しました。けんちゃんと私は同じエリア33。3月20日のエリア33コンテストにけんちゃんは来るかな?

でも酒の力がないとお互い意識しあって会話が弾まないから、別の日に、二子玉川の「有酒」の誘って飲もうかな?いつもおごってもらいっぱなしだから申し訳ないかな?

酔っ払うと「おい、公成!ハゲ!お前は最高だ!」とガラガラ声で絡んでくるけんちゃん。

私は、そういうけんちゃんこそが最高だと思うよ。

==

今日、風呂の中でコンテストのことを考えていて、ふとけんちゃんのことを思い出しました。

え?電話すりゃいいじゃないって?

なんか気恥ずかしいからできないや。

おっと、へっぴり腰になってしまった。けんちゃんに怒られる。

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第440話:Googleストリートビューで、TM巡礼の旅

トーストマスターズの最初のミーティングは、1924年10月24日(金)カリフォルニア州サンタアナのYMCAの地下の会議室で行われたそうです。

では、実際にそのYMCAに行ってみましょう。

より大きな地図で Toastmasters Birthplace を表示

サンタアナには、YMCAには三ヶ所あります。一ヶ所づつGoogleのストリートビューで確認しましたが、Toastmasterマガジン2009年10月号の「Toastmasters Then and Now」の写真の建物とどうも違います。

具体的な所在地を書いているWebサイトもなかったので、YMCA of Orange Countyにメールで問い合わせをして教えていただきました。

この建物は1989年に閉鎖され、現在はサンタアナ市の所有となっているそうです。

面白い歴史が紹介されています。

「サンタアナ市のYMCAは1907年に結成され、賃貸の施設で活動を始めたそうです。1922年にラルフ・スメドレー(Ralph Smedley, トーストマスターズの創始者)が事務長に任命され、チャーチストリートとシカモアストリートの角地に自前の施設を建設する運動を始めました。この建物はサンタアナ市を代表する建築家フレデリック・エレイが設計し、建築費用は$185,000にのぼったそうです。二つの大きなロビー、ダイニングルーム、パティオ、水泳用のプール、ロッカールーム、会議室、83の宿泊室を備えたYMCAの「永遠の家」として、1924年4月25日にオープンしました。」

ということは、その6ヶ月後にトーストマスターズの最初の例会が開催されたのですね。事務長としてこの建物の建築に多大なる貢献をしたスメドレーさんだったらこそ、ここで最初の例会ができたのですね。

Toastmasterマガジン2009年10月号の「Toastmasters Then and Now」によると、その後1962年までToastmasters Internationalの本部は賃貸のオフィスを転々としたそうです。

現在の本部は、同じカリフォルニアのミッション・ビエホ(Mission Viejo)にあります。

より大きな地図で Toastmasters Birthplace を表示

Googleストリートビューの写真では、Toastmasters Internationalの文字もロゴもはっきりと分かりませんが、ここで間違いありません。Googleストリートビューを衛星写真での視点に切り替えると広い駐車場が見えますので、車の台数から中で働いているスタッフの数が想像できます。

ちなみに、例の旧YMCAビルから現在のToastmasters international国際本部まで、距離にして38Km。車で26分だそうです。これもGoogleでわかります。

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第439話:Facebook版Toastmasterマガジンマラソン その後

1月23日にFacebookに引っ越した「The Toastmaster Magazine Marathon」(通称TMM)ですが、現在参加ランナーの数が39名となりました。

日本国内の参加者は37人、アメリカ在住の日本人ランナーが2人という陣容です。

TMM内のトピックへの投稿は今のところそれほど活発ではありませんが、あくまで「自分のペースで走る」ことをモットーにしているのと、Facebookの使い方に慣れるまでちょっと時間がかかっているのかもしれません。

ディスカッションボードのトピックス(Mixiでいうところのトピ)は

  • January 2010を読んで
  • December 2009を読んで
  • November2009を読んで
  • TOASTMASTERマガジン受領日
  • 「自宅でToastmaster magazine マラソン15分」
  • お役立ち情報
  • (初心者用)書き込み練習用トピック初めての方はここに書き込みを練習して下さい
  • 雑談
  • 自己紹介をお願いします

昨晩、突然思い立って「自宅でToastmaster magazine マラソン15分」というイベントを行いました。これは、忙しい毎日の中、Toastmasterマガジンを読むきっかけがないという方のためのイベントです。会場は、参加者のご自宅です。

参加者は21時45分から22時まで15分間だけToastmasterマガジンの好きな号を読みます。

「参加者はいるかなー?」と思っていたところ、突然の思い付きだったにもかかわらず3人のランナーの参加をいただきました。あくまでFacebookに何らかの反応をした人たちだけですので、Read-Onlyで参加した人もいらっしゃるかもしれません。

ちょっと、気をよくして

  • 月曜日早朝TMマラソン (2月8日朝6時から9時までの好きな時間)
  • TOASTMASTER MAGAZINE NIGHT : 「自宅でToastmaster magazine マラソン15分」(2月13日の21時45分から22時までの15分)

というイベントを呼びかけました。すぐに参加表明をいただき、Facebook内でこうしたイベントをやるのも面白いなと思っております。

ちなみに、Facebookで面白いイベントが無いか探していたところ、「腕立て伏せ100回」というイベントがありました。自分の腕立て伏せの回数を申告するイベントです。

現在Facebookでは、広島で立ち上がった「もみじトーストマスターズクラブ」、台湾の「太平洋、平和国際日本語演説会 Toastmasters トーストマスターズ」のようにクラブがFacebookのページを持っている例もあれば、The Official Toastmasters International Group,
Districts Not Assigned to Regions - Toastmasters International、TOASTMASTER FRIENDS (JAPAN)、Japanese-English Toastmasters (or "JETS")、Toastmasters Japan、The TOASTMASTER Magazine MarathonなどのようなクラブやDistrictを横断したグループもあります。

Facebook自体、なにがどうなっているのか慣れるのに2週間くらいかかりましたが、いろんなことがわかってくると面白い世界です。

その面白い世界でのToastmaster Magazine Marathon。もし、Toastmasterマガジンを「積ん読」「受け取っても袋も破らずに捨てている」ので、あれば一度覗いてみませんか?

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第438話:大事な3H

3Hってご存じですか?

3Hとは、Hands, Head, Heartの頭文字をとったもので、日本語でいうとHands(スキル、技術)、Head(知識)、Heart(心、気持ち)になります。

昨年9月からFantasistaクラブの、クラブ憲章の改定作業をしていたときに、クラブのあり方の話になりました。そのときに、Matthew Ownbyさんに教えてもらいました。

この3Hですが、トーストマスターズでのあらゆる局面にこの3Hを当てはめて考えると、いちいち納得が行くのです。

たとえば、スピーチを含むコミュニケーションに当てはめてみます。

どんなに技術的と正確な知識に裏付けられた優れたスピーチでも、Heartが欠けていると、スピーチ、コミュニケーションが台無しになります。

あるいは、Heartがすごく充実していると、Hands(スキル)とHead(知識)に基づいたスピーチ、コミュニケーションが増幅して、すばらしい場が出現するとおもいます。

リーダーシップにも同じことが言えます。

「みんなのために!」という気持ち(Heart)が強く過ぎて、組織運営の知識、スキルがおろそかなままリーダーシップの世界に飛び込むと、最悪燃え尽きてしまいます。

組織運営の知識、スキルは充実しているのに、人を傷つける言動をしてしまう、つまりHeartがかけた言動をしてしまうのも、また本人にも、周りにも組織にもよくありません。

Hands, Head, Heartは、どれが欠けてもいけない。どれが突出してもよくない。調和をもった3Hを追求して行くことが大事だと思います。

(Fantasista News Flash #010, January 30, 2010の記事に加筆し、転載)

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第437話:悪夢

あるクラブのインハウスコンテストにチーフジャッジとして招かれました。

全員のスピーチが終わって、別室で集計していたら、なんとジャッジの採点用紙ではなくCCマニュアルのProject7のEvaluationガイドで集計している人がいました。

あわててそのジャッジさんをつかまえて、なぜジャッジの採点用紙を使わなかったんだ?と質問すると、「だって知らなかったんだもん。」

で、別室に戻ると採点用紙も集計用紙もどこかに消えてしまっていて、審査ができません。

よく考えれば、チーフジャッジはもう何回もやっているので、慣れっこになってしまい、つい慢心してジャッジブリーフィングをやることをすっかり忘れていたことを思い出しました。

「だって知らなかったんだもん。」を未然に防止することができなかった。

人様のコンテストを台無しにしてしまって大変申し訳なくなり、今思えばなぜそんな行動をとったのかわからないのですが、その会場をこっそり抜け出しました。逃げたわけです。

でもやっぱり申し訳なくなって、そのクラブの会長さんに電話しました。

「東さん、今日は本当にお疲れ様でした。」

「え?コンテストはどうなったの?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここで目が覚めました。気がつけば暗い部屋の中。布団の中にいます。あまりにリアルなことで、これは夢だったのか?現実だったのか?しばらくわかりませんでしたが、どう考えても記憶に無く、夢だということがわかりました。

なんでこんな夢を見たのでしょうか?

年に一度は、TMがらみの悪夢を見ます。

前に見た悪夢は、こんなのでした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あと1時間でスピーチコンテストが始まるというのに、まだスピーチができていません。

あせってスピーチを作っていると、あと1時間だと思ったのは私の勘違いで、後30分でコンテストが始まるといいます。

どうしよ~。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と思ったところで目が覚めました。

逆に、トーストマスターズがらみの楽しい夢というのは見たことがありません。記憶もありません。

きっと現実の世界では幸せなんでしょうね。

お後がよろしいようで。

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第434話:講演 「Taking Your Speech To The Next Level」@エリア43合同例会(1月10日、岡山)

さて、ワークショップもスピーチも、およそ人前で聴衆を相手に行うものの成否は、話し手と聞き手の協力関係の強さと深さで決まります。その意味で宝塚TMCでのスピーチクリニックは成功でした。

さて、翌日の岡山での「講演」は正直まったく未知数でした。私に与えられた時間は30分。その30分で結果を出すシナリオが実は見えていませんでした。30分でどうやって聞き手とコラボし、化学変化を起こせるのだろうか?

★準備
宝塚と同じく11月の全国大会終了後から準備を始めました。当初は世界大会での学びの共有というご注文でしたが、それでは聞き手が珍しい話を聞いて、たんに「ほぉー」っと感心して終わる懸念がありましたので、「岡山のメンバーとエリア43合同例会の参加者にとって役に立つ内容」という観点で再考することで合意しました。

また、参加者と対話しながら、全体で作り上げていくという路線も決まりました。

★アンケート

12月に岡山TMCのくろちゃんが、岡山メンバーにアンケートを取ってくださいました。

アンケートの質問は二つ。

  • Q1. 「来月スピーチをお願いします」という要請に対して、「えっ?!」と思う、その最大の理由は何ですか?
  • Q2. 「さぁ、スピーチを作ろう!」とする時点で一番困るのはどんな所?

その結果のコメントを集約すると次の3つになります。

  • ネタがない。
  • スピーチを準備する時間が無い。
  • 練習すると思うと気が重い。

文面から皆さんが悩みながらスピーチをされている姿が浮かびました。もし当日こうした悩みに完璧に回答できたら、皆さんのモチベーションが高まるだろうな、と思いつつ、やはり「30分で結果を出すコンテンツ、構成、デリバリー」で悩みは続きます。

私が皆さんからの回答を読みながら自分の中で問い続けた質問は次の二つです。

  • どうして、こんなにネタだらけの世の中で、「ネタがない」なんて悩みが生まれるんだろうか?もしかしたら、そこには「パブリックスピーキング(あるいは演説)のトピックはかくあるべし。」という思い込みが無いだろうか?
  • なぜ「時間がない。」という声がたくさんあるのだろうか?もしかしたら「実は時間はなくて当たり前。」ということに気がついていらっしゃらないのではないだろうか?

すーじさんとSkypeやメールでやり取りしながら、岡山TMCの実情も聞き取りし、イメージを膨らませていきました。そのメールのやりとりにくろちゃんも参戦し、スピーチ作りについてとてもよいコメントを追加してくれます。

だんだんとイメージが湧いてきました。

★当日
エリア43の合同例会で、岡山市の国際交流センターの12階会場には、岡山、東神戸、関西、徳島、香川、高知、広島の各クラブから50人を超える皆さんが集まりました。すべて英語クラブですので例会の言語は英語です。

プログラムは基本的にトーストマスターズの標準的な例会構成と同じで、メンバー5人によるスピーチとその論評、そして総合論評と進みます。個性あふれるスピーカー、論評を大いに楽しみ、学びました。

一通りの例会プログラムが終了し、いよいよ私の番が回ってまいりました。(当日の例会の全体構成については、岡山TMCのすーじさんのブログの記事「感謝」をお読みください)

★私の講演
宝塚でもそうなのですが、私は皆さんに笑っていただきながら話をするのがとても好きです。母国語である日本語で、リラックスして進めさせていただきました。

まず簡単に自己紹介し30分の講演の目的について話します。
① 「時間がない」ことについて
② 「ネタがない」ことについて
③ 自信をつける

① 「時間がない」ことについて
まず、スピーチを作る際の作業について皆さんにお聞きしました。

一ヵ月後の土曜日に例会があるとして、どんな作業をするか、皆さんから意見を出していただきます。

作業フェーズ順にネタ集め、構想、原稿書き、練習、本番です。

次に、練習をいつから開始するか?

例会の一日前、二日前、三日前。ちらほらいらっしゃいますが、そんな危ないことをする人はあまりいません。一週間前。三分の一くらいの皆さんの手があがります。それを自分の目で確認していただきます。みんなそうなんだと。

さらにさかのぼって、二週間前、三週間前、一ヶ月前。ほとんど手があがりません。

多くの皆さんが例会の一週間前までにスピーチ原稿を書き上げ、そこから練習に入っているようです。つまり、自分の中では一週間前までに原稿を書き上げるという締め切りを持っているって事ですね。

じかし現実は「それでも時間がない」と思う。

何に対して時間がないのでしょうか? そこで問いかけます。

「では、時間がたくさんあれば、よいスピーチ、満足がいくスピーチが作れるのでしょうか?」

会場から笑いが出ます。難しいですよね。時間があってもよいスピーチを作れるかどうか。

ここで、私の経験です。2007年、2008年5月のD76の決勝で勝ってから8月のインターディストリクトまで、約3ヶ月ありました。3ヶ月もあればよいスピーチが作れそうです。

でも実際はどうだったか?

5月後半、6月とネタ集め、構想に散々苦しみました。約1ヶ月半をネタ集めです。7月からスピーチを書いて書きながらいろんなクラブを回って、同時にもうひとつのスピーチも書きます。

一つ目のスピーチがまぁまぁになったら、今度は二つ目のクラブを仕上げてほかのクラブを訪問して練習です。8月に入ると二つのスピーチを練習です。それでも、自分が思っていたイメージとはどうも違う。

時間があっても自分の中では納得できない。そんなものなのかもしれない。

皆さん、仕事や家庭があってトーストマスターズに来ている。そもそもそれ自体「無理」なこと。その「無理」を承知でやっているのだから、時間がないという「無理」も仕方がない。

でも逆にその与えられた時間の中でベストを尽くす。それしかないのですよ。

だからがんばりましょう! と結びました。

② 「ネタがない」ことについて

私の講演の前の5人のスピーカーの方々のスピーチを振り返りました。資源のリサイクルの話、60歳を過ぎてますます体を鍛えていらっしゃる方の話、闘病しながら子供たちを教えたアメリカの先生と闘病をしながら翻訳をしたご友人の話など、自分の身の回りから題材をとってスピーチをされている。そこには、「パブリックスピーキング(あるいは演説)のトピックはかくあるべし。」という気負いは感じられません。

何の思い込みがあるのかな?そう思って、会場に質問を投げました。

「トーストマスターズで禁止されているトピックは何でしょうか?」

たちまち「宗教」という声があがります。次に「政治」。それに続いて人を傷つける話題などいくつか出てきます。私は、さらに「エス・イー・エックス」を追加しました。この3つがタブーだという会場のコンセンサスができました。

では、宗教、政治、セックスの話題を禁止しているマニュアルは何でしょうか? という質問を会場に投げました。

答えはありません。

そこに2006年に国際本部が発行したTipsというクラブ役員向けのニュースレターのある記事を紹介しました。(詳しくはこのブログの「第166話:セックスと政治と宗教と」をお読みください。)

「Toastmasters Internationalは宗教、政治、セックスの話題は禁止していない」という明確なアナウンスを読み上げると、ちょっとしたどよめきが起こりました。

「ただし」

大事です。

「その話題で聞き手が不愉快な思いをするのであればそれはすべきではない。」

つまり、特定の禁止トピックやタブーはありません。

聞き手が不愉快な思いをしなければ何を話してもよい。

冒頭の、「ネタがない」ことについて再び戻ります。禁止トピック、タブーがないことがわかった今、「相手を不愉快にしなければ何でもあり」ということを念頭において、もっと心を自由に好きな話をしてみてはいかがでしょうか? とまとめました。

そして最後の③ 自信をつけるに話を移します。

ここで「ジョハリの窓」に話を移ります。ホワイトボードにジョハリの窓を描きながら私なりの説明を加えます。(詳しくは、「第416話:ユーモアスピーチと「ジョハリの窓」」をお読みください。)

トーストマスターズでの論評をもらうことで、他人が知っていて自分が知らない自分に気づく。そのことで、自分の可能性が広がる。広がった可能性で自分に自信がつく。

自信がついたら、そしてトーストマスターズでいろいろな人の個人的な話を聞いたら、「自分だけではない。」ことに気がつく。

それまでかたくなに隠していたことも、別に隠さなくてよくなる。

そのことで、さらに「自分も知っていて他人も知っている領域」が広がる。隠し事を持っているストレスから開放される。

それがトーストマスターズの例会で、自分の話をし、人の話を聞き、論評をもらう価値なのだと思う。

と、展開します。

トーストマスターズの例会では誰もが失敗する。でもそれは別に気にすることではない。トーストマスターズの例会は練習の場所だから失敗してまったくかまわない。

この会場のドアをあけてこの部屋を出ると、そこには「世間」が待っている。そこで失敗しないように、ここで失敗して学ぼう。

「時間がない」でお話したけれども、トーストマスターズをやっていること自体、「無理」をしていることに過ぎない。

「無理」をして失敗しても構わない。

でも、今日の例会では、前回の例会でできなかったことをちょっと無理してやってみよう。今日も失敗するかもしれない。

だったら次回の例会でやってみよう。そして自信をつけよう。

それがトーストマスターズのよいところだと思う。

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そう締めくくって私の講演を終わりました。時間にして33分。3分オーバーです。実行委員長のすーじさんから多少伸びても構わないと事前に言われていましたので、自分に甘く3分は許容範囲としましょう。

その後Q&Aセッションです。

①東さんは貯金をいくらお持ちですか? うっかりまじめに答えてしまった。まだまだですねー、==> 私。
②声を鍛えるために実践していること。 自分の声が会場に響いていること。自分の声と声の間の、間(ま)、静寂も含めて練習の際にイメージを明確にもつこと。そして何よりも、声を出す、というより相手に自分のメッセージを伝えようという意思、マインドを強く持つ。
③東さんがTMに入る前と後で一番変わったことは? 今日のようなたくさんの聴衆を前にしても、そんなに気負わず友達との日常会話のように話せるようになったことではないでしょうか?おそらくジョハリの窓でいう「自分も他人も知っている領域」がトーストマスターズに入ってから拡大したからだと思います。

さて、今となっては定かではないのですが、この日の講演のどこかでベーシックマニュアル(CCマニュアル)の使い方について話をしました。

私が送りたかったメッセージは、スピーチ作りの「入り口」は常に伝えたいメッセージにあるよ。ということでした。

ですから、Vocal VarieryやBody Languageを扱ったプロジェクトでも、最初から「声」や「身振り、手振り」を意識しすぎてスピーチを作るのはなく、まず自分が伝えたいメッセージをしっかりと持ってスピーチを作り上げて、そこに「声」や「身振り、手振り」という表現を加えていくのがあるべき作り方であることをお伝えしました。

ただ、ちょっと私の伝え方がまずくて、当日、大きな身体表現でスピーチをされた方や冒頭で歌を歌った方に、否定的に伝わったかもしれません。私は、このお二人のスピーチを念頭においていったわけでは決してないことをここで強調しておきます。

★二次会
会場から10分ほど歩いた地下街のお店でたくさんの方とお話しました。話に夢中であまり食べませんでしたねー。

★三次会(憧れの聖地:すーじ家にて)
以前から、一度伺いたいと思っていたすーじさんのお宅に伺いました。ご主人のてるぞうさんが暖かく迎えてくださいました。ここが有名な「すーじ家」か。この夜から翌日にかけてのことはすーじさんのブログの「記事」に譲ります。(酔っ払った私の記憶のない部分も鮮明にルポしてくださっています。赤面)

★振り返って
話し手と聞き手の協力関係の強さと深さで決まります。その意味で岡山での今回の講演も自己評価ですが大成功でした。

★補足
準備段階のすーじさんとのやりとりで、「スピーチはConclusionから作る!」という話を講演の中に入れるという約束をしていましたが、ころっと忘れておりました。失礼しました。

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第432話:参加しませんか?TOASTMASTERマガジンマラソン(TMM)

第430話:2010年念頭の抱負で述べた抱負の③ TOASTMASTERマガジンマラソンの実施(毎月最初から最後まで読み通す。マラソン仲間募集中です。)についてのお話です。

さっそく東は神奈川から、西は広島まで7人の方のお申し込みをいただき、開始致しました。

毎月送られてくるTOASTMASTERマガジンを「ツン読」で終わらせず最初から最後まで読み通す。それを1年続けてみる。読むごとにメーリングリストに報告し、お互い励まし合う。

という趣旨で始めたところ、あるランナー(マラソンですから、メンバーをランナーと呼んでみます)から、「メンバー同士で分担を決めての読書会をやってみよう。」という提案もあがり、読書会の企画も進んでいます。

入会、退会も自由。

2010年12月31日に受け取ったすべてのTOASTMASTERマガジン各号を読了する、あるいは仲間の力を借りて自分のものとするのがゴールです。

参加してみたい方は、メールを下さい。

メールアドレスは、PXP05102の後に@gmail.com で送信下さい。

*** 付録:1月4日に参加希望者に送った趣意書です。

TMMの目的】

  • 参加者が切磋琢磨、励まし合い、毎月自宅に届くTOASTMASTERマガジンを、毎号最初から最後まで(広告は除く)読み切り、12月には全員がめでたくゴールする。

TMMの副産物】
  • やり遂げる自信、助け合う心、仲間意識。
  • 英語力の向上。
  • トーストマスターズの知識とスキルの向上。

TMMの方法】
  • メーリングリストを使って、自分の進捗を報告する。
  • なおオプションとしてSkypeを使っての学びの共有会を行うことも検討中)

TMM内でのルール】
  • 助け合う。
  • 質問を恥ずかしがらない。(こんな質問をしたら笑われる、馬鹿にされると思って質問をしないのは厳禁)
  • 質問には可能な限り答える。
  • TMM以外の世間話はメーリングリストではしない。
  • 知り合いを自由に誘って構わない。
  • 入会、退会は自由。

【お願い】
  • 参加するみなさんには、メーリングリスト内ではメールアドレスを公開していただきたいと思います。TMMで目的を同じくする仲間と励まし合うためです。
*** 付録その2:東が発信した進捗報告メール(参考であって、強制ではありません)

TMMの皆様

引き続きDECEMBER号を読んでおります。
私は主に朝晩の通勤電車の中(車中片道60分)とか、フロで読んでおります。
DECEMBERが手元に無い方はNOVEMBERの未読記事を読んで報告してはいかがでしょうか?

★★今日読み終わった記事★★
Speaking to Children - 読了 1月6日
これは子供だけでなく十分大人にも通用するテクニックだと思いました。子供は一日平均200回笑うのに対して、大人は15回しか笑わないのだそうです。まずいね~。
Talk Smart at the Holiday Office Party  - 読了 1月6日
「まぁ、そうですね」って感じの記事でした。Let your hair down. 2007年のI LOVE
YOUというスピーチで使った表現です。なつかしい。
Manner of Speaking: Speaking About Social Responsibility  - 読了 1月6日
よろしいのではないでしょうか?世の中にはえらい人がいるもんだと感心しました。

★現在着手中★
Delivering Bad News

★明日以降★
Profile: As if They Were His Own
Funny You Should Say That: Clink, Clink, Clink. (Gulp)
How To: Tips for a New Year's Eve Toast
Speaking Eye to Eye

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第426話:ようやくAC-Sへ

私が、ATM-Bになったのは2004年の6月。なんと5年以上前。大和バイリンガルクラブが誕生する前の厚木座間TMC会員時代の話です。

そこからToastmastersのEducational Award的な進歩は亀並み、いやカタツムリ並みでした。

2005年に上海であったJohn Warwickは当時ATM-B、2006年に次に再会したときにはDTMで、しかも上海にクラブを20以上も立ち上げた功績で2007年にはPresident Citationまで受賞していましたから。

振り返ってみれば、私はその間、コンテスト街道まっしぐらでした。

でも、今年の夏に「コンテストでません」宣言をして以来、時間も多少出来ましたので、9月以降、まじめに「失われたときを取り戻す」取り組みをしてきており、先日Advanced Leader-Silver awardをGet(11月15日付け)。

そしてようやく本日大和バイリンガルの例会でスピーチを一本して、AC-S(Advanced Communicator-Silver)の要件を達成しました。

Achieved Advanced Communicator Bronze award

22-Jun-04

Completed two additional advanced communication manuals (may not be those completed for any previous award)

Special Occacion Speeches Project 1 29-Oct-05
Special Occacion Speeches Project 2 26-Aug-06
Special Occacion Speeches Project 3 14-Oct-06
Special Occacion Speeches Project 4 13-Nov-06
Special Occacion Speeches Project 5 10-Feb-07
Speeches by management Project 1 25-Nov-06
Speeches by management Project 2 26-Dec-09
Speeches by management Project 3 21-Jan-07
Speeches by management Project 4 10-Nov-07
Speeches by management Project 5 11-Jul-09

Conducted any two presentations from The Better Speaker Series and/or The Successful Club Series

The Better Speaker Series Preparation And Practice (278) 22-Aug-09
The Better Speaker Series Organizing Your Speech (276) 29-Aug-09

大和バイリンガルのVPEさんに、おとといAC-Sを申請してもらうのに必要な情報を全部送ったのですが、なんと国際本部のWebサイトが1月第一週まで定期保守のため申請不可能ということで、待ちになりました。まぁいいです。

AL-Sも達成しましたので、2010年は、AC-Gを目指してがんばります。

目標はAC-Gを2010年6月末までに達成です。そうすると、DTMも同時に達成です。

やれやれ。

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第414話:ファンタジスタトーストマスターズクラブ プロモーションビデオ

ファンタジスタトーストマスターズクラブで、やっていることは、端的に申し上げて「動きを止めて、掘り下げる。」ということに尽きます。

ファンタジスタクラブの例会はどんな風か、10月21日に来訪し入会を決意されたあるゲストさんが、短い言葉で言い当ててくれています。

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